カワハギ第二海堡周りで好調

9月24日(金)、横浜新山下の渡辺釣船店からカワハギに行ってきた。
20日(月)に釣行して35枚と好釣果を得て、ほとぼりも覚めやらぬ本日、会社の仲間(N西さん、H田君、PARK君)3名と釣行である。H田君、PARK君は最近船釣りを始めたばかりのビギナーで、今日はカワハギ初挑戦である。朝5時、PARK君の車で迎えに来てもらい、N西さんと3人で5時15分には船宿に到着した。PARK君には送り迎えの代わりにアサリを全部剥いてあげる約束である。予想では北東風の上げ潮なので、左右ミヨシを2席づつ確保し、受付と買い物を済ます。PARK君にアサリ剥き講習をやっている最中、H田君が到着しメンバーが揃った。昨日現在、まだ第二海堡周りで好調を持続しているようで、私やベテランN西さんも期待十分なのだが、H田君やPARK君も初挑戦とは言え、少しコツを掴めばそこそこ楽しめるくらいアタリがあるに違いない。


出船前の記念撮影。N西さん、PARK君、H田君。

今日は釣り人少なく、左舷ミヨシから私、H田君、他2名、右ミヨシからN西さん、PARK君、他1名の計7名と余裕の釣り座で割り当ても多そうだ。さて準備も整い、7時25分、宮地船長の操舵でいざ出船、今日も目指すは第二海堡である。被りそうなのでキャビンに避難し、航程約30分で現場に到着。8時、前回攻めた第二海堡北面北東側の水深15m前後でスローダウン。開始のアナウンスである。北東風やや強く、風波少々。曇りで涼しい朝である。水色は澄みだが天気は暗い。弁天屋の船が一足先に流しているが、左ミヨシにはH谷さんが乗船されているのが見える。H谷さんも気付いてくれて手を振り合う。来週久比里でカワハギオープンの予選が開催されるが、今日は向こうが定休日だから八景から乗船されたのかもしれない。一流し目、期待に反してアタリ無しだが、前回のようにのっけから入れ食いよりは気分的には落ち着く。

今日は若潮で実釣時間はずっと上げ潮で潮止まり無しの予報。今のところトロトロの上げ潮で読み通りミヨシ流し。二流し目、ようやくアタリが出て17cm級の初物を取りこむが、なかなかリズムに乗れない。というのも左隣のH田君がまだ要領を掴めず、船長に指導を受けているが、私も気になって仕方が無い。両耳から色々なことを言うと混乱させてしまいそうなので、なるべく黙っていたが、とにかく気になる。横から見ているとアタリが出ているのに、余計な力が入っていて本人は気付かないらしい。ところが船長の指導の甲斐あって初物を釣り上げるのには大して時間は要さず、私がまだ1枚だと言うのに2枚を釣り上げてしまった。マズイ!(汗)そろそろ真剣モードにチェンジしなければ。しばらく自分の世界に入らせてもらいます。(笑)


私の隣にH田君、右舷にN西さん、PARK君。

開始1時間は5枚と悪くは無いのだが、集中できずに何やってんだか分からないうちに終わってしまった。そうこうするうちに徐々に上げ潮が速くなってきたが、叩きと弛ませでアタリが徐々に増えてきた。狭いポイントを連日攻めているせいか、カワハギの食い方はだいぶスレた感があり、針掛かりまで持ち込めないアタリが多数ある。とは言え、上手く嵌れば一荷や連釣もあり、大人気なくH田君を置き去りにして、徐々に数を追加する。水深が浅いので引き味も良く水面で走り回る。やりとりしているとワンサイズ上の魚を想像してしまうが、型は17〜20cm級の中型中心に揃っている。右舷のN西さんも好調で、私よりも釣っている様子だが、私もツ抜けは達成してひとまず最低ラインは突破した。気が付くと風は少し強まり北東からの波が少々高くなってきた。

10時30分を回るとアタリが落ち着いてしまい小康状態。たまに当たるのだが食い方は渋い。ポツリポツリと低調に追加するが、アタリが続かない中で試行錯誤の時間帯。そうこうするうちに食い上げのアタリを何発か発見。しかもこの場所は仕掛けに海草がまとわりついてくる。もしや?と思い、1mくらいタナを切って誘うと一発でビンゴ。島の北東側を上げ潮によって南から北に向けて流しているが、駆け上がりで水深がだんだん浅くなる。ある所まで来ると斜面に海草が生えている状態になっていて、上げ潮による上昇水流でカワハギが上ずっているように読めるがどうだろう。潮が速く水深も浅いが1m以上のタナでもアタリが出るのだ。これが一流し中のある一定区間で顕著に表れ、ちょうど上りきった所でアタリが出なくなると潮回りになる。

