カワハギ竹岡沖で拾い釣り

11月13(土)、川崎の中山丸から会社の仲間と4人でカワハギに行ってきた。
先週は剣崎沖のカワハギに出撃したが、濁り潮で大苦戦。何とかツ抜けは果たしたものの、この時期にこんなはずじゃないという先入観があるから、気分は大敗モード。今週、リベンジを企んたが、都合により延期となった。一方会社で同僚がカワハギ釣りを計画していたので、今週はそちらに便乗することにした。こちらはカワハギ初挑戦者も居ることだし、あんまり混んでいるのも何だし、どこから乗ろうか相談した結果、川崎は中山丸に決定。当船宿は11月3日に新造船を進水させたばかり。既に乗船した知人からその話は聞いており、機会があれば乗ってみたかったので、本日の乗船が非常に楽しみである。予約乗合なので前日の午後に連絡すると、まだ予約は1名とのことだから、それほどの混雑は無いだろう。後は天気と潮色が心配だが、今朝の情報では昨日の南西強風は夜中には北の強風に変った模様。雨の心配は無さそうだが、北風が13mくらい吹いているので、多少の海悪は覚悟しなければならない。ついでにこの強風で先日までの濁り潮が直ってくれればいいのだが・・・。


左:待合所で新造船の入港を待つ。右:隣は業界大手のつり幸。

6時に川崎駅で待ち合わせ、PARK君の車で船宿に向かう。ちょっと行ったり来たり道に迷って、到着は6時40分頃となった。7時のスミイカ船の出船後に船着けされるとのことなので、受付を済まし桟橋で待機する。少し待つこと桟橋に着けられた新造船はピカピカの大型船。早速乗り込み、右舷の大艫から私、YAMASHY君、H田君、PARK君の順で着席。右舷はミヨシにもう一名入り5名。左舷は3名で、この大型船に8名と余裕のスペースである。こんな恵まれた条件で少し食いが立ってくれれば・・・かなり期待が膨らんでしまうが、日頃、窮屈な船でやることが多いので無理も無い。準備も整い、定刻前の7時23分頃、第6中山丸は若船長の操舵により出船となった。狭い船着場からギリギリの大型船を引き抜くように巧みな操船で離岸。我々4人は操舵室の後のテラスに上がり、クルージング気分を満喫しながら快走。予想通り沖はかなりの風だが、追い風なので飛沫は浴びない。途中、中の瀬からカイホ辺りにかけてひときわ波が高く、一段スピードを落としての航行。凪だと竹岡沖まで航程30分強で行くらしいが、この波でも45分足らずだからやっぱり速い。いよいよ目的地付近でスローダウンすると、船首を北に向けてポイントのリサーチに入った。


11月3日に進水したばかりの第6中山丸は42名乗りのフル装備。


左:操舵室の後のテラス(ここ何て言うのかな?)でクルージング気分。右:今日は新作和竿と新調のミリオネアCVZ100SFR。

8時15分、最初は水深21mのポイントからスタートである。この時間、僚船の姿はまだ少ない。北東の風強く晴れ、波高は1〜1.5mで海面にうさぎが飛び跳ねる。潮色は先週とは打って変わって茶濁りが取れて明るい色だが、若干真水掛かったような薄濁りである。今日は大潮の最終日で干潮が11時頃なので前半下げ潮、後半上げ潮の予報である。釣りを開始すると予想通り下げ潮が速く、波もありガチャガチャした海で釣り辛い。開始早々外道が当たるがカワハギからのシグナルは感じ取れない。速潮のため、船は頻繁な潮回りを繰り返す。何と4人の中で第1号を釣り上げたのは、カワハギ初挑戦のYAMASHY君、15cm級の小型だが、カワハギとの初対面でニッコリだ。そしてまもなく私にも初物。これも小型だが、まずは顔を見られて一安心。初っ端から課題の速潮での釣りとなったが、オモリを30号にし、あまり大きく動かさないように仕掛けを安定させることを心掛ける。艫流しなので、私の仕掛けはミヨシ方向に引っ張られ、そのままにしているとどんどん浮き上がってしまう。あまり糸を送り込むとお隣とお祭りしてしまうので、早め早めに入れ替えて応戦する。


