イサキ何処も彼処もサバの猛攻なり

7月15日(金)、佐島の海楽園からLTイサキに行ってきた。
イサキという魚、去年初めて挑戦したのはいいのだが、週末の混雑やら何やらあって、2回挑戦したがボーズと4尾。こんな釣りも〜イヤダ〜と戦意喪失したまま1年が過ぎ去った。今年も例年通り相模湾側では4月下旬に開幕し、剣崎沖でも6月1日に解禁。釣果情報をチェックしていると、日によってムラはあれども、トップで60、70という数字を目にすると、ムラムラと旬の魚を釣りたくなるのは人情というもの。平日出撃のチャンスを窺っていたところ、イサキ名人のKOBIさんともなかなか予定が合わず仕舞い。そして前回角田丸のマルイカ船の帰りの車中で、963さんからイサキやりたいですね〜というお話を頂き二つ返事で便乗。日程を調整することようやく本日の釣行が実現である。イサキの型は剣崎の方が良さそうだが、ライトタックルで統一している佐島の海楽園にお世話になることにした。当地はウリンボ主体らしいが、半身で作る握り寿司を是非とも食べてみたいと企んでいるのである。

3時50分頃、963さんが迎えに来てくださり、一路佐島へと向かった。4時35分に到着するとイサキ船は我々が一番乗り。船をどっちに流すか予想が立たないので、無難に右舷ミヨシから2席を確保した。受付を済まし、艀(はしけ)への乗船案内を待つ間、浜から小田和湾を臨むと、無風で鏡のような水面に梅雨明け間近のもったりした空気や磯の香りに心が癒される。5時30分、鶴蒔店長の案内でイサキ船とマルイカ船の乗客が一緒に艀に乗り込む。最初に第8海洋丸に横付けされて、我々イサキ船の乗客が本船に乗り移った。6名の乗客は右舷4名、左舷2名に分かれて早速支度を始める。今日の道具はサンスイオリジナル浅場マルイカ240、ミリオネアCVZ−SFR、サニーライトFL35号である。ちなみにサニーライトFL35号は、船宿HP上で海楽園の販売価格が一番安いかもと書いてあったが、一般小売店で1700円台のところ、1500円で売られていたので本当に安いと思う。


出船前。今日の道具立て。ビシは下を全閉、上を1/3くらい開けて、コマセの出を最小限に絞ります。

それはさておき、持参したロッドキーパー(D社のCS90)が船縁に嵌らなくてさー大変。上縁から棚までの幅が狭く、キーパーのネジの方が長いので、間に収まらない。強引に押し込んではみたものの、ネジの先端の締め付け部分が半分くらいしか掛からない。辛うじて固定できたが、危ないのでキーパーと配水管をタオルで縛って落下防止。船の揺れで外れなければ良いのだが・・・。そんなこんなで何とか準備も整い、5時55分、出船となった。

航程15分、最初は三戸輪沖の定置網北側から開始となった。ここは当地のイサキでは定番ポイントで、指示ダナは25mから上。天気はほぼ無風で晴れ、船首は北向きである。海上はベタ凪。潮色は強い濁りで、少し茶系が入った泥水のような色だ。この潮色、イサキには悪くないと思うが、どうなんだろうか?経験が少ないのでよく分からない。今日は長潮で満潮が10時50分頃の予報である。若干上げ潮が感じられ、船はミヨシ突っ込み。我が釣り座が潮先である。最初の仕掛けは4本針で、先が競技チヌ(オキアミカラー)にイカタン。他3本がウィリー(茶、クリーム、緑)である。1投目、指示ダナから軽快にシャクリ上げては静止を繰り返すと、18m付近でアタリ。ブルブルとした引きで上がってきたのは本命イサキ。20cmに満たないウリンボで、お寿司サイズである。茶色のウィリーに食ってきた。1投目から顔を出すとは幸先がいいぞ!

