剣崎沖のカワハギみんなで撃沈なり

11月7日(日)、剣崎松輪港は瀬戸丸からカワハギに行ってきた。
今日はKOBIさん、OKAZUさん、烏賊飯さん、シロギスさんと5人で久々に剣崎沖のカワハギに挑戦である。先週の木曜日、963さんが瀬戸丸から乗船し、56枚と好釣果。期待して楽しみにしていたが、金曜日あたりから潮が濁ってしまい、昨日の土曜日はイマイチだったと963さんからの最新情報が入った。濁り潮はカワハギ釣りには大敵、出発前から苦戦が想像されるが、まあ皆さんと楽しく一日楽しめればいいやと好食いへの期待感を抑えつつも、前日に2.5Kgのアサリを剥いて出撃体制は万全なのであった。竿は今日も前回同様に新作の和竿、リールは昨日自分で分解掃除して調子を取り戻したコンクエスト200。そして濁り潮とのことなので、枝間10cmといつもの15cmより間隔の狭い幹糸も数本作成しておいた。

朝5時にOKAZUさん、烏賊飯さんが迎えに来てくださり、松輪港を目指していざ出発。佐原の料金所で車が連なり、よく見ると殆どが釣り人の模様。出口を左に行く車は久里浜、鴨居方面、右に行く車は剣崎方面かもしれないと勝手な想像。6時過ぎに船宿に到着すると、外でアサリ剥きに精を出すお客さんが数名、店内にも6、7名の先客。天気も良いし、さすがに今日は釣り人の出足が早いようだ。外で待機すること6時半頃にはシロギスさん、KOBIさんが順次到着され、一緒に受付を済ます。我々は右の大艫から5席の割り当てで、恒例によりくじ引きで席決めとなった。結果、大艫から烏賊飯さん、私、OKAZUさん、シロギスさん、KOBIさんの順となり、大艫を引いた烏賊飯さんは「竿頭よろしく!」と早くも周りからプレッシャーを掛けられるのであった。(笑)


出船前、皆さん黙々と準備。

7時の仕立船が出た後に船を着けるとのことなので、ゆっくり港に向かい、売店で氷を買って船に乗り込む。今日はカワハギ船が仕立と乗合の2隻。本船は左舷9名、右舷10名の19名。少し間隔を広げるために大艫の烏賊飯さんがスパンカの下に入り、一人分ズレて私が本来の大艫席に移動となった。OKAZUさん、烏賊飯さんが船宿で購入した剥き身を拝見すると、どう見ても私が剥いてきたものより質も大きさも良いので後悔である。最近ちょうどいいアサリの調達が容易ではなく、昨日も100円/g以上もする高いものを買うハメになった。昨年初めて当船に乗船したとき、船宿で用意して頂いた剥き身が粒が大き過ぎて苦労したので、どうしても事前に用意したくなってしまうが、今日は完全に失敗。自分で購入する場合でも、身質は剥いてみないと分からないし、船宿の剥き身も実際に見てみないと分からない。カワハギ釣りでは安定して良いアサリを調達することが釣果を左右するし、なかなか難しい要素でもある。


記念撮影、左からOKAZUさん、私、烏賊飯さん、シロギスさん。(写真byKOBIさん)

さて準備も整い、定刻ジャストの7時30分に出船。そして航程10分足らず、最初は港に近い剣崎南東面の16m前後から開始。北東の弱風で晴れ。今日は長潮で14時頃まで上げ潮の予報。潮色はやっぱり濁っていた。それも想像以上の濁りで、水曜日に久比里からアマダイ船に乗ったときは良い潮色だったのに、ここ2、3日で様相が一変してしまったようだ。去る9月12日に巳之助丸からカワハギに乗船し、やはり同じような海況で大苦戦したのを鮮明に思い出す。手始めにいつものパターンで釣り始めるが、ベラ、トラ、キタマクラなどの外道のアタリばかりで、カワハギからの魚信が無い。潮は東から西に艫流し。OKAZUさん、そしてKOBIさんがカワハギを掛けるも後がなかなか続かず。早くも苦戦の様相である。やっぱり・・・。この場所で何回か潮回りして30分ほど攻めたが、結局、私はカワハギのアタリは一回も無し。次に剣崎東沖の27m前後に移動すると、8時15分、ようやくアタリが出て本日の初物となる20cm級を取り込み、まずは一安心。こちらでも艫流しが続くが、左右にフラフラと払い出したり抱え込んだりして糸がきれいに立たない。しかも二枚潮掛かっており底潮は動いていないように感じる。


アタリは無いけど皆さん真剣モード。

ポツリポツリとたまに誰かがカワハギを掛けるが、殆ど単発ヒットで、典型的な濁り潮の食い渋りパターンだ。9時を回ってたったの2枚、とは言ってもバラシが3回。2回は完全に乗せたつもりがスッポ抜け。1回は推定25cmオーバーを水面間近まで巻き上げてバラシ。食い込みが浅いのか、二枚潮のせいか、こんなにアタリが無い日にバラシは痛過ぎる。それにしてもここまで渋いのも久しぶりだ。もしかして今日こそツ抜け危うし、頑張らないとマジでヤバそうだ。そう思って気合を入れ直すも、期待を欺くように今度は外道の猛攻が始まる。外道の反応は早く、居れば落としてすぐにアタリが出る。細かいアタリを無視して誘っているとベラ・トラ・マクラなどのトリプルで苦笑。外道を避けての空中戦もカワハギの反応は無く、たまに下からベラが追ってきて突付く程度。外道が当らない筋に入ると今度は餌も取られず、回収すると餌が全部残ってくる。今日は釣っていてカワハギの気配をまったく感じないのだ。

