カワハギ予想外の濁り潮でまた苦戦

8月6日(土)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
8月1日、久比里三店は剣崎沖を解禁し、頭で20枚前後と7月に比べると釣果倍増、この時期にしてはかなり好調の様子。それもそのはず、ここ1〜2週間、南っ気主体で潮色はすこぶる明るいカワハギ潮。先週、角田丸からLT五目に釣行した際も、城ヶ島沖の潮色は、いかにもカワハギが食いそうな潮色なのであった。以前からKOBIさんたちと8月に一回カワハギをやりましょう!という話をしていたのだが、お盆休みも皆さん微妙にズレているし、釣り以外の行事を予定されている方も多い。8月は意外と釣行日程の調整が難しいのである。どうすっかな〜と角田丸の週末予約状況を見ると、今週末の予約が空いていたので、潮色が良いうちに一回行っておきましょうか!ということで急遽調整、本日の釣行を確定した。あの潮だったら20枚は固いかな?いや30枚行っちゃうかも?な〜んて期待を胸に前回の塩漬けアサリに加えて1Kg程度の新しいアサリを剥いて準備したのであった。

角田丸のカワハギ乗合は7時30分出船なのだが、夏休み時期は時間が遅くなると帰りの渋滞が大変。船長に相談して出船時刻をシフトし、6時出船、13時上がりとして頂いた。いつも我がまま言ってすみません!船長に感謝である。4時40分、OKAZUさんが迎えに来てくださり、いざ三崎港へ!と思ったのだが、ナナナント餌持って来るのを忘れたらしい。餌忘れちゃ仕事になりませんよ、先生!そういえば、以前お財布忘れたこともありましたね。(笑)でも私もそういうことありますのでお互い様ですよ。ということで、私を乗せたOKAZU車は横浜から三崎とは正反対の大田区に向けて北上するのであった。湾岸、横横、縦貫道を抜け、コンビニで買い物を済ますと三崎口駅の手前あたりでちょうど集合時間の5時50分だ。ここで船長に遅れますコールを入れる。出船時刻シフトして頂いたのに遅れちゃってすみません!それでも何とか6時ジャスト、港に到着。早速、荷物を積み込み出船準備である。今日のメンバー4名は左舷ミヨシに私、胴の間にバイオボーズさん、右舷ミヨシにKOBIさん、胴の間にOKAZUさんの順で釣り座を構えることにした。

道具のセッティングもままならない6時10分、船長は舫いを解き出船である。今日は烏賊飯さんも参加予定だったが、数日前から風邪でダウン、今回は参加できず残念である。いつもKOBIさんの隣でバラせ!ハズレろ!と心の中で悪魔の呪文を唱える烏賊飯さんが不参加とあって、何気にKOBIさんの顔色が良さ気に見えるのは私だけだろうか。(笑)冗談はさておき、船長は城ヶ島東から真沖に船を進めると6時20分にはスローダウン、早速、投入のアナウンスである。水深は30m前後で、ここはたぶん5月に釣行した際にも流した根周りだと思われる。東南東の微風、晴れ。海上は予想されたウネリもさほどでは無く、1〜1.5mのストロークの長〜いウネリのみで凪。船がローリングすることは無いが、ウネリの分、仕掛けが意図せず上がったり下がったりするのが釣り難い程度である。今日は大潮の最終日で朝5時頃が満潮、そのまま下げてお昼頃が干潮の予報。この時間は順当に東から西への潮流があるが、底潮はさほど動いていない様子だ。


城ヶ島沖からスタートするも・・・。

さて、問題なのは潮色である。ポイント到着前、移動中の船上から海面を覗くとなんじゃコリャ〜!目を疑うこの色!澄み潮はおろか茶色系が入ったカワハギには最悪の濁り潮。何でこうなるかな〜つい先日まで澄んでいたというのに。この東っ気が悪いのかな。仕掛け投入前からやられた〜!って感じで、こりゃ早くも苦戦覚悟かもしれない。1投目、お約束通り1〜1.5mタナを切った空中戦は外道のアタリのみ。二流し目、6時30分を回ったところ、地底で初のアタリ。これはカワハギだろうな〜。上がってきたのは22cm級のカワハギで船中1枚目である。その後、ポツリポツリと7時過ぎには全員に1枚づつ行き渡り、とりあえずは一安心。濁ったときの定石で、あまり派手に動かさず、待ち時間は超長めに取り、地底を丹念に攻めていくと、時折それらしきアタリは出るのだが、針掛かりに持ち込めるほど明確なアタリとなって表れない。煩いはずのベラも大したこと無いので、もしかしたら底まで濁っているか、下げで水温が下がったか、いずれにしてもお魚低活性につき序盤戦から苦戦真っ只中。型は流石に20cm台半ば主体と良好で、それだけが救いかもしれない。やれやれ。

