１０月１６日（土）、鶴見弁天町は近藤釣船店富士丸からスミイカに行ってきた。
先日は烏賊飯さんが釣行され、良い釣果が得られたとのこと。その節はお裾分けまで頂いてしまい、ありがとうございました。スミイカといえばテンヤに活シャコを着けたシャクリ釣りが昔からの伝統釣法で現在も主流となっているが、最近ではエギを使ったシャクリ釣りで、アオリイカの道具をそのまま流用できるエギスミイカの人気も高い。スミイカの道具を持っていない私にとってこれはお手軽、今日は二つ返事でお誘いに乗って烏賊飯さん、ＯＫＡＺＵさんに同行させて頂くことと相成った。今日お邪魔する富士丸はこのエギスミイカの乗り合いを出している船宿のひとつで、自宅から遠くないのも有り難い。
今日は烏賊飯さんが先に到着して釣り座を確保してくださるとのこと。一方、ＯＫＡＺＵさんが５時３０分に迎えに来てくださり、至れり尽くせりの極楽釣行。いつもお世話になりっぱなしで感謝である。船宿に到着して烏賊飯さんと合流、受付を済まし船へと向かう。船は運河の下流に係留されており、店の近くの桟橋から艀（はしけ）で渡るが、この時間は満潮なので、途中の鶴見線の低い鉄橋が艀でも頭ギリギリの高さである。釣り座は６号船の右舷で大艫とミヨシに１名づつの釣り人、我々は胴の間に前から烏賊飯さん、ＯＫＡＺＵさん、私の順で並んだ。左舷は４名程の乗客で都合９名。今日はもう１杯出すらしくスミイカ船が２杯出し、もう１杯の一番大きな船がカワハギ船である。定刻７時に出船。今日は晴れる予報だったがどんよりした曇り空で肌寒い。イカ墨対策で上下に１枚余分に着ているので寒さ対策にもなっている。
出船前、だいぶ冷え込んできましたね～。ＯＫＡＺＵさんはいつものカップ麺。
鶴見つばさ橋をくぐり、横浜港第二新堤白灯を右に見ながら沖に出る。向かうは中の瀬と思われる。今日はアオリ道具そのままだが、ハリスは４号２ｍと短め。中オモリはとりあえず１０号をセット。肝心のエギだが、スミイカといえばオレンジの印象が強いが、やはり周りの皆さんもオレンジベースのエギが圧倒的に多いように見受けられる。私も最初はオレンジで最近流行の金腹のエギを選択してみた。この船、実はかなり古いが、エンジン交換されているようで、見た目にそぐわぬ速さである。３０分弱で中の瀬（たぶんBブイより南側）に到着するとスローダウン。７時３０分、船首を北に向けて早速開始の合図が出た。北風がやや強く曇り、海上はまあまあの凪、水色は薄濁り。今日は中潮で干潮が１２時過ぎの予報だから前半下げ潮、後半上げ潮となる。第１投、上っ潮が少々速く１０号の中オモリでは簡単に底が取れない。大艫の常連さんが１５号の中オモリを付けているので、ラインの角度を合わせお祭りしないよう、私も１５号に変更して再投入。
つばさ橋をくぐり中の瀬に向かう。
中オモリが着底したら２、３回底を切り直して糸を立てる。ハリスが２ｍなので、道糸のマーカーで約２．５ｍのタナを切りシャクリを開始する。スミイカのシャクリ方が分からないので、とりあえずアオリイカの時と同じようなショートピッチで鋭いシャクリを行ってみると難なく初物がヒット。開始５分で初物とは縁起がいい。２００ｇ級の小型だが、こんなに早く本命とご対面できてニッコリ。すかさず烏賊飯さんも２杯をゲット。私はその後チップが３回程あって、１回はイカの足だけが着いてきた。朝一からけっこうアタリがあって早くもノリノリタイムかもしれないが、アタリの割りに数が増えない。最初、エギのせいで抱き付きが弱いのかと色々変えてみたりしたが、よくよく考えると水深も１８～２０ｍと浅いし、ハリスがアオリの半分の２ｍだから、少しシャクリが強すぎたのかもしれない。少しソフトなシャクリ方にしてみると、ようやく２杯目が乗ってくれた。結局、開始１時間はチップが４、５回と乗せ失敗が多数で、取ったのが３杯。でも初めてにしてはこの時間で型を見られただけで上出来かもしれない。
今日はこのエギ（金腹オレンジ）からスタート。ＯＫＡＺＵさん待望の初物ヒット。
９時を回り下げ潮が少し落ち着いてくると船全体でペースが上がり始めた。大艫の常連さんはかなり良いペースで上げている。私も開始２時間の９時３０分で８杯、この１時間は５杯とハイペース。烏賊飯さんもほぼ同じかもう少し釣っているように見える。そして９時４０分にはツ抜けして本日の目標達成。その５分後、１１杯目でなんとも絶好調。型は２００ｇから４００ｇ以上ありそうな良型まで混ざるから楽しい。今年のスミイカはシーズンインとともに爆釣が続いているが、数が多いからといって小型ばかりではないのが凄い。とにかくこれだけアタリがあればシャクっていてもシャクリ甲斐があるが、果たしてこんなノリノリが一日中続くものなのだろうか？そして９時５５分、ついに来た！これまでの沈黙を破るＯＫＡＺＵさん待望の初ヒットである。烏賊飯さんと私の間で辛い時間を過ごしていた？ＯＫＡＺＵさんに記念すべき第１号だ。（笑）何が良いのか悪いのかよく分からないが、これまでＯＫＡＺＵさんは超ドツボ。「ボーズ逃れたよ～！」ＯＫＡＺＵさんにもようやく安堵の笑みが浮かんだのであった。ヨッシャ！まだ時間はあるからこれからでしょ！
