カサゴ最盛期でボリューム満点

6月12日(日)、久比里の巳之助丸からカサゴに行ってきた。
前夜は実家で飲み過ぎてしまい、帰宅するやバタンキューで意識不明。目覚ましを掛けずに寝てしまったが、朝4時に勝手に目が覚めた。な〜んだ、ちょうどいいじゃん!今日は今季初のマゴチかそれともシロギスか、カサゴか?色々迷ったのだが、シロギスは先々週やったし、仕掛け作らないと足りなそう。マゴチは釣れないとまた嵌っちゃう危険性が大。そうでなくても最近はヒラメやらマダイやら釣れない釣りに嵌っているので、これ以上は嵌れないし。(笑)ということで、先週のマダイ釣りで釣れたサバの皮を冷蔵庫に保存してあったし、仕掛けの在庫も十分なカサゴに出掛けてみることにした。前回、4月2日の釣行時はまだ水温が15、6度と低かったが、そろそろ20度近くまで上がって、潮が濁れば浅場で大型がガツンガツン!も夢ではない、カサゴ釣りは目下最盛期の安定株なのである。

いつもの時間に到着するとカサゴ船は左舷の艫とミヨシに1名づつの先客。とりあえず右舷の大艫に荷物を下ろした。先週から台風4号が接近して、昨日には日本の北東海上に抜けた。昨日は予報が悪かったので、カサゴ船は乗客1名だったらしいが、蓋を開ければ台風の影響など殆ど無く釣り日和だったとのこと。人騒がせな台風、というか人騒がせな天気予報と言った方がいいかもしれない。京急の2番の特急が到着して程無くK山さんが登場。お互いに顔を合わせてニヤリ。カワハギ船の右舷艫2番に入られた。毎度、釣れないカワハギご苦労様です。(笑)でもね、通ってないと何時爆発するか分からないですからね〜。私はK山さんが20枚くらい釣れる状況にならないとできませんよ!カワハギも6月は剣崎沖が禁漁、7月は例年通り休船でしょ。やっぱり次回は8月かな〜。それにしても今年は食わないね〜。アサリを剥かず暇そうなK山さんとしばし談笑である。


出船前。カワハギ船のK山さん。

その後、シロギス船に乗船のN田名人とマルイカ釣りの話などをして暇を潰す。今日のシロギス船はN田名人ともう1名で2名だけ。こっちも良かったな〜。そして持参したサバの皮を短冊にして、一枚一枚大きさや厚さを整形して準備も万端。我がカサゴ船は左舷4名、右舷6名の10名が集まり、定刻8時に出船となった。京急久里浜駅で久里浜−金谷フェリーが濃霧のため欠航とアナウンスされていたが、平作川を下るとやはり霧が立ち込める久里浜港であった。船長はスパンカを上げると真沖に直進、アシカ島の北側で旋回して停止。8時13分、開始の合図が出た。仕掛けはオモリ25号の胴付3本針。幹糸は3号で下から20、60、60、50cmの間隔。ハリスは2号35cmで針は金ムツの12号。接続は透明のヨリトリビーズを使用。定石通り上針にドジョウ、下2本にサバタンを装着した。竿はD社リーディングXFメバル300U、リールはミリオネアCVZ100SFRである。


朝はご覧の霧。

1投目、少し誘いながら様子を見ているとガツン!といいアタリ。いきなり27cmのカサゴをゲット。そして2投、3投とアタリは続き、一荷交じりで4投で5尾。今日も朝から絶好調である。南東の微風、薄曇り。海上は凪だが沖からウネリが入っているため、船がローリングしてけっこう釣り難い。水深は今のところ30〜35mと深めである。潮色が予想外に澄んでしまい、カサゴにはあまり良さそうな色ではない。この色じゃカワハギ食うんじゃないかな〜K山さん頑張ってよ〜!今日は中潮の最終日で14時過ぎまで下げ潮の予報。今のところ潮は適度に流れ、アシカ島の北側からアシカ島に向けて船は右舷ミヨシ突っ込みの流し。水深30m程度から入れて最後20mくらいまで浅くなると潮回り。開始30分くらいでツ抜けを達成したが、最初の1尾以外は小型ばかりで、期待のサイズはなかなか食わない。水深30mくらいから釣り上げると浮き袋が膨んで浮いてしまうので、小型だからと言ってリリースしても無駄である。こういう時は小型でも大事に持ち帰り食べてあげた方が良いと思う。


前半はアシカ島の北側20〜35m。今日も順調にバケツが埋まる。

今日のパターンは落とし込んでは聞きアワセの繰り返し。底を切って待っていてもアタリは殆ど期待できない。誘い上げより落とし込む回数を増やした方が分がいい。掛けられないアタリも多数あるが、小型が多いので仕方あるまい。一度や二度掛け損なっても誘い続ければ次のアタリが出るほど魚の活性は高いので、攻撃的に誘った方が釣りとしても面白い。しばらくするとすっかり霧は晴れ、日が差し始めると蒸し暑さも上昇、Tシャツ1枚でも汗ばむ陽気は今年初めてかもしれない。下針に小型のカサゴが食ったまま、少し誘っていたらドドドン!と強いアタリが来て、一荷狙いが的中。途中の引きからしてメバルかな?案の定、上針のドジョウ餌に22cmのメバルが食いついた。これはラッキー、リーディングXFメバルで初めてメバルが釣れた。(笑)その後、時間の経過とともに朝一のような食いは無くなり、流しによっては殆ど当たらない流しもあったりと、ペースにムラが出てきた。潮が澄んでいるので、日が差して食いが落ちたかな?