去年、餌と仕掛けのバリエーションで泣いた?ので、今日は準備万端。餌はアオリイカのイカタンを自作、Mサイズのオキアミも持参。仕掛けはウィリーと空針の両方を用意した。その後も18m前後でアタリが出る頻度が高いようだが、魚が小さいためか、掛からないアタリが多くて困った。アタリ2、3回に1回程度の針掛かりでロスが多過ぎる。ウィリーも空針もチヌ針1号で作ってきたが、魚がこのサイズだと針が大き過ぎる。仕方無いのでこれで頑張るしかないが、次回は小アジ用のスキンサビキを分解して仕掛けを作ってこよう。ちなみに釣り方は、指示ダナの下限から1シャクリ(約1m)しては止め、竿先を下げながらリールを2回巻いてはまたシャクって止めのパターン。待ち時間は5〜10秒と長めの方がアタリが出るようだ。

しばらくすると船中いたるところでサバに竿が絞られ、私にもサバが連発である。このところ我が家でもサバが供給過剰なので、殆ど放流して良型だけキープするが、それでもクーラーはサバで埋まっていくのであった。これは釣り難いな〜。お祭りしたり、取り込みでハリスが切れたり、枝針に食ったサバが大暴れしてハリスがパーマになったりで、仕掛けが細いだけに消耗も激しい。


開始1時間で7尾と幸先よしと思いきや。開始1時間後の963さんのクーラーを拝見。このペースで行ったら・・・。(笑)

開始1時間で、イサキ7尾にサバ無数(数えてません)の釣果。イサキはウィリー、競技チヌの空針、競技チヌの空針にイカタン、どれにも食ってきたが、サバも同じくどれにでも食うので、避けようが無い。夜光玉無しの空針仕掛けにサバのトリプルなんてこともあり、お手上げ状態だ。しばらく定置網周りで船を回して粘ったが、サバの猛攻でまともに釣りをさせてもらえず移動。今度は長井沖。ここも2投目からサバサバサバ!イサキも居るんだろうけど先にサバに捕まる。そして小網代沖。ここも同じ。サバサバサバでも〜ウンザリである。今年は何をやってもサバに悩まされる年だな〜。何処に移動しても開始数分でサバに捕まるから、コイツらは一体何処をどう泳いでいるのだろうか?目先を変えて指示ダナ47mからの深場を攻めてもみたが、今度はイサキが当たらないし、困っちゃったね〜。何箇所か移動して私はイサキ2尾とアジを少し追加しただけ。

9時30分、一気に城ヶ島沖に移動。ここはヒラメやカワハギでもやる根回り。しかし、ここもサバサバサバだ。潮が東から西に効いていて、ヒラメやカンパチが食いそうな潮だけど、ポイントから外れるのが早いようで、船長も頻繁に船を回し直さなければならず忙しい。サバの猛攻に耐えること10時30分、久し振りのイサキのアタリでやっとツ抜け。って言うか、イサキでツ抜けしたの初めてだ、バンザイ!(笑)でもな〜サイズがちっちゃいからボリューム無いし、家族で握り寿司を堪能するには何匹釣ればいいかな〜なんて計算を始めて、1尾で寿司2貫だから20尾くらいは欲しいよな〜。よし!目標は20尾だ!(笑)これを機に船中少しイサキの気配が出始め、気が付けばサバにやられる頻度が減ってきたからチャンスタイムかもしれない。11時、そろそろ上げっ端に入ったか、潮が少し陸に突っ込み気味の艫流し。ミヨシは潮尻に入っちゃったけど、私にも963さんにも続けてイサキのアタリが出始めた。指示ダナは23〜10m程度。


