リレー仕立でマル絶不調・アオリ絶好調

4月25日(日)、長井漆山港の昇丸から仕立船で烏賊釣りに行ってきた。
今日はS野さん主催で、横浜サンスイの店員M君、いつものT澤さん、そして私と4名で仕立船だ。冒頭、「烏賊釣り」と表現したが、メインターゲットはマルイカ、そしてアオリの状況が良いので一応アオリ道具も持って行こうという話になり、荷物は面倒だが両方の道具を準備した。アオリイカの餌木はフルセットだと多過ぎるので、セレクトしてハーフセットにしてみた。クーラーは20リットル、これでいくら釣れても大丈夫だ。(笑)

朝4時にT澤さんが迎えに来てくれて、早々に荷物を積み込み出発。途中滞りなく、コンビニに寄っても5時には現場に余裕で到着した。しばらくすると店員M君、そしてS野さんと相次ぎご到着、メンバー無事集合である。今日はチャーター船の丸竹丸がアサインされた。この船は定員8名程の小さな漁船で、船長はバリバリの漁師なのだ。昨年のアオリ初釣行では大きいウネリの中釣りをして、1kg近いアオリイカの強烈な引きに度肝を抜かれた思い出の船である。釣座は左舷ミヨシに私、艫にS野さん。右舷ミヨシに店員M君、艫にT澤さんと並び、全員腰を下ろしたところで、5時48分おもむろに出船となった。

港を出ると船は南よりに舵を取り、20分程掛けて到着したのは城ヶ島手前の諸磯沖。時間が早いので周りの釣り船はまだ少ない。反応を探しながら低速で場所を見極め、6時15分、合図と共に第1投となった。北東の弱風、晴れ、海上は凪。周波の大きいウネリが若干感じられるが問題無しである。今日は小潮で終日下げ潮、潮色はやや濁りで、流れは順当にトロトロの下げ潮だ。我が左舷ミヨシは潮尻となる。開始早々店員M君、そしてT澤さんと右舷でマルイカを乗せている。こちら左舷はS野さんと共に生体反応無し。早速スッテの交換を始めるのであった。

最初は青・紫・ピンク系中心の組み合わせでスッテを配置したが、試しに黄色・緑系を混ぜて様子を見る。右舷で何杯か上がった後、3流し目でようやく初のアタリだ。水深はだいたい45〜60mの間だが、話しによるとベタ底で乗せているようなので、私も少し弛ませてから張る程度の誘いでアタリが出た。電動低速で巻き上げ、無事取り込んだのは胴長15cmの小型。まずは初物を取り込んでホッとする。時間は6時45分、スッテは下から3番目のピンク(ウィリー)だった。

7時、出掛けに用は足してきたが、なんだかお腹がキュルキュルしてきた。まずい、この船個室トイレ付いてないんです!ウ〜!意識すると余計に模様してくるではないか。これでイカが入れ乗りだったらお腹痛いのなんて吹き飛ぶかもしれないが、とてもそんな状況では無い。7時30分我慢の限界、嫌な汗が滲み出てきた。力を抜いたら大事件になりそうだ。意を決して仲間に状況を伝え、艫までよろよろ移動。スパンカの下に30cmくらいの穴があって、その周りに20cmくらいの高さの囲いがあるのみ。ここが天国への窓口だ!船長に報告すると、やっちゃて!と一言。背に腹は変えられない。選択の余地無しだ。1分後、地獄から天国へ、笑顔で無事生還だ!前の晩に飲むせいか、早朝出船だとキュルキュル率8割は固いのである。終わるや否や船長は速攻で小網代沖に船を移動させた。(笑)

今日は出掛けに何か忘れ物をしたな〜と思っていたのだが、何と大事なデジカメを忘れてしまったのである。ということで今日は現場の写真が撮れないがご容赦頂きたい。1杯目を上げたまでは良かったのだが、それから先まったくアタリ無しである。う〜!こんなはずじゃ〜!(汗)昨日までの活況振りはどこに行ったのか。前回同様、思いつく誘いは色々やってみるがレスポンスが無い。8時、思い切って秋谷沖まで北上。移動後1投目、水深45m。1mタナを切って少し速い誘いの後の止めで久し振りに良いアタリ、2杯目をゲットだ。これは胴長20cmの中型である。乗ったのは下から4番目の自分で巻いたショッキングピンク&ゴールドアイのスッテだったたからひときわ嬉しい。右舷ミヨシの店員M君は既に5杯を上げている。う〜ん悩むな〜、乗せたスッテや誘い方を参考に聞いてみるが、それほどの差があるとは思えない。違うのは中オモリの有無くらいか。

とにかく、やる事なすことアタリが出ないが、一度全然アタリが分からず足先だけ付いて来たことがあった。これは一番下の紫(ウィリー)。これはマルイカ釣りのルールに従い、ゲソ刺しで頂き、まいう〜!10時、舳先が南西を向いたがほぼ無風。今日は後半南風が吹きそうだな〜。右舷から規則的なウィンウィンウィンという音が聞こえる。店員M君はムギイカ狙いで電動シャクリ釣法である。海底から10m程上にムギイカが居るようだ。私も真似してマルがダメならムギ狙いと電動シャクリの開始だ。しばらくやっていると10m程のタナでアタリだ。しかし、ゴゴン!と針掛かりしない。同じようなタナで3回当たったがいずれも掛からず釣果に結び付かないのであった。この釣り方の場合はやっぱり直結仕掛けかな〜。

