ライトタックルアジでおかずゲット

7月3日(土)、横浜本牧の濱生丸からライトタックルアジに行ってきた。
アジが食べたくて食べたくて、前日にLTアジ釣行を決定すると、OKAZUさんも「その案に乗った!」と急遽ご一緒に釣行することに。朝5時前に迎えに来て頂くこと、新山下は黒川本家を目指す。去年、黒川本家からLTアジに乗船した時お世話になった帯金船長と同船宿のマゴチ・スミイカ担当の望月船長は今年の4月17日に横浜本牧で濱生丸(はませいまる)を独立開業した。こちらも早めに顔を出したいな〜という思いもあったが、現在、黒川本家の半日アジは以前から知り合いのマコちゃん船長が担当していると聞き、まずは顔でも見に行くかと黒川本家に向かってみることにした。

5時20分には新山下に到着し船宿を訪ねる。するとタケトシ船長が出てきて、半日アジはやってるけどライトタックルはやってないと言う。どうやら去年と違ってオモリ60号の半日アジらしい。オモリ60号って何じゃ?これにはちょっと面食らったが、こうなったら即断即決、行き先はもう濱生丸である。同船宿は初めてなので場所がうろ覚えだったが、運良く道に迷わず行き着くことができた。本牧錦町のフィッシングショップ・シーウルフの店先で受付を行い、この時に釣り座も選択する。先客は左舷大艫に1名のみだが、我々は右舷ミヨシから2席を確保した。この後、少し離れた船着場へと向かうことになるが、船着場周辺には駐車スペースが十分にあるので安心である。到着すると望月船長が自ら案内役をこなし、ペットボトルの氷もここで頂くことができる。


左:LTアジ船、準備中の帯金船長。右:マゴチ船もそろそろ盛期突入。

待合所は岸壁にテント仕立て。船は2隻で、現在は望月船長がマゴチ、帯金船長がLTアジを担当している。荷物を担いで船に向かうと、まだ誰もお客が居ない船上で、一生懸命準備に励んでいる帯金船長の姿があった。「小峰さん、やっと来てくれたね!」、嬉しいことに私の来店を待ってくれていたとのこと。そのまましばし雑談がはずんでしまった。開業してまだ3ヶ月、何から何まで船長がこなさなければならず忙しそうだが、今は望月船長との共同経営だから、やはり以前とは何かが違って生き生きとした様子が私の目からも伺うことができるのであった。

OKAZUさんとジャンケンの結果、ミヨシから私、OKAZUさんと並ぶ。船は古くて狭いが、ミヨシ1番は他の大型船と比べると足元が平坦で角度も少ないので居心地が良い。6時半を回り、元町・中華街駅から送迎車で来られたお客さんを乗せると、右舷6名、左舷8名(内2名は小学校低学年の子供さん)の計14名が集まった。LTアジは手軽で美味しい釣りとあって、濱生丸でもその人気は定着しているようだ。さて準備も整い、定刻を少し回った6時55分、マゴチ船に続いて本船も出港となった。本牧のA突堤とB突堤の間から横浜港を抜けて、目下のメインポイント中の瀬までの航行である。


左:出船前のLTアジ船。右:本牧A突堤とB突堤の間から横浜港に出る。

港外に出ると船は南東方向に進む。航程約30分、中の瀬のAブイとBブイの間から横浜寄りのポイントでスローダウンし、徐行しながら丹念に反応を探っていく。ここぞとアンカーを投入し、船をバックさせてロープを張る。7時40分、早速開始のアナウンスだ。東の微風、晴れ。海上はベタ凪。水色は強めの濁り。第1投、予想はしていたが、仕掛けが艫方向にぶっ飛んで行く。今日は大潮でこの時間は下げ潮の真っ只中、終了時刻にほぼ干潮となる予報だ。この時間は予想通り潮が速い。1投目はタナが上手く取れずに空で回収。2投目で底立ちから約1m切ってコマセを振り、そのまま待つと早くも本命のアタリが到来だ。20cmに満たないが、船中第1号を取り込む。OKAZUさんも速潮に苦戦の様子だが、早々に初物をゲットで喜びの笑顔。このまま嵌ってくれれば私のシナリオ通りである。(笑)

コマセはアミコマセ、付け餌は青イソメと赤タンの両方が配られたが、潮の濁りがきついので青イソで様子を見る。ビシやテンビン回りは無料でお借りすることもできるが、先日、YAMASHITAから新発売されたLT用のビシとテンビンを釣具屋さんで見つけたので2セット購入。実釣で使用するのは今日が初めてなので、出船前に船長に確認したところ、なかなか具合が良いとのこと。実は船長も最近はこれを使っているということで太鼓判である。実際に使用した感じはまったく問題は無さそうだ。ちょっとコマセが出過ぎるかなという懸念があったが、逆に少し出難いくらいで、その辺りは振り方で調整できそうだ。


