魚種豊富で楽しいちょっと深場のLT五目

7月30日(土)、三崎の角田丸からタイトタックル五目に行ってきた。
先週は羽田からシロギスに出撃したが、魚の活性悪く冴えない釣りに終わった。さて今週はどうしよう・・・。ここでシロギスのリベンジをしないところが、家庭円満、楽しい食生活の基本なのだ!(笑)佐Tさんと鬼退治も考えたが、今週はご都合付かず、またの機会ということで。そこで思い付いたのが、以前から気になっていた角田丸のタイトタックル五目。LTなのに釣れる魚がオキメバル中心と中深場系。聞くところによるとアミコマセの30号ビシで水深60mを狙うと言う。どんな釣りなんだろう?どっちにしてもメバルやアジなど美味しい魚が釣れるそうなので、今週はこれに決まり。早速、釣り仲間の皆さんに声を掛けると早々に4名の有志に賛同して頂き、釣行が確定。今朝は5時30分にOKAZUさん、烏賊飯さんに迎えに来て頂き、3人はいざ三崎港へと向かった。6時40分頃到着すると、既に963さん、バイオボーズさんも到着して居られ、早速、釣り座抽選をして船に乗り込むことにした。

左舷ミヨシに私、胴の間にバイオボーズさん、艫に963さん。右舷ミヨシにOKAZUさん、艫に烏賊飯さんの順で着席すると、6時45分、角田船長の操舵で出船となった。今日の道具立てはサンスイオリジナル・浅場マルイカ240にミリオネアCVZ−100SFR。仕掛けはLT用ビシ30号の片テン3本針。中の瀬のLTアジとまったく同じ道具と仕掛けで臨むことにした。三崎港東口から沖に出ると城ヶ島の真沖に船を進める船長。7時5分、島が霞んで見える位置まで来たところでスローダウン。船長は山立てを終え、早速、水深59mから投入のアナウンスとなった。南西の微風、薄曇り。昨夜から沖で10m以上の南西風が吹いていた影響か1〜1.5mのウネリが残り、多少メラメラした海である。今日は何かと撃沈することが多い長潮(笑)、6時半頃が干潮で、その後、納竿までダラダラと上げる予報。それより気になるのはこの潮色。ちょっと色が良過ぎるんじゃないかな〜カワハギが食いそうだよ。これだとメバル、カサゴはちょっと苦戦するかもしれないな〜と早くも一抹の不安を覚える私であった。

リールに道糸が何メートル巻いてあるか忘れたので、底まで届くか不安だったが、無事着底して何とか足りたようだ。予備で新品のPEを持参したが大丈夫そうだ。潮は特に流れておらず、糸は苦労せずに立つが、60m沈めるのはけっこうかったるい。この水深は冬場のカワハギでもやらないし、1月にイシモチ釣りに行った時、確か同じような道具で水深70mまでをやった経験があるのみ。アミコマセと付け餌にアミエビが支給されるが、予め烏賊飯さんに全員分のアオイソを調達して頂き持ち込み。他にサバタンを持参した人や、私はイカタン(白)も持参した。船長にアドバイスを頂き、最初は先針にアオイソ、他2本にアミエビを着けて様子を見る。けっこう厳しい根の中を攻めているようで、海底はお魚天国。着底後のタナ切りが遅れるとあっという間にトラギスなどの小魚にやられてしまい、水深が水深だけに手返しが大変である。OKAZUさんと963さんは事前にこの水深を聞かされ、電動リールを使用している。LTで電動なんて無粋だよ!と思うけど、正直言ってモーター音を立てて簡単に巻き上げているのが羨ましい。クッソ〜負けないぞ!(笑)


