シロギス型狙いでおかずゲット船

7月9日(土)、三崎港の角田丸からシロギスに行ってきた。
城ヶ島周りのジャンボシロギス狙いは5月7日以来、今日で2回目である。前回は水温がまだ低く、魚の活性も上がらない中、28cmを頭に24cm以上のデカギスが続出した。その後の釣果情報では、28.5cmまでを記録したが、なかなか尺ギスが顔を出さない。毎回、船を出せば27cm以上の大型が出るポイント故、条件が整えば尺クラスがドカンとヒットする可能性はかなり高いと思われる。今日は『誰が最初に尺ギス釣るか選手権』ということで、有志5名で挑むことになった。SS木さん、ITAMASAさん、私の3名は6時54分、京急三崎口の駅に到着すると、迎えに来てくださった船長の車に乗り込み一路港へと向かった。既にご到着のシロギスさん、TAKEさん、そして地元のお客さん3名を加えた総勢8名が今日のメンバーである。

釣り座抽選の結果、左舷ミヨシからシロギスさん、TAKEさん、ITAMASAさん、私。右舷ミヨシにSS木さん、その後に地元の3名さんが並ぶことになった。7時24分、出船である。航程5分、三崎港東口の赤ブイと緑ブイの間を少し沖に出た所が今日の最初のポイントだ。北東の弱風、曇り。海上は凪だが、潮色は濁り気味で暗い。水深約16mのこのポイントは、5月に釣行したときにカワハギがよく当たった場所である。今週の火曜日に角田丸で「シロギス釣り教室」が開催されたようで、このときは潮色良く、カワハギがトップで22枚も釣れたらしい。この時期のカワハギ乗合から比べると信じられない釣果である。聞き捨てならないこの情報に、カワハギ道具を持参しようかと迷ったが、二兎追うものは何とやらになりそうなので自粛。その代わり、普段のシロギス仕掛けに加えて太目の仕掛けを用意するに留めた。しかし、この潮色ではカワハギ道具は持ってこなくて正解だったかも知れない。


いざ出船。毘沙門の定置網西側。

今日は大潮後の中潮2日目で、午前中は下げ潮、確か12時40分頃が干潮の予報。本来なら下げ潮の効く時間帯のはずだが、今のところ期待したほどの流れは無い。開始早々、SS木さんに良型、私は2投目で20cm級を取り込み、早々に顔は見せ始めた。その後、あちらこちらでギンアナゴ、大きいものは50cm級の良型である。そんな中、シロギスさんが上げた船中最小(ドジョウサイズ)のギンアナゴは笑えたな〜!何でもよく釣りますよね。(笑)アナゴが出るから底潮が暗いのかと思うと、ベラの類が食ったり、シロギスさん、TAKEさんにはタコが乗ったりマコガレイが食ったり、おかずゲットの五目釣り状態となった。私が釣った2尾目のシロギスはいわゆる金星型というヤツで、背鰭を挟んで左右に3対の金の斑紋がある。バケツの上から覗くとその輝きは鮮やかで、はっきりそれと分かる。シロギスさんも金星型をゲットした模様。その後、釣れてくるシロギスの約半数が金星型だった。今まで湾内では見たこと無かったが、居るところでは普通に釣れるようなので、生息条件によっては珍しくないのかもしれない。


バケツ中の右側のシロギスは金星型、背鰭を挟んで3対の金の斑紋(写真では分かり難いですね)。ギンアナゴはグルグル巻き。

船は徐々に流し替えて、毘沙門の西側は定置網の近くまで来たところ、シロギスの食いは上昇。僅かながら陸にぶつけて西方向に流れがあるようで、左舷突っ込み気味のミヨシ流し。水深は19mから入れて、徐々に浅くなり15m程度までの流しである。8時40分、既に何尾か良型をゲットしていたシロギスさんに28cmの大型が来た。やっぱり出るね〜。湾内では28cmは魚拓クラス。シロギスさんは前回に引き続きまたも魚拓級をゲットである。TAKEさんにも26cmオーバーがヒット。私はアタリはあるが、なかなか大型が食わず、今のところ24cm止まりである。数は固まっていないが、活性はあるようで、手前に仕掛けを小突いて停止、叩きを入れたら一呼吸置いて、素早く1mくらい上にビュッとシャクるとガツン!と乗ってくるから、今日は餌の追いが良いみたいだ。仕掛けが寝てしまうと外道ばかり、今日のメゴチはヤリヌメリが殆どで、その悪臭には閉口だ。速めにシャクリ上げる空中戦でしばらくの間は数が伸びる。


