復帰第一戦は今季初のLTアジ

8月28日(日)、新山下の黒川本家から午前LTアジに行ってきた。
去る8月8日(月)、腰に激痛を覚えダウン。お盆休みは寝たきり状態で、もちろん釣りの約束はすべてキャンセル。約3週間経った現在、ようやく日常生活は支障なくできるようになったが、依然長時間の着席が難しいので、デスクワーク主体の仕事ゆえ、まだ会社には本格復帰できない状況。それに比べて釣りの方は座りっぱなしということは無いので、何とかなりそうな感じだが、いきなり一日はしんどそう。ということで、今日は道具も軽く体に負担が少ないLTアジの半日船で釣りのリハビリに臨んでみることにした。今日は釣りをしても大丈夫か?確認することと自信を付けるのが目的なので、釣果は二の次である。もちろん釣れた方が良いに決まっているけど、今晩の刺身分くらい釣れればとりあえずOK。朝もゆっくりめに出発して、ドア・トゥー・ドアで30分、6時前に無事船宿に到着した。

遅れ気味だった湾内のアジもようやく模様が出始めたためか、先客が既に5名ほど。私は左舷ミヨシに釣り座を構えたが、まだ人が少ないので、操舵室寄りの平らなところで道具を広げた。その後、出船30分前を過ぎても来るわ来るわで、あっという間に17、8名の満船状態である。こんなに混んだのは初めてだな〜。ミヨシの段の上に乗るのは厳しいので、後から来たお客さんに前に入ってもらい私はミヨシから3番目。マコちゃん船長に腰の話をすると、釣り座調整など色々気を遣って頂き、コマセ桶もセットして頂き、そして重たい荷物は声を掛けるように言ってくださり本当にありがたい。船上バタバタと準備が整い、定刻7時に出船となった。横浜港を出ると北風で少しチャプチャプした海上を南東方向に進み、目的地は定番の中の瀬である。座った状態で船が揺れるとけっこう腰に堪えるので、釣り座で横になったが、一発大きな飛沫を被ってびしょ濡れ。慌てて突き出しに避難である。


出船前。マゴチのお客さんはハゼ釣り。

7時30分、船はスローダウン。曇っててブイがよく見えないが、位置的にはBブイより北側だと思う。水深17m、エンジン流しのまま開始となった。潮色は強い濁り。タナの指示は底から2m以内。お隣同士の間隔が狭いので、これでサバが食ったら大変だな〜。出船前、船長に2m前後の普通のビシアジ仕掛けとLT用の1mちょっとの仕掛けとどっちが良いか聞いてみたら長めの方が良いと言う。連日、食いは渋めだから長めの仕掛けで常に誘いを掛けないと食わないとの事。どうしようか迷ったが、お祭りが頻発するのが嫌だったので、あえて1.3mの自作LT仕掛けを使用することにした。最盛期ともなれば餌のアオイソメは1cm程度でタラシは出さないのだが、食いが渋いとのことなので、全長3、4cmに切ってタラシを出してみる。開始2投目で17cm級の初物をゲット。地底からコマセを振って1mチョイのタナである。LTアジというとアミコマセを使用する船宿が多いが、ここ黒川本家ではビシアジ用のイワシのミンチである。ビシはお借りできるが、持参するなら30号のミンチ用ビシがマッチ。コマセは詰め過ぎず、毎回コマセのカス落としてから詰め直した方が良い。

