ビシアジ1尾前進で今年最高!(爆)

5月1日(土)、久比里の巳之助丸からビシアジに行ってきた。
ビシアジは今年2回やって、いずれも6本と激渋釣果。昨年の5月3日は同じく巳之助丸から出船し、37本とまあまあの釣果が得られたことを考えると、そろそろリベンジできても良い季節である。昨日は乗客10名で15〜30尾とそこそこの喰いはあったようなので、期待半分で出撃である。今日は連休初日とあって、6時30分にはほぼ満船、すでに左右10名程度の釣り客で埋まり、GWの釣り客の出足の早さはすさまじい。私は左舷艫2番に入ったが、後で気が付くと4人のお仲間の間に入ってしまったようである。みなさん気さくな方々で、出船前から色々楽しくお話しながらのんびりムードとなった。深場をやりそうなので、この人数じゃお祭り騒ぎは必至である。周囲の方々とお話しして慣れた雰囲気を作っておくのは休日ビシアジ船を楽しく過ごすためには大事なのだ。


左:やっぱり凄い人数。右:久里浜沖のマダイ船団。

7時25分、出船だ。フェリーの後を追うように真沖に進むと10分ほどでスローダウン。反応を丹念に探っている。7時50分、船は停止して早速開始の合図である。北の弱風で薄曇り、海上は凪、水色は茶濁りで今日は喰いそうな気配がする。水深約80mだが、最初の流しは約15分、船中不発で早々に移動となった。次は48mと若干浅場である。ここが当たりで1投目から船中パラパラと30cm前後の中アジが顔を出し始めた。タナは3mである。今日は中潮で干潮が9時頃、現在下げ残りがトロトロ程度はあるようだ。この群れは活性が高そうだ。

私もすぐにアタリが出て1本目を取り込む。その後続けてアタリが出るのは良いのだが、お祭り率100%である。潮が二枚潮がかっているのかもしれないが、それにしても凄いお祭りである。タナを切るとアジより先に他人のビシのアタリが出てしまうことも多い。巻き上げ中にお祭りして5本くらい外れてしまった。何てこった!8時40分、明らかに喰いが落ちて、船中音沙汰が無くなる。あ〜あ、結局この1時間、10発ほど掛けて、取り込んだのはたったの4本。この貴重な時間をほとんどお祭り解きで費やしてしまったではないか。こりゃまいったな〜。

潮回り後もアタリが出ない。潮が止まってしまったようだ。その後も水深50〜60mくらいのポイントを点々と移動しながら反応を探すが、まったくアタリが出ない。しばらくすると上げ潮が効き始めたのが分かる。風が北なので艫側は完全に潮尻に入ってしまった。案の定、ミヨシから胴の間よりにアタリがポツンポツンだ。群れが濃くて喰い気があれば潮の先尻はあまり関係ないが、通りすがりの群れが一瞬だけパラパラと口を使う状況だから潮尻は厳しい。上げ潮がきちんと流れ始めて、お祭りも若干は減少。しかしアタリが全然出ず、風向きが南寄りに変ることを期待する。

久里浜沖のマダイ船団の際でやってもダメ、どこに回ってもダメなようだ。短いサイクルで小移動を繰り返し、ついに走り丸だ。11時を回ると北風が強くなり多少波が出てきたので、状況変化に期待。11時30分、久し振りのアタリ。22cmくらいの小型だったので抜き上げようとしたら、針がヤバイところに掛かっているのが分かったので、玉網を手にしたら既に居なくなっていた。何だよも〜!気を取り直して入れ替えるとまたアタリ。これも小型だが、これで落としたら洒落にならないので、最初から玉網で救う。続いてもう1本でようやく6本。これで前回とタイまで来た。ちょっと喰いが上向いたか、周りでもポツポツ出始めたようだ。

ところがどっこい、これからだと思った途端、今日は喰いが続かないのである。群れが薄く、足も速いようである。こういう日は数が出ない。潮は悪くないんだけどな〜。アジは気まぐれで、本当にいつも悩ませてくれる。アジ釣りをバカにするな、もっと修行しろってことかな?もうちょっと楽に釣らせてくれ〜!


