ビシアジ激渋でまたまた撃沈

3月27日(土)、今日は久比里の巳之助丸から2ヶ月振りのビシアジだ。
前回は1月25日に新山下の黒川本家から出漁したが、激渋で撃沈。その後しばらく様子見となったが、そろそろ我が家もアジ禁断症状が深刻な状態になってきた。ビシアジの状況はまだムラがあるものの、日によって好釣果が出始め、上昇傾向が伺える。刺身もたらふく食べたいし、フライや干物も食べたい。たくさん釣れたら会社の仲間に干物をお裾分けする約束もしている。私にとってはビシアジはまさに漁、他の釣りと比べてその責任は重大なのである。

いつもの時間に船宿に到着すると、予想以上に釣り客の出足は早く、カワハギの21号船はもう釣り座がほとんど空いてない程の大盛況だ。カワハギは2週間程前から状況が上向き、私も先週挑戦して渋いカワハギを相手に楽しんだばかりだが、木曜日にはN田名人が63枚という、この時期には聞いたことがないような好釣果を上げた。そんな情報を聞いて駆けつけたカワハギファンも多いことだろう。6時30分には早くも2杯出しが決定。20号船も急遽カワハギ船となった。それぞれ20名以上が乗り込み、釣り座はあっという間に埋まる勢いである。

女将さんから、963さんやK山さんが来られていると聞いたので、ご挨拶がてら21号船の様子を見に行った。K山さんはいつものT中さんとご一緒だ。しばし談笑の後、ビシアジ船は7時30分出船なので早めに準備に戻る。ビシアジ船も到着時には四隅にそれぞれ2、3名の先客がおられ、私は操舵室の横、右舷艫から4番目の胴の間に荷物を下ろした。最終的には我がビシアジ船も右舷9名、左舷8名の17名とほぼ満船状態となった。この人数で水深80mを攻めるとなればオマツリは必至である。気持ちよく釣りをしたいので、近所の皆さんに予めご挨拶をした。


左:いつものビシアジ道具、ディーオと1000H。右:赤タンは自分で好みの大きさに切って使います。

他船より一足早く、定刻の7時30分、第17巳之助丸は親父船長の操舵により出船となった。久里浜港を出ると左方向に進み観音崎沖を目指す。航程10分程で観音崎灯台より南側の位置に到着。スローダウンしてから、船を幾度も旋回させて丹念に反応を探している。7時55分、合図と共にいよいよ漁の始まりだ。オマツリしたらお互い様だから声を掛け合ってやるよう船長のアナウンスが出た。北の弱風快晴、海上は凪、水色は薄濁り。アジ好漁の条件としては曇天、荒れ気味、濁り潮のどれかひとつでも欲しいところだが、果たして今日はどうなることだろうか。1本でも多く持ち帰るのが今日のミッションだ。


左:ビシアジ船もほぼ満員。右:観音崎沖に向かう。

第1投、水深は75m前後、タナは3mとの指示である。うひゃ〜潮が速いぞ!今日は小潮の初日で14時過ぎが干潮だから、終盤まで下げ潮、帰り際に上げ潮が入るかどうかといったところだ。この時間、下げ潮は予想以上に速く、道糸が艫に向かって真横にぶっ飛んで行く。3〜4回切り替えして丹念に底を取るが、なかなか糸が立たない。この人数でこの水深、この潮流だから船中必然的にオマツリラッシュとなる。私も1投目、2投目と空で回収するがオマツリだ。3投目でようやくアタリが出て26cm級の中アジをゲット。これもオマツリしながら上がってきたので大事に玉網で取った。4投目でまたもアタリ、これもオマツリしながらゲットである。

オマツリ率95%、これだけオマツリが多いと、気弱な人は戦意喪失するかもしれない。しかし、週末のビシアジ、これしきのことでめげていては釣りにならないのである。漁は気合と根性だ。その後も次のアタリに期待しながらオマツリと格闘する。仕掛けは大量に買い溜めしてあるから大丈夫。オマツリしたら声を掛け、なるべく自分に引き寄せて私が解く。オマツリ解きだけは自信があるのだ。今日はオマツリ解きの技がまた鍛えられそうである。

