剣崎沖のカワハギ船ごと総撃沈

11月23日(火)、剣崎松輪港は瀬戸丸からKOBIさんとカワハギに行ってきた。
京急の一番特急に乗ること6時30分、三浦海岸駅に到着。KOBIさんに拾って頂き船宿に向かう。先週末から今年二度目のワラサフィーバーに沸く松輪港。到着すると駐車場は満杯。瀬戸丸でもワラサ船は3杯出し、座席札を見ると3隻とも片舷10名を超える大盛況である。そんな煽りで今日のカワハギ船はチャーター船の『やぶ丸』。中型船に左右8名づつの16名で比較的釣り座は余裕である。頂いた釣り座は左舷大艫から2席。後ろからKOBIさん、私の順で入ることにした。今日は船宿の剥き身を購入したが、粒が大きめだったので、すぐに塩で締めてから道具の準備に取り掛かる。今日も自作和竿とミリオネアCVZ100SFのコンビである。ワラサ船が出払い、閑散とした港から7時35分、おもむろに出船。このところの状況からして剣崎は魚が薄いので、城ヶ島に期待していたが、港を出ると船は取り舵、まずは定石通り剣崎沖から様子を見るようだ。


チャーター船のやぶ丸。

7時40分、最初は剣崎灯台南面、水深18mからスタート。北北東の弱風、晴れ。海上は申し分の無い凪。潮色は澄んで明るい。居れば食いそうな潮だが、果たしてどうだか。今日は若潮後の中潮初日、8時20分頃干潮、15時前に満潮の予報。早速仕掛けを投入すると潮が予想以上のぶっ飛びだ。しかも投入のアナウンスが出てから船が20mくらい惰性で前進しちゃうので、糸が艫方向に大きく流される。糸を立てようと何回か底を取っているうちに、外道にやられてしまうし、着底直後のコントロールが利かない。下げ潮が速いので、艫方向に流された仕掛けはあっという間にミヨシ方向に引っ張られ浮き上がる。ここで糸を送り過ぎるとお祭りしてしまうので、まともに誘えないうちに回収しなきゃならない。とにかく釣り難いの一言。二枚潮じゃないのがせめてもの救いだが、これじゃ魚が居たとしても苦戦だろう。

船中、型を見ないまま静かに時間は流れ、船長はかなり気短にポイント移動を繰り返す。仲間の僚船と連絡を取りながらの操業だが、無線から入る声はどの船も食わないようで、早くも撃沈街道まっしぐらか。徐々に剣崎南東面にかけてポイントをずらすが、なかなかカワハギの反応が無い。定番外道のベラ・トラ・マクラの反応は速く、仕掛けの着底直後にプルプルアタリを出すが、速潮のせいか掛からないアタリが多い。8時25分、地底での小さな誘いと少しの待ちでようやく18cm級の初物がヒット。もしかして船中第1号かも知れない。その直後、潮が速過ぎるということで、途中南面で一流しした後、城ヶ島に移動となった。こちらは若干おとなしい潮だが、それでも速い。程なくKOBIさんが初物をゲット、そして右隣の釣り人が大きな叩きからの誘い上げでポツポツと型を出し始めた。

私にはなかなか本命の気配が無いので、考えられる釣り方を色々試して様子を見るが結果は出ない。水深30m〜40mの間を攻めているが、近くに見える丸十丸は一段浅場を流しているようだ。この時間から丸十丸がここを流しているということは、もしかしたら西側も思わしくないのかもしれない。今日は会社の同僚4人が川崎は中山丸から出撃、シロギスさんも葛西橋の荒川屋釣船店から出撃され、各々竹岡沖を攻めているはずだ。実は私も中山丸に誘われたのだが、竹岡沖は120%食わないと断言して(笑)、瀬戸丸からのリベンジに臨んだ。そんな手前、こちらの状況がここまで悪いと、あちらの状況が気に掛かるのは当然の心理。10時45分、剣崎の潮がだいぶ淀んできたらしい。期待した城ヶ島沖は盛り上がらないまま、KOBIさん4枚、私が3枚となったところで、また剣崎沖に移動である。何だか裏目に出そうなムードが充満してきたぞ〜。(笑)


剣崎と城ヶ島。潮も澄んで良い凪なんですがね〜。

20分ほど走り11時10分、剣崎南東方向のかなり沖合いまで進みスローダウン。再開の合図が出た。水深37m。海底は厳しい根が連続している。第1投は半根掛かりで回収し、餌を着け直して再投入。根がきついので大きくタナを切り空中戦。3秒も経たないうちにカワハギ独特のモタレが穂先に現れ、ついに来たか!そのまま聞き合わせで重みを乗せる。今日初めてタナで食わせたのは20cm級。そして次投もすぐにアタリが出た。浮いていればアタリはすぐに出る。今度はモタレの後、糸がポンポンと食い上げ気味のアタリとなり、そのままオモリをストンと落とす。道糸が動いているのを見てから、大きく竿を煽って巻き上げに入る。なかなかの手応えで25cm級が上がった。KOBIさんにタナで食わせたことを伝え、さらに空中戦を続けるが、外道のアタリしか出ない。同じ筋をもう一度流してくれたが、あれ以来本命からのシグナルが訪れることは無かった。


KOBIさん「当たらないね〜」、何かと思ったらハコフグで苦笑。

お昼で5枚と前回を上回るスローペース。最近の剣崎沖の不調を知っているだけに、同じ食わないならまだ城ヶ島の方が諦めが付くのだが、船長の方針だから仕方あるまい。ポツ〜ンポツ〜ンと忘れた頃、出会い頭で当たる感じで13時で7枚。その後、本日最深の45m立ちで8枚目を掛けた。これも出会い頭の25cm級。水深が30m後半を超えると急に外道が居なくなるので釣り易いが、本命のアタリも出ないからどうしようもない。この状況では残り時間から考えてもツ抜けは無理。できたら奇跡と思う程にアタリが無い。空中戦も相手がいなきゃ『戦い』は不成立。KOBIさんも剣崎沖に戻ってからは鳴かず飛ばず、たまに魚を掛けても上げればキュウセンでガックシ。そのまま何事も起こらず規定の14時30分、あっさりジ・エンド。イベントといえばKOBIさんがハコフグを釣られたくらいか・・・。

いやはや参りましたね〜。前回も厳しかったけど、それに輪を掛けて厳しかった。KOBIさんは城ヶ島の4枚のみで、剣崎沖では型見ずで終わっちゃいましたもんね。私は剣崎沖で6枚、城ヶ島で2枚と時間の割合からすると平均してたのかもしれないけど、如何せんアタリ少なく、手の打ち様がありませんでしたね。掛け損ないは城ヶ島で2、3度ありましたが、バラシ無しでこの釣果ですから。今日は一日最高の凪だったのと、帰りに頂く蕎麦が美味しかったのと、船宿でO合ハナさんに会えたのがせめてもの救いかな。KOBIさん、今日はお疲れ様でした。なかなか良い日に当らず、参ったですね〜。時期的には最盛期のはずが、ゲーム成立まで至らずといったところでしょうか。溜まるのはストレスばかり、どこかで爆発させないと・・・そう思ってまた通ってしまう私なのである。(笑)


本日の釣果 カワハギ 18〜25cm 8枚。

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