カワハギで竿納め会

12月30日(火)、剣崎松輪港の瀬戸丸からカワハギに行ってきました。
今年の釣りも今日で釣り納め、最後は剣崎沖のカワハギで締め括りです。12月の初め、30日に竿納めの釣行しませんか?という話がきっかけとなり、KOBIさんに色々取り仕切って頂いたお陰で本日の釣行が実現。メンバーはKOBIさん、963さん、剥ぎ原さん、O川さん、S藤さん、シロギスさん、私の7人。それと今日はKOBIさんのお仲間の皆さんも別枠で参加されるとのことで、竿納めに相応しい賑やかで楽しい釣りになりそうです。

釣行前日は冬休み恒例の南西強風が吹き荒れ、剣崎では20m以上の風速を記録。全船午前で早上がりという荒れ模様。前日から気圧配置の動向が気になり落ち着きませんでした。4時30分に起床し、早速インターネットで風向風速を確認します。前夜までの南西風は未明には順調に北西から北に変ってくれました。これなら確実に出船可能でしょう、ヨッシャ!5時18分、963さんが車で自宅に迎えに来てくれました。早速荷物を積み込みGO。色々楽しくお話をさせて頂きながらちょうど1時間、6時18分に剣崎松輪港に到着。

船宿で待機すること剥ぎ原さん御一行、KOBIさん、シロギスさんと続々ご到着。しばし歓談です。釣り座は右の艫から7席、阿弥陀くじで決定します。結果シロギスさんが右舷大艫、続いてKOBIさん、私、963さん、剥ぎ原さん、S藤さん、O川さんの順になりました。左舷にはKOBIさんのお仲間のみなさん、他にお客さんは数名で、大型船に右舷8名、左舷7名とゆったりと釣りができそうです。準備も整い7時33分いよいよ出船となりました。


出船前、皆さん黙々と準備中。

港を出ると多少ウネリの余韻は感じられますが、北風がウネリを打ち消すように白波を立てています。船は低速で10分程進み剣崎の北東側で停止。早速開始のアナウンスが出ました。北の風やや強く晴れ、波高1m前後、水色はやや澄みと比較的良好なコンディション、配水ポンプからの海水が暖かく感じられます。さあ釣るぞ〜。1流し目は水深16mと予想外の浅場でスタートとなりました。いつも通りに船下で叩き&誘い釣りをしますが、外道の細かいアタリのみ。今日は小潮の2日目で満潮が10時15分とのことですが、潮方向は下げ潮で船は艫流し。多少風波があるので落ち着かない潮ですが、速過ぎず遅過ぎず適度な流れがあります。2流し目は水深21mと一段下がります。7時50分、カワハギからの最初のシグナルは15cm級の小型。最近剣崎も型がだいぶ細かくなったと聞きましたが、今日はこのサイズ中心なのかな?


左:松輪港を出港、右:手前から963さん、剥ぎ原さん。

8時を回り、ポツリポツリとアタリが出て、周りの皆さんも型を見始めたようです。前日の強風で底荒れを心配しましたが、当たれば食い込み自体は悪くないようです。8時30分を回ると場所か時合かアタリが少し良くなって、ここぞと集中して掛けに行きます。一荷が一度あって9時の時点で良型交じりの8枚と割に順調。小型中心でたまに20cmオーバーが混ざるような感じです。あまり起伏の激しい根ではありませんが、たまに岩礁の段や溝を感じます。針はいつものしげき針5号、餌は4日前に魚屋さんで購入した浜名湖産のアサリを塩漬けにしたものを使用しています。カワハギが釣れなくても根にちょっと掛かったり擦ったりがありますので、針は意識して頻繁に交換していきます。

釣りを続けながら近所の皆さんの釣技をちょっと拝見してみます。シロギスさんは右舷大艫の定位置。見慣れている構図のせいでしょうか、釣り姿がシロギスを釣っている時と同じに見えます。(笑)ソフトな叩きと静かな誘いで順調に数を伸ばしているようです。KOBIさんは弛ませからゆっくりした誘いを中心に待ち時間は少し長め、殆ど叩きませんがたまに細かい叩きを織り交ぜて変化を付けた釣り方をされています。963さんは静かな上下の誘い釣りを主体に穂先をチョンチョンチョンと仕掛けを躍らせてアピール。魚を乗せるときもゆっくり滑らかな動作で釣られています。剥ぎ原さんは片手をリールに添えた両手持ちで細かい叩きと誘い、時折入れる大きな誘い上げと仕掛けの移動、そして中層から叩きながら落としてアピール。誘い幅とタイミングに変化を付けた攻撃的な釣りを展開されています。皆さん釣り姿に個性があり各々の経験やノウハウが凝縮されているように感じられ、見ているだけで圧巻です。私は?たぶん乗船者の中で一番派手な叩き方でしょう。(笑)

