マダイ条件悪く大苦戦

1月31日(土)、剣崎松輪港は成銀丸からマダイである。
成銀丸カワハギ常連のI田氏の呼びかけにより、今日は釣りキチ6名での仕立船となった。マダイ船は昔棒面丸から乗ったことがあるが何年前のことだか記憶に無い。よってマダイなる魚をまともに狙うのは初めてと言っても過言ではないのである。これまでマダイは外道で釣ったのみ、自己最大は1kgである。この時期、どこの雑誌や情報をみても、マダイはシビアと謳っているではないか。しかも前日の状況が芳しくない。おまけに今日は何かと良い思いをしたことが無い長潮。ありとあらゆる情報を客観的に判断し冷静に分析しても、最初から厳しい釣りを覚悟しなければならないのである。

結果から申し上げて船中ゼロである。アタリも無しである。今日の釣行記はこれで終わりにして、できれば無かったことにして欲しい。とは言え、このHPを始めてから釣行記を休んだことはたったの一度も無いのである。しかも釣れなかった日に釣行記を休んでしまうのは、正確で迅速な情報公開を目指している管理人としてははなはだ不本意でならない。と言うことで以下状況説明だけ淡々と進めてさせて頂くことにする。


松輪港を出港。

6時53分、出船である。ちなみに餌は組合の売店で購入し各自持ち込みとなる。今日は6人でオキアミブロック10個を購入。付け餌は各自で好みのものを購入すればよいし、コマセから選んでもよい。管理人はいつもの丸特を持参した。港を出る前から嫌な風が吹いていたが、案の定、港を出ると北北東の強風が容赦なく吹きつけキャビンに非難である。この船は操舵室からキャビンが繋がっており、中にトイレがある。これだけで安心感が高まるのは私だけだろうか。低速でウネリをかわしながら20分程で到着したのは剣崎東側のポイント。

いきなり「50mでやってみて!」船長は上からタナを指示した。「どんどんコマセ撒かないと喰わないからね!」意表を突く指示である。ただでも厳しい条件に強風と高波が追い討ちを掛けるように押し寄せる。我が手持ちヒラメV295はサニービシL80号を背負っても操作性は抜群であった。しかし真正ムーチング調子ではないので、この波で釣座はミヨシ、置き竿は不可能である。強風と揺れで写真を撮る気が起きない。もはや状況は外海の青物釣りの如く、繊細でコマセパラパラのイメージなど微塵も無いのである。

最初は指示通り50mに合わせる。ハリス3号6m、クッション1.2mm1mで仕掛けの全長は都合7m。PEのマーカーで56m程度まで落とし、3m刻みで大きくコマセを振り、50mで待つ。いくらやっても我が手持ち竿に生態反応は訪れない。水深はどれくらいあるのか?一度底からタナを取ってみよう。指示ダナを通過した仕掛けはスルスル落下し65mで着底。餌取りが多いと見てかなり高めのタナを指示しているようだ。

左舷胴の間店員M氏に小型のイシダイがヒットした模様。足場が安定しないので見に行くのは止めた。右舷胴の間佐T氏に何やらヒット。大型のカワハギである。これはデカイ、狙ってもなかなか釣れるサイズではない。マダイ針を完全に喰い込んでいる。タナ15mでヒットしたようだ。この時点での管理人の釣果は、底からタナを取るとき知らずに付いていた15cmのクラカケトラギス1尾だけである。

潮が動かない。水深55m〜65m、仕掛けは船下に一直線である。指示ダナでアタリが無いので、少し広めに探ってみることにした。底からハリス分〜15m。やはりタナが低いと餌取りにやられる確立が増える。魚探に餌取りの反応が出ているのか、流しによって上からのタナ指示、底からのタナ指示が切り替わる。底から指示される場合もやはりハリス分+3〜5mと高め傾向である。


左:今日は手持ちヒラメV295と1000Hの組み合わせ、右:深場で釣れたアカタチ。

10時15分、「ダメだ!深場行こう」と船長。移動中飛ばないように竿を穴に立て、コマセ桶を内側に入れるよう指示。20分程南下して到着したのは水深114mの深場。出ればモノがいいからドラグを調整しておくよう指示が出た。黙々と釣りを続ける6人であるが一向に活気付く場面は訪れない。ここでもラインは船下に一直線である。仕掛け回収中、40〜50m付近で鯖が喰ってしまいオマツリの連発だ。この鯖が25cm級、何とも中途半端なサイズで迷わず放流である。佐T氏も2本針にバーサーのダブル。左舷も同様の状況が伺える。

12時前、少し戻って95m立ち。さすが佐T氏はここでも良型のアジを上げ、大型カワハギに続き一人お土産を確保である。そうである水深からしてアジもありと見て少し低目のハリス分+1mを試す。こうなったら何でもいいからお土産狙いに走るが、意に反して生体反応は無し。13時、さらに戻り朝一のポイントにほど近い55m立ち。たまに操舵室から漏れる無線の声からして僚船の状況も芳しくないようである。参った・最悪・どうしようもない・・・ろくな話が聞こえてこない。ここでは20cmのカナガシラのみ。13時55分、納竿である。結局今日はお土産ゼロでクーラー空っぽ。期待を込めてデカイ氷を買ったが裏目、納竿時に思い切り海にドボンであった。


今日の釣果、帰りに港で釣った三浦大根2本 27〜30cm。

今日はただ書いても面白くなかったので、気分転換にちょっと語調を変えてみました。マダイは連荘して勝負か、乗っ込みまで待つか、秋の数釣りシーズンを逃した現在、いずれにしても1枚上げるまでは引き下がれそうにありません。焦らず狙い続けてみようか・・・。また釣り物増えちゃったな〜。帰りに漁港で何方かが釣り上げた4.4kgのマダイを見ました。迫力あったな〜。果たして尾頭付きはいつになることやら。乞ご期待。

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