カワハギ低活性も好転の手応え

3月21日(日)、今日は初釣り以来、約2ヶ月半振りのカワハギである。
先週の土曜日あたりから、トップがツ抜けるようになり、激渋トンネルに光が見えてきたカワハギ。火曜日は963さんが25枚、水曜日は15歳の少年が26枚、木曜日は南西強風で出船無し、金曜日はLジャケットさんが30枚と俄然盛り上がりを見せてきたのである。昨日土曜日は北東強風と雨で釣果は芳しくなかったものの、やはりトップで2桁を超えてきた。今日は好情報にそそられて、KOBIさん、OKAZUさん、烏賊飯さんと、先週のシロギスに引き続き迷カルテットで出撃と相成った。

横浜駅で京急に乗り換えるとOKAZUさんが発見してくださり、車中、OKAZUさん、烏賊飯さんと3人で釣り談義である。久里浜に到着すると、OKAZUさん、烏賊飯さんは恒例の立ち食いそば、私は一足先に船宿へと向かった。6時20分、船宿到着。KOBIさんが既に到着されており、21号船の右舷胴の間4席を確保してくださっていた。今日は釣り客の出足が早く、このところの好調を反映している。親父さんの交通整理で竿立ての穴1個置きに座るよう指示が出た。案の定今日は混雑が予想されるのであった。親父さんと浩喜船長が頻繁に乗客の様子を確認しに来ている。


最初21号船で準備をするOKAZUさんと烏賊飯さん。


そしてKOBIさん。

7時20分、片舷10名を越えてきた。カサゴ船の釣り客3名は政丸に移動、急遽23号船がカワハギ船に変更となった。親父さんから2杯に分かれるよう指示が出る。早速我々は23号船の左右大艫から2席づつを確保させて頂いた。相談の結果、右舷大艫にKOBIさん、2番にOKAZUさん。左舷大艫に私、2番に烏賊飯さんという並びとなった。大艫でカワハギなんて何時以来だか記憶に無いが、これだけで釣れそうな気分になってくる。最終的に21号船は16名、我々23号船は12名の乗客でフィックス。お陰でゆったり釣りが出来るようになり、これだけでも気持ちに余裕が生まれるのであった。さすが巳之助丸、船宿さんのご配慮に感謝である。


2杯出しのお陰で23号船に乗り移り、余裕の釣り座を構えた。

定刻少し前の7時55分、いざ出船。いつものように久里浜港でスパンカーを立てると、船は速度を上げ一路金谷沖に向けて突っ走る。北東風がやや強く海上ウサギが飛び交っている。一発飛沫を被り、急いでキャビンに避難した。風波に混ざって時折大き目のウネリがメラメラと押し寄せ、あまり海況は良くない。航程約20分、エンジン音の低下で釣り場到着を知らされる。キャビンから船上に出ると、ずぶ濡れの釣り座をタオルで拭き、身辺を整える。さて8時25分、久々のカワハギ釣りがスタートである。

ちなみに今日は去年からの塩漬けが大量に残っていたので、塩漬けアサリだけで通してみるつもりだ。OKAZUさんと烏賊飯さんも塩漬けを使用するようだ。KOBIさんは相変らず地元で良いアサリが手に入るらしく、小粒の極上品を持参してきたようだ。KOBIさんのアサリを見るとこちらは完璧に負けている。しかし匂いでは圧勝だ!まあ渋い時期だから餌の差が出やすいかもしれないが、塩漬けでも十分釣りになるので、あまり気にしないことにしよう。最後に釣れなかった時の言い訳にもなるし。(笑)

第1投、船下にスルスルと仕掛けを下ろす。北東の風やや強く晴れ、波高1〜1.5m、水色は澄み。今日は大潮で干潮が11時過ぎだから、前半下げ潮、後半上げ潮となる。情報によると上げ潮による水温の上昇で魚の活性が上がるらしく、午後に期待かもしれない。下げ潮が良く効いており、艫流しになっている。アタリを感じないまま仕掛けを回収すると、3本針がきれいに裸になっている。早速気配濃厚だ。まもなく隣の烏賊飯さんが22cm級の良型を上げた。そして2枚目。KOBIさんも順調に初物をヒットさせた。マズイ!アタリが取れないうちに餌だけやられるではないか。初物の顔をなかなか見られず気持ちが落ち着かない。しかし魚が居るのは間違いない、落ち着いて集中だ。


21号船と並んで操業。そして集中して誘い続ける烏賊飯さん。

8時40分、船尾が波で振られて払い出しになった。斜めに出たラインにテンションを掛けてゆっくり小さめの誘いを入れると、待ってました初の魚信である。うまく乗っかって来たのは14cmと15cmの一荷。小型だがとりあえず型を見られて一安心である。なるほど、今日はラインを弛ませるとまったくアタリが出ない。テンションをキープしたまま小さめに上下に誘うとアタリが出ることに気が付く。その後、アタリは出せるようになったが、食い込みが弱く、1回だけグッとかゴッとか押さえて、そのまま離してしまうのが多く、なかなか針掛かりまで持ち込めない。しかしその触りは間違いなくカワハギである。一昨日から北東風が止まないので水温が低下したかもしれない、魚は居るが全般に活性が低い状況だ。

下げ潮が速いがアタリはある。アタリはあるが掛けられない。針掛かりする魚は割と食い込みが良いので、低活性ながら食い気に個体差があるように思える。しかし、最初の一発で掛けないと追い食いは一切無しの厳しい勝負である。潮が速いせいもあるかもしれない。これといった活路を見出せないまま、9時30分で3枚、10時30分で6枚と低目安定ペースだが、このまま行けば何とかツ抜けは達成できそうだ。皆さんの状況はどうだろう?OKAZUさん、烏賊飯さんのお二人もイマイチ手が合わない模様。KOBIさんはもうすぐツ抜けかな?


