イサキなんでそーなるの!

6月27日(日)、剣崎松輪港の瀬戸丸からイサキに行ってきた。
イサキは5月に佐島の海楽園からKOBIさん、963さんと出撃して、私だけまさかのボーズ。一生思い出に残りそうな釣りだった。(笑)そして今回はリベンジに意気込み二度目の釣行になる。実は昨日土曜日、未明から現場に向かうも南西強風で出船中止。そのまま翌日にスライド登板である。OKAZUさんは急遽の予定変更にご都合がつかずに残念。ということで今日は前回同様、KOBIさん、963さんと3人での釣りである。南西風は昨日一杯吹き続いたが、前線の南下により夜半には北東弱風に変わり、今朝は凪が期待できそうだ。しかし、我々と同じく翌日スライド組も多いことが予想され、なんだか前回の二の舞になりそうな一抹の不安も。

早朝3時35分に963さんに迎えに来て頂き、2日連続の早朝ドライブである。順調に現場を目指すこと4時25分には到着。松輪港の駐車場はこの時間には8割方が埋まり、準備で行き交う釣り人の動きも慌しく、相変わらず活気を帯びている。乗っ込みマダイの季節が過ぎ去った目下のメインターゲットはイサキとマルイカである。船宿の前でKOBIさんにお会いし、一緒に受付を済ませる。釣り座は右のミヨシから3席、恒例のジャンケンで席決めとなった。私が勝ったが、ここはベテランに隅をお譲りしておこうと謙虚にミヨシ2番を選ぶ。(笑)ということで、ミヨシ1番からKOBIさん、私、963さんの順となった。これって前回の佐島と同じ並びだけど大丈夫かな〜。


出船前の準備風景。963さんとKOBIさん。

船上で準備を始めるが、やっぱり予想通り人が多い。マルイカ船は片舷10名を越える乗客となり、大型のマダイ船と交換になったようだ。一方のマダイは乗客4名。乗っ込み時期にこの人数でできれば釣れそうな気もするが、釣れていれば混むから、そう甘いものではなかろう。我々イサキ船は何故か予約の札より多い片舷9名の18名と盛況だ。予約乗合のはずだが、アポ無し釣行や、他の船宿から回ってくる釣り人もいるのだろう。この前回にも似たシチュエーションにいささか不安も募るが、最近の喰いっぷりを考えれば、この程度なら大丈夫だろうと、この時点ではまだ期待の方が上回っていたのであった。


いさ出船。曇天凪でイイ雰囲気だけど・・・。

5時25分、KOBIさんがミヨシの舫(もやい)を解いて出船である。港を出ると各船はスタートダッシュを競うように剣崎灯台の東沖へと進む。航程約10分でスローダウンすると、ここはイサキの一級ポイント、吉野瀬に到着である。船が完全に停止する前に投入の合図。一刻を争う雰囲気に緊張感がみなぎる。タナは20〜15mと指示。北東の弱風、曇りで、海上は凪。大風の後で水色がちょっと澄み過ぎか。最初は自作のウィリー4本針仕掛けを使用してみる。1投目、周りの方がまだ投入する前だったので、ビシダナ20mからすぐに開始して速めにシャクる。タナ約18m地点、3回目のシャクリの後の止めでいきなりアタリだ。そのまま乗せて巻き上げる。途中元気のいい突っ込みを見せつつ上がってきたのは33cmの良型だ。これまでの不安を吹き飛ばす幸先の良いスタートに本人ビックリ。2投目、また同じタナで強いアタリが出たが、これは掛かり損なってすぐサヨナラ。クヤシ〜!

KOBIさんは1投目は空振りだったものの、2投目で一荷、3投目はシングルと一瞬で3尾をゲット。こちらもウィリーのようだ。1尾掛けておいて一荷を狙っているのが横から見て分かる。流石に手馴れたものである。963さんは競技チヌの空針仕掛けでご試釣の様子だが、なかなか魚信が出ないようである。気が付くと周りは船で囲まれ、ぶつからんばかりにひしめき合っている。何時かのワラサ船団を思い出す光景だ。

