日並良くアマダイ大漁

12月23日(火)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきました。
今日は2月以来の久し振りのアマダイ、最近水温がだいぶ下がり各地で本格シーズン到来といった模様です。久比里の巳之助丸では前日もトップ6本、最大51cmと好調が続いているので、このチャンスを逃すまいと釣行決定。あの美しい魚にまた会えるかと思うとワクワクします。前日は多少ウネリがあったようですが、前夜から北風が吹いているので今日は凪が期待できそうです。アマダイ釣りは微妙な誘いを駆使して食わせる誘い釣りなので、海上のコンディションが釣果を大きく左右します。今日は何とか40cmオーバー1本を目標に頑張ってきます。

今日もいつもの時間に到着。アマダイ乗合の20号船は対岸の店側に付けられています。夫婦橋の上で親父さんとすれ違う。「おはようございます。」、「今日はアマダイ?」、「はい。」、「ありがとうね!」親父さんにありがとうなんて言われると調子狂っちゃいますけど、何だか気持ちの良い朝。船に乗り込むと左右大艫に先客がいらっしゃるので、私は迷わず右の艫2番に入ります。今日は大潮、干潮が10時38分、北日中南の風の予報なので、下げ潮で潮先、上げ潮で南風になればまた潮先になる艫側有利と読みました。アマダイは群れで移動している魚ではなく絶対数も少ないので、これまでの経験からも潮先絶対有利、釣り座が重要な部分を占めているのは間違いありません。

アサリを剥くわけでもなく暇を持て余しカワハギ船の様子を見に行きます。今日は乗合3杯出しのようで釣り座には若干余裕が見られます。K山さんは21号船、I東さんは23号船、H木さんは17号船と知り合いの方々が別船に分かれているので皆さんの結果が楽しみです。前日、仕事の帰りにJ州屋に寄ったらマル特オキアミを見つけたので2箱を購入し持ち込みました。道具の準備も整い2箱分のオキアミの尻尾をはさみできれいに切り取っておきます。船宿からもオキアミが配給されますが、出船直前に冷凍状態で渡されますので解凍に手間が掛かります。水深が深いのでなるべく上質の餌持ちが良いもの、そして予め解凍したものを持ち込む方が安心です。


左:今日は冬至の翌日、到着時はこんな明るさ、右:マル特オキアミ、ちょっと高いけどけっこうお勧めです。

さて、ちょっと早めの7時50分、左舷6人、右舷7人の13人を乗せた20号船は貴則船長の操舵で出港です。久里浜港を出ると船は右前方に進路を変え、カワハギ船より沖側を進みます。どこに行くのかなぁ?南下するに連れて若干のウネリがありますが、海況は概ね良好。順調な航行で9時30分、速度を落とした船は北向きに船首を立ててビシッと停止。ここはどこだろう?剣崎と千葉県勝山辺りの中間地点に見えます。どうやらここが下バタという有名なポイントらしいです。投入の合図で第1投、水深は電動リールのカウンターで97m。いつも通りのゆっくり目の誘いにかすかな外道のアタリ、これはオキトラギス。2流し目は水深100m、たまに微かな外道のアタリがあるのみ。

今日のタックルはD社FireBaron30−240、電動丸1000H。仕掛けは片テン2本針、オモリ80号。テンビンから4号1m、クレン親子サルカンから枝素3号30cm、ハリス3号1mの全長2m。針は丸カイズ14号、またはハナ鯛13号(ほぼ同じ形をした軸長の針)。全体にシロギス仕掛けを大きくしたようなシンプルな仕掛けです。ハリスの先にガン玉を打つ場合もあるようですが、私は付けたことがありません。潮が速い時のために全体を2割長くした2.4mの仕掛けも準備してあります。海上は北の弱風、快晴、水色はやや澄み、トロトロした下げ潮で艫流しとなります。今日は絶好のアマダイ釣り日和に恵まれました。

