シロギス湾奥から良型狙いも・・・

7月11日(日)、行徳の伊藤遊船からシロギスに行ってきた。
今日は以前からの予定で、てっきり丸十丸からヒラメ釣りのつもりで準備していたら、前日になってヒラメ船が出船しない!と友人から釣行中止の連絡を受けた。じゃ〜どうしようかな〜と、夜になっても釣り物が決まらない。一方、KOBIさんが前日、行徳の伊藤遊船から湾奥のシロギスに出撃し、大型含みで面白い釣りをされたとの情報。それを聞いたOKAZUさんから、すかさずお誘いのTELが入った。私は長浦、盤洲といった湾奥のシロギスは経験が無かったし、前々から興味があったので、これは良い機会だ。二つ返事で出撃が決定したのである。

5時20分にOKAZUさんがお迎えに来てくれた。最寄の入り口から首都高に入り、一路行徳は伊藤遊船に向かう。二人とも初めて訪ねる船宿のため、多少現場付近で道に迷ったが、6時20分には無事に到着。どうやら我々が一番乗りのようだ。しばらく待合所で待機し、雑談をしながら朝食を済ませる。この間、釣り人がちらほら訪れるが、皆ボートのお客さんで、乗合船のお客さんはまだ現れない。7時になり受付開始である。乗合料金を支払うと同時に餌が手渡されるが、その量が半端じゃない。大きい餌箱に青イソメがどっさり、普通の4パック分くらいありそうである。最初からこんなにもらうとこの時期は保管が大変だ。クーラーに入れて小出しに使うことにしよう。


左:初めてお邪魔した船宿。右:大箱に一杯の青イソメ。

同宿は江戸川放水路、東西線の鉄橋付近に位置する。船は川の中央に係留されているため、船長が艀(はしけ)で渡してくれる。もしかしたら潮位が高い時は桟橋に船を着けるのかもしれない。最初に乗り込んだのは我々2名のみだったので、OKAZUさんが左の大艫、私が右の大艫に入った。お客さんの出足は遅く、出船直前になってものんびりまったりとした長閑な時間である。晴れ渡ったすがすがしい朝で実に気持ちが良い。我々が乗船した後、お客さんが現れる度に数回艀が渡されると、最終的には左舷5名、右舷4名の計9名とちょうど良い人数になった。そして、定刻8時ジャスト、最後に船長が艀を舫い、いよいよ出船である。


左:艀(はしけ)で本船に移動。右:準備中のOKAZUさん。

船は川の下流に架かるいくつかの鉄橋をくぐり東京湾に出る。今日は昨日の良型情報を聞いて駆けつけたこともあって、OKAZUさんが船長に型狙いを打診すると、船長もそのつもりとのことである。ヨッシャ!否応にもガツン!ギュギュギュ〜ン!の期待が膨らむのであった。東京湾に出ると思いの外南西風が強く、次第に船が上下し、右舷前方からの大きな飛沫を被り始める。しばらくスパンカーの下で我慢していたが、船長の促しもあって荷物と共にキャビンに避難した。海は予想以上に悪いが、南下するにつれて徐々に収まり、目的地周辺ではほぼ凪となった。湾奥からの出船は初めてなので位置関係が全然把握できないが、航程50分、北ソデ3番の青ブイの手前でスローダウン、船長によると姉崎沖とのことである。


東西線の鉄橋下から江戸川放水路を下る。

8時50分、開始の合図が出た。南西の風やや強く、晴れ。海上はほぼ凪で水色は強い濁り、水深は約7mである。今日は最初から頭の中は型狙いだから、餌をちょっと大きめに着け、待ち時間長めの地味な誘いで攻めてみる。するとOKAZUさんが1投目で23cm級の太くてたくましいシロギスを上げ、昨日の再来を予感させる。一方の私は1投目アタリ無し。2投目でヒットするも16cm級の中型、3投目も同級と、ちょっと拍子抜けである。海底は何やらガラガラ引っ掛かりが多く釣り辛い。根掛かりも多いが、大抵引っ張れば外れて、針に色々な物体が付いてくるような状況だ。


最初のポイントは姉崎沖の水深7m。

アタリがなかなか出ないので、大艫のメリットを生かし、色々な角度に投げて、誘い方も色々試してみる。正面(沖側)に投げると、ほとんどアタリは無い。斜め後ろから真後ろに投げないと喰わないようだ。今日は小潮の最終日で満潮が約12時40分、現在、潮は気持ち上げ潮かな〜という程度で、ほとんど止まり気味だ。パターンというパターンは見出せないが、後ろに投げたら叩きを入れて長めの待ち、誘ってもオモリが浮いている状態だとなかなか当たらない。5尾目でようやく、ガツン!という強いアタリが出た。浅いので引きが強く、リールを巻けない程の突っ込みを竿でいなす。無事取り込んだのは23cmの丸々太った良型である。これを待っていたんだよ〜!