ＯＫＡＺＵさんの心配をしていたら今度はこっちがドツボ。ようやく１２杯目が乗ったのが１０時３５分、約５０分の沈黙であった。その後、朝よりは船全体で低調な様子だが、ポツーンポツーンと顔は出す。私はお昼の時点で１６杯。その後、潮止まりに入ると鳴かず飛ばず、ある程度予想はしていたが辛抱の時間帯に突入である。烏賊飯さん、ＯＫＡＺＵさんもお昼前にパタパタっと連釣があったがその後パッタリ。１２時台は辛うじて１杯追加で１７杯。１３時を回るとようやく上げ潮がトロトロ効き始めたのが分かる。船はこれまでの艫流しから旋回方向が変りミヨシ流しとなる。１３時２０分、久々のヒット。ちょっとこれまでのスミイカより巻き上げ中の引きが強いので、大きいのかな？と思ったら、何とラッキー！アオリイカのお出ましだ。スミイカ大漁でアオリのお土産まで付いて、本当に今日は大満足である。タナは船の動きや潮の速さでハリス分～１ｍの間を目安に調整し、だいたい５０ｃｍを標準にしているが、このアオリもスミイカと同じ低目のタナで乗ってきた。
樽の中は墨地獄。今日よく乗ったエギ、上から順に好感触。やっぱりオレンジ系が無難なようです。
１３時４０分、船を少し走らせ南下。水深は同じく１８～２０ｍ。風の強さは大して変らないが、上げ潮が速くなってきた分、逆波立って海が悪くなってきた。船はちょっと斜め気味のミヨシ流しだが、ミヨシから烏賊飯さん、ＯＫＡＺＵさんまでは乗るも、私のペースは皆さんの半分以下。そして何と烏賊飯さんもめでたくアオリイカをゲットだ。こちらは私のよりもだいぶ良型であった。おめでとうございます！私は横目で好乗りを見ながら、試行錯誤の時間帯。シャクリ方やタナを変化させたり、エギを交換して気分転換してみたり、思い付くことは色々やれども調子イマイチ。１９杯目を取り込んだ後、次がなかなか来なかったが、１４時３０分を回ってようやく２０杯目をゲット。ヨシ！これだけ釣れれば何時終わっても悔いは無い、もう大満足だ。そして１４時４５分、波も高くなってきたし、この辺で納竿のアナウンスとなった。今日の釣果は・・・ＯＫＡＺＵさん後半健闘してスミイカ８杯。烏賊飯さんと私がスミイカ２０杯、アオリイカ１杯とまったくの同数。ただ、烏賊飯さんはエギと同じ大きさのマルイカ（笑）を２杯釣り、さすが軟体師の技を見せ付けられた。全体では船２杯の高低で４～２７杯。２０杯前後が５名とのことだった。
今日は初体験のエギスミイカ、十分堪能させてもらいました。最初シャクリ方のコツが分からず、乗せ損ないの連発だったが、一日でだいぶコツが掴めたような気がする。『①アオリイカ釣りより待ち時間を長く取ること。』今日の感じだと１０～２０秒に１回シャクる程度で十分。想像するにアオリみたいにエギのアクションで興味を引かせ飛びつかせるというよりは、底付近でエギを安定した姿勢に保った方が乗りが良いように感じた。このため待っている間にアタリが出ることも多数あり、アタリを出してから乗せるのもまた面白いかもしれないと思う。『②シャクリ方はソフトに。』力を入れて鋭く大きくシャクるより、乗っていたら掛かる程度の力を使わないシャクリ方の方が結果的に乗りが良かったと思う。これは水深やハリスの長さなどで変わると思うので一概には言えないが、今日はそんな印象を持った。その他、エギはオレンジ系が安定しているように感じた。これはその日の天気や潮色などの条件で変るかもしれないし、今日使ったのがオレンジ中心で色々試したわけではないので絶対ではない。周りと同じオレンジで自分が不調なときにピンクに変えて１投目でヒットしたこともあり、ただの偶然では無いようにも思えたので、目新しいものをたまに挟むというのも、もしかしたら乗りを誘発するのかもしれないと思った。以上はあくまでも個人的な感想です。
烏賊飯さん、ＯＫＡＺＵさん、今日は本当にお疲れ様でした。そして色々とありがとうございました。お陰さまで楽しい釣りをさせて頂くことができ、充実した一日を過ごすことができました。釣果も十分すぎる量でした。今日会社の仲間４人が濱生丸から午後ＬＴアジに出撃していたので、帰りに烏賊を取りに来いなんて偉そうなこと言ってしまいましたが、格好が付きましたよ。（笑）でも濱生丸もスミイカ船絶好調でどうやらスミイカの過剰供給。もうすでにお土産もらってきちゃったそうで、有り難味が無かったかもしれません。（笑）さすがにそこまでは読めなかった！今年はアオリもご一緒させてくださいね。またの機会を楽しみにしています。またよろしくお願いします。
本日の釣果 スミイカ １８０～４００ｇ強 ２０杯。アオリイカ ２６０ｇ １杯。今年は数が多いのに良型も多く混ざります。どう考えても当り年でしょうね。