バイオボーズさんと963さん。のんびりしたムードですね。

船長は指示ダナを海底から上ダナの上限まででアナウンスする。流しによって8mまで、5mまで、というように変化するので、食いダナ掴んだら決めうちのアジ釣りとは違って、どちらかと言うとイサキ釣りのようにシャクッては止め、仕掛けを煙幕の中に入れてという動作を繰り返し、小刻みに上へ上へと探っていくような釣り方になる。序盤戦は低調。私は何時まで経ってもバケツにキープする魚が釣れない。相変らずサバは元気だが、そのうち嫌でも貯まるはずなので、最初は殆どリリースすることにした。しばらくするとポツンポツンとオキメバルが顔を出し始めるが、食い気はイマイチ。針掛かりしなかったり、巻き上げ中にスッポ抜けたりしてガックリだ。道具が柔らかく水深があるので、強めに合わせた方が良いかもしれない。OKAZUさんはKOBIさんから貰ったという魚皮製のバケ仕掛けを使用しているが、これが好調のようで、オキメバルやカサゴが好反応。やった!また当たった!バケいいよ〜!もうちょっとしたら今日こそコマセダンゴの発射準備をしようと思ったけど、高切れしてビシ落としたので許してあげよう。(笑)


ちょっと珍しいホシヒメコダイとキツネダイ。

でもバケ仕掛けは食うでしょうね〜。私は仕掛け作りが面倒臭いし、苦労して作った仕掛けをサバにグチャグチャにされたら腹立つから気が進まないけど、針結び器で簡単に巻けるのならやってみたいな〜無理か。その後もOKAZUさんは身餌併用の底狙いで良型のカサゴやフサカサゴ、オキメバルを順調に貯めていき、流石おかずが掛かると強いのであった。(笑)この水深の根の中でアオイソや身餌で狙う釣りはこれまで経験が無かったので、見慣れないだけかも知れないが、ホシヒメコダイ、サクラダイなど初めての魚も顔を見せる。バイオボーズさんはキツネダイやタカノハダイなども上げて、色々と綺麗な魚たちが掛かってくるから、そういう意味でも楽しい釣りである。そういえば今日はアジが食わないな〜。これまで私が1尾で、船中何尾か出たけど、もう少し食って欲しいところである。うちのかみさんからはアジが第一リクエストだったんだけど、この調子じゃダメかもしれないない。烏賊飯さんが何と羨ましいことにヒラソーダを上げた。いいな〜!水面下5mくらいのところで食ったそうだが、ダメだよ船長の指示ダナより50mも上でそんなに美味しい魚を釣っちゃ〜!(笑)


烏賊飯さんに最高の外道、いいな〜ヒラソーダ。OKAZUさんはおかずゲットに集中。

11時頃になって、大艫の963さんがメバルを一荷で上げたのが目に入ったと思ったら、その直後、私の竿にも大きなアタリ。オキメバルの一荷だ。急に慌しくなる船上。魚探の反応が真っ赤だと言う船長。入れ食いモードに入ったか、着底して1.5m巻き上げて一振りすればすぐにアタリが出る。餌は何でも食っちゃうみたいだ。こうならなくっちゃ!最初のアタリを合わせてそのまま上に誘って来ると次のアタリが出て2尾目が掛かる。トリプルもあって今日一の食いである。かと思うと一荷で掛けて巻き上げ中、残りの針にサバが食いついてメバルを全部振り落とされたりして、アタリが多い割りに数が行かない。だいぶ上まで巻いてから外れたメバルは、数分後に海面に浮いて玉網でキャッチできたこともあったが、とにかくサバが邪魔である。今年はどこに行ってもサバ・サバ・サバだけど、ここまで多いとこっちもだいぶ慣れてきて、だんだん頭にも来なくなってきた。束の間のゴールデンタイムも20分ほどで終了。入れ食いのはずだったのに妨害が多くて、あまり釣れなかった。ちょっと短いんじゃないの〜!(笑)