前半の三戸輪沖。後半の城ヶ島沖。

相変らず掛けられないアタリが多く、数が伸びずにヤキモキするが、送り込んで聞きアワセなんてこともやって、30分くらいの間に5尾追加。全てアオリイカのイカタンでの釣果だ。握り寿司まであと5尾だ!と気合も虚しく、またまた青いストーカーのお出ましだ。これじゃも〜どうにもならん。せっかく釣れ始めたのにな〜。回収のアナウンスで巻き上げていると、963さんの右隣のお客さんが27cm級のジャンボイサキ(今日の中ではダントツでジャンボです、笑)を上げたではないか。どうやら回収する途中、水深4、5mの所で食い付いたらしい。出会い頭でも何でもいいよな〜。よく良型は上のタナに居ることが多いと言うが、指示ダナの上限より5m以上も上で食うとはね〜。どうせサバばっかなので、私も海面から10〜5mの上目を直撃してみたり(指示ダナより下げるのはNGだけど上をやるのは問題ないと思います。)と色々やってみるが、そうそう簡単には行くはずも無いのであった。

先日、角田丸からマダイに挑戦したときもサバサバサバで新調の『青龍竿』がお約束通り『鯖龍竿』に改名されたし(笑)、カワハギやってもサバが3本釣れたっけな〜。本当にどこでも居るし、何でも食うから始末に負えない。南の風がフワフワ吹いて来たと思ったら、みるみる内にガスが掛かってきて、視界は100mも無いような状況。風があるのにどういう原理で霧が発生するのだろうか?何だか幻想的だけど危険でもある。波もチャプチャプしてきて変な海になってきた。で、結局、終盤に1尾追加して、イサキはウリンボばかりの16尾となり、12時50分、少し早いけど、霧で帰りに時間が掛かるので、これで仕舞いますと船長のアナウンスで納竿となった。目標の20尾には到達しなかったけど、アジが6尾とメバルも居るので、コイツらも一緒に握り寿司にして量をごまかそう。(笑)帰りは低速で安全を確認しながらの帰港となった。


終盤はガスが出て視界危うし。艀に乗り移り船宿へ。

今日は何処に行ってもサバの猛攻で、まともにイサキ釣りをさせてもらえなかった。本船は頭で19尾、他船も低調だったらしい。イサキの型が小さいのは承知の釣行だったので、それは問題では無いのだが、あまりにサバが多いので、仕掛けは消耗するし、手や服は汚れるし、ろくなもんではありませんでした。何も食わないよりサバが食うだけマシと言われるかもしれないが、これなら何も食わない方がいいかもしれないとマジで思います。今日はサバが少ない時間帯にちゃんとイサキのアタリが出ていただけに悔しいです。状況に合わせて空針やウィリーを使い分けたり、食いの良い餌を使い分けたり、もしくはシャクリ方や誘い方を工夫して食わせたりという本来のイサキ釣りを楽しみたかったので、今日はかなり不完全燃焼の一日である。是非、シーズン中にもう一回は挑戦してみたいところです。963さん、今日はお疲れ様でした。サバを全部キープするにはクーラー3発要りますよね。(笑)是非、またよろしくお願い致します。


本日の釣果、イサキ 16尾(16〜18cm)、アジ 6尾(14〜25cm)、トゴットメバル、ウルメイワシ。その他、ゴマサバが30本程度?釣れましたが、大型8本だけ持ち帰りました。も〜写真も撮ってあげな〜い!(笑)


ウリンボの握り寿司。これをやってみたかったんですよ〜!ウリンボとアジとメバル全部寿司にして、何とか家族のお腹は満たされ、一応のハッピーエンド。

【船宿HPコメント】
場所:三戸輪〜城ヶ島沖、水深:30〜50m、サイズ:15〜27cm、数量:7〜19尾
今日は27cmの中型まで上がり、大釣り釣果は無いものの、やはり少しでも中型が交じるとしゃくり方が違くなるかな・・・。今日はサバも元気だったので、本命が伸び悩んだのもあるでしょう。まぁーこのサバも中型から良型までの交じりなので、良型は特に大事にお持ち帰りください。他アジも交じりました。

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