9時台も半ばを過ぎると潮が淀み加減でアタリの頻度が極端に減り、10時で10枚とこの1時間はすこぶる低調。そろそろ潮止まりなのか上っ潮も止まり加減で船も動かなくなって来ました。風は時間とともに北東に回り海上の白波も何時しか落ち着き、気が付けば最高の釣り日和になりました。KOBIさんのお仲間の方々がたまに様子を見に来られますが、左舷は順調に釣果が伸びているようです。さて次は下げ潮に期待です。


左:手前からKOBIさん、シロギスさん、右:KOBIさんがゲットしたハコフグ?食した後にウミスズメと判明。(冷汗)

11時15分、若干沖目に出て剣崎東側の25m。アタリがあまり出ない時間を過ごしていたので気分転換に中層釣りを試すとすぐアタリ。タナで小型を連続で2枚ヒット。しかしその後アタリ続かず。潮もほとんど効いていないのでここは奥の手、遠投這わせ釣りで一発大型狙い。船が右舷から流れると遠投しても仕掛けがすぐ船下に入ってしまいますが、動きが落ち着けば遠めで斜めの角度を少しキープしていられます。着底後すぐに派手な叩きを入れて張ったまま停止。そこから徐々に中オモリを落とし込んでいきます。良いときはここまでの過程でアタリが出るのですが、今日は合わないようで何回やってもノーシグナル。弛んだ状態からゆっくりテンション掛けて行くときにトラベラーズのアタリがよく出てしまいます。結局、外道のアタリを嫌いながら手前に誘って船下で小型をポツポツ拾っていく感じとなり、なかなか期待する大型は食って来ません。12時の時点で14枚。

お昼過ぎ、KOBIさんが調子を上げてきた様子。私は午前中と同じタイミングで乗せるとバラシの連発。5枚連続で掛け損ないや巻き上げ中のバラシに泣きます。一発デカそうなアタリを空振り、すぐさま送り込むも追い食いなし、クヤシ〜!上っ潮は動いていますが底潮が効いてないのかもしれません。針を交換して少し送り気味の乗せ方に修正します。12時45分、船は大きく移動して剣崎の南東〜南側、水深は21〜23mとやはり比較的浅場を攻めて行きます。ここでは船下で小型のアタリが頻繁に出て数釣りのチャンスと見ましたが、アタリが出るとすぐ移動になってしまい残念でした。1時10分また東側に移動です。

先程より下げ潮が本格的に効いているようで、周りの皆さんは順調にカワハギのアタリを捕らえていきますが、私はなかなかアタリが出ず、じれったい時間を過ごしてしまいます。おっかしいな〜、餌も取られないし。(汗)これはシロギスさんとKOBIさんから魚が抜けて来ないからだと勝手に思い込んで片付けることに。深く追求するのは止めて、また遠投で大型狙いを混ぜながらマイペースで釣ることにしました。狙いが嵌ったか本日最大の26cmを取り込みニンマリ。そうこうしているうちに何が良くなったのか私にも徐々にアタリが戻ってきたようです。2時の時点で21枚。963さんもペースが上がって来たようです。剥ぎ原さんの方に振り向くと、今日はどうもバラしている場面を多くお見受けしますので、なかなか本調子が出ずにお悩みのご様子です。目が合うと腕を交差させて笑顔で×マーク。

2時30分定刻ですが終了する気配なく続行。年末なので若干の早上がりを覚悟しましたがこれはラッキー、船長さんありがとう。最終ラウンドでシロギスさん、KOBIさん、私でどうやら29枚、28枚、27枚のようです。これはちょっとガンバっちゃおうかな!短時間ですが30枚目標で追い込み体勢。ちょっと焦ったか殺気が伝わったか一発良いアタリを掛け損なう、ヤッベ〜。速攻で入れ替えて1枚ゲット。そしてもう1枚。2時55分で29枚。その間、シロギスさん、KOBIさんも1枚づつゲット。30枚目を狙って上針の餌を付け終わるや否や2時57分、納竿のアナウンスが出てしまいました。もう1枚釣らせてくれ〜と叫ぶも、一歩届かず終了です。いや〜それにしても面白かった。


左:シロギスさん30枚で竿頭、船宿HP用写真撮影の後、右:皆さんで記念撮影(手前左からKOBIさん、シロギスさん、963さん、奥左からS藤さん、本人、剥ぎ原さん、O川さん)。

これにて2003年の全釣行の終了。KOBIさん、963さん、シロギスさん、剥ぎ原さん、O川さん、S藤さん、そしてKOBIさんのお仲間のみなさん、今日はお疲れさまでした。KOBIさんの北風パワーのお陰で海況にも恵まれました。調子出た人、出なかった人、様々な結果となりましたが、皆さんと一緒に和気あいあい楽しく最高の竿納めをすることができました。そして普段BBSでお話している方々の生の釣技に触れることができ、こちらも大変参考になりました。本当にありがとうございました。やっぱりカワハギ釣りは面白いね!皆さん、また来年も楽しい釣りをしましょう!


本日の釣果、カワハギ14cm〜26cm 29枚、ウマズラ1枚。

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