下浦沖のシロギス喰い渋いも良型揃い

3月13日(土)、先週に引き続き、久比里の巳之助丸からシロギスに行ってきた。
今日はKOBIさん、OKAZUさん、烏賊飯さんと4人での釣行だ。OKAZUさん、烏賊飯さんと同じ電車だったようで、京急久里浜駅のホームでお会いできた。お二人は駅の立ち食いそば屋に寄るのが恒例、私は場所取りのため一足先に船宿に向かった。定時の6時20分に到着するとシロギス船に先客はおらず、とりあえず右舷の艫から4席を確保し、皆さんの到着を待つ。Lジャケットさんが対岸から手を振ってくれた。今日は弟子1号さんらとカワハギに乗船である。6時30分頃、KOBIさんがご到着。一緒に受付を済まし、山下丸からアマダイに乗船のぎんぎすさんとしばし談笑。7時、船に戻り準備開始である。


左:弟子1号さん、Lジャケットさん、Kさん、KOBIさん、右:手前からKOBIさん、私、OKAZUさん、烏賊飯さん。

シロギス船は我々4人だけ、カワハギ船も6人程度と、今日は凪予報の割りに全般にお客さんは少なめの様子だ。我々は右舷に並んでいたが、船長から左右2名づつに分かれるよう指示があった。せっかく4人での釣行、お互い顔が見えないとつまらないし、船長に糸が見えるようにと、ミヨシ側に釣り座を構えることにした。左舷ミヨシ1番にKOBIさん、2番にOKAZUさん、右舷ミヨシ1番に私、2番に烏賊飯さんと並び、今日は4人で仕立船状態。酒や鍋を持ってくればよかったと冗談が飛び交う。準備が整い、定刻8時ちょっと前に一斉に出船となった。カワハギ船に続きシロギス船が平作川を下る。カワハギ船の大艫にはLジャケットさん、大きく手を振りお互いにエールを送るのであった。


久里浜港でスパンカーを上げるシロギス船とカワハギ船。左大艫にLジャケットさん。


さあ、久里浜港を出発、期待にワクワク?の烏賊飯さんとOKAZUさん。

久里浜港で久比里三店各船が停泊し、スパンカーを上げている。そして各船は釣り物毎に思い思いのポイントに散っていく。カワハギ船は金谷方面へと向かった。カサゴ船は東電の防波堤の沖。我々シロギス船は東電沖を回りしばらく南下する。先週、トラギスの猛攻を受けた野比沖を通過して一安心。約20分の航行で、剣崎が間近に見える下浦沖の定置網周りに到着した。8時27分、舳先を北東に向けて停止、早速開始の合図が出た。北東の微風、晴れだが雲は多め、海上はベタ凪。水色は澄んでいるが、一昨日の大風の影響か、細かい塵のような浮遊物が多い。底荒れが収まっていないのかもしれない。第1投、水深約20m。軽く投げて着底、叩きから大きく高い誘いに移行すると、すぐさま反応してきたのが20cmオーバーの良型。1投目でゲット、今日は幸先良しと思ったが・・・。

ところがどっこいアタリが続かないのである。風向きが北東と北西の間をふらふらして潮向きが掴み難い。潮はトロトロ程度で概ね右舷は払い出しだが、急に抱え込んだりと安定しない。序盤戦は左舷の方が好調か?OKAZUさんが開始早々5尾と抜き出た。私はまだ2尾、アタリが出る誘い方がなかなか見えてこない。朝一は少し高めの誘いにも反応が見られたが、時間が経過するに連れてベタ底でしかアタリが出なくなってきた。今日は得意のパターンが通用しないようだ。さて、どう攻略しようか、和気あいあいの釣りではあるが、反面真剣に試行錯誤するのであった。

餌を長めに着けると明らかに針掛かり率が低下する。ジャリメの頭をカットして、なるべく短めに着けるが、シロギスの喰い気を誘う限界の短さがあるようだ。正確に測ったわけでは無いが、3cm以下にすると極端にアタリが無くなるように感じる。餌が長いと当たるが喰い込ませるのが難しい。活性が低いのでこの辺りも非常に微妙である。また、ジャリメは尻尾の部分だけでもアタリが出るが、頭の方を使うときは余計に切らないで、黒い部分を残しておいた方がアタリが多いような気がした。気のせいかもしれないが一応付記しておく。

