近場のシロギス強風の割にはまずまず

6月19日(土)、磯子の根岸丸からシロギスに行ってきた。
明日20日(日)にKOBIさん、963さん、OKAZUさんと4人で剣崎のイサキに釣行する予定だったのだが、大型で強い台風6号が北上し九州に接近中。梅雨前線はどこかに行ってしまい晴天続きだが、強めの南風と台風からのウネリで外海は海況が懸念されるため急遽予定を変更。一日前倒しして湾内なら大丈夫だろうとの判断の下、KOBIさん、OKAZUさんと3人で久々に湾奥のシロギス釣行と相成った。963さんは本日ご都合が付かず残念だが、次回のイサキでお会いできるであろう。

6時前にOKAZUさんが車で迎えに来てくれた。いつもありがとうございます。そのまま6時半には船宿に到着するはずだったが、何とお財布を忘れたとのことで、OKAZUさん宅に一度戻ってから船宿へと向かうことになった。それでも7時前には到着し、先着のKOBIさんと合流。左舷ミヨシから3席を確保して下さっており、ジャンケンの結果、私が左舷ミヨシ1番、そしてKOBIさん、OKAZUさんの順となった。釣り座が決まり早速受付を済ます。KOBIさんが船宿HPの500円割引券を印刷してきてくださった。何から何までお世話になりっぱなしで恐縮である。いつもありがとうございます。


近いのに初めてお邪魔した根岸丸。KOBIさんとOKAZUさん準備中。

周りを見回すと、今日は仕立船が2杯、ビシアジ船が男女4人グループだけの乗船。我々シロギス船は左右6名づつの12名となった。乗船札と引き換えに青イソメを受け取り、いつものように頭のカットを済ませる。船着場でもけっこう風を感じるので、沖は相当吹いてるかもしれない。根岸丸では最近富岡沖を中心に攻めているようだし、南〜南西だからかなり強く吹いても大丈夫だろう。準備が整い、定刻少し前の7時55分、貞末船長の操舵により出船となった。強風で航行中は波を被るので荷物を持ってキャビンに避難である。航程約10分、根岸湾を出て富岡堤防の真沖に出たところでエンジンスローとなり、8時10分、早速開始のアナウンスが出た。

南南西の風、10m前後、晴れ。海上は多少はチャプチャプしているが、これなら凪の部類、まったく問題なしだ。やっぱり小柴、富岡はこの風向きはめっぽう強い。潮色は濁りだが、悪い色では無い。むしろシロギスには良い潮色に見える。水深は16mでだんだん浅くなると船長の説明。1投目、いつもように活性を見るために、速め&派手めの誘いで足元まで持ってくると、手前の誘い上げで元気の良いアタリ。1投目からゲットできて幸先良し、このところ久比里のシロギスでほとんど喰わなかった高めの誘い上げで喰ったので、初っ端から期待を持たせる喰い方である。

今日は大潮の最終日で底りが11時過ぎだから前半下げ潮、後半上げ潮。風向きは一日変わりそうにないから、上げ下げ順当に流れれば前半、後半で流し方が変るかもしれない。今のところは下げ潮がトロトロ程度と釣り易い流れで、左舷抱え込みのミヨシ流しになっている。ミヨシ側は前半がチャンスかもしれない。1尾目で、叩きを入れてからの高めの誘いで好感触を得たので、意識して先針を完全に浮かし、底に着いてもほとんど静止させないイメージで、速めの誘い方を続けてみると、空で回収するのは5回に1回くらいのペースでアタリが出る。開始早々良いモードに乗れたようで、ここぞと数稼ぎに入る。


久し振りの富岡沖。KOBIさんとOKAZUさんも釣りに集中。

型は15、6cm級が主体でたまに20cmオーバーが混ざる程度である。良型は太さもあって引きが強く、船下に突っ込んでいくヤツも居るからハラハラさせられる。OKAZUさんも良型をヒットさせ、「この引きを楽しみに来たんだから!」とご満悦だ。KOBIさんもポツポツ上がるものの、今ひとつパターンに嵌れない様子である。朝の2流しは約1時間20分で32尾。このままペースが落ちなければ束行くんだけどな〜。でも後半は潮が変って艫流しになりそうだし、うまく拾えればいいけど、そう甘くないかな?風は依然強いが若干緩んだり強まったりを繰り返しながら安定している。風があるので気温が高い割りには凌ぎ易く、飲み物も不足することは無さそうだ。

10時を回ると潮が淀んできてしまった。同じ釣り方では明らかにアタリの頻度が減ってきた。それでも当たるときは未だ高めで喰ったり、キャストして最初の着底で仕掛けを馴染ませる間で引っ張っていくのも居るから、活性がそれほど下がったという感じでもない。ポツリポツリとペースダウンしてしまったが、11時30分で54尾である。中の瀬の様子を見に行って、駄目ならまた戻ってきますと船長のアナウンス。移動中、土砂降りになりそうなので、バッグを持ってキャビンに避難する。その間、KOBIさん、OKAZUさんと雑談しながら昼飯を済ませる。