朝一で使用したウィリーは先針から濃緑、ピンク、黄土色、白の4本針。昨日の朝、出船中止となり、船長と船宿の前で立ち話。そのとき聞いたのだが、ウィリーは針のフトコロ一杯に巻いて、しかも太く巻いた方がアタリが多いらしい。一杯まで巻くとバレやすいなどデメリットもあるが、とにかくアタリは多いとの話だった。色はピンク、緑、白を勧めていた。これに習って太巻きウィリー仕掛けを前日3組作成したが、1投目はこの仕掛けのピンクにヒットした。初めてのイサキを自分で巻いたウィリーで釣ることができ、しかも良型だったから本当に嬉しかった。2投目はすぐにバレてしまい、短時間に仕掛けの明暗が出てしまった気もするが、実際の効果は2打数1安打じゃ判断できない。


ぶつからんばかりの大船団、こりゃ〜凄いですわ。誘っても誘っても・・・。(写真提供KOBIさん)

3投目以降、誘っても誘ってもアタリが無い。963さんがオキアミ餌で26cmのメジナを上げたが、本命の反応がまったく無くなってしまった。KOBIさんも同様だ。今日の時合は開始10分で終了か?これは早くもヤバイモードに突入である。この乗客数と船数だから魚がスレるのが早いのかもしれない。こうなると2投目のバラシが悔やまれるが後の祭りである。外道のアタリも無いので、別のウィリー仕掛けに交換したり、誘い幅や速さ、待ち時間など、思いつく限りのバリエーションを試すも生体反応は一切訪れない。なんだか今年のコマセ釣り釣行記は同じようなことばかり書いているようだが単なる気のせいか?

今日は長潮で6時過ぎが干潮でその後上げに入る予報。松輪に来るといつも長潮のような気がする。月回りの関係で、週末はどうしても潮が大きい小さいの繰り返しになってしまう。この点、週の半ばに釣行できる人が羨ましくもなるが、そんなこと嘆いても変えられる訳が無い。それでも朝一は下げ残りで多少潮が効いており、お祭りが頻発する状況下でもアタリがポツポツ出ていた。右舷突っ込みの艫流しであるが、流しと言っても、ほとんど船をポイント上に止めているので仕掛けが艫に流される。6時半を回ると潮も止まり加減になり、お祭りもしなくなる。そのうち船全体が沈黙タイムに突入である。

7時40分、開始2時間で最初の潮回り。船団の一番上手に着けるが、アタリ無し。8時20分、船団を離れ、指示ダナ25〜20mと一段深めの指示。ここは1投ですぐ移動の合図。今度は若干灘寄りの指示ダナ18〜13m。付近に2隻の船が居るが、こちらはマダイを狙っているようだ。若干潮が動き始めたようだが、上げ潮のはずがトロトロの下げ潮となり、またも艫流しである。しばらくここで粘るがまったくアタリ無し。後から聞いた話だが、艫側ではこのポイントでポツポツ型が出たらしい。一方、私の方は朝の2投以来、まったく本命と思われるアタリが無い。たまに、何か変だと思うとシコイワシが付いている程度である。

9時になって大きく移動。剣崎南側の江奈湾と毘沙門の間の定置網の西側に船を回した。指示ダナは15〜10mと浅い。開始早々、KOBIさんが本命を上げたかと思うと、周りでもパラパラと出始めたので、これは行けるか?と奮起してみる。ここは定置網の周りを魚が行ったり来たりしているようで、大型も出るらしい。船上は賑やかになり、私も入れ食いとなるが、掛かるのは全部外道。ウィリーではスズメダイの一荷やシコイワシのパーフェクトもしばしば。ウィリー仕掛けを沈めて、何も誘わなくてもすぐに外道が掛かってしまい釣りにならない。もうタナもヘッタクリも無い。なるべく外道が当たらない仕掛けを模索するが、競技チヌの空針はスズメダイの好物と見えてまったく効果無し。

KOBIさんが金チヌにイカタン餌でイサキを上げ始めたのを見て、私も同様の仕掛けにチェンジしたところ、すぐに本命と分かるアタリが到来。何と約4時間振りのアタリである。小型ながら久しぶりに本命をゲット。そして963さんにも待望のアタリで本命を取り込んだ。我慢してスズメダイを釣りながら、イサキがたま〜に混ざる逆転現象で、アタリが続くことは無い。これが逆じゃなきゃね〜。しかも、この釣れない日に限って抜き上げで水面落としをやらかす。23cmくらいありそうだったが後の祭りだ。そんなことをしているうちにイカタンでも当たらなくなる。仕方無くまたウィリーに戻したりとパターンがコロコロ変り仕掛けが定まらない。アタリが無いので何をやっても自信が持てないし、これと言った釣り方も仕掛けも確信が無いまま、気持ちはついに戦意喪失モードだ。