8時15分頃に2本目を上げてからアタリが1回も出ない。今日も喰わないな〜。またヤバイ日に来てしまったものだ。今年はアジ運が悪いかもしれない・・・などと思いつつ釣りを続ける。10時、最初の1流しは2時間と長かったが、私は朝の2本のみ。他のお客さんも0〜2本といった状況である。潮回りで北上し、同じ筋を流すがアタリは無し。10時30分、観音崎灯台のやや北側に船団ができている。本船も船団に加わり釣りを再開。こちらはさらに潮が速い。僚船の釣り客の道糸がみんな真後にぶっ飛んでいるのが見える。


左:ぶっ飛ぶ速潮。右:灯台北側に移動。

4〜5回、底を切り直してもまったく糸が立たず、逆に仕掛けが浮いてしまう。ここは奥の手、底を取ったら仕掛けが浮いてタナに届くのを待つ。この間も小刻みにコマセを振って少しでも仕掛けにコマセを被せる作戦だ。10時40分、この方法で久し振りにアタリが出て同級をゲット。そして続けて4本目。しかし、この後はまったくアタリが続かず、またまた沈黙状態に突入だ。ここは底潮も速く各釣り人の糸の角度が安定しているせいか、潮が速い割りにオマツリは少なめだった。このポイントで11時30分まで粘るが、右舷では私が上げた2本のみ。

その後、食い気のある反応を探して20〜30分間隔で小移動を繰り返すが、状況は依然好転しない。僚船も今日は走り回っている船が目に付く。状況は厳しいようだ。13時、潮が少し緩んできて潮止まりが近いことが分かる。糸は比較的楽に立つようになってきた。それでも上っ面だけは速いので、仕掛け投入時には糸が真横に出てしまう。こういう時は水深プラス2mくらい糸が出たら、着底前に糸の出を止めてそのまま我慢、すると糸がゆっくり戻ってきてビシが着底する。その後、2回程切り返せば、簡単に底を取ることが出来る。

14時、南下して久里浜沖に向かうと予想したが、鴨居沖辺りで急停止。良い反応があったのだろうか。開始早々左舷で良型が上がったようだ。上げ潮が入ってきたから頑張るように船長からアナウンスが出る。潮が明らかに変り、元のタナ取り方法に戻す。1mと2mでコマセを振って3mをキープ、3mを基準に2〜4mの範囲で誘いを掛ける。3回底を取ったらコマセの入れ替えのため回収する。14時15分、3時間半振りに待ちに待ったアタリの到来だ。コマセを振って3mに合わせて3秒もしないうちに喰ってきた。喰うときはこんなものである。ちょっと良い突っ込みをかわしながら慎重に上げる。自ら玉網に納めたのは35cm級の良型だ。そして、続いて同じパターンでヒット。これまた同級で一人ニンマリ。

周りの皆さんも少しアタリが出始めたようである。ポツリポツリではあるが誰かしらが竿を曲げ、取り込んだりバラしたり、少し活気が出てきた模様だ。時既に14時半、私にはあれ以来アタリは訪れない。3時過ぎまで延長するから勝手に釣りを止めないように船長からアナウンスが出た。少しでもお土産を釣らせたいという船長のご好意に感謝し、真剣に取り組む。その後、一発アタリが訪れたが、うまく針掛かりせず。そのまま15時20分、納竿である。

今日は水温低下の影響かアジの喰いは渋く、速潮とオマツリもあって厳しい釣りとなった。釣果は前回と同じ6本と大敗であるが、前回より良型が取れたので、少しは刺身も余計に食べられそうだ。干物はいつになったら作れるだろうか、今後の水温上昇と濁り潮に期待である。船宿に帰ると963さん、K山さんらが待って居てくださり、Lジャケットさんも様子を見にいらしている。今日はカワハギもトップで16枚、水温の低下で厳しい釣りだった模様。しばし雑談タイムを過ごし解散。帰りは963さんのご好意に甘えて車で自宅まで送って頂いた。ありがとうございました。アジ、お裾分けできずにゴメンナサイでした。


本日の釣果、マアジ 26〜35cm 6本。

【船宿HPコメント】
あじ・・久里浜沖、潮:澄み、水温:13度
今日は午前中、潮が速くて釣りづらく、アジが食い出してもすぐに止まってしまい苦戦しました。潮が淀んでもアジの活性は戻らず、終始食いの渋い一日でした。型は26〜42cmの大アジですよ。トップは10匹でした。^0^♪♪(親父)

ホーム目次前のページ次のページ