数度の流し換えの後、9時20分、着底したオモリをゆっくり持ち上げ、枝針が少し浮くくらいの誘いで、ガガガン!と派手なアタリの到来。そのまま竿先を頭上に持ち上げ確実にフッキングさせる。最初は様子見で手で巻き上げます。大きくはなさそうですが、アマダイらしき確かな引きが伝わってきます。10mくらい巻き上げた後、電動スイッチON。澄んだ海中から青白く光る魚体が浮上、ヨシ!本命だ。竿をキーパーに掛けテンビンを回収、仕掛けを手繰りそのまま抜き上げたのが30cm強の船中第1号。

アマダイ釣りはまず型を見ることが目標。10数人乗っていると必ずアブレが出る釣りです。早い段階で型を見られれば、その後の釣りに余裕が生まれ、それが精神的にも好循環する面があります。今日はラッキー、ジャンジャン行くぞ〜。9時50分、また誘い上げで明確なアタリ。針掛かりを確信して巻き上げに入ります。先程より小振りの30cm弱ですが、早くも本命2本ゲットで絶好調!船中、まだ私以外には釣れていないようです。今日はついてるな〜。運勢が良いのか何だか分かりませんが、ここ数回の釣行は魚に好かれてるとしか言いようがありません。

10時頃、お隣の大艫、K谷さんに初物がヒット。K谷さんは前にも何度かお隣で釣らせて頂いたことがあり、色々会話しながら楽しく釣りをさせてもらっています。K谷さんは3本針の2本竿で1本はムーチングアクションの置き竿、もう1本は手持ちで誘い釣りをしています。胴の間には手巻きで釣りをされてる方が2名程いらっしゃいますが、これは見てて辛そうです。水深が100m程度ありますので、外道が多い時間帯は電動リールによる手返しが断然楽だし有利です。その直後10時15分、またまた私にアタリ、やはり30cm強をゲットで3本目、調子良過ぎるんじゃない?しばらくすると潮止まりか外道のアタリも遠い時間帯に入ります。下げ潮の最後は二枚潮気味となりオマツリの連発。水深100mで13人乗っていればオマツリは避けられません。気持ちよく挨拶をしてお互いに楽しい釣りを心掛けます。


左:左舷の様子、右:定番外道のヒメ。

11時、潮は相変らず淀んだ状態ですが、大き目の誘いにまた派手に穂先を叩くアタリ。最初の手巻きでかなり強い引きを見せたので慎重に巻き上げますが、水の抵抗が大きく重たいばかりで本命ではなさそうです。時間を掛けて海面に浮上したのは32cmのオニカサゴ。船長が玉網で救ってくれました。やった〜!アマダイの外道では良型の部類です。嬉しい外道に喜びを隠せません。(鰭酒ができるなぁとニヤニヤ。)11時を回ると上げ潮が動き始めたようです。ミヨシ側が潮先になっちゃったな〜と考えていると、早速左舷ミヨシで何やら大型が上がった模様。こちらからは見えませんでしたが、船長の情報では45cmのビックサイズとのこと。その後、同じ釣り人に連続して同級の45cmが上がります。お隣のK谷さんと「潮尻になっちゃったから魚抜けて来ないな〜」と話しながらも誘いの手を休めることはありません。

12時、朝方K山さんから頂いたYEBISUをプシュっとやるや否や、K谷さんと私のダブルヒット。私は35cm級で4本目。K谷さんは46cmの大物に玉網を入れます。間近で見ると惚れ惚れする程立派なサイズです。もう数は満足なので一発大物が欲しいな〜とついつい贅沢な気持ちが湧いてしまうのが釣り人というもの。12時30分、またもK谷さんと私のダブルヒット。今日は誘い方が状況にマッチしているようです。基準は枝針が底スレスレの位置で、そこからの誘い上げ、または落とし込み、オモリが底についた状態からまた基準の位置まで誘い上げ、待ち時間は少し長めというパターンです。1時を回ると風は徐々に南西に回ってきました。こうなれば右舷が潮先、大物に期待が膨らみます。


