カワハギ良型多くも数伸びず

11月1日(土)、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきました。
夏場不調だったカワハギがここにきて状況好転。今年は当り年?との声が出るほど数、型とも良い釣果が出始めています。この季節美味しい釣り物が多くて困りますが、船釣り入門のきっかけとなったカワハギ釣り、先週釣りに行けなかったこともあり、気合120%で出撃です。いつもの時刻に到着すると、先着のお客さんは何故か大艫から詰めて入っていますが、ミヨシがガラ空き。私は迷いもせず21号船、右のミヨシに着席。受け付けをすると既に札は20番目、予想はしていましたが今日は凄い人数になりそうです。今日は2週間前の塩漬けアサリをメインに使う予定ですが、11月4日に渡辺釣船店からカワハギの予定があるので、剥き身を1袋購入し、後は桶に山盛り1杯剥いて、次回の分まで餌を確保する魂胆です。(剥き身売り切れの人がいましたらゴメンナサイね。)6時50分頃、アサリ剥きに集中していたら、偶然SS木さんが現る。「あらお久しぶり!場所どこですか?」、「もう胴の間しか空いてないからあそこだよ」とSS木さん。お隣のお客さんに声を掛けて、快く私の隣に入れてもらうことになりました。これで話し相手ができました。艫にはH谷さん、A葉さんコンビの姿も。23号船には某メーカー・釣具店社長のW崎さんもグループで参戦。出船間際までお客さんが詰め寄せること、いよいよ釣り座が確保できなくなり、左右ミヨシの段の上に1人づつ入り、何人かは仕立船に便乗することになったようです。結局、私は右のミヨシ2番になってしまいました。今日はカワハギ乗合船2杯、仕立船3杯(内臨時船2杯)、アジ仕立船、アマダイ乗合船の7杯フル稼働となりました。


左:21号船、右:23号船。

ギリギリに来たお客さんが乗ったと同時に7時53分、いざ出船です。さあ、今日はどっちに行くのかな?久里浜港を出ると船は直進、どうやら竹岡沖に向かうようです。北の弱風、小雨、海上は凪、潮色は澄み気味。8時20分、ポイントに到着すると船を北向きに回して停止、早速スタートです。「水深24mですよ〜、根掛かりが多いから気を付けてくださ〜い」とアナウンス。このアナウンスでここは漁礁と判断。オモリは安いものに交換、集寄も外して3号の中オモリにチェンジ。第1投から空中戦を決め込み、2m強持ち上げて誘いを開始します。いきなりカカンと針掛かりしたのは15cm級の小型。小さいけど第1投目で型が出たのでヨシヨシ。しばらくタナを切って釣り続けていると、約10分後に、今度は重く鋭いアタリで穂先が叩かれます。そのままガッガッガッゴンゴンと乗せて針掛かりしたのは24cm級の良型。

今日は雨ですし、根掛かりが多そうなので、和竿ではなく前日に購入したカーボンロッドを使用しています。サンスイオリジナル(KT関東製)の実践カワハギ硬式180っていう竿です。私の竿としては少し硬めですが、実際に使用してみると硬すぎず柔らかすぎずで重量も軽いので、違和感無く使うことができます。ただ巻き上げ中に良型に叩かれると、竹と違い慣れない感触なのでちょっと不安になります。

2枚目を取り込み後、空中戦はすっかり音沙汰が無くなり、地上戦に切り替えます。漁礁の最高部が約2mありますが、そのきわに落とし込み、叩き&聞き釣りでアタリが出るようになりました。ポツリポツリ大小取り混ぜてアタリがありますが、前回と同じで魚を掛けた後の根掛かりに泣かされます。良型を掛けるも何枚か巻き始めで根掛かり。緩めると魚が付いているのが分かるのですが、引っ張っても外れません。もったいないですがどうしようもありません。アタリも連発とは行かず、掛けてもこんな調子でなかなかペースに乗れません。10時頃、ゴンという重たいアタリに大型を確信、慎重に乗せに入って、シテヤッタリのフッキング。ゴン、ゴン、ゴゴゴン、ゴン、ちょっとこれはデカいかも。何回もリールを巻く手が止められます。すると水面下には白い影が2つ、そのまま抜き上げると25cmと23cmの良型の一荷、これはラッキー。それにしても2枚付いてるの全然分かりませんでした。