左:初使用のYAMASHITAのLT用ビシ(アミコマセ用30号)とテンビン。右:OKAZUさんもおかずゲットに燃える。

潮が速いので道糸が艫に向かって斜めに入る。こういう場合のタナ取りは低目がセオリー。コマセを振ったらその位置でキープすると仕掛けが吹き上がり、ちょうどタナに入るという寸法だ。しかし、その間にビシも吹き上がって、タナが外れてしまうので、再度底立ちを取らなければならない。しかし取り直しの際に糸が大量に出てしまうので、これも1回が限界である。従って、入れ替えは頻繁に行わざるを得ない。開始1時間は一荷も交えて順調に16尾。入れ食いまでは行かないが、上手くタナに入れば、コマセを振った直後にアタリが出ることもあり活性は悪くない。OKAZUさんも最初は感覚が掴めず戸惑っていたが、さすがに色々な釣りをやられているだけにすぐに要領を把握、同じくらいのペースで釣り上げている。これで二人とも今晩のおかずは最低限確保である。

8時30分を回ると、少しアタリの間隔が遠くなってしまった。多少タナを上下に探ってみるが、本命のアタリはなかなか出ない。たまにポツンポツンと顔は見るものの喰いが落ちてしまったようだ。反面、心配していたシコイワシの反応が徐々に上がってきてしまい、アタリを無視して待っていると3本針にパーフェクトもしばしば、ちょっと煩い存在になってきた。時間が経つに連れてその攻撃力はどんどんパワーアップし、ついには猛攻と化してしまった。銀針仕掛けに換えたり、夜光玉を外したりしてみるが、そんなことは一切お構い無しに喰ってくる。喰うだけならまだ良いのだが、仕掛けがグチャグチャに絡まるので、消耗が激しく閉口である。

朝の1時間は小型主体ながらも良型交じりでそこそこ喰ったので、この調子だと40〜50尾くらいは行くかな〜と思ったが、シコイワシが出てきてからは、ばったりペースダウンである。船長もたまりかねて9時40分、初めて移動のアナウンスとなった。しばらく北上して先程と同じ18m立ちでアンカーを入れた。10時に再開したものの、ここもまたシコイワシの猛攻。ここは長持ちせず10時15分には再移動だ。だいぶ潮の流れが淀んできて、糸が立つようになってきたので、少し高めまで探ってみるが、どの層もシコイワシだらけ。なかなか本命のアタリにありつけず苦戦である。ここではOKAZUさんが少しペースを取り戻し、アジを上げ始めたが、私はタナが合わないのか、シコイワシのアタリが先に出てしまう。残り時間が少ないので、高速で打ち返すが特に状況の変化は無い。

終盤にポツポツと2尾ほど上げたが、11時5分、ついに納竿となってしまった。結局、最初の1時間以外はライトタックルシコイワシに終始してしまい、アジの釣果を伸ばすことができなかった。アジはOKAZUさんと同じく27尾、シコイワシもまたOKAZUさんと仲良く46尾という結果となった。(OKAZUさんは良型のシロギスも2尾。)今日のアジは小振りが多かったが、たまに25cmを超える良型が混ざったり一荷があったりと、久し振りに軽い道具で浅場のアジの引きを楽しむことができた。アジとシコイワシでとりあえず今日・明日のおかずはゲットできたので最低限の目標は達成と言えよう。次回はぜひとも干物が作れるくらいの釣果を期待したいところである。

今日は不覚にもリールを忘れてしまい、OKAZUさんに予備のリールをお借りしたり、新山下から急遽濱生丸に連れて行って頂いたりと、OKAZUさんには頭が上がらない一日だった。私一人電車で行ってたらどうなっていたか分からない。本題の釣りの方も今日は今ひとつ苦戦に終わったが、OKAZUさんもまんまとこの釣りに嵌ってくれたようで嬉しい限りだ。近いうちにまた一緒にやりましょうね!(午後船は喰ったみたいですよ!)


本日の釣果、アジ 15〜27cm 27尾、シコイワシ 46尾。時期的にまだ小振りが主体のようですが、良型もたまには混ざります。今日はシコイワシの猛攻を避けられず、アジの数は伸びませんでした。

【船宿HPコメント】
7月3日(土) ライトタックル鯵乗合船釣果
午前 17cm〜25cm    3〜27尾   竿頭 小峰 俊之様
午後 17cm〜26cm   28〜71尾
午前は、シコイワシが多く苦戦してしまいました。午後は、一転してシコイワシが少なく良い釣果を残す事が出来ました。型は、中型が結構混じっていましたよ。外道は、シロギスが少し混じりました。


今シーズンも沢山釣って下さいね。

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