シロギス誘いが合わず気分は苦戦モード

7月18日(日)、久比里の巳之助丸からシロギスに行ってきた。
最近、マゴチが好調なので、今季初のマゴチにしようか迷ったが、今日は花火大会で横浜界隈はごった返しそうだから、無難に久比里のシロギスに決定した。前回巳之助丸から出船したときは97尾と目標まで後一歩足りなかったが、今日も目標は同じということで頑張ってみたい。いつもの時間に到着すると左右艫に先客がいらしたので、迷わず右舷ミヨシに荷物を下ろした。カワハギ船ではK山氏、T中氏のいつものコンビがアサリを剥いている。シロギスは出船まで超暇なので、アサリ剥きの邪魔をしに行き、しばし雑談である。マルイカ船には今日もN名人のお姿が。この方は週に何回釣りをされているのだろう?もしかして私もそう思われてるのかな?(笑)


カワハギ船のK山さんとT中さん。

今日は連休中日だから、相当混むだろうと予想したが、全般にお客さんは少なめに見える。我シロギス船もポツポツと左右5名づつの10名が集まり、ちょうど良い人数となった。お隣のお客さんは初めてお会いした方だが、お話によると金沢八景荒川屋にもいらしたことがあるシロギスファンとのこと。大変気さくな方で、色々お話させて頂き、出船までの暇が潰れて助かった。7時53分、私がミヨシの舫いを解いて出船となった。出船前は雨が降ったり止んだり、はっきりしない天気だったが、出船時刻を迎えると雨はすっかり止んで、晴れ間が見えてきた。雲が多めなので、凌ぎ易い陽気である。後は少し風が吹いてくれればよいのだが。


左:出船前、本日竿頭となるH川さん。右:いつもの自作固定テンビン。


朝のうちは降ったり止んだり。いざ出船すると雨は止んで凌ぎ易い陽気に。

久里浜港を出ると15分程走り、三浦海岸の北側、下浦沖に到着。8時20分、早速開始の合図が出た。南南西の風程好く、雲多めの晴れ。海上は凪、潮色は薄濁り。第1投、水深約7mと前回より若干浅めの感じだ。投げた仕掛けが船下に入ったので、少し足元で粘っていると、シロギスのアタリ。幸先良く18cm級を取り込む。今日は大潮の最終日で干潮が約11時40分の予報。現在下げ潮で、右舷突っ込みのミヨシ流し。緩い抱え込みで、私の釣り座が潮先となる。いつものように最初は高め速めの誘いで、これに乗ってくれることを願うが、悪い予想が当たってしまい、まったく反応が無い。叩いた後や、大きく浮かした後の待ち時間、そしてゆっくり手前に引っ張るような誘いでアタリが出る。前回とほぼ同じパターンである。今年は釣行する度にこのような地味な誘いしか通用しないことが多い。高め速めの攻撃的な釣りができず、少し欲求不満気味である。


よく見えませんが、三浦海岸の海水浴場は賑わいを見せていました。

最初の1時間は15尾と可もなく不可もなくという出来だ。高めが通用しないので、今日もメゴチの餌食になることが多く、こればっかりは避けようが無い。今日も辛抱の釣りになってしまった。まったく当たらない時間帯も無いのだが、連釣も無い。前回と違う点と言えば、今日は上手く針掛かりまで持ち込めないアタリが多いこと。魚によってバラツキがあるようにも思えるが、全般的に喰いは渋めである。一方、お隣のお客さんが良いペースでシロギスを上げている。見るとやはり派手な動かし方はしていない。アクションを加えても、大抵はその後のゆっくりした聞き合わせのような誘いで乗せている。柔らかい竿に遊動テンビンの組み合わせも今日のような状況にはマッチしているように思える。