開始1時間は6尾と、すこぶる低調な出だしとなった。OKAZUさんは右舷からやはり斜め後ろ方向でアタリが出ているようで、私よりペースは上回っているように見える。良型のヒット率も私よりは高そうだ。23〜24cmの良型が多ければ、こんな調子でも上出来なのだが、私はやっとアタリが出ても何故か中小型が多く苦戦である。10時10分、やっとツ抜け。同じ筋に投入してアタリが連続することがあるが、長続きしない。潮回りになると、またアタリが出る筋が変ってしまい、群れが広がっている様子も固まっている様子も無い。中小型は小規模の群れがピンポイントに点在し、良型は単発でヒットするような感じだ。

10時30分、15尾となったところで、潮が完全に止まってしまった。OKAZUさんも10時を回ると沈黙状態となり、お互いに数を伸ばせる状況ではないようだ。ポイントは北ソデ3番の青ブイの北側から北ソデ4番の赤ブイの南側までの間を潮回りして、小まめにポイントをずらしながら釣らせている。周りのお客さんもほとんどシロギスを上げている姿を見ない。11時、下げ潮が動き出しミヨシ流しに変る。潮が変ると、前半姿を見せなかった12cm級がポツポツ顔を出し、良型がまったく喰わなくなった。OKAZUさんはまた少しペースに乗ってきたようだが、相変らず私はアタリが遠い。時すでに12時、低調なペースのまま、20cmオーバーは10時30分までに釣った6尾、最大は23cmくらいだろうか。


盤洲に移動するも・・・。左の写真ではアクアラインの向こうに稲妻が落ちてます。

12時15分、船長がわざわざ釣り座まで来て、「潮が(下げに)変ってデカイの喰わなくなっちゃったから、型は細かくなるけど数出てる場所に移動してみましょうか」とのお話。さらに南に15分程走り盤洲まで移動となった。この時点で私29尾、OKAZUさん34尾である。せっかくの移動なので、少し活発なアタリを楽しみたいところである。到着するとアクアラインの向こう側の真っ暗な空にビックリ。OKAZUさんと「向こうは雨が凄そうだね〜」と話をしていると、遠くでドンピカドンピカ始まったから、嫌な予感である。こっちに来なきゃいいけど。すると自宅にいた長男から電話で、どうやら横浜は凄い雷雨なので、心配になって電話を掛けたらしい。船長も「危なくなったらすぐに上がりますから」とアナウンス。

一方、釣りの方は12時30分にパラシュートアンカーで再開したものの何だか集中できなくなってしまった。こちらは水深6〜8mで、オモリを浮かした積極的な誘いでもアタリは出るので、喰いが上がれば嵌れそうな気もするが、今のところ魚の密度は薄い感じがする。型はそうそう小さいわけでもなく、平均16cm級が揃う。29cmのイシモチも顔を見せてくれ、強い引きに久々にドラグを鳴らしてしまった。こちらも徐々に空が暗くなって、ヒュ〜と嫌な風が吹き出した。12時50分、気が付くと周りを流していた船団の姿が消えた。残るは本船のみ。今日はこれまでか?と思った瞬間、13時5分、船長から早上がりを告げるアナウンスで納竿になってしまった。さっさと道具を片付けキャビンに避難、帰路は翌日の連荘に備えて転寝であった。(笑)

結局、私は36尾、OKAZUさんが42尾で竿頭となった。何だかよく分からないうちに早上がりになってしまい残念である。喰いが中途半端で連釣できる時間帯も無く、期待した程の型を上げることもできなかったけど、姉崎、盤洲といった湾奥出船ならではの場所を経験できたことだけでも意味のある釣行だったと思う。きっと条件の良い日並に当たればガツン!ギュギュギュ〜ン!の連発が味わえるのかもしれない。心配した雷雨には一度も遭うことなく、下船後、船宿から自宅までも晴天で事無きを得た。それにしてもシロギス船で、ポイントまで往復2時間はけっこう乗り応えがありますね〜東京湾は広い!OKAZUさん、今日はお疲れさまでした&ありがとうございました。また機会があったら挑戦してみましょうね。


本日の釣果、シロギス 12〜23cm 36尾、20cmオーバーは6尾だけでした。その他、イシモチ(シログチ)29cm、小型のホウボウ2尾。

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