11時30分、アシカ島の南に下り、野比沖の水深20mを試すが不発。10分程やった後、今度は一気に北上。観音崎灯台の南側は鴨居沖に移動。水深は10〜15m。同じ釣り方で攻めると程無くアタリが出るが掛からない。5発くらい空振りして首を傾げる。この時点で35尾に達していたが、すっかり伸び悩みタイムである。確かに小型が多いのだが、如何せん掛からない。ここで釣り方を一工夫。餌を一回り小さくカットし、着底したら少しタナを切って、餌が揺れるくらいの幅でユラユラユラユラとやってからストンと落とす。オモリを着けたまま仕掛けにテンションを掛けて少し待つとゴゴゴゴ!と針掛かり。良いときはユラユラやっている最中に食うケースもある。確かにアシカ島の北側でやっていた時より潮が緩いので、こんな釣り方も有効なのかもしれない。これでまたペースアップとなったが、ここは水深が浅いので、小型はなるべく放流することにした。でも釣果にはカウントしますよ!(笑)


後半は鴨居沖の7〜15m。

13時で50尾となり、数はもう十分。少し型の良い魚が欲しいところ。その後、7〜10m程度の浅場を攻めるが、ここは一際険しい根の中で、今日初めてオモリを取られてしまった。根の上部では水深5m程度の場所もあるが、すぐにストンと落ちる。風が南に回って船はミヨシ流しとなる。向きが変ったせいかアタリの間隔が遠い。するとお隣さんの竿が急に絞られ、25cmはありそうな真っ黒で大きなメバルが上がった。そうこうしているうちに、あちらでもこちらでも良型のメバルが上がり始める。いいな〜私は全然当らないんだけど・・・ちょっと乗り遅れた感があったが、よく見るとメバルが食っているのは白い腹身の部分のサバタンばかり。これか〜?私もすかさず白いサバタンにチェンジして投入。若干タナを切って動かさずに待つと、1投目からガツガツン!ギュギュギューンと22cmのメバルのお出ましだ。早く気付いて良かった。そして次に21cmを取り込み何とかここで2尾のメバルを追加することができた。

後で船長に聞いたら、この浅場はメバルのポイントで、地元の船でも夜はやれない場所だそうだ。ここでみんな1〜3尾くらいのメバルでお土産を追加した。14時を回ると久里浜沖に南下。水深15〜20m。ここでは1投目からカサゴのアタリが出て、終盤になってまたポツポツとカサゴを追加するが、型は相変らず小型が主体、良くても18cmといったところ。こちらも潮は止まり加減なのでユラユラ作戦でアタリが出る。そして釣果が67尾に達したところ、15時の定刻を迎え本日の釣りは納竿となった。いや〜楽しかったな〜カサゴ釣り。誰でも釣れるカサゴ釣りだけど、状況変化で食い方も変るし、それに合わせて誘いを工夫したりは他の釣りとまったく一緒。この釣りもまた奥が深いのだ。竿頭は左舷ミヨシの昭ちゃん名人で81尾とのことでした。今日は潮が澄んだせいか期待の大型はあまり出なかったから、今シーズンもう1回くらいやるかな〜どうするかな?でも、おかず的にはもう十分。心地よい疲れの中、重たいクーラーを担いで船宿を後にした。さあ帰ってからが大変だ〜!


本日の釣果、カサゴ 67尾(14〜27cmで20cmオーバーは4尾止まり)、メバル 3尾(21〜22cm)。浅場で釣れた小型は放流&帰りにK山さんに10数尾手伝ってもらったので、写真は45尾前後です。それと、トラギス2尾の他、今日はチビオニが多くて20尾前後釣れましたが、こちらも全て放流でした。

【船宿HPコメント】
かさご・・久里浜沖、潮:薄濁り、水温18度
今日も久里浜沖の15m前後を流しました。今日も爆釣!朝から入れ食い。型は大、中、小混じりでしたがポツポツ、ポツポツと一荷混じりで良く釣れました。一時間ほどメバル釣りをして遊びましたが、それでもトップは81匹、2番手が67匹の大漁釣果でした。今日の竿頭は地元のO本さんでした。外道に大型メバル多数。(功一)

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