次の流しで、底狙いのOKAZUさんが何も当たらなくなったと言っていたので、指示ダナ上限の8m巻き上げてからコマセを振って誘うとすぐにメバルが反応。メバル浮いてるじゃん!ここは黙って一人で釣っちゃおう!ここまでの釣果は私が裾争いなので、挽回するチャンスなのだ。順調に上で3、4尾上げたところ、烏賊飯さんがこちらに様子を見に来られたので、上で食ってますよ!とつい口が滑った私だったが、その途端、アタリが出なくなり、元の低調モードに突入。悪いこと考えた罰が当たったかな?(笑)それに比べて963さんは絶好調。艫流しのハンデを差し引いても、とても適わない勢いでメバルを上げている。どうやらビシアジ用の長い仕掛けに付け餌はアミエビで好調な様子。私もアミエビを支給されたが、乾燥してしまい使い物にならなくなってしまった。そうでなくても私の指先ではムツ針にアミエビを装着するのは至難の技。手返しが早いとか遅い以前の問題なので、早々にアミエビは使うのを止めてしまったのであった。その代わり、イサキ釣りの残りのイカタンを使用してポツリポツリと忘れた頃にアタリが出る程度。


XA73がいい曲がりを見せドキドキ・・・上がってきたのはデッケ〜ウマヅラ。これがカワハギだったら記録物?

バイオボーズさんに何やら大物がヒット。リーディングXA−73が綺麗に曲がる。時間を掛けて浮かしたのはデカイウマヅラ。これがカワハギだったら魚拓級ですよね!とお約束の冗談も飛び出し、これカワハギ竿だったら取れないですよ!とご本人も満面の笑み。するとまたまたバイオボーズさんにウマズラ。色々な魚が釣れて本当に面白いですよね!昨日はこれに加えてイサキやタカベも混じったらしいが、今日はアジも食わないもんね。やっぱり潮が効かないし潮色も良過ぎるのかな〜。何やかんやと昼飯も食わずに13時50分、私にもちょっと良い手応え。付け餌はイカタンだったけど何だろう?下へ下へと突っ込む重量感に頭の中は鯛系もよぎるが、あまり期待してウツボだったりすると大ショックだから大人しく巻き上げる。(笑)そう言えばバイオボーズさんがウマヅラ掛けた時と引きが似ているかもしれない。60mの海底からようやく浮上したのはやっぱりウマヅラ。41cmもありました〜。ラスト10分、最終流しの1投目、また同じ手応えで何かヒット。これも多分ウマズラだな。ちょっと強引に巻き上げて、今度は37cm。でかいウマでした!(中居君のCMのイメージで、笑)


サバでお祭りグチャグチャ、見たくない光景。私も最後にウマヅラの連発。

私はそのまま道具を畳み、14時ジャストに本日の釣りは撤収。私の釣果は以下の通り。皆さんメバルを中心に多彩なおかずをゲットできました。今日の竿頭はダントツで963さん。メバルだけで54尾とのこと。最近、封印していたコマセ師の技が一気に爆裂したようで、おめでとうございました!水深60mだと手返しがかったるくて電動リールを使いたくなるけど、ビシが30号だから道糸は1.5号かせいぜい2号が限界だと思う。今日は潮が大して行かなかったから、太めでも釣りになったかも知れないけど、潮が動いたらスプールの重い電動リールにPE4号じゃ、ビシを60号くらいにしないと、糸を立てるのはまず不可能だと思う。この水深の下、ライトタックルという趣旨を考えると、ビシの重さとPEの太さのバランスが重要で、いい加減に考えると釣りにならない日もあるだろうと推測される。初挑戦の角田丸のLT五目、食いは渋めだったが、お土産は十分、釣技としても大変勉強させられた一日であった。ご乗船の皆様、そして角田船長、今日はお疲れ様でした。皆さん、また機会がありましたら挑戦しましょうね。よろしくお願いします。


本日の釣果、オキメバル(トゴットメバル) 20尾(17〜20cm)、カサゴ、サクラダイ、マアジ、カナド。


ウマヅラハギ 2枚(41cm、37cm)、ゴマサバ 4本(38〜41cm)。他にゴマサバ20本程度、トラギス、ベラが多数釣れましたが、放流しました。

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