皆さんの誘い方を見ると各人各様、カワハギ釣りと同じで皆さん個性があって見ていて面白い。KOBIさんは今日も両軸リールで軽く投げ、近めのポイントを中心に丹念に誘っている。OKAZUさんは新調の赤い分析星で好調。この竿、釣具店で触った感じでは硬めの印象を持ったが、実際に使っているのを見るとそれほど硬いというイメージではない。穂先の10cmくらいが柔らかく、魚を掛けると穂持ちから胴にかけて乗ってくる調子だから、誘い易く、案外バランスが良いかもしれない。OKAZUさんの釣りを見ていてそんな印象を持った。

今日はかなり根がきついポイントを攻めているようだが、底荒れが残っているようで、払い出しになると根掛かりやゴミ掛かりが頻繁に発生する。海草など海面の浮遊物も多い。効率が悪いので、舳先方向に遠投して潮に対して横の誘いを試みると、少し良いアタリが戻ってきて数尾を追加。10時25分、ようやくツ抜け。2時間も掛かってしまった。これだと30尾ペースかな?どこかで連釣モードが欲しいところである。気がつくと風は南西方向に変った。概ね左舷ミヨシ流しだが、朝より潮が動いていない。アタリはポツポツあるのだが、ヒットしないのが多い。カカン!とかクッ!と1回触っただけで食い込まない。やっとのことで針に乗せても、巻き上げ中に抜けてしまい、ずいぶんロストしてしまった。12時30分で20尾。相変らずのペースだが、平均して型が良いのが救いだ。


烏賊飯さんは良型シロギスの一荷、OKAZUさんは小型カナガシラの一荷。(ネタにしてすみません。)

とにかく今日はタナが低く、速めの誘いや縦の誘いには魚が付いて来ない。KOBIさんに確認しても同様の見解だ。叩きは効果があるようだが誘い上げでは絶対にアタリが出ない厳しい状況が続く。叩きを入れたら、少し待って食わせる間を作る。当たらなければ、ほとんどズル引きに近いゆっくりした誘いで、ポツポツとアタリが出る。後半はこれの繰り返しだ。13時頃やっと3連釣があり、13時30分で30尾台に乗った。南西風が徐々に強まり、これ以上吹いたらアタリが取れなくなるぎりぎりの線だ。後ろから入れ食い!との声が聞こえたので、KOBIさんに聞くと、今の流しで8〜9連釣だった模様で、一気に巻き返しモードだ。烏賊飯さんも少しペースを上げてきたようだ。私は???である。風が強まり10mを超えてきた。船の前後動が激しい。一度当たった場所に仕掛けを入れようとしても、次には位置が変ってしまう。ラインの角度も一定せずペースダウンだ。

14時55分、若干早く納竿の合図が出た。結局私は37尾、先週とほぼ変らぬ釣果で終了。魚影も先週と同様、細かい群れが点在している感じで、船が通過するラインのどこかしらにポツリポツり魚が居るといった拾い釣りの展開で、連釣がほとんど無いまま終わった。しかし、先週は1日の半分は野比沖でトラギスの猛攻だったのに比べ、今日は一日中定置網周りだったため、トラギスは船中2尾と予想外に少なかった。OKAZUさん残念でした。(笑)お陰で一日シロギスとの駆け引きを楽しむことができたが、個人的には掛け損ないとスッポ抜けが多く、当たった回数の割りに数が伸ばせなかったことが悔やまれる。何回やっても上手く行かないものである。

最近は短サイクルで南西の大風が吹いてしまい、なかなか潮況が安定しない。しかし、徐々に水温も上がり傾向だし、潮況が落ち着けばシロギスの活性が上がってくることは間違いないだろう。別船カワハギもトップ17枚でツ抜け数名と、一時期の激渋りを考えると上昇傾向が伺える。山下丸からアマダイに乗船したぎんぎすさんも乗客半数がゼロの中、しっかり本命をゲットして帰港した。これから最盛期を迎えるシロギス、明るい兆しが見えてきたカワハギ、そして今期ラストのアマダイと皆さん思い思いの釣り物に挑戦し、思い思いに楽しんだ一日であった。今日は皆さんお疲れ様でした。また一緒に釣りをしましょう!


本日の釣果、シロギス16〜26cm 37尾(竿頭)。その他、カナガシラ。

【船宿HPコメント】
白ぎす・・下浦沖、潮:澄み、水温:13度
今日も下浦沖15〜20mの根周りを流しました。この前の風の影響か、今日は海底にゴミが多く釣り辛い一日でした。それでも揚がってくる白ぎすは、良型揃いで良かったですよ。アタリも取りやすくなって来ているので、海底も落ち着いてくれば、また数釣りも楽しめると思いますよ。トップは横浜市の小峰さんで37匹でした。(美佐男)

ホーム目次前のページ次のページ