カワハギ活性無く凪倒れ

11月8日(土)、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきました。
今日は暦の上では立冬、にもかかわらず最高気温26度の夏日の予報。もう11月というのに冷夏の反動なのか、暖かい日が多く何だか調子狂っちゃいます。釣り行くにも何を着て行けばいいのやら。

いつもの時間に船宿に到着しますが、今日は先週に続きSS木さんが現れそうなので、21号船、空いている左のミヨシから2席確保し、受付を済ませます。この時間で札の番号は18番。先週とほぼ同じで今日も混雑が予想されます。アサリ剥きに集中していると、6時45分、やっぱりSS木さん現る。確保してあったミヨシ2番に入ってもらいます。お隣23号船には土曜には珍しくN田名人が乗船されているようです。「今日はどっち行くんですか?」と船長に声を掛けると「最初は金谷」とのこと。漁礁かな?と予想し、いつもより一回り太い幹糸に普通の中オモリと安いオモリの仕掛けをセットしました。今日は乗合船3杯出しのようで、先週よりは一船当りの人数は落ち着いた状況のようです。7時30分頃にはほぼ満席、21号船は我々左舷が14人、右舷13人の27人でフィックスとなりました。


左:このシーズンのカワハギ人気はやっぱり凄い、右:金谷に向かうベタ凪の海上から久里浜の煙突を臨む。

定刻8時、3杯のカワハギ船は一斉に出船となりました。久里浜港を出ると23号船と21号船はV字に角度を違えて進みます。23号船は竹岡、我々21号船はやはり金谷に向かうようです。海上濃霧が心配されましたが、だいぶ晴れてきて航行には差し支えないようです。8時25分、金谷沖に到着、エンジンをスローダウンし、ポイント上で船の向きを確定し、早速開始の合図となりました。北東の微風、晴れて薄い霧、海上はベタ凪、潮色はやや澄み、水深は約22m。今日は大潮の2日目、底リは10時半頃、この時季、日中の干満はさほど大きくないはずですので、春夏のような速潮で釣りにならないようなことは無いと思われます。釣り始めると海底は予想通り大きい起伏があります。最初は叩き釣り、聞き釣り、中層釣りと縦糸の釣り方を色々試して見ますが、しばらくは外道のアタリしか出ません。今日は予報通り朝から暖かく、船上では上着を脱ぎ、長袖Tシャツを腕まくりする陽気です。

本命から最初の魚信を捉えたのは8時40分、大きく激しく叩いてオモリを地底に静止した状態で待つこと、ココンと可愛いアタリ。そのまま掛かってきたのが14cmの小型。小さいながらもカワハギの顔を見られて一安心。ですがまったく後が続きません。船中何枚も出ていないと思われます。9時、金谷に見切りをつけた船長は竹岡沖に移動。ここは水深25m程度の平場です。ここはまったく根掛かりが無いので、弛ませたり這わせたりの釣り方も織り交ぜて今日のパターンを探ります。下げ潮は艫方向に流れているのでミヨシは完全に潮尻ですが、艫の釣況は確認できません。風と流れが一定しておらず潮もやや速め、不定期に抱え込みと払い出しの流れになるので、投入ポイントが一定に決まらず、仕掛けを好位置で立てるのが難しく、釣りやすい状況ではありません。餌を取られること数回、やっと針掛かりしたのも16cmくらいの小型。やがて10時になると下げ潮はほとんど止まってしまい、外道も当らず海からの生態反応がほとんど無くなります。まいったな〜。


左:航路の脇にできたイナダ船団、右:今日は鯨穂先の自作軟調和竿を使用。

もうすぐお昼になろうとする11時50分、竹岡沖航路脇の約33mのポイントに移動。すぐアタリを捉えて3枚目の小型カワハギをキャッチ。これで午前の部は3枚。ピンチ、ツ抜け危うし。しばらくするとだんだん潮が効いて来ましたが、風向きも変わったのか、またも艫流し。ミヨシは潮尻のまま変らずです。右隣が居ないメリットを生かして、正面に投入した仕掛けを舳先側まで持っていき、時間が稼げるのが唯一救いでしょうか。このころカワハギは立てた仕掛けにはまったく反応せず、当るのは弛ませの落とし込みか、這わせのみです。アタリが取れないのを覚悟して、ラインがふけるまで中オモリを完全に地底に着け、5秒程度待ってから徐々にテンションを掛けていくと、たまに良型らしきゴゴンというアタリを捉えることができるのですが、その後の力強い引き込みまで乗ってきません。潮が少し速くなってきたので、1時前から中オモリを外し、オモリを30号にチェンジ。中オモリを外したのは、底潮が動いていないため、送り込んだラインを上潮が引っ張るのを利用し、仕掛けにゆっくりと角度を付けたいためと、二枚潮気味なのでアタリを明確に捉えたいためです。この戦略が奏功したのか、1時前後に5枚続けてキャッチし何とか8枚まで辿り着きました。型は相変らず小型ばかりで、私には珍しく掛かったのは全部下針でした。アタリはまだ続いていたのですが、惜しいことに移動の合図。船長と相性悪いのかな〜。案の定次の移動でまた沈黙の時間に逆戻り。その後、30m強のポイントを何箇所か移動する中で1枚追加して9枚。周りの方々はポツーン、ポツーンと23〜25cmくらいの良型を上げているようですが、私にはまったく回ってきません。


左:本日の最終ポイントの久里浜沖、右:到着すると既に23号船の姿あり。

2時30分、他船からの情報か、10分程走って久里浜沖に移動。ちょうど東電の護岸とアシカ島の間に位置する約15m立ちです。ここが外れると本当にツ抜け危うし、何とか意地でも1枚取りたいところ、集中して真剣に臨みます。開始早々ベラの洗礼を受けますが、ベラに混ざって本命ぽいアタリを察知。餌付けをしっかり行って船下に再投入。叩いてゆっくり弛ませる途中で、紛れもなく良型カワハギの重みのあるアタリ。そのまま食い込ませ、聞き合わせに入る。ヨシッ!乗ったかと思いきや次の瞬間痛恨のバラシ。アイタタタッ!間髪入れずに再投入。船が動いたので違う筋に入ってしまったが、また同じパターンでアタリ。今度は上手く乗せることができ、念願のツ抜けとなる21cm級をキャッチ。これはまだ居るぞ、またそれらしきアタリを捉えるもフッキングできず。今日一番熱くなった時間でしたが、3時10分、残念ながら納竿のアナウンスとなってしまいました。

今日の成績は?私はやっとツ抜け、お隣SS木さん4枚、その隣の常連さん8枚、そこから先は0の方も数名。右舷や艫寄りで10枚超えのお客さんがいらしたようです。竿頭はどちらの船か分かりませんが14枚とのことでした。ここ最近、やっとのことでツ抜けという厳しい釣りの連続になってしまいました。10枚釣るのがこんなに難しいなんて・・・。そんなこんなでそろそろ気分転換が必要、来週はカワハギはお休みすることにしよっと。


本日の釣果、カワハギ14〜21.5cm、10枚。今日もまた数も型も低調に終わりました。

【船宿HPコメント】
皮はぎ・・剣崎沖、潮:薄濁り、水温:19度
今日は大潮で流れが速かったので、竹岡沖の20〜30mを流しました。午前中は霧が濃かったので浅場を流し、午後からは沖に出て良型を狙いました。今日は大中小混じりでした。海の状況が良ければ、なるべく良型中心に狙うようにしています。竿頭は相模原市のS藤さんが14枚でした。(浩喜、美佐男、功一)

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