魚が上ずっているのを発見するといつも嬉しくワクワクする。仕掛けが着底したらそのまま竿先を水平に1mくらい上げて、ゆっくり上下に誘うと何とも言えない微妙なモタレや穂先に掛かる重みの変化、障害物に糸擦れしたような変な抵抗を感じる。これらは全部アタリである。そのまま竿に重みが乗って合わせられれば苦労しないが、そうそう簡単ではない。まさにアタリが出てから魚との一対一の駆け引きであり、同じカワハギ釣りでも地底の釣りとは違った醍醐味がある。タナでアタリが出たらオモリをストンと落として針掛かりさせるという釣り方を前から話で聞いたり記事を見たりしていた。これはいいチャンスとなかなかタナで餌を銜えたまま持ち込まないときに試してみる。結果、百発百中とは行かないが、今まで取りこぼしていたアタリを針掛かりに持ち込める割合が増えたような気がする。

しばらくの間、こんな調子で空中戦が絶好調。お昼の時点で28枚とペースアップだ。まだまだ続く空中戦、昼飯も食わずに12時50分で40枚達成。この時点で半分のカワハギをタナで食わせた計算になる。このままずっと空中戦をやっていたいのだが、13時を過ぎると濁った潮が流れ込んでしまい、みるみる海面が茶色くなってしまった。沖を見渡すと澄んだ潮と濁った潮の境界線がはっきり見えるほどだ。これまで流していた島の北東側も濁り潮で覆われ、それに伴って空中戦もジ・エンド。まったくアタリが出なくなってしまった。地底の叩き釣りに戻すが、こちらもパッとせず、残り時間の戦略が危ぶまれる状況になってしまった。


左:第二海堡南面西側。右:今日は朝から弁天屋の船も。

13時30分、島の南面に移動。こちらは弁天屋、吉久のカワハギ船も際の浅場を流している。舳先を島に向けて西から東への横流しとなる。我が左舷はキツい払い出しとなり、アタリを乗せるのに苦労するが、一方、右舷のN西さんは好調に伸ばしているようだ。マズイな〜この流しは・・・。完全に右舷有利の流しに対応を苦慮するのであった。アタリはたまに捉えるのだが、船が動きすぎて引っ掛かりが悪い。しばらく足踏み状態のジレンマである。いちかばちかミヨシのメリットを生かして、舳先方向の駆け上がりの浅場に仕掛けを遠投。水深5mあるかないかで、こちらに寄せてくるとどんどん水深が深くなり足元で15m弱。島の南西の角周辺の浅場にベラ交じりでカワハギが固まっているのを発見。船の動きが速くて同じ場所に投入するのが困難だが、続けて4枚連釣で48枚。

残り時間があまり無いが、一時あきらめた50枚が再び見えてきた。14時50分、49枚目を取り込んで、船長に後1枚のサインを送る。そろそろ納竿時間だが船長の様子を伺うとジェスチャーでイケイケサインだ。15時、待望のアタリが出て針掛かり、ヨシ!これを取り込んで今日はめでたく終了の予定が、ナナなんと水面でボッチャン!あ痛タタタ〜!目が点になった船長に照れ笑いを返すと、またもイケイケサインだ。気を落ち着かせて再投入すると、今度は良型のアタリ。ところがこれは払い出しで引っ張られてしまい、乗っけてすぐにバラシ。続いて即投入、今度こそはと思いきや・・・ここぞというときにいい仕事をしてくれるベラであった。コノヤロー!(笑)時間はそろそろ15時10分と残業タイム。いよいよケツに火が点いた状態で即投入、完璧なアタリが出てヨッシャ!今度こそはと巻き上げ中にフッ・・・なんで外れるんだよ〜!だめだコリャ!そしてこのまま本日の釣りは終了と相成りました。船長ゴメンナサイ!

ということで、非常に悔しい終わり方で修行が足りないのがバレバレの一幕であったが、結果49枚(自己最多)、N西さんは私がケツに火が点いて空回りしている時間帯にひとり絶好調。42枚まで巻き返し、これも自己最多記録。PARK君19枚、H田君15枚とビギナー勢も日並に恵まれて上々の釣果で終わることができた。(これを機にカワハギに嵌ってください。でもいつもこうだとは思わないでよ!)全般にミヨシ突っ込みの右舷流しが多かったので、艫寄りのベテラン勢は20枚前後と今ひとつの釣果に終わったようである。お昼頃、空中戦が絶好調だったので昼飯を食い損ね、最後は最後で空回りの連発、終わってみればドッと疲れが倍増する釣行となった。これまでの経験では最大瞬間枚数30枚/hという日はあったが、一日を通してこんなにアタリを多く取れた日は初めてだし、釣り方も自分なりに変えながら状況変化にそこそこ対応できたのではないかと思う。できることなら最後の30分を巻き戻してもう一度やらせてくれ〜!(笑)


本日の釣果 カワハギ 15〜22cm 49枚(竿頭)。

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