左:おニューの白いロッド、右:釣れる魚は大から小まで。

11時頃の潮回りではちょっと根から外れて、良型のシロギスなどが当ります。すかさず遠投這わせを試しますが、当るのはトラギスばかり。ここでは小型を1枚追加しますが、後が続かず終い。次の潮回りではまた根の上に入りました。潮は朝からトロトロ程度に上げ潮がありましたが、風は東に回って潮は下げ潮に、右舷は抱え込みの潮先となります。前方に振り込んで船下で仕掛けを立て、叩いて静止、聞き上げ、叩いて聞き下げ。2回くらいで仕掛けが船下に入るので忙しい釣りですが、ポツポツ良型含みでアタリがあります。お昼の時点で12枚。午後もこれくらい当れば20枚くらいは行きそうかな〜。

後半戦に入ると平場中心に攻めて行くようです。午後は潮がまったく無くなり池のような海に。小まめな移動を繰り返しての拾い釣りです。潮時表から予想してましたが、ず〜っと潮止まり状態の厳しい釣りとなりました。船中混雑していますが、潮が無いおかげでオマツリはほとんど発生しません。釣り難くはないのですが、アタリも出ません。困ったな〜。12時台の1時間はゼロ。いつしか雨は止み、風は東を回って南よりに変化、一時強めに吹きましたが、すぐに落ち着きました。船は風で押されるだけです。

1時過ぎ、金谷沖に移動。遥か岸にはフェリーの発着所が見えます。ここは根交じりの平場で水深約30m。開始早々トラギスとベラの猛攻です。外道をかわそうと仕掛けを立ててタナを切ったり、空中叩き釣りを試したり、思いつくことは色々やりますが何〜にも当りません。誘いがまったく通じず苦戦が続きますが、船中どこかしらでポツーン、ポツーンと単発で型は出ているようです。この時間、仕掛けを止めて待っている方が良いようで、カワハギも地底で食うみたいです。私は外道覚悟で遠投這わせを繰り返し、2時までに小型を2枚追釣。そして2時30分、久しぶりのゴン!が到来、慎重に乗せること無事23cm級を取り込み、今日はこれにて打ち止め。納竿10分前、再び竹岡沖に戻りますが、ここでは大型メゴチ2尾のみ、本命は不発。そのまま3時ジャスト、納竿のアナウンスとなってしまいました。

結局、午前中12枚上げたものの午後からは3枚しか取れず、15枚と伸びず終いの尻すぼみでした。周りのみなさんの釣果はどうでしたでしょう?私の左隣ミヨシ1番のお客さんが3枚、右隣のSS木さん10枚、そのお隣から先が3〜4枚。H谷さん16枚、A葉さん14枚。その他、別船の状況など把握できませんでした。どちらの船か分かりませんが、竿頭は20枚とのことでした。

今日は午前中漁礁で単発ながらもポツポツ当ってきましたが、午後には潮が動かず極端にアタリが悪くなってしまいました。平場はだいぶ魚が散っている感じです。アタリが全然続きません。20枚くらい取れそうなんて言っちゃったけど甘過ぎでしたね。速潮も苦戦しますが、動かないのも苦戦します。釣り客が多いので、お隣さんとの仕掛けの距離が近く、取り合いになってしまう感じもありましたね。激渋り期のことを考えれば、これだけ混んでてもツ抜けするので、夢のようと言えば夢のよう、トップシーズンということを考えると物足りない釣果です。なかなかストレス解消するようなカワハギ釣りはさせてもらえそうにありません。また次回頑張りま〜す。


本日の釣果、カワハギ15〜27.5cm、15枚。大型と小型にきれいに分かれました。

【船宿HPコメント】
皮はぎ・・剣崎沖、潮:薄濁り、水温:21度
今日は乗合2隻で出船しました。大型狙いで、午前中に31cmを含む中〜大型が一荷混じり良く出ました。が、昼前から潮が止まってしまい、その後は点々と場を移動しながらの拾い釣りでした。今日のトップは20枚、続いて18枚、16枚でした。竿頭は大田区のI川さんが20枚で、次いで18枚、16枚とまずまずでした。(浩喜、美佐男、功一)

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