11時頃になると潮は止まり加減となり、船の動きが徐々に悪くなる。ポツンポツンとシロギスのアタリはあるが、型が小さくなり、メゴチ優勢の状況が続く。困ったときの一つ覚えで、前回と同じく舳先方向に投げて、船に仕掛けを引っ張らせる。もしかしてこれが一番当たるのではないかというほど、このパターンでアタリが出る。これじゃ置き竿と一緒である。やりたくないけど仕方ない。ちょっと根に入ると、待ってましたとベラがアタックしてくるが、これはベラと違う、はっきりカワハギと認識できるアタリである。前回針を伸ばされたので慎重にやりとりし、22cmのカワハギの取り込みに成功した。カワハギもシロギスの道具で掛けると引きが強烈で2倍にも感じる。LTアジと同じ理屈である。

12時でちょうど50尾。ほとんど潮が動かなくなった。状況変化を確認するために、高め速めや色々な誘いを掛けてみるが、反応するのはクサフグ、マダイの幼魚、ヒイラギなどの外道のみ。今日のシロギスはオモリが1cmでも浮いたら喰わないつもりらしい。上げっ端、徐々に潮が動き出す。風向き変らず、流しは午前中と180度変わって左舷艫流しとなる。私の釣り座は払い出しとなり、これまた船に仕掛けを引っ張らせるような誘いでしかアタリが出ない。叩いたり、浮かしたり、誘い上げたり、落とし込んだりはまったく通用しない。動かすと逆効果なのは分かっているが、我慢できなくなって動かしてしまい、悪い方に嵌り込んでいく。午後になってペースを上げるどころかペースダウンである。

13時でちょうど60尾。お隣の方は上手く対応して、入れ食いは無いまでもポツポツとシロギスを上げている。私よりペースが明らかに上回っているのが分かる。右舷の皆さんは比較的近めを攻めているので、私は意識して遠投し、艫流しに対応するが、水深が浅くなるせいかどうか分からないが、メゴチに捕まる確立が圧倒的に高い。かと言って、手前は元から魚が濃くないのに加え、拾われた後の感があり、極端に魚が薄い。上げ潮が本格的に効き始めて、船の動きが良くなってきた。悪足掻きは止めて、徹底して誘わないようにする。すると皮肉なものでペース上昇である。本日初の一荷も出て14時で74尾。

14時55分、もう終わりだし80尾を超えたからもういいやと、根掛かりで枝針が切れた仕掛けでやっていると、船長が降りてきて、私とお隣のお客さんに数を聞く。この時点で私85尾、お隣のお客さん94尾。じゃあ束行くまでやるからということになり、思わず延長戦に突入である。前回延長してくれれば良かったのにな〜などと言っても始まらないので、仕掛けを交換し、もうちょっと頑張ることにした。お隣のお客さんはちょっとプレッシャーが掛かったか、なかなかアタリが出ない模様。逆に私はアタリが出始めて、また一荷も出る。お隣のお客さんは後2尾がなかなか釣れないらしい。思わず船長は潮回り。15時15分、ようやくお隣のお客さんが100尾に到達。私は94尾まで巻き返したが、延長しても届かず、これにてジ・エンド。

今日は数的には悪くないのだが、内容が良くない。前回と同じような展開だったものの、前回に輪を掛けて誘いが聞かず、喰いも渋めで掛け損ないも多かった。なかなか思うような釣り方をさせてもらえないが、「今日は手が合わないから止めた!」と諦めるわけにも行かない。どんな状況であろうが、置かれた条件の中で最良の結果を出せる釣り方をする。それが上手くできれば満足感に繋がるのかもしれない。しかし、手持ち1本竿で動かしちゃダメという拷問の釣りである。(笑)これも修行だと思えば、良い経験と言えるかもしれないが、たまにはスカッと会心のシロギス釣りをさせてくれないと、欲求不満が爆発して次は海に飛び込みかねない。(笑)


本日の釣果、シロギス 12〜21cm 94尾。カワハギ 22cm 1枚、ヒメジ 3尾。他にメゴチが入れ食いでしたがすべて放流。

【船宿HPコメント】
白ぎす・・下浦沖、潮:薄濁り、水温:25度
今日も10m前後の根周りを中心に攻めました。潮は昨日と同様に幾らか濁っていましたが、朝から良型混じりで、ポツポツと良い食いを見せてくれました。今日は久し振りに束越えでしたよ。今日のトップはさいたま市のH川さんが100匹でした。(美佐男、功一)

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