その後、1時間半ほど全員型見ずで、8時30分、船長は西側に船を回し、ここは三崎西口の堤防の際。15mの浅場からスタートし、22m程度までの流し換えとなるが、ここも潮色は同じ。下げ潮が適度に動き、30分ほど様子を見るが、明確なアタリはベラのみ。たまにそれらしい触りがあるが、一発も掛けられない。今度は更に北上して諸磯沖〜油壺沖に移動。水深30m前後の流しでようやくポツポツとカワハギが姿を見せ始めた。私以外の皆さんは2枚、3枚と積み重ねるが、私はなかなかアタリを出せずにドツボ。今日は早々に船中1枚目を上げたが、その後、皆さんに追い越され、2枚目を上げたのは私が最後。その頃、バイオボーズさんはもう5枚目を上げていた。どうにもこうにも手が合わない。誘いが利かない厳しい釣り、こちらが何かアクションして、ここでアタリが出て欲しいというタイミングでは一切アタリが出ない。典型的な濁り潮の食いである。仕掛けを底に着けたまま皆さんと話している隙に怪しいアタリが出て、空振りしたりと集中力も減退。もちろん時折空中戦も試すが、今日はやるだけ時間の無駄なようだ。


三崎西口の堤防際〜諸磯沖。

油壺沖の30m立ちに移動してからは活性が低いながらもポツリポツリの拾い釣りパターンになって、少し濃い場所に入ると3人時間差ヒットや2人同時ヒットも出る。何とか私にもアタリが出始め、会心のタイミングで合わせると胴が曲がって最初の引きで竿が叩かれた直後すっぽ抜け。もしくは、大型らしきを掛けて慎重にやり取りしていると、巻き上げ中にカワハギが横を向き、水の抵抗で竿に強い負荷が掛かる。ゆっくり巻き上げていると、突然フッと重さが抜けた。回収するとハリ先が2mmくらい折れていた。D社のパワーフック5号、この針は刺さりが良いという一点で捨て難いのだが、どうも強度においては信頼性に欠ける。今日も肝心なところで折れやがった。もう二度と使わね〜ぞ!と言いたいところだが、先日4.5号と5号を各80本入りで買ってしまったばかりである。(笑)何やかんやで4連続バラシ。このアタリが少ない日にバラシまくりで気分はどんどん消沈していくのであった。色々釣りをしていると、何かが合わない日、合わせられない日っていうのがあるけど、ことカワハギに関してはそういう日の方が多いから困りものだ。要は下手くそなのだ!(笑)

その後も特に大きな変化は無いのだが、11頃、風向きが南に回ると、急に潮色が明るくなってこれは好転の兆しか。船長曰く、少し上げが入ってきたらしい。パタパタっと船中何枚か出たので、ヨッシャ時合到来かと思いきやまたダンマリ。たまに皆さんの枚数を確認して目標にするが、私もやっとのことで5枚目を取るとOKAZUさんも同数といった感じで、追い着け追い越せ、似たり寄ったり。目下のトップはバイオボーズさんである。澄みかけた潮がまた元の色に。厳しいな〜。集中してやっているとけっこうそれらしき触りを感じるのだが、どうも今日はそれ以上に持ち込めないアタリが多い。軽く仕掛けを揺さぶったりして、その後、立て糸を張って待つとまずアタリは出ない。殆どのアタリはテンションを抜いて弛ませたまま、待ち時間は長め。すると小さいけどトラギスの類では無い微妙なアタリが出て、そのまま張ってしまうとサヨウナラ。弛ませたまま本アタリが出せなければ掛けられない。潮が濁っていても魚自体に活性があれば、食い込みは悪くないはず。この食い込みの渋さは水温の問題もあるように思える。

