シロギス目標までもうちょい足りず

7月4日(日)、久比里の巳之助丸からシロギスに行ってきた。
昨日はOKAZUさんと午前ライトタックルアジに出漁し、夜は旨いアジをたっぷり食べてスタミナバッチリ!(笑)今日は連荘でシロギスに出撃だ。ちょうど一年前の7月5日、やはり同船宿から乗船し、自己最高の164尾を記録した。時期的には最盛期のはずだが、今年の久比里のシロギスは今ひとつ好釣果が出ず、ここ数日もトップで40〜60尾と乗り切れない模様である。しかし、釣りはやってみるまで分からない。去年のイメージを持ちつつ、今日の目標はズバリ束釣り、最初からこの目標を目指して挑戦してみるつもりだ。

いつもの時間に到着するとシロギス船は私が一番乗り。札番号1番は気持ちが良いものである。混雑しなければ場所はあまり拘らないし、とりあえずいつもの右のミヨシに荷物を下ろした。今日は何時になってもお客さんが現れず、そのうちチャーターの小型船が本船の脇に横付けされたから、こりゃ船移動しろって言われそうだなと荷物をあまり広げずに待機する。7時近くにやっと2名、そして7時を回ってポツポツとお客さんが現れた。そうこうするうちにチャーター船は対岸に回り、どうやら仕立のお客さんを乗せる模様。小型船も悪くないのだが、立って釣るには船縁が低いし、竿立ての穴も無い。やっぱり大型船の方が快適だし疲れないもんね。


小型船が横付けされたので移動かと思ったら、12名様のシロギス仕立船でした。

今日は全体にお客は少なめ、とは言っても人気のビシアジ、マルイカは片舷6〜8名、カワハギ船は団体さんが乗船か朝一から左舷に全部竿が立てられていたから乗らなくて良かった。(笑)前回、カワハギ乗船時にお会いした静岡県は清水からはるばる釣行の次郎長さんご一行もカワハギに乗船の模様だ。私のことを覚えてくれていたようで、少々雑談となり、僭越ながら私なりに濁り時のアドバイスなどをさせて頂いた。潮がかなり濁っているらしいとカワハギには不穏な情報があるが、是非とも頑張って頂きたいと思う。

定刻8時、我々シロギス船も左右4名づつの8名を乗せてようやく出船となった。久里浜港を出ると東風のせいか少しざわついた海に低速で推進するが、東電防波堤を回ると次第に凪てエンジンの回転数が上がる。15分程走り、8時25分、三浦海岸より少し北側の下浦沖に到着した。南の弱風で快晴、今日は湿度が少なく爽やかな釣り日和となった。早速開始の合図が出て第1投である。いつものように活性を確かめるため、速め高めの誘いから始めてみるが、最初はアタリ無く回収。今日は前回より陸が遠くに見えるが、水深は約10mとこの時期にしては若干深めで開始となった。そして2投目も無反応のまま回収。もしかして今日も速め高めはダメかな?と3投目はゆっくりめに底付近を誘ってみると、案の定、メゴチの一荷で早くも洗礼を受けてしまった。

4投目、叩いた後、少し待ち時間を取ってから、手前にゆっくり引っ張ると、初めてシロギスの反応である。無事に17cm級を取り込み、初物ゲットでまずは一安心。最初の一流しは約15分で3尾。今日は速め高めの誘いに反応は無く、例えゆっくりでも誘い上げにはまったく喰わない。速い動きや上への動きに付いて来ないから、メゴチが多そうな分、厳しい展開になりそうだ。潮色は濁りだが色的にはそう悪くはない。今日は大潮で干潮がお昼過ぎ。この時間、下げ潮のど真ん中だが、流れは思ったより穏やかで、ちょっと物足りない感じもある。今のところ右舷突っ込みのミヨシ流しだから、潮先といえばそうだが、この人数だし大して関係は無さそうだ。

次の流しからはベタ底付近のスローな誘いと叩きを織り交ぜてポツポツとシロギスのアタリが出る。ジャリメの頭は落とさず3cmくらいの短めに切って針に着けると、良いアタリが出て比較的簡単に針掛かりする。掛かれば引きも強いし、活性はそれほど低い訳でもなさそうだ。ただし、上記のような釣り方故、どうしても税金が高くつく。ちょっと油断するとすぐにメゴチが一荷で掛かってしまい効率悪化である。朝の1時間は16尾。実釣タイムを6時間と仮定すると16×6=96尾。シロギスは目下最盛期、たまには束釣りもしてみたいが、何だか謀ったかのように微妙なラインである。このペースに加えて1時間に30尾くらいの時間帯が2回くらいあれば、余裕で行くんだけど、魚が固まってる感じも無いし、この後に期待するしかない。

