カワハギ中型主体にまずまず

8月9日(月)、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきた。
一昨日、この夏初めて剣崎沖のカワハギを釣ったが、皆さん好調の中で私は蚊帳の外。釣りながら、何かシックリ来なくて、やる事なすことズレてるような、ストレスが溜まる釣りだった。結果は18枚とこの時期にしては悪い数ではないが、船中12名で20枚オーバーが6名いらしたことを考えれば、何かが合っていなかったのだろう。今日はKOBIさんのお仲間の”ボ2号”さんことI藤さん、そしてM浦さんが参戦。皆さんと楽しく和気あいあいと、且つ内心はリベンジに燃える私なのであった。

一足お先にKOBIさんが到着されており、右舷大艫から釣り座をキープしてくださっていた。KOBIさんが艫2番に入られるとのことで、私に大艫を譲って頂いて感謝。胴の間にM浦さん、お一人挟んでミヨシにI藤さんと右舷は5名。左舷はお二人連れが数組いらして8名。カワハギ船は総勢13名とお盆休みの週とは言え、平日のためか乗客は少なめ。剣崎沖は潮が厳しいので、間隔を広く取れるとありがたい。一昨日の感触では食い込みが微妙で、塩漬けアサリが今ひとつの感があった。少し大きめの生が良いような気がしたので、今日も桶に1杯剥くことにした。KOBIさんと雑談しながら約40分で剥き終えると、道具の支度に入る。



今日は気分転換に和竿を持参した。1本は私の処女作のカワハギ竿で、8年ほど前に作った鯨穂先の硬めの竿。もう1本は昨年作った軟調で手前まで曲がる竿。こちらも鯨穂先である。前者は中オモリを着けず、仕掛けも硬めにして主に中層狙い用。後者は地底中心の誘い釣り、弛ませたり這わせたりの釣り用のセッティングにしてみた。一日の中で道具を使い分けるということはあまりやったこと無いし、それ自体がどうこうという議論があるかもしれないが、色々試してみるのは釣り人の自由、状況変化に釣り方を切り替えて対応していくのが目下の私の課題であるし、道具の個性の違いを使い分けることができるのかどうか、その辺も楽しんでみたいと思う。

定刻8時に出船、予定通り剣崎沖に向かう。一昨日流した剣崎灯台の真東から少し南下したあたりでスローダウン、そして8時30分、開始の合図が出た。南の弱風、晴れ。海上は凪、水色は極澄み、かなりの透明度がある。水深は23mとのアナウンスだ。一昨日の自分のパターンと昨日山天丸から出撃されたやすださんの情報からも、朝一は中層をメインに狙ってみるが、アタリが全然出ない。潮が淀んでいるので中層で食うかもと思ったが、周りの皆さんも型が出ず、5分程度の短い間隔で小移動が続く。

8時45分、ようやく初のアタリが出たが、ここは魚の方が一枚上手で針掛かりせず。すぐに再投入するとまた中層でモタレるアタリ。今度は重みを乗せることができ、ここぞと合わせて18cm級の初物を取り込む。その後、もう一度中層でアタリが出たがヒットせず。空中戦はアタリが続かず、食い込みもちょっと渋い感じなので、底狙いに切り替える。今のところ外道は煩くないので、少し叩いてから弛ませて聞き上げるような誘いをすると、すぐに2枚目がヒット。こんな釣り方で9時45分までに6枚を上げ、比較的順調。一方KOBIさんはなかなか初物が来てくれず、少し嵌り気味のようだから話し掛けるのは止めておこう。(笑)

潮は上げ潮が流れ始め、船がよく動くので弛ませ誘い釣りで良さそうだ。今攻めているポイントは一昨日よりだいぶ北側で、比較的根が荒い場所。このところ好調だった場所を朝一番で流したが不調だったので、型が出る場所を探りながらの釣りになった。しばらくアタリに見放されて、10時、間口港前の15m立ちに大きく移動。深場から浅場に来ると何だかワクワクする。ここは更に根が荒く、1m前後の起伏を感じるので、道具を中層用に切り替え、糸を立てて浮かし気味に根をトレースするよう上に誘って応戦する。すぐにKOBIさんが1枚上げると、私にもアタリ。それきり私はベラのアタリしか出ないが、KOBIさんはここで数枚を上げ、ようやくペースが上がってきたようだ。(ホッ!)