アタリがあるもなかなか掛からないぞ。

10時30分を回ると潮流は急激に緩んで、これまで当たらなかった外道もしばしば顔を見せるようになってきた。潮の緩みで活性が上がるかも、という読みもあったが、アタリは急速に出なくなりペースはさらに悪化。中層を探っても何も当たらない。張っても緩めても這わせても何をやってもアタリは出ない。一方右舷ではKOBIさんがツ抜けを達成。だいぶ差が付いてしまったが、そのうちこちらにも魚が回ってくるだろう。しばし一発大物狙いで遠投ベタ這わせを繰り返すが0打数ノーヒット。

11時30分、烏賊飯さんや胴の間のお客さんがカワハギを上げた。周りでちらほらアタリが出るようになってきた模様だが、こちらには本命からのシグナルは無い。餌も取られず膠着状態だ。12時、久し振りにアタリが出て7枚目。約1時間半振りの1枚だ。上げ潮が入り出したか、これをきっかけに少しアタリが戻って、8枚、9枚とポツリポツリと追加。そうこうするうちに本格的な上げ潮が効き始め、概ねミヨシ流しの払い出しとなる。アタリが続かず試行錯誤の末、今日初めて弛ませた釣り方で1枚がヒット。アタリは明確に出た。何か状況が変ったに違いない。これをヒントに思い切った方針変更、この後は弛ませまくりの這わせまくりでアタリが続く。しかし相変らず食い込みが悪く、アタリを全部掛けることなど到底出来ない。10mくらい巻き上げてからのバラシも2回程やらかしア痛タタ〜である。

13時40分、大きく弛ませたラインに微かな変化が現れた。間違いなく本命のアタリである。すかさず聞き合わせに入ると、待ち望んだ強い引き込みに竿が曲がる。無事抜き上げたのは本日最大の26.5cm。ようやく15枚目でホッと一息だ。今日は全般に小型主体だったので、KOBIさん、OKAZUさんにも魚を自慢して見せ、暗にプレッシャーを掛けてみた。つい性格が悪いところを見せ付けてしまったようである。その後、潮が落ち着いてくるに連れてアタリが遠くなり、1時間ノーヒットの末、14時40分に16枚目を上げる。しかし、今日はこれが最後の魚信、そのまま定刻15時に納竿となった。

結局、私の釣果は16枚、KOBIさんが19枚。OKAZUさん、烏賊飯さんは惜しくもツ抜けならず。21号船のトップが18枚とのことだから、両船通じてKOBIさんが堂々本日の竿頭となったのである。久し振りに大艫なんていう特等席で釣りをさせてもらったが、やっぱり釣り易い。私が大艫なんて座れるのは激渋りの平日か大荒れ予報の日しかないから、たまの贅沢も良いものである。

好釣果にそそられ久し振りに挑戦したカワハギ。一日やった感触としては、魚はけっこう居るようだが水温の影響なのか、触るだけで掛けられないアタリが多く、ずいぶんヤキモキさせられたが(これが熱くなるのだが)、掛かる魚はけっこうまともに当たって来るし、掛けるとよく引いたので、全体的に低活性だが個体差があるのかもしれない。潮は上げも下げもけっこう速かったので、流れが緩んだ時間帯に喰いが立つかとも考え色々試してみたが、淀んでる間はまったくの不発に終った。個人的には上げ潮の流れ始めの約1時間にアタリが良く出たが、やはり掛けるのに苦労して数を稼ぐことはできなかった。魚は居るので、水温が15度を超えて少し安定してくれば良い釣りができるかもしれない。今日は復調の手応えを十分に得られた釣行であった。


本日の釣果、カワハギ 14〜26.5cm 16枚。まだ肝が入っているのが何枚か居ました。

【船宿HPコメント】
皮はぎ・・金谷沖、潮:澄み、水温:15度
今日は天気も良く、お客さんも多く来てくれたので、ジャンボ船2隻でゆったり出船しました。今日も午前中は下げ潮で水温も低かったので、小型がポツポツと言った感じでしたが、11時頃から上げ潮になり水温も上がってアタリも活発になり、2枚3枚と連釣する人も出始めました。型も大、中型が多く混じりました。今日は抜けて釣った人はいませんでしたが、トップ19枚、別船で18枚で両船で15枚以上が多数で、半数以上のお客さんがツ抜け出来ました。トップは船橋市のKOBIさんでした。・・・^0^♪♪(浩喜、功一)

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