終盤はKOBIさんの独壇場。周りの沈黙を他所に良い感じでアタリを出して、次々とヒットまで持ち込む。う〜ん、凄い技である。KOBIさんに釣り方を教わっても、特に変わった要素も無い。(失礼)するとKOBIさんが左舷の私とバイオボーズさんの間に来れられて竿を出す。これでいきなり釣ったら首絞めちゃうぞ〜!(笑)折角なので、その間に私がKOBIさんの釣り座(右舷ミヨシ)に移動して釣り座か腕かを試すことにした。するとすぐにアタリだ。な〜んだ釣り座じゃん!でもそのアタリを掛けられず、な〜んだ釣り座+腕じゃん!(爆)こりゃ参りました!であった。OKAZUさんがタコだと言いながら、上がってきたのはカワハギで大笑い。バイオボーズさんがぞんざいにアワセを入れて高速で巻き取ると、なんとカワハギで大笑い。回収のアナウンスの後、もう一回弛ませてカワハギを掛けるバイオボーズさん、二度目からは私が監視してイエローカードだ。(笑)無言で集中するカワハギ釣りも楽しいけど、こんなに和気あいあいのカワハギ釣りもいいよね〜。釣れないからこそできる楽しみ方かもしれない。(苦笑)

最後まで、KOBIさんは好調だったけど、ツ抜けを果たしてから二枚連続のバラシで残念。1枚は水面で落っこちてしまったようだ。本当に今日は食い込みが悪いですよね。定刻の13時を回って私とOKAZUさんも1枚追加。この一枚は当たって合わせたら根掛かりしてしまい、道糸を引っ張って捨て糸が切れた途端ドドドドン!でラッキー!魚落ちなくて良かった。そして船長のラスト10分コールの後、バイオボーズさんに会心の一撃だ。おっと〜きたぞ〜フィッシュ、フィッシュ!これベラだったら殺すぞ!と言いながら真剣に巻き上げるバイオボーズさん。流石いいところで掛けるよな〜!そしてそのまま抜き上げて船上に飛び込んできたその魚。アレ?青いじゃん!おまけに長いじゃん!(爆)青ベラもいい仕事するけど、それ以上にバイオボーズさんお約束の芸風で爆笑の渦。(失礼)最後の締めをバッチリ決めてもらったところで、13時20分、本日の釣りは大笑いの中、納竿と相成った。結果はKOBIさん10枚、バイオボーズさん7枚、OKAZUさんと私が6枚。型は18〜27.5cmで25cm前後が随分出ましたね。(私は出ませんでしたが、笑)


OKAZUさんの良型、今日はこのサイズが揃いましたね。そして竿頭のKOBIさん。

帰港中に船長に聞いたのですが、今日は剣崎の方も茶濁りだったらしく、それで東方のブイ周りや定置網方面は選択肢から外した模様。序盤戦、城ヶ島が良くなかったので、少しは潮色が良さそうな西側に回ったそうですが、潮色良ければ城ヶ島でやりたかったと言ってましたよ。浅場も頭にあったけど底潮が冷たいようだし、ベラのアタリ具合から見ても底まで濁っていると判断して、諸磯〜油壺沖のちょっと深めの30m前後で粘ったそうです。KOBIさんはこういう状況下で流石の釣りでしたね。けど、何回見ても真似できないんだよな〜!OKAZUさんも久し振りのカワハギで、バラシも多くなかなか本調子出ず仕舞いでしたね。でも今日の食いじゃ厳しいですよ。バイオボーズさんは最後の一投で美味しいところすべて持っていきましたね〜流石でした!先週あんな潮でメバル・カサゴ・アジ狙って、今週こんな潮でカワハギ狙って、ホントやるもの裏目に行っちゃってますよね。でも自然現象は読めないことが多いですからね〜。ともあれ今日は凪の海で皆さんと楽しい釣りができたので良しとしましょう。ご乗船の皆様、そして角田船長、今日はお疲れ様でした。またやりますよ〜!


本日の釣果、カワハギ 6枚(21〜23.5cm)。私は大型が出ませんでしたが、船中25cm前後の良型が多数出ました。他にカサゴ、タマガシラ、ウマヅラハギなどのお土産も混ざったようです。

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