まだまだ続く城ヶ島沖のヒラメ地獄

4月23日(土)、小網代の丸十丸からヒラメに行ってきた。
ヒラメに挑戦すること今年3回目になるが、まったく以って良い日並に恵まれない。普段の行いが悪いのか、それとも一緒に行く人が悪いのか?(笑)自分の腕は棚に上げてそう思う今日この頃である。このところ日曜日が当たり日で先週の日曜日は大型フィーバーに沸いたそうだ。6.9Kg、6.4Kg、5Kg、その他数枚上がり、6.4Kgの大物は船長の娘さん(小学校3年生)が釣り上げたというから驚きだ。6.9Kg、6.4Kgともう1枚が同時ヒットというからさらに驚き。食うときは食うんだよね〜。そういう日に当たってみたい!と今日も佐Tさんに4時50分頃迎えに来て頂き、いざ小網代へと向かうのであった。5時頃、kim君から着信、もう船宿に着いたらしい。気合入ってるね〜!今日は右舷ミヨシ流しだから右舷ミヨシ2席と左舷ミヨシ1席を確保するよう携帯で指示。(笑)我々は途中買い物を済まし、5時40分頃に到着した。

船宿に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのが先週日曜日の魚拓。6.9Kg、6.4Kgはさすがにデカイ。他の5Kg台の魚拓より一回り大きいのは当たり前だが、長さの割りに体高があり肉厚なのが分かる。船長の娘さんの6.4Kgの魚拓は写真付きで、身長の3分の2以上ありそうなヒラメを重たそうに持ち上げている。この話になると女将さんもニコニコ、お孫さんがこんな凄いヒラメ釣り上げたのだから、さぞかし嬉しいに違いない。なるべく多くの人に食べてもらおうと振舞ったそうだが、身が締まって甘みもあり、大変美味しかったそうである。ワラサやイナダなら置いて帰るお客は居るのだが、ヒラメを置いて帰るお客は居ないらしく、船宿さんもいつも見ているばかりで自分の口に入る機会は滅多に無いらしい。そんなこんなでしばらく宿で談笑の後、6時50分、準備に取り掛かることにした。


先週の日曜日、船長の娘さんが釣り上げた6.4Kgのヒラメの魚拓。いつも和やかな出船前。

ジャンケンの結果、左舷ミヨシに佐Tさん、右舷ミヨシからkim君、私の順で席に着いた。7時、船長が現れ、早速、先週の話に花が咲いた。魚拓を10枚コピー取ったら8,000円掛かったそうな・・・。船長から前回の写真を頂いたが、私がマダイを掛けてやりとりしている写真まであってビックリ。知らないうちにも色々写真を撮ってくださり、人数分焼き増しまでしてくれるけっこうマメな船長。いつも楽しい出船前のひと時である。明日は10名以上予約が入っているとのことだが、今日は人数が少ないらしい。この後、誰も来なかったら間隔を広げようとのことで、キーパーは締めずに待機する。結局、土曜日だと言うのに6名の乗客、今日は娘さんも左舷操舵室の前で竿を出すようなので、都合7名で決まりとなった。私はミヨシと艫から等間隔になるよう胴の間に移動。娘さんが全員の乗船札を回収し、準備が整った7時40分、小菅裕二船長の操舵で第15丸十丸が出船となった。


娘さんが乗船札を回収。小網代湾内は独特の雰囲気があります。

湾内で餌のシコイワシを積み込むが、海面の水温が低いとコマセを撒いてもイワシが上に上がってこないらしく、網に入れるのに一苦労だそうだ。船長から佐Tさんにイワシの入った網が手渡され、連携プレーで積み込み完了。今日も城ヶ島沖に直行である。木曜、金曜と低気圧の通過に伴い南西強風の大シケだったが、今日はだいぶ落ち着いて1m前後のウネリは残るが、釣りにはまったく支障のない凪である。8時15分、いつもの高根の上、30m強のポイントから開始となった。風はほぼ無風で晴れ、潮色は塵掛かった薄濁り。私は1投目が着底するなり酷い根掛かり。根掛かり外し用に持参した皮手袋が早くも出番となった。船が右舷に突っ込んでいるので道糸が船下に入ってしまい、思い切り引っ張ったら船底かスクリューに擦れて高切れ、アチャ〜!1投目で道糸を30mくらいロスト。一から仕掛けの結び直しになってしまい、のっけから暗雲漂う怪しい展開になってしまった。


餌のシコイワシを積み込む船長と佐Tさん。そしていざ城ヶ島沖に向かう。

今日は大潮で干潮が10時30分頃の予報である。船首は南西〜南を向き、潮はトロトロと東から西へ動いているので、右舷突込み気味のミヨシ流しに見えるが、上っ面ばかりで底潮が全然効いていないのが分かる。いわゆる二枚潮で非常に釣り難い。仕掛けが船下に入り過ぎてしまうので、頻繁に仕掛けを入れ直し、なるべく道糸を立てるようにする。午前中、こんな潮だと期待薄だから、上げに入ってからの潮次第かもしれない。案の定、序盤戦は船中何も音沙汰が無く厳しい状況となった。なかなか好条件に恵まれないな〜と内心この後の展開に懸念を抱き始める。船長によると先週日曜日の大型フィーバーの後、城ヶ島沖の釣況は思わしくないらしい。月、火と出船したが顔を出したのは島の西沖〜小網代の根交じりの砂場とのこと。今日は一級ポイントの高根で魚の反応が無いので、一箇所に拘らず小まめに移動しながらの探り釣りとなった。

