真冬のLTアジ数より型で満足

12月30日(火)、新山下の黒川本家からライトタックルアジに行ってきた。
今年も早いもので残すところ2日となった。今年の釣り納めは何にしようかと思ったが、大晦日の夜にあの旨いアジ刺しで一杯やれたらいいな〜などと妄想し始めたら、急に気持ちがアジに傾いてしまった。一方、おとといアマダイ釣りに行って本命2本とその他外道でお土産が釣れたし、内容的にも満足行く釣りだったから、もうこれが竿納めでもいいかなという思いもあったのだが、昨夜、会社のH田君から電話が入り、やっぱり当初の思惑通りLTアジに出撃することになった。昨日は雪となり風も強く最悪の天候、朝から夕方まで降り続いて寒い一日だった。今日は一変して晴天が期待できそうだが、雪の次の日なんてあまり良い思いをしたことがないし、さすがにこの季節にもなると、ライトタックルとは言っても夏のような甘い釣りはできないだろうと、目標は謙虚にツ抜け。最低でもお刺身1回分を何とか確保したい、そんなつもりで出かけてみた。

昨夜はちょっと飲み過ぎてしまい、今朝は目覚まし時計を止めたまま、しばし寝過ごしてしまった。始発で出発するつもりが、電車2本分の遅刻である。とはいえ、新山下まではドアトゥードアで30分程度だから、出船1時間前の6時には到着。スミイカ船は既にお客さん多く盛況の様子だが、LTアジは私が一番乗り。どうせ混まないから釣り座なんかどこでもいいや。とりあえず右舷のミヨシに荷物を下ろした。スミイカ船のY田さんと話しているとマコちゃん船長のご出勤。「初小峰だ!」とからかわれ、久し振りの再会に話が弾む。LTアジの釣況を聞くと、やはりこの時期になると厳しいとのこと。反応があっても口を使わず、やっとコマセが効いてきたと思ったら時間切れなんてことがしょっちゅうあるらしい。それでもまだ近場で型の良いアジが食う場所があるらしいから、少しは期待が持てそうだ。ダメなら見切りを付けて横須賀方面まで足を延ばすとのことだ。話を聞くうちに目標は下方修正して5本。(笑)明日のお刺身分だけは釣らせてちょうだいと船長にお願いした。


左:出船前のH田君。右:釣りに真剣なH田君。

6時15分頃、H田君が到着。右舷に並んで座る。準備に取り掛かるとポツリポツリとお客さんが現れ、結局右舷は我々含めて4名、左舷は2名で計6名のLTアジファンが集まった。定刻7時に出船、中速でゆっくり走り7時40分、富岡の三菱重工の沖で反応を探し、アンカーが打たれた。さあ久し振りのLTアジの始まりだ。北北西の風やや強く晴れ、海上は1m前後の風波、潮色は澄み、大潮後の中潮で8時前が満潮、その後下げに入る予報。コマセがイワシのミンチなのでどうしようかと思ったが、夏場にアミコマセで使っていたビシをとりあえず使用してみて、ダメなら借りることにしよう。仕掛けは残りが4組だけ。昨夜は酔っ払ってしまい仕掛けが作れなかった。開始早々にH田君にアジがヒット。居るじゃん!よしよし。と思ったが、私には一向にアタリが無いままH田君は絶好調、一荷混じりでもう5本である。(汗)周りでもパラパラとアジが顔を出している。おっかしいな〜。見かねた船長が釣り座まで降りてきて、私の竿を持って、「平場のアジはこうやって誘わないと食わないんだよね。」と実践して見せてくれた。するとすぐにアジがヒット。そのまま竿を受け取り巻き上げ。25cm級の丸々した良いアジだ。

水温が低い時期はタナで待ち時間長め、誘いはゆっくりという固定概念があったが、船長の誘い方はそれを覆すほど派手な誘いで目から鱗である。なるほどね〜こんな誘いに反応するんだな〜。餌のアオイソメも少しタラシを出して大きく着けた方が、この時期、型の良いアジを食わせるには良いらしい。またひとつ、ふたつ勉強になっちゃった。船長ありがとう。その後、教えてもらった通りの誘い方をやってみると、アタリが少し出始めた。ただ、ちょっとバラシが多いのでタナがズレているのかもしれない。H田君に聞くと3mくらいと高めらしい。船宿の仕掛けが2mだから、私の1.2mの仕掛けだとちょっと誤差があるかもしれない。夏場と違いちょっとした差が明暗を分けるほどシビアな状況に違いない。何とか対応しようとあれこれ考える。3本くらいで数が止まったところで、タナ取りから釣り方まで自信が持てなくなってしまった。ヨシ!こういう時は思い切って方針変更だ。ビシは船宿のものを借り、仕掛けも船宿のものを頂き、全交換である。するとペースは上がらないまでもポツンポツンと良型のアジが掛かり始めた。とりあえず最低目標である明日のお刺身分程度は確保完了。中には30cmありそうな良型も混ざるから数の割りにボリュームはある。

9時で11本と既に目標は達成、H田君はもう15本。この頃からアタリが何も無くなり、竿を持ったまま船長と話し込んでしまい、ほとんど釣りをしていない私。ツ抜けしたのでノンビリ気分だ。この間、ここでは書けない色々な裏事情やら新山下の船宿事情について、大変興味深いお話を沢山伺うことができた。(笑)9時40分、何も食わないので、アンカーを上げて移動。少し沖目に走り、忠彦丸、鴨下丸らもやっている近辺をエンジン流しで攻める。水深は34m、下げ潮が適度に流れコンディションは良さそうだが、なかなかアタリが出ない。20分くらい経過し、ビシダナ2m程度でようやくアタリ。「小峰さん大事に取ってよ〜!」とマイクから船長の声。良型らしくけっこう良い引きを見せて上がってきたが、あえなく水面近くでバラシ。一瞬姿が見えたがけっこう良いアジであった。あ痛タタタ〜!その後、やっと小振りを1本ゲットしたものの、またまた2本続けてバラシ。ダメだこりゃ!(笑)今日は最初でつまづいたきり、調子がサッパリ上がらないようだ。

その後、25cm級の良型を1本釣ったが、あとはアタリ無しのまま刻々と時間が過ぎる。11時10分に上がると船長のアナウンス。最後はH田君とお祭りしてしまい、そのままちょっと早めに竿をたたんで今日は終了。釣果は良型中心の13本。H田君はさすが電話してきただけあって18本と大健闘。出だしの差がそのまま変ららない結果となった。帰りは操舵室の後に潜って、H田君と釣りや魚の話をしながら帰航である。爽やかな青空の下、のんびり釣行。改めて勉強になることもあったし、目標通りお刺身分もバッチリ確保。お陰さまで良い竿納めになった。今年は全釣行回数65回。たぶん船釣りでは自己最高記録ではないだろうか。振り返ると入れ食いもありボーズもあり、色々な釣りが頭の中で走馬灯のように蘇る。(笑)これだけやっても飽きることが無いから、釣りは本当に楽しく、美味しく、奥が深い。来年もこんな感じで釣りができれば良いな〜。今年は拙HPを通じて知り合った方々を始め、古くからの釣友や会社の後輩達と釣行させて頂く機会に多数恵まれ、皆様には大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。どうぞ来年もよろしくお願いします。それでは皆様、良いお年を!


本日の釣果 マアジ 19〜30cm 13本。25cmオーバーが9本とLTアジでは最大級のアジに満足。

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