左舷で良型のサバがヒット、今年はサバがどこでも多いですね。今日は船中5、6本出ました。

期待のカワハギの方は、濁りのせいか積極的なアタックは見られず、今のところ私が1枚で船中ちらほら程度。シロギスさんだけがもう4枚くらい上げたが何んでだろ〜?(笑)カワハギらしき引きに期待しながら上げてみると、キュウセンやイラでガックリだ。シロギスさんが続けてイラを2枚上げたので遠巻きに笑っていたら、私も続けてイラが2枚食ってしまい苦笑である。何だかイラが釣れると拍子抜けするんだよね。あれは確か去年の11月、アマダイ船で大イラ釣ったっけな〜。(笑)それはそうとして、シロギスを狙いながら、この時期のカワハギ船を超える程のペースでカワハギが混ざるわけだから、潮色が良くなったら相当期待できそうだ。角田丸でも8月からカワハギ乗合を始めるそうなので、是非挑戦してみようと今から楽しみである。でも、意外と専門に狙うと食わなかったりするのかな?もしかしたらシロギス用のテンビン仕掛けに青イソの方が、一般的なカワハギ道具より釣れる場合もあるかもしれない。


城ヶ島東口の赤ブイ周りも侮れない。西口の堤防内側(通称「管理釣り場」)も大型ポイント。今日は潮の具合がイマイチ。

11時、潮がまったく動かない。これまで当たっていた高めの攻撃も空振りが増え、シロギスの数はめっきり伸び悩み。毘沙門の風車の沖から、また東口のブイ周辺に戻ってポツンポツンと少し顔を出す。赤ブイの陸側に磯があるが、その際の水深10mくらいの場所を攻めると、船中良型が何尾か上がったが、私は外道のアタリばかり。外道も気を付けているとけっこう面白い。ここは特にベラの種類が多く、定番のキュウセン、ササノハベラに加えて、磯場に多いオハグロベラ、イトベラなども顔を出す。ITAMASAさんにはイラに似ているけど比較的珍しいテンスも食ってきた。こんな浅い所にテンスも居るんだな〜。先程のイラもベラ系だし、ここはベラの宝庫かもしれない、嬉しくないけど。(笑)イトベラは竹岡沖や剣崎沖のカワハギ釣りでもあまり顔を見ないし、運良く雄と雌が釣れたので、写真に収めて「ずぼら釣り魚図鑑」さんに投稿してみようかな。その他、珍しいところではクロイシモチも上がったし、オニカナガシラやヒメジは船中多数上がっており、これらは美味しいのでキープだ。


イトベラの雄と雌。

13時半、一度はやっておきたい西口の堤防内側、通称「管理釣り場」に移動。今日はいつもの東からの潮が通さず、魚っ気がイマイチ。水深は12m程度で堤防の内側なので波も何も無い。にも関わらず、まったくアタリが分からずに餌を取られることが2、3回。カワハギかな?聞きアワセでようやく生体反応を捉えて、すかさず合わせると重量感のある引きに竿が伸され、溜めた瞬間すっぽ抜け。う〜ん、何だろう。カワハギっぽかったけどな〜残念。2流しで15分程攻めてみたが、ここではシロギスの型は見られず、また東口へと移動になった。午前中攻めた毘沙門寄りの18m前後のポイントだが、上げ潮に入って酷い二枚潮。合図と共に投入すると、あっと言う間に道糸が艫方向に流され、海面だけかっ飛び状態、底は全然動いていない。誘ってもシロギスの反応は無く、置き気味にするとヤリヌメリやトラギスが食うばかり。そして状況変わらずのまま、定刻の14時30分を迎え、本日の釣りは終了となった。

午前中で30尾になったので、数も50尾くらい行けるかと思ったけど、後半潮がおかしくなってからはバッタリ伸びず。船長もこの潮になっちゃうと食わないよね〜とお手上げだから仕方無い。期待の大型はシロギスさんがお見事28cmをゲット、TAKEさんが26.5cmくらい?ITAMASAさんが25.5cm、私が24cmとちょっと物足りない結果。ミヨシの釣り座から順に小さくなりましたね。右舷ミヨシのSS木さんは長さは分からなかったけど、湾内の5尾重量の大会だったら優勝だ!と冗談が出るほどの型揃いだった模様。第二本命のカワハギはシロギスさんがダントツ7枚。最近のカワハギ乗合の竿頭ほどの数字ですよ。他の皆さんも1〜2枚はゲットできたし、外道も盛り沢山でおかずはバッチリでしたね!なかなか目標の30cmは遠いけど、条件が揃えば呆気なく出るような気がしますけどね。数釣りも楽しいけど、型狙いも釣り味があって楽しいです。是非、またの機会に挑戦しようではありませんか!


本日の釣果、シロギス 34尾(16〜24cm)、カワハギ 2枚(21〜21.5cm)、ギンアナゴ 3本、オニカナガシラ 6尾、ホウボウ 2尾、ヒメジ 5尾でおかずは十分。その他、トラギス、ベラなども多数釣れましたが放流しました。今日釣れたシロギスの半数くらいが金星型でした。場所によっては普通に釣れるようなので、珍しくもないようですね。

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