その後、一度だけ海底付近で完全なアタリを捉えたが掛け損ない、追い乗り無しでまた沈黙だ。秋谷沖〜葉山沖のマルムギ船団の中で潮回りを繰り返すも状況好転せず、11時30分まで粘ったところで、船長からアオリやらないかとの提案。相談の結果、後半はアオリイカ狙いにチェンジと相成った。結局、マルイカの成績は私2杯、S野さん2杯、店員M君6杯、T澤さん4杯と想像を絶する不調に終わった。その他に店員M君がさすが電動シャクリでムギイカを3杯上げた。目標の烏賊飯は今日も作れないな〜。でもアオリイカ頑張ってお土産釣るぞ!



さて、道具を交換し準備万端。電動リールでオモリ80号の道具からアオリ道具に切り替えると、軽くてまるでオモチャのようだ。最初のポイントは佐島沖の45m。中オモリ10号で開始したが、糸が艫の方にぶっ飛んで底が取れない。南風に変ったので我がミヨシが潮先だが、船長の操船が凄いのだ。船をグイグイ引っ張ってオモリの落下速度より船の前進速度の方が速いくらいだ。船長はアオリ漁のとき、このような操船で餌木を引くらしく、それとまったく同じ操船なのである。S野さんから15号オモリを拝借し交換した。糸が斜めに入りシャクリ難いので、舳先の段上に後向きに座り、船縁から右手を出してシャクる。

最初は底取りに苦労しながら、定番のピンク系、マーブルサクラダイやピンク金テープの餌木で攻めるが反応無し。オレンジ系にチェンジしても反応は無い。灘寄りに移動すること水深25m。黄色いブイの北側一帯で、ここは以前イワシメバルで攻めた瀬の近辺だが、メバルのポイントより水深は深めだ。やはり海底はカジメの林である。ハリス4mでタナを5m取ってもカジメがカンナに引っ掛かって釣り難い。思い切ってタナを7mに上げてみる。

12時30分頃、気分転換にマーブルグリーンの餌木に取り替えて何回かのシャクリの後、ドスン!やった〜!船中第1号だ。小型だがS野さんに玉網取りして頂き無事ゲットした。マルイカが不調だっただけに、アオリで型を見られたのは本当に嬉しい。貴重な1杯である。アオリが不発だったら釣行記は「マルイカ釣り」で書くつもりだったが、これでアオリイカの名前も登場だ。リレー釣り成立である。徐々に南風が出てきて気温が上がってきた。型を見られた充実感と共に気持ち良い汗である。


本日の当たり餌木、マーブルグリーンの4号。

潮回りを繰り返し、納竿時間と思われる13時にまたヒット、これも同級だ。続けてS野さんもヒット、グリーン系のマーブルにチェンジした結果のようである。もしかしてこの色がこの時間の当たり餌木かもしれない。私も取り替えずに固くマーブルグリーンで通す。13時を回っても納竿する気配が無い。私は3杯目を狙ってシャクリまくる。13時45分、またまたヒット!これも同級で3杯目。調子いいぞ〜!続いてS野さんが2杯目を乗せた。14時納竿と思い、残り時間ひたすらシャクり続ける。タナ取りは頻繁に行い、きっちり7mに合わせる。船を引っ張っているので糸は斜めに入り、餌木はかなり高いタナを泳いでいるかもしれない。

14時を回っても終了の気配は無い。14時10分、シャクった後ハリスが張ったところでジワっとした重みを感じた。そのまま聞き合わせ気味の乗せで4杯目のヒットだ。絶好調!これで何時終わっても悔いは無い。もう大満足である。しばらくすると昇丸の船長から、風も出てきたし、そろそろ撤収を促す無線が入る。そしてしばらく経った14時35分、ようやく納竿の合図となった。この船長、こちらから終わろうと言わないと、いつまでもやりそうだ。(笑)お陰で今日は6時前から14時半まで長い釣りになったが、ありがたいことである。

アオリの結果は私4杯、S野さん2杯、右舷の2人は残念ながら不発だったが、T澤さんがスミイカを1杯上げた。型はみんな似たり寄ったりで、この時期期待の大型は顔を出さなかった。もしかして餌木の種類など関係あるのかもしれないが、今日は最初に乗った餌木でアタリが続いたので、敢えて交換せずに通してみた。前半のマルイカは絶不調でどうしようかと思ったが、終わり良ければすべて良し。アオリイカは3時間で4杯と、型は小さいが数では大満足な結果となった。帰港後、いつものように船宿さんに立ち寄り、地タコの唐揚げ、お漬物、おうどんをご馳走になり、お腹一杯で家路に着いた。今日は冷や汗やらあぶら汗やらいろんな汗をかいた一日でありました。


本日の釣果、マルイカ 15〜20cm(胴長) 2杯、アオリイカ 330g〜470g 4杯。


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