9時、南の風がそよそよと非常に気持ち良い。相変らず右舷流しだが、底潮がどっち向いているのか分からない。仕掛けがやけに重たく感じるし、変に糸フケが出てしまうので、根掛かりも多目である。まったく釣り難い潮だな〜。60mの深場ではカサゴがポツポツ当たるが、例によってイワシがデカイのでなかなか掛からない。カサゴらしきアタリを乗せたかと思ったら、オモリがガッチリ根掛かり。なかなか切れなくて困っていたら、回収のアナウンス。「船を後に下げるから、そのまま待ってろ!」と船長。お蔭でオモリを切ることができて、27cmのカサゴをゲットできた。ありがとうございました!潮だ変だから気を付けていても根掛かりしてしまう。この調子じゃ仕掛けが足りるかどうか段々心配になってきた。10時、上っ面も止まり気味となり、船が動かなくなってきた。その分、釣り易くはなったが、釣れそうな潮じゃない。船長も「止まっちゃったな〜」と苦戦を隠せない様子だ。


佐Tさん船中1枚目の43cm、相変らず固いですね〜。kim君、「アタリなんか何にも無いよ〜」。

11時少し前、35m立ちで佐Tさんがニコニコしながらリールを巻いているのに気が付いた。船長の玉網に収まったのは43cmのヒラメ。やっと初物が出たが、「これじゃ素直に喜べないな〜」と船長も苦笑。しかし、小さくても本命には違いはない。流石、佐Tさん固いわ。いつものことながらその腕前に脱帽!しっかしこっちは何にも当たんないぞ〜!たまに根に仕掛けがぶつかってドキッとするくらいだもんね。(笑)一瞬、上と底が良い感じに流れ、船長も「ちょっと良くなったか!」という潮があったが、期待が通じること無く不発。そうこうしているうちにもうお昼だし、飯でも食うか〜。12時30分、船長は城ヶ島沖に見切りを付けて移動を開始する。朝方、城ヶ島西で他船が3.5Kg級を上げた情報もあったので、場所を移動しながらピンポイントに探っていくことになった。船長曰く「モグラ叩き」である。


城ヶ島沖を諦めて移動開始。小網代沖で1.8Kg級ゲットの佐Tさん、「ガハハハ〜笑いが止まりませんわ!」で船中2枚目。なんでなんだよ〜!(笑)

城ヶ島西、諸磯沖の30〜65mを探るも本命不発。城ヶ島西の60m超では私にイカのアタリがあったがすっぽ抜け。アオリかヤリか分からないけどボヨンボヨンボヨ〜ンと凄いアタリだったが残念。そして14時少し前、小網代沖の35mで佐Tさんの置き竿が一気にドスン!と海面に突き刺さった。無事取り込まれたのは1.8Kgのヒラメ、これで船中2枚目。何でだよ〜!と周りは苦笑もご本人は高笑い、「ガハハハ〜!」。14時を回り終盤に突入、段々言葉少なく重た〜い雰囲気が漂い始めた船上に佐Tさんの明るい声が木霊する。(笑)14時30分、これまで魚ゼロだったkim君が人が変ったようにカサゴの入れアタリ。入れれば当たっているようだが、こっちはさっぱり!?流石、小物釣りの天才!昔からこういうことやらしたら誰もこの人の真似できないんです。あっという間にカサゴ4尾、他にも掛からないアタリ多数。堤防のクロダイやってもそうだったけど、kim君が調子いい時は周りの人は誰も釣れないんですよね。ホントに変った人です。(笑)

モグラ叩きも徐々に北上すること三戸輪沖の定置網周り。ここは去年、佐島の海楽園からイサキに乗ったときに来たけど釣果はボーズだった。縁起悪いな〜。浅い所で20m強の根の中、逆転サヨナラホームランを狙って、餌の交換も頻繁にひたすらタナを切り直し、竿先に集中するがな〜んにもアタリ無し。西側は上げ潮が殆ど動かない。そして16時ジャスト、「これまでだ!」と納竿のアナウンス、本日の釣りはこれにて終了となった。結果、船中6名でヒラメは佐Tさんの2枚だけ。kim君カサゴ4尾、私カサゴ2尾であった。カサゴは良型中心で27、8cm級がけっこう出た模様。佐Tさん、kim君、今日はお疲れ様でした。なかなか上手く行きませんね〜。(佐Tさん以外は、笑)置き竿でドスン!は1枚上げた余裕がもたらす技でしょうか?私は今日も本命かすりもしませんでしたよ。まともなヒラメ1枚上げるまでは納得できませんので、また挑戦です。ね、kim君!また機会がありましたらご一緒させてくださいね。そしてヒラメ地獄はまだまだ続くのであった。


本日の釣果、カサゴ 2尾 (27cm、28cm)。佐Tさんに頂いた43cmのヒラメも一緒に撮影。(ありがとさん!美味しかったよ〜!)今度こそ自分で上げたヒラメで写真撮らないとな〜。(笑)

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