それにしてもメゴチが邪魔である。メゴチを避けるとシロギスも喰わないから困ったものだ。とにかく当たった魚は全部釣り上げるしかない。メゴチのサイズはピンキリで、特大は出ないが、12cmくらいの小型から20cm近い良型までが混ざる。帰ったらシロギスも処理しなければならないので、メゴチは一食分くらいキープして、後はすべて放流することにした。メゴチ以外にも外道は多彩で、マダイの幼魚、ヒメジ、ショウサイフグ、ヒイラギ、キュウセン、小アジなどが混ざる。ヒメジはとても美味しいので、数がまとまると嬉しいけど、なかなかそうも行かず1尾釣ったきり。ちょっと根に入ったとたん何やら強烈なアタリに竿を溜めて対応すると、すぐにバレてしまった。仕掛けを回収したらハリが完全に伸ばされていた。良型のカワハギだったかもしれないが、この針では太刀打ちできなかった。


快晴、ベタ凪の下浦沖、今日は水深10m前後を中心に攻める。

ペースが上がるでも下がるでもなく、お昼の時点で54尾。午後からフィーバータイムでも無い限り、束はちょっと難しい情勢となった。お昼で70尾くらいあればね〜。まあ後半も全力を尽くして頑張ってみよう。気が付くと潮は上げに入り、先程までとは船の動きが正反対に変わった。徐々に潮が効き始め、いい感じで船が流される。左舷艫流しで私の釣り座は払い出しの潮尻となる。相変わらずの誘い方でポツポツと13時で66尾。上げ潮が効き出してからメゴチが少しおとなしくなり、少しは釣りやすくなった。その分、多少の連釣もあったが、今日は一荷が1回も無いのが痛い。

仕掛けを投げたら殆ど竿を動かさずに同じ角度をキープしていると、船が仕掛けを引っ張ってくれる。竿は海底の根や山を越える程度の微妙な操作でアタリに集中する。それが良い誘いになるようでアタリが出る。今日はベタ底で当たるので、払い出しではこんな釣り方もけっこう有効なようである。正面で当たらなくなったら、舳先方向に投げ、角度を変えてまた船に引っ張らせる。理由は分からないが、舳先方向から引っ張ると、掛かれば殆ど20cm級の良型だった。それと太いジャリメの頭の硬い部分を1.5cmくらいに小さく付けると、気のせいか良型がガツンと喰ってくることが多かったように思う。以前から良型はジャリメの頭の黒い部分を好むような気がするが、やっぱり気のせいだろうか。

こんな調子で14時で82尾。後1時間で18尾は多少連釣できれば達成できるが、ペースを少し上げなきゃいけないのが厳しい。何とか頑張って14時30分で93尾に達したが、移動になってしまいタイムロス。しかも最後は本日最深の15m立ちである。南風が徐々に強まり、シロギスのアタリ方が渋くなってしまった。聞き上げると銜えているような喰い方で、アタリがきれいに出ないことが多い。どうもタイミングが合わず2、3尾を外してしまう。最終ラウンドは4尾釣るのがやっと。何とか97尾まで追い上げたが、15時ジャスト、無念のタイムオーバーとなってしまった。

今日は目標の3桁に3尾足りずに終わったが、得意の誘いがまったく通用しなかった割には掛け損ないやバラシが比較的少なく済んだので、アタリの回数からするとそこそこの数を稼げたと思う。一日中、特に好調な時間帯があるわけでも無く、忙しくも無く、同じようなペースで意外とのんびりした釣りだった。この時期、本来なら速め高めでガンガンと、もっと攻撃的な釣りを楽しみたいところだが、こればっかりは海中の状況にあわせざるを得ない。今年は3〜4mの浅場が不調のようで、この時期にしては深場の10〜15mが中心。他船もやはり似たような水深を攻めているようで、平均すると型が良いのも特徴である。目標達成は次回以降のお楽しみ、また近いうちに挑戦してみたい。今週はアジとシロギスを連荘してしまったが、いや〜よく遊んだ!という心地よい疲労感であった。


本日の釣果、シロギス 12〜22cm 97尾、その他、ヒメジとアジが1尾ずつ、メゴチは少しだけ持ち帰りました。他に10cm程のマダイが5枚とベラやトラギスが少々釣れましたが放流しました。

【船宿HPコメント】
白ぎす・・下浦沖、潮:薄濁り、水温:23度
今日は1日下浦沖を流しました。潮の濁りが大分強く心配でしたが、潮の流れも緩やかで食いの良い筋を流すことが出来ました。朝からポツポツホントに良い食いでしたよ。トップは横浜市の小峰さんが97匹!(美佐男)

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