11時45分、中の瀬に到着し釣り座に戻る。タオルで周辺を拭かないとビショビショで座れない。ここも同程度の水深で14、5m。水色は濁っているが若干明るい感じもする。OKAZUさん、KOBIさんにはシロギスのアタリがあるものの私は全然アタリ無し。こちらは既に上げ潮が効いていて少し速いくらいだ。移動中、アジ混ざんないかな〜なんてことを言ってたら、早速KOBIさんにアジがヒット。そして船中パラパラと15、6cm級のアジが釣れ上がる。この型なら10尾は釣って帰らないと家族で喧嘩になりそうだ。私も意識して高めからフォールの回数を増やしてしばしアジ狙いだ。

KOBIさんはシロギス用のウィリー仕掛けを自作し、様子を見ながら実験しているが、今のところトラギスとパックンチョの反応はあるものの、肝心のシロギスが当たらず半信半疑のようだ。アジが出始めたのを見計らって早速ウィリーにチェンジしたところ、その効果は抜群。やっぱりアジはコマセが無くてもウィリーへの反応は良いようだ。LTアジでウィリー仕掛け、もしかしたら絶大な効果があるかもしれない。そんな期待が膨らむ実験結果であった。12時40分、パッとしないので富岡沖に戻ると船長のアナウンス。中の瀬で約1時間釣ってシロギス8尾で計62尾、アジ4尾となった。KOBIさんはアジを10尾程ゲットした。いいな〜!

13時、富岡沖で再開である。こちらもこの時間になると明確に上げ潮が効いており、若干右舷寄りの艫流しである。午前中と逆で、水深14、5mから流し始めて最後深くなると潮回りというパターンである。参った!アタリが出なくなった。そんな私を尻目にOKAZUさん、KOBIさんは次々とシロギスを上げていく。KOBIさんは今日一のペースに乗れたようだ。上げ潮に入って上への誘いがめっきり通用しなくなってしまった。午前中良かったので、そのイメージを引きずりがちだが、この時間はオモリをあまり浮かせないで、ゆっくり引っ張る程度の誘いの方がアタリは増やせるようだ。しかし、食い込み自体午前中の勢いは無くなり、今年久比里でも散々経験したが、アタリが弱くて掛けられないケースが増えてしまい、数も型もダウンである。

今回は仕掛け作りをサボってしまい、キススペシャルの7号仕掛けを午前中で切らしてしまった。この時間は8号仕掛けを使用しているが、使う順番が逆だったかもしれない。潮が効いているので、遠投して着底したら、そのまま余り動かさずに竿先でモワモワと誘ったり、仕掛けが手前に来てからも待ち時間長めでアタリが出るようになってきた。潮の状況によって喰い方が刻々と変化し、釣り方をその状況変化に合わせてやらないと簡単にはアタリが出ない。まさにシロギス釣りの面白さである。今日の釣りもいよいよ最終ラウンドに入り、ようやく少しコツが掴めた感じで、最後に連釣や一荷の場面も作ることができ、そのまま定刻15時に納竿のアナウンスとなった。結果、束には2、3歩届かず81尾、そしてOKAZUさんは68尾、KOBIさんは53尾という結果となった。

今日はイサキ釣行を変更して、急遽近場のシロギス釣りとなったが、やっぱりシロギスは面白い!いまさら言うことでも無いが、カワハギ釣り同様、間口が広くて奥が深い。入れ食いバリバリの爆釣モードも楽しいが、今日のようにちょっと悩ませてくれるような釣況で、釣り手が何かアクションを起こしたら、それに対するレスポンスが得られるくらい活性のある日であれば、その醍醐味をより一層強く感じることができると思う。納竿の時に船長が釣果を聞きに来て、「荒川屋さんですか?」て聞かれ、「昔よく行ってたけど、最近はあまり行ってません。(笑)」と私。あの釣り方ってそう見えるのかな。船長さんにそんなこと言われて思わず笑っちゃいました。あ〜今日も一日楽しかった!KOBIさん、OKAZUさん、お疲れ様でした。またやりましょう!


本日の釣果、シロギス 12〜22cm 81尾(竿頭)。その他アジ4尾。

【船宿HPコメント】
6月19日 富岡沖 12〜24cm 6〜81尾 竿頭 港北区 小峰 俊之様
今日も南西風が吹いて釣りずらかったです。朝の下げ潮ではポツリポツリ食っていたのですが、潮とまりから上げ潮はあまりくいが良くなかった感じでした。今日のトップのお客さんはお上手でダントツでした。良型交じりで平均40尾位でした。2番手68尾と50尾台が3名でした。型のいいのも結構入ってお客さんは喜んでいました。

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