ブツブツ言いながらスズメダイやらネンブツダイの相手をしていると、左のミヨシで良型のイサキが上がり始めた。良く見えないが、艫の方でも本命が上がっている様子だ。どうやらヒットするのはオキアミ餌のようである。しまった!オキアミは気にはしていたのだが、持参するのを怠ってしまった。するとKOBIさんがやはりオキアミに替えた途端、本命のアタリを取り戻したようである。しかもタナは上目の9m。こうなったら私も963さんからオキアミを拝借。10mからシャクリ上げて上目のタナを直撃すると待ちに待ったアタリ。これも小型だがやっと4尾目だ。時すでに11時40分である。ところがこのパターンも攻め始めると後が続かない。

艫の方では上がっているような雰囲気もあるが、胴の間からミヨシではほとんど本命の姿を見ることはない。たまにKOBIさんが上げるのと左ミヨシの方が上げるのみだ。付け餌に使えるオキアミも無くなり、もうまったく釣れる気がしなくなってしまった。今日はこれまでかな。963さんは早々に後片付けを開始。963さんから魚を全部頂いてしまい、おまけにKOBIさんに全部締めて頂いた。ありがとうございます。まだ少し時間があったので、最後の足掻きでもう一シャクリ始めたところ、ちょっと早めの12時17分、納竿のアナウンスとなった。

今日の成績はKOBIさんが貫禄の12尾、963さんも大苦戦で2尾、私は結局6打数4安打。確実にイサキと分かるアタリは6回に終わった。胴の間のお客さんはほとんどが0〜2尾といったところ。竿頭は大艫のお客さんでぶっちぎりの32尾である。今日は朝の10分だけ、たぶんあの喰いが本来の喰いなんだと思う。大船団でピンポイントに一斉にビシを落としコマセを巻くから、魚が一瞬でスレてしまうように思える。朝一はウィリーで喰ったが、その後イカタンしか喰わなかったり、オキアミしか喰わなかったり、しかも同じパターンが長続きしない。今日は訳が分からない展開に翻弄されっぱなしで、釣り方も仕掛けも分からずダメダメモードで終了。

パターンがコロコロ変るのも隅しか食わないのも、魚がスレて喰い渋っている裏付けのように思える。それでも潮が気に入れば、ある程度の時間は喰ってくれるのだろうが、今日も完敗だ。釣れる釣れないはもちろん腕もあろうが、どう考えてもそれ以前の要因で撃沈している。今年はビシアジもイサキもコマセ釣りは今のところ全敗。さすがの私も今日は週末のコマセ釣りはしばらく封印しようかと思うくらい不甲斐ない結果に疲れもストレスも倍増だ。KOBIさん、963さん、今日は本当にお疲れ様でした。できれば次回は都合付けて空いてそうな平日にでも出撃しましょうね。毎度ストレス溜まる釣行記で皆様ゴメンナサイ。(笑)でも今日は型を見られたので、家族には東京湾にイサキが居ることは証明できました。(笑)

ちなみに翌日6月28日(月)の釣果は45〜110尾とのことでした。なんでそーなるの!(笑)


本日の釣果、イサキ 18.5〜33cm 4尾。右側は963さんに頂いたメジナとイサキです。その他、シコイワシ多数、小アジ少々のお持ち帰りでした。

【船宿HPコメント】
6/27(日) イサギ船 16−40cm 0−32匹。朝の三流し位はポッリポッリと当たりがありましたが、後は当たりすらなくなってしまいました。ポイントを移動して大型が当たり出し、大型ばかり22匹をゲットしたのは横浜のN久保さんでした。右後ろで大、中、小のまじりで何とか30匹オーバーをゲットしました。
6/28(月) イサギ船 18−42cm 45−110匹。昨日の悪夢が夢だったかのように、今日は朝から入れ食いでした。大、中、小とまじりでしたが、全体的に型が平均していい感じでした。

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