カワハギ久し振りの剣崎沖

8月7日(土)、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきた。
先週、8月1日(日)に待望の剣崎沖が解禁となり、数、型共に好調な滑り出しを見せているようだ。カワハギファンの私としても黙っているわけには行かず、解禁一週間後の小潮周りを狙っての出撃となった。数日前から澄んだ良い潮が入ったおかげで活性は上昇、海況が凪て潮が飛ばなければ、そこそこ楽しめるのではないだろうか。昨年の夏が不調だっただけに今年の夏は期待である。


出船前、意外と人数少なめ。右大艫は大ベテランのT山さん。

四隅に数名づつの先客がいらしたので、大ベテランT山さんのお隣、右の艫2番に釣り座を構えた。今日は塩漬けアサリで十分足りるのだが、船宿のアサリが粒が良かったので、桶に1杯剥くことにした。40分ほどで剥き終えて、出船時間までT山さんやカサゴ船のご夫婦たちと雑談して暇を潰す。想像した混雑もなく、左右6名づつの12名で、7時55分、第21巳之助丸は浩喜船長の操舵で出船となった。


久し振りの剣崎沖に向かう。真っ青な夏空、今日も暑くなりそう。

8時25分、剣崎灯台より少し南、城ヶ島が見える位置でスタート。南の弱風、晴れ。水色は澄み、水深は26mとアナウンス。今日は小潮の初日で満潮が9時頃、その後は最後まで下げ潮の予報である。1投目、30号のオモリが真下に落ちる。早速1m前後のタナからリサーチすると、すぐにそれと分かるアタリが出るが、引っ掛かり悪く、カスってお終い。上に居ることは間違いないので、タナ専門で攻めていくと、3投目でまたアタリ。モタレから少し重みが乗ったところでアワセ。20cm級を取り込む。

タナを切ってすぐにアタリが出ないことも多いが、粘り強く誘っていると上でもアタリは出る。相変らず掛からないことも多く、やきもきさせられるが、最初の1時間で6枚とまあまあのペース。型は20cm強の中型が多い。塩漬けと生を使い比べるが、塩漬けだと硬すぎるのか今日は食い込み難い感じがするので、生をメインに使用する方が良さそうだ。活性が低いということは無さそうだが、今日は食い込みが今ひとつ微妙なのである。


ポイントは灯台の南東側。左の釣り人もお上手でした。

9時半を回ると潮が動き出し、案の定まったくタナで当たらなくなる。初っ端ペースに乗れなかった大艫のT山さんも、弛ませ釣りで徐々に枚数が上がってきた。左のお客さんも大変お上手で、底中心の誘い釣りで数を伸ばし始めた。私も中オモリを着けて底中心に弛ませたり、誘ったりと釣り方を変えて対応するが、周りの方々に比べるとアタリの数が明らかに少ないので、少々焦り気味となる。底釣りだとやはり外道が増えるが、以前の竹岡沖ほどは煩くない。地が硬い場所なので、ホントラギス、ササノハベラ、キュウセン、イラなどが主体となる。

10時30分、ツ抜けして最低ラインはクリアするが、今日はそういう低レベルの釣りでは無さそうだ。ミヨシも艫も皆さん好調で、叩き、弛ませの底釣りで順調に数が伸びている。大型も混ざっているのでうらやましい。私も上げていれば今日一の大型をお昼までに3枚もバラシてしまい意気消沈。手応えから想像するに、どれも25cmを超える大型であったことは間違いないと思う。何だか上手く手が合わず、しっくり来ないまま釣りを続けているが、特に打開策が見つからない。底で当たっても乗りそうで乗せきれないで終わるパターンも多く、完全に伸び悩みモードに入ってしまったようだ。

12時で12枚とペースは全然上がらない。小潮だが潮が速くなってしまい、船の動きが激しく仕掛けが落ち着かない。掛け損ないを挟みつつ13時で15枚。南風が徐々に強まり、けっこう波も出てきた。潮は二枚潮なのか定かでは無いが、払い出したり、抱え込んだり、ミヨシにぶっ飛んだり、艫に流れたりガチャガチャになってきた。どっちに行くか分からないので、どこに仕掛けを入れて良いのかも分からない。お陰で左舷とオマツリしたり、遠くの方とオマツリしたりコントロールが非常に困難である。せっかくアタリが出ても、食い込みまで仕掛けを止めて待てないので、どうしても掛け損ないが増えてしまう。

潮がおかしくなってからは全般にペースダウンしたようだが、それでも釣る人はポツポツ釣っているから魚は居るのだろう。14時30分、完全に戦意喪失。根掛かりで仕掛けを失ったので早仕舞いしようかと思ったが、もったいないので一応続けることにした。最後の1時間はアタリも無しで、そのまま定刻15時に納竿となった。結果18枚と夏ハギとしては数は悪くないのだが、今日はトップで31枚、そして29枚、28枚・・・と、やはり周りの皆さんは好成績だったようなので、如何に私が状況に合った釣り方ができていなかったかという証だと思う。

今日はずっと何かズレを感じたまま過ごしてしまったので、納得行かずストレスばかり。個人的には面白い釣りではなかった。カワハギ釣りではこういうことはよくあるし、これまで何度も経験してきたことである。アタリは人一倍、バラシも人一倍は嫌だが、今日は底釣りに切り替えてから、周りの皆さんより明らかにアタリの回数が少なかったのが一番凹む要因である。きっと何か原因があるのだろうが、未だ謎である。スランプという言葉があるが、あまり気にしないようにしよう。あさっての月曜日はKOBIさんたちとカワハギの予定なので、気分を変えて皆さんと楽しい釣りができるようにしたいと思う。


本日の釣果、カワハギ 17.5〜23.5cm 18枚。中型中心に揃いました。さすが剣崎沖は平均サイズがいいですね。


外道のミノカサゴ30cm強。珍しいので子供に見せようと思って持ち帰りました。お刺身にしてみましたが、身が柔らかく、ちょっと水っぽい感じでイマイチでした。

【船宿HPコメント】
皮はぎ・・剣崎沖、潮:澄み、水温:27度
今日は剣崎沖の20〜25mを終日流しました。この所澄んだ良い潮が続いているので良い釣果が安定して続いています。今日も朝から良いアタリで一荷釣りも2回有りました。速い潮もなくなったので、納竿まで同じペースで釣れました。今日のトップは、はるばる名古屋から来てくれたH佐さんが31枚、次いで港南区のY本さんが29枚、3番手は川崎市のT山さんが28枚で、20枚台が6名で、とてもレベルの高い一日でした。(浩喜)

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