左:茶濁りは取れたが、真水っぽい薄濁り。右:H田君良型をゲット。

船長が頻繁に釣り座まで様子を見に来てくれる。「11時半頃まで潮が落ち着かないかな?最近の傾向だと上げの方がいいようだけど、今日は風が強いから上っ川の流れが残っちゃうかも・・・。」とのこと。少し潮が淀んできた頃にアタリが続けばいいのだが・・・。ポツリポツリと追加するのだが、どれも単発で後が続かない。ちょっとそれらしく餌を取られて気配を感じる時もあるが、潮が速いので仕掛けを入れ替える頃には大きく場所が移動してしまう。流しによってはトラギス、ベラ、キタマクラといった定番外道の猛攻に遭う。外道を避けてタナを切ってもカワハギのアタリは今のところまったく出ない。唯一オモリを浮かせて食ってきたのが35cmを超えるサバフグ。これには驚いた。強い引きだが、カワハギじゃないのはすぐに分かったのでガリガリ巻いてしまったが、サバフグの大型自己記録なのは間違いない。(笑)写真撮ればよかったな〜。今日の道具は今年作った新作和竿(今日で3回目の使用)と最近新調したミリオネアCVZ100の組み合わせ。ここ数年、ずっとコンクエストを愛用していたが、寿命なのかオーバーホールに出してもガタガタで、先日自分で分解掃除。それに比べると何ともスムーズで快適な巻き上げ感である。やっぱり新しいリールはいいな〜、良い買い物をしたかも知れないと自己満足だ。


PARK君は一荷が2回も!なのに〜な〜ぜ〜♪(笑)

H田君だけまだ型を見られないので心配だ。PARK君はこんなに魚が散らばっているにも関わらず一荷釣りでビックリ。なんでかな〜?(笑)YAMASHY君が仕掛けを巻き上げると、何やらイカらしき物が水面までオモリを追いかけて来て抱き付こうとしているではないか。何度も抱き付くがオモリに針が付いていないので、すぐにすっぽ抜ける。イカはネズミ色のオモリに夢中のようで、全然逃げる気配が無い。すかさず玉網を呼んで仲乗りさんに救ってもらった。これはデカイ!1Kg近くありそうなモンゴウイカだ。仲乗りさんがイカの入った玉網を船上に上げた瞬間、ブシュ〜!と墨噴射。YAMASHY君は墨だらけになろうがどうなろうが、思わぬお土産にニコニコ顔であった。私はヤバい予感がしたから一瞬早く身をかわしてセーフ。せっかくの新造船は墨でドロドロ。仲乗りさんは汚れた船内を一生懸命モップで掃除してとりあえず一件落着。いや〜、これでカワハギあんまり釣れなくてもいいお土産ができたね〜良かった良かった。


YAMASHY君、モンゴウイカの墨ドバ、でもおかずゲットでニッコリ。

10時30分頃からだいぶ流れが落ち着いてきて潮止まりが近いことを知らされる。潮の淀みに活発なアタリを期待したが、ペースは依然上昇せず。11時15分頃まで同じ筋の流し換えを繰り返していたが、灘寄りに大きく移動して、今度は水深12mの浅場。上げ潮が少し流れてきたか、この流しからミヨシ流しに変わったのが分かる。そしてまたまたYAMASHY君、竿の曲がりと引き込みが半端じゃない。本物だったらかなりデカそうだ。ところが本人はお構い無しにガリガリ巻きっ放しだ。「大事にやれよー!」水面近くで私の道糸と絡み、その直後、30cm以上ありそうなカワハギの影が一瞬見えたが、そのまま海中に消え去っていった。大事にやって玉網で救えば取れたかもしれないのにもったいない!そんなこんなでいくつかのイベントの後、お昼になったので稲荷寿司を頬張る。この時点で私は11枚で第一目標は既に達成。YAMASHY君4枚。H田君2枚。PARK君は一荷含みで5枚。後半頑張らないと皆さんツ抜け危うしである。

浅場はフグが多いようで、何度もハリスを切られる。キタマクラ、サバフグ、ショウサイフグの御三家にはアタリ分からず針を折られることもあり、活性はすこぶる高い模様。12時45分、数少ないアタリから3枚追加し、14枚となったところで、また沖の水深20m強に移動。ここではよくお世話になる渡辺釣船店のカワハギ船と並行しての流し。私の姿が特徴あるのか無いのか分からないが、宮地船長にすぐに見つかってしまい、照れながら手を振って合図する。渡辺の船上はいつもの常連さんを始め、片舷十数名の乗客で相変わらずの賑わいを見せている。それに比べてこちらは大名釣りに近い状況だが、この数回の流しでは1時間以上アタリが無いのがもったいない。食ってくれれば割り当ていいのにな〜。今日も後半伸び悩みのパターンか、ちょっとヤバイ予感が・・・。潮がトロいのでタナを試すが反応無し、底で誘っても滅多にアタリが無い。ここしばらく外道が突付かない限り、餌も取られないような状況が続く。


左:船宿HP用撮影、まだ経験不足?やすださんに魚の持ち方教わらないと・・・。(笑)右:よくお世話になる渡辺釣船店。

14時近くになり、いよいよ終盤戦に突入。船を大きく北に走らせたから、こりゃカイホでも行くのかな?と思いきや陸に東京湾観音(高さ56m)がはっきり見える大貫沖で停止。早速再開の合図が出た。ここも水深は12m前後と浅場。先程の浅場より多少根掛かりするような少し荒い場所だが、すぐに1枚釣れて15枚。そしてPARK君、午前中に続いてまたまた一荷でカワハギを釣り上げた。おっかしいな〜。(笑)底釣りを続けていると流石大貫沖、フグの魚影が濃いようで、ハリスを何度か切られた後、ヒットしたのは23cm級のショウサイフグ。やっぱりコイツが居たか!美味しそうだけど自分で捌く自信は無いので放流。気が付くと風はだいぶ収まってきて、波も穏やか、流れも穏やか、絶好の条件に突入したはずなのだが、今日は上手いことアタリが続かず難しい釣りのままである。