全体に型が回らないのか、15分ほどで切り上げ、朝一のポイントに移動。しかしここは外道もほとんど当たらない沈黙の海。一体昨日までの喰いはどうしちゃったんだろう?というほど何も当たらない。すかさず船を北上させ、先程型が出た25m立ちに場所を戻す。12時ちょうどに1枚上げてやっとツ抜け。午前中の後半はアタリの間が遠く苦戦気味である。今日は小潮の最終日で満潮がお昼前の予報だが、潮時表とは無関係に上げ潮が流れる。かなり広範囲を大流しして、また南下して船を戻すような潮回りが続く。少し濃い場所に入ると船中パラパラとアタリが出るような形だ。周りの状況を見ながらも集中して釣りを続ける。

午後に入って少しアタリが上向き、13時で15枚。同時にベラの活性も上がってきて煩い。仕掛けを落とすと同時にベラが当たるが、これを極力避けてカワハギのアタリを出さなければならない。手返しが忙しくなってきた。船の動きが緩くなったとみれば中層を試してみるが、今日は2mくらい上までベラが追っかけてきて、カワハギのアタリがなかなか出ない。ベラのアタリは中層でもゴンゴン啄ばむようなアタリと銜えてビュッと走るようなアタリが出るので分かるのだが、その中に紛れてウン!もしや?と思わせる重みのあるモタレが出て、直後ガココン!と放すアタリがあるので、これはたぶんカワハギだろう。

風が少し強くなると同時に潮が加速し、右舷突っ込みの艫流しで安定するが、如何せん流れが速い。潮色は朝より濁り気味になってきた。二枚潮掛かっていて上っ面ほど底潮が動いていないように思える。抱え込みがキツイから右前方に振り込んでもすぐに船下左斜めに入ってしまい、溜めると仕掛けが浮いてしまう。糸を送って底を取ろうとしても止まらず、お祭りも発生してしまう。竿を海面に向け、船下に入った仕掛けを我慢して止められればアタリは出るのだが、食い込みまで間が取れないので、掛け損ないやバラシが増えてしまう。船の動きとアタリのタイミングが合わないと掛けられないので難易度Aだ。仕掛けのコントロールが極めて難しいこのような状況での掛け損ないやバラシは何とかする術もあるのだろうが、自分としては納得できるものである。

13時30分、船長がトイレに来たとき数を聞かれ、このとき17枚。「じゃあ、20枚だね!」と船長。「そうですね〜頑張ります!(汗)」と私。14時前に19枚目を上げて20枚にリーチが掛かったが、船長は船を南に移し、朝一のポイントを狙う。ここは今日3回目だが、やっぱり不発。最近ここで好調だったので、どこかの時間帯に食い出すかもしれないとの拘りがあるようだ。それにしても今日は魚どこ行っちゃったんだろう?仕方なくまた北上してトラベラーズと格闘。14時50分、ようやく20枚目、14時55分におまけで21枚目。そして定刻の15時、納竿のアナウンスである。船長から与えられた目標をギリギリクリアでホッとするのであった。

今日は本命場所が食わずに探り釣りになったようだが、実際大流しの中での拾い釣りで、カワハギが連続して上がることも無く、終わってみれば一日平均して落ち着いた釣りになった。バラシや掛け損ないもあるにはあったが、納得行かないバラシはほとんどせずに済み、この状況の中では拾えた方だと思う。剣崎沖と言うと大型のイメージがあるが、全部解禁日に釣られてしまった?か、大型らしきアタリは1発も無かった。KOBIさんが実測25cmの良型を上げられたが、私は22.5cm止まり。平均サイズは悪くないが、大型が食わないとカワハギ釣りのスリリングな一面は味わうことができず、ちょっと物足りない感じがしてしまうのは贅沢かな?今日は久し振りに自作和竿の釣り味を再認識したし、一昨日のようにやる事なすことダメダメモードということも無く、純粋にカワハギ釣りを楽しめた一日だったと思う。KOBIさん、I藤さん、M浦さんお疲れ様でした。またよろしくお願いします。


本日の釣果、カワハギ 17.5〜22.5cm 21枚(竿頭)。今日も中型中心に揃いました。

【船宿HPコメント】
皮はぎ・・剣崎沖、潮:澄み、水温:27度
今日は朝から上げ潮が終日良く流れていました。南風が穏やかに吹いていたので、ともよりのお客さんに良く当りました。しかし今日はいつも流していたポイントが不調だったので、10時ごろまで数ヶ所の場所探しでした。結局今日は根の中でベラと格闘しながらの釣りでしたが、トップ21枚、次いで16枚が2名と、何とか格好つきました。トップは横浜市の小峰さんでしたよ。(浩喜)

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