左:大物アマダイと似た引きで上がったのはホシザメ、右:今日のタックル。

その後、50cm級目指して誘い続けますが、私は外道のアタリばかり。定番外道のヒメがちょっと煩い程掛かってきますので、手返しの回数が増えます。風も弱く晴天ベタ凪、ポカポカ陽気で眠気を誘います。ちょっと気分的にも中弛みの時間はお茶を飲みながら置き竿でアタリを待ったりしてみましたがノーシグナル。やっぱり誘わないとダメだな〜。K谷さんは置き竿を手にした瞬間にアタリが出て、またも48cmの大型を取り込みます。うらやまし〜!1時過ぎ、右舷ミヨシ2番の方が「サメかな?本物だったらデカイよ〜」と言いつつ船長の差し出す玉網に収まったのは本日最大の51cm。同じ船で50cmオーバーが上がったのは初めて見ましたが、やっぱりデカイの一言、ボリュームが違います、お見事でした。

今日は定番外道はほとんど釣ったでしょうか、オニカサゴ、アカボラ(ヒメコダイ)、カイワリ、カナガシラ、トラギス、ガンゾウビラメ、ヒメ多数。(トラギスとヒメは全部放流しました。)赤い魚が多いのでクーラーの中は賑やかです。お隣のK谷さんは後半調子を上げ6本、私は今のところ5本です。いずれもアマダイ釣りとしては大漁、これで文句を言っては罰が当りますが、まだまだ時間も餌もありますので、最後まで大物目指して誘いを続けます。

2時45分、ちょっと船の動きが速めになり道糸が船下に入ったのを利用して、オモリを底スレスレにキープ、仕掛けが若干底から上を漂うようなイメージで誘います。待ってましたと久々のアタリでゴゴゴンと一気に針掛かり。竿を頭上に上げ、すかさずリール巻き込み、再度竿を立ててフッキングを確信。途中何度も鋭い引きを見せハラハラさせながら上がって来たのはこれも35cm級のアマダイ。唇にしっかり掛かると引きも強く楽しめます。これで6本目。直後の2時50分、「後5分で終了します」のアナウンス。願いを掛けた最後の1投はノーシグナル。このまま2時55分、納竿のアナウンスとなりました。

今日は狙い的中で大漁、アマダイ6本とオニカサゴ、外道多数と最高の出来でした。私には大物は来ませんでしたが、右舷大艫で46cm、48cm、左舷ミヨシで45cm2本、右舷ミヨシ2番で51cm。もう1本大型が上がったそうですが確認できませんでした。全体では13人で26本とアマダイ船としては上出来の釣果になりました。クーラーの中は赤い魚で賑やか。クーラーを覗くだけで刺身、昆布〆、塩焼き、酒蒸し、干物、しゃぶしゃぶ・・・とおいしそうな料理が次から次へと頭に浮んできます。これもアマダイ釣りの魅力なんです。


本日の釣果、アマダイ 29cm〜36cm 6本(竿頭)、オニカサゴ 32cm。

【船宿HPコメント】
甘だい・・剣崎沖、潮:澄み、水温:17度
今日も剣崎下バタ沖90mラインを流しました。一日良い下げ潮が流れ、連日絶好調でした。ジャンボ狙いで、45cmオーバーが、船中6匹もでる大漁でした。数もまた大漁でしたよ。船中13名で、26匹でした。トップもお二人で、6匹づつ♪しかーも、今日も51cmのジャンボ甘だいが出ちゃいました。スゴイです。トップは地元のK谷さんと横浜市の小峰さんでした。51cmのジャンボ甘だいを釣り上げたのは、S原さんでした。♪♪^0^(貴則)

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