そこで本日0打数ノーヒットの空中戦を試すと、何と1.5mほどのタナでドンピシャ。穂先に「来てます来てます」と空中戦の典型的なモタレが出たが、乗せ時を窺っているとガココン!と放され針掛かりせず。タナは居ればすぐ当たるね〜。ヨッシャ!浮いてるぞ〜!エンジン全開、慌てて餌を着けて再投入すると、すぐまた1.5mほどでアタリ。穂先に「来てます来てます・・・グィ〜ン、ガガガガン!」と半分向こうアワセでヒット。待望の空中戦初安打は23cm級でなかなかいい引きだった。続けて投入。すぐさま「来てます来てます・・・グィ〜ン、ガゴゴゴゴ〜ン!」と同じパターンで17枚目、そしてさらに18枚目と一瞬の入れアタリタイム。これが一日続いてくれたらな〜。そして次投は悔しくも空振り。そしてまたまたアタリが出たが、穂先に重みが乗らないが付いているのが分かる。そこでそーっと仕掛けを下げて行くと、落下中の道糸が跳ねるようにピョンピョンしている。これはもう掛かってるぞ!そのままオモリをストンと落としてから竿を持ち上げるとガココココ〜ン!とヒットだ。やっぱりこういうパターンもありなんだな〜。で、結局この流しは空中戦のみの6打数4安打。これでやっと19枚になった。ヨシ!あと1枚意地でも釣ってやるぞ!

ミヨシ流しなので、船を後方に旋回させての潮回り。ところが今度はいくらやっても仕掛けを浮かすとアタリが無い。いや〜残念だな〜!もうちょっと空中戦を楽しみたかったのにな〜。また地底中心の釣りに戻しながらも、スケベ根性でたまに上も探りながら、次のアタリを出そうと頑張ってみる。そして14時50分、待ちに待ったカワハギのシグナルだ。こいつをキッチリ掛けて20枚とした。いや〜いい仕事したな〜!今日はこれで悔い無し。14時55分、船長は最後にもう一流ししてくれたが、アタリは出ず仕舞い。そして15:00ジャスト、納竿のアナウンスとなった。結果、私20枚ジャスト。YAMASHY君は初挑戦で5枚+大きなモンゴウイカ。H田君は後半取り戻して6枚。PARK君は後半は一荷の2枚のみで計7枚、一荷が2回あって7枚っていうのもなかなかありそうで無いよね。ということで3人で5・6・7フィニッシュを決めてくれた。(笑)H田君とPARK君は前回入れアタリのカイホで初挑戦だったから、今回はギャップが出ちゃったけど、毎回ああいう風には行かないのよ!(笑)帰りもまたテラスに上りクルージング気分で帰港である。これ気持ちいいのだ〜。ただ、私を除く3人の顔がグッタリ疲れ切っていたのが印象的だった。(笑)

今日はアタリ自体が少なかったし、魚が散っていて最後の空中戦以外には連釣も無かったが、個人的にはバラシや掛け損ないを意外と少なく収めることができ、この条件の中ではなかなか結果が出せた方だと思う。今日は私もアタリを出すのにかなり苦労したので、やはり3人には厳しい釣りになってしまったかも知れない。私もそろそろ入れアタリで駆け引きの多い白熱したカワハギ釣りを楽しみたいな〜というのが本音だけど、渋い中、ある程度結果が出れば、それはそれで満足感。今年はまだ20度台と高めの水温を維持しているようだが、竹岡沖ももう少し魚が固まってくれればまだまだ楽しい釣りができそうだから、今後に期待するのみである。そして何より今日はフル装備の大型新造船での釣り。循環配水の勢いは絶好調、釣り座も広いわ、スピードは速いわ、そして若船長がとても親切。それはそれは快適な釣行で、乗っているだけでもお金払う価値があるような気分最高の乗り心地であった。YAMASHY君、H田君、PARK君、今日はお疲れ様でした。皆さん大枚はたいてカワハギ道具揃えたことだし、また近いうちに挑戦しましょう、またよろしくね!


本日の釣果 カワハギ 15〜23cm 20枚。20cmオーバーが4、5枚で中型中心でした。

【船宿HPコメント】
11月13日 カワハギ 16〜28cm 5〜20枚
昨晩の風で水色もすっかり良くなり今日は終始好調に食いました。型も良型が随分まじり楽しめました!8名様中5名がツ抜けクリア☆2番手15枚。明日も期待できそうですよ〜!肝パンカワハギゲットして下さい!※潮が速いのでオモリ30号も準備して下さい。

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