色々試すが、細かく叩いたり、速い誘い、大きい誘いは逆効果と思われ、そういった動作を入れれば入れるほど裏目に出るような気がするし、やってて釣れる気もしなくなる。やはり濁り潮の定石通り、誘いは小さくゆっくり、待ち時間長めでオモリを底から浮かさないで待つ。これしかないのかもしれない。今日のような条件では毎回そういう結論に落ち着いてしまう。釣りとしては面白くないが、結果的にこちらの方がアタリが多く出るようで、10時台、11時台はゆっくり小さめの誘いと弛ませた釣り方主体でポツーンポツーンと単発で型を見る。お昼の時点で何とか11枚まで伸ばし、今日も何とかツ抜けは死守できた。同じ頃、シロギスさんもツ抜け達成。他の皆さんも相当な苦戦模様である。底が暗いと見てKOBIさんはケミホタルを着けているようだが、今日はカワハギがお留守のようで、キタマクラに効果発揮?でこちらも苦笑。先日まであれだけ居たはずのカワハギ、居て食わないのか、そもそも居ないのか、船上からは知る由も無い。もしかして3mくらい上にウジャウジャ居たりして・・・なんていう冗談を言ってみても今日はまったく現実味が無いのであった。


移動中に記念撮影。(写真byKOBIさん)

午後に入ると状況は更に悪化の一途。外道も殆ど当らなくなり、もちろんカワハギからの魚信も殆ど無い。13時、1時間振りにようやく12枚目。そして程なく13枚目。シロギスさんはこの渋いのに一荷で掛けて周りもビックリ。連続してもう1枚掛けて13枚とした。いよいよスイッチONかと思ったが、その後はまたまた沈黙タイム。KOBIさんも久しぶりの1枚で、5時間ぶりだよ〜!(笑)烏賊飯さん、OKAZUさんもポツ〜ンポツ〜ンの単発で続かない。午後からは移動も多くなり、最深37mまでを攻めるが反応なし。14時前に灯台の南東面の16m前後に大きく移動。ここでは二枚潮は無く、ミヨシ寄りで良型が1枚、2枚と上がったのを目撃。そのうち1枚はKOBIさんのお隣の方で、計測したら29.5cmの大型だったらしい。烏賊飯さんがこっそり2枚上げて(笑)ツ抜けに王手だ。14時15分、私にも1時間超振りのアタリで14枚目。そこから先、上げる度に餌が丸ごと残ってくるの繰り返しで生体反応がまったく無い。状況は一向に好転せずのまま14時55分、本日の釣りは終了、納竿のアナウンスとなった。


左:シロギスさん、この状況下で一荷。右:烏賊飯さん、あと1枚が・・・。

今日は想像以上に厳しい一日だった。濁り潮のカワハギ釣りは何回やっても難しく、何回やってもこれといった打開策が思い浮かばない。私にとっては速潮の釣りも同じく課題だが、こういった条件でコンスタントにカワハギのアタリを出す手段はあるのだろうか。アタリが多ければ多いでバラシや掛け損ない頻発で課題ばかりだし、アタリが無ければ無いでこれもまた課題である。振り返れば、今日は渋いながらも午前中の方がまだアタリがあったので、もしかしたら上げ潮で水温が下がったとか目に見えない要因があったのかもしれない。最初から苦戦は予想していたものの、ここまで酷いとこのところの好調を聞いていただけに、やっぱりダメージは大きい。でも皆さんとご一緒に釣りができて、一日晴天凪の海上で遊べたことを謙虚に感謝しなければならないと思う。皆様、今日はお疲れ様でした。いや〜マジで疲れましたね。こりゃリベンジするしかないでしょう。その節はお供いたしますので、またよろしくお願いします。

さて、気が重い釣行記の最後は皆さんのインタビューを含めた成績発表で明るく締め括りましょう。(爆)
■烏賊飯さん:リーチのまま流局?(笑)あと1枚って思うとなかなか釣れないんですよね〜。「余りの貧釣果に心も身体も立ち直るのに今の時間になってしまいました。(遅すぎやん)」(ご本人談・・・翌日17:10)(笑)■私:本文の通り。■OKAZUさん:ツ抜け達成でカサゴのお土産付き。流石おかずゲットは固いですね〜。(笑)「も〜0でも20枚でも一緒でしたね。今日はいいやってな状況でした。こんな状況も珍しいですね。」(ご本人談)「次回もカワハギがい〜な〜」(奥様談)■シロギスさん:一荷含みの3枚連荘でいよいよスイッチONかと思いきや反対のスイッチON。「今日は3枚の法則でした。3連発しばらくお休み、3連発またしばらくお休み、一荷含みの3枚で最後までお休み。お休みが長いこと長いこと。(爆)」(ご本人談)■KOBIさん:「私は一番深く沈みました(笑)。『今回は釣れないよー』なんてテキトーなことを言っていたら、ホントに釣れませんでした。前半はまずまず(と言っても大したことない)、後半はドツボに嵌っちゃいました。こんなに『間』の空くカワハギ釣りは何年振りって感じ。まぁ、こんなこともありますよねぇ。次回は釣果倍増を狙いますよ。倍増でも大したコトはないですね。14枚でクリアですから(苦笑)。 」(ご本人談)・・・ってな結果でした。


本日の釣果 カワハギ 15〜23cm 14枚。

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