左:マダイ船に混ざってアジ釣り。右:剣崎沖に移動。

12時10分、大アジ狙いに剣崎沖に行くと船長。航程20分程度の移動だ。船が追い風でスピードに乗って走っていると、突如右隣の人が絶叫し始めた。何事かと転寝から目を覚ますと、走行中にビシを海に落っことしてトローリング状態になっているではないか。竿がのされてすさまじいファイトだ!ドラグをギチギチに締めても糸がビュービュー出て止められない。恐るべし130号のビシ!船長に声を掛けたら、ようやく気付いてくれて船は停止。スプールの糸がほとんど無くなってたから、300m近く出てしまったようだ。危うくもうちょっとで全部行っちゃうところだった。これだけ出ちゃうと巻き取りも大変だ。まごまごしてると知らないよ!と船長にどやされる。何とま〜こんなことあるんですね、初めて見たな〜。

そんなこんなで剣崎沖に到着したが、ここはどちらかと言えば千葉県に近いかもしれない。たぶんアマダイでやった辺りだろう。こちらも北風が強く1m強のウネリが出ている。水色は久里浜沖よりは澄み加減だ。水深は98mから110mの間とやはり深い。釣りを再開するが、ここでも案の定お祭りの連発だ。この人数でこの水深じゃね〜。さすがの私もだいぶ戦意喪失の感があるが、仕方ないので釣りを続行する。タナは3〜4mと指示が出た。同じタナやってると他人の仕掛けしか釣れないので、タナを4.5〜5mと高めに取る。すると13時30分、待望のアタリである。ところが掛かり損なってサヨナラだ。クッソ〜!コマセを入れ替えてもう一度同じタナに合わせると、すぐにヒット。しかし100mは巻き上げがかったるい。かと言ってあまり速く巻くとバレそうだし、仕方が無い。やっとビシを回収して慎重に玉網で救ったのは30cmオーバーの良型である。久し振りだな〜。

14時頃、急に風が止まって釣りやすくなったが、アタリは全然無し。その後東寄りの風に変り、また波が出てきてしまった。周りも釣れてないし、私も釣れる気がしない。生体反応は皆無だ。結局15時5分まで粘ったが、その後1本も追加することは出来なかった。帰りは波を被りそうなので、さっさと片付けてキャビンに避難。釣れない釣りにどっと疲れて、そのままごろ寝の転寝で帰港である。帰路、ずぶ濡れになった釣り客が次から次へとキャビンに避難して来るほど海は悪くなっていた。

ビシアジはまだまだ深場なので、これだけ釣り客が乗ってしまうと厳しい。想像してはいたが、やっぱりお祭りが多過ぎる。敢えて苦言を呈するならば、お祭りをかわす工夫が無いし、タナの取り方が甘過ぎる人が多い。この深場でビシが着底し、そのままリール巻いたってタナなんて取れてるわけが無い。甘いな〜と思って見ていると、やはり30秒もしないうちにビシが底を叩いている状態だ。これじゃいくらこちらが気を付けても無駄である。こういう場面によく出くわすのだが、混雑船ではお互い様だし、アドバイスするのも差し出がましい。こちらもただの釣り客、偉そうなこと言える立場じゃ無いから悩みどころである。

ビシアジは一日通して喰い続くことはあまり無いし、喰い出してもいつ終わるか分からない。今日は朝一のゴールデンタイムをお祭りラッシュで費やしたのが、何しろもったいなかった。朝の一時間、手返しよく入れ替えが出来れば、その後喰わなくても15本以上は稼げたはずだ。強いて言えば、今日は釣り物と船宿の選択誤りであった。結局またまたツ抜けならずで、今年に入ってコマセ系の釣り物は全敗だ。船宿に戻ってから釣果聞かれても、皆さん結果が悪いと申告しないので正確には分からないけど、今日は半数くらいの人が5〜7本、左舷でツ抜けしたのは見ていた限り1名だけだったと思う。右舷は全然分かりません。全般にそんな厳しい状況だった。釣果情報によると釣果を正直に申告した人の中で最低だったのが私のようである。最近はなかなか良い釣りできないな〜。釣行前日か翌日に良いことが多いので、悪いサイクルに嵌ってしまったかもしれない。何やかんやで今日はストレスが溜まる結果になってしまったが、また次回に期待しよう!


本日の釣果、アジ23〜35cm7本、ウルメイワシ23cm。

【船宿HPコメント】
大あじ・・久里浜〜剣崎沖、潮:薄濁り、水温:18度
今日の大アジは久里浜沖〜剣崎沖にかけて攻め、25〜40cmクラスの大アジがトップで19匹と、イマイチでした。明日は剣崎沖の大アジを朝から狙います。(親父)

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