北の弱風、曇りで海上は少し波気がある。近くを通る大型船の波で船がローリングすると少々腰に堪えるが、普通の釣りの動作では痛みが出ないので、とりあえずは一安心である。気温は低めでTシャツの上にもう1枚着ていても暑くない程度で快適だ。潮周りは小潮の最終日で午前中はずっと上げ潮。今のところ底潮が上げて、上っ面が下げとなり、いわゆる2枚潮。水深が浅いので2回くらい底を取れば糸は立つ。仕掛け投入時は道糸が艫寄りに流されるが、糸を立てると正面に戻る。お祭りするのは左隣の仕掛けが私のビシに絡むパターンが多いので、やはり底は上げていることが分かる。私の仕掛けが短いので、右隣のお客とはお祭りは殆ど無い。アジの食いは連荘とは行かないが、ポツンポツンと忘れた頃にアタリが出る。序盤戦は艫側が好調のようで、良型も出て歓声が上がる場面もしばしば。こちらはアタリが連続で出ないので、タナもイマイチつかめない。底から振って約1mで待つか、1mで振って、もう少し上げて待つかのどちらかでアタリが出る。


渋いアジを相手に皆さん苦戦気味。たまに見かけるこの魚はテンジクダイ。

9時でツ抜けたものの、その後はバッタリ。二枚潮が直ってからは全然アタリが出ない。どうしたもんだか・・・。もうちょっと釣らないと今晩の刺身にも足りないか。今年問題のサバは今のところ猛攻というほどでもない。周りを見ていると時々掛けている人が居るが、私は一発掛かってバラシたきりまったく来ない。ちなみにサバのサイズは25cm級の中途半端なものが多いが、時々40cm近いキープサイズも混じっているようだ。それと今年湧きの良いホウボウは、底を切るのが遅れたり、誘い下げて仕掛けが底に着いた瞬間に食ってくるようで、私も3本、周りでもポツポツ釣れている。もちろんこれはキープである。私にはあれっきりアジが釣れない。たまにアタリがあっても掛からなかったり、巻き上げで外れたりばっかりで、全然釣果にならない。試しにアオイソを1cmくらいに短く切ってタラシを無くしてみるが、今日はこれだとアタリが出ない。食いは本格的には程遠い状況である。やれやれ。

左隣のお客さんは釣り方が合ってきたようで、ポツポツと良い感じで数を伸ばし始めた。長めの仕掛けで待ちも長めである。良型も混じり、すっかり釣果は逆転である。見ていてもったいないと思ったのは、左舷なのにコマセ桶を右側に置いて、取り込み時に左側のキーパーに竿を掛けてから仕掛けを自分の右側まで引っ張って取り込もうとするから、魚が見えてから海面で落とすケースが多い。ベテランぽい方だし、助言は慎むことにしたけど、とにかくもったいないの一言。右利き、左利きに関わらず、コマセ釣りは必ずコマセ桶を船の下手に置きましょう!これが定石です。私はあれ以来、掛け損ないとバラシばかりで全然釣れないまま10時50分。船長のあと10分コールが出たが、約2時間、釣果ゼロのまま。そうかと思ったら急に良いアタリが出たが、これまたバラシであイタタタ!急いで入れ直すとまたアタリが出て久し振りに1尾追加。もう1回入れようかと思ったけど、少々腰にストレスが溜まって機敏に動けそうに無いので、私はここで道具を畳むことにした。

今日の釣果は11本。竿頭はやはり左隣のお客さんで19本とのこと。船中17、8名で3〜19本とのことでした。普通なら午後もやりたいところなのだが、今日のところは自粛。後ろ髪を引かれる思いで撤収である。ちなみに午後は少しお客が減ったか食いが上がったか好調だったようで、久し振りの30本超えの釣果である。あ〜あっと。(笑)今日は釣りのリハビリが目的だったので、激痛が再発して大事に至ることも無く、少しは自信を付けて帰ることができた。釣行前、バケツからアジが飛び出したら拾えないかもと思ったけど、そこは魚救いネット持参でクリア。この調子なら来週はもっと回復するはずだから、どんな釣りに出かけても大丈夫かもしれない。釣果は少なかったけどまあまあのサイズがけっこう居るので、家族分の刺身には十分なボリューム、今季初としてはちょっと苦しいけど、とりあえずは良しとしよう。今日は中3週間空けての釣りで、随分久し振りのような気がしたけど、やっぱり海は最高!さあ来週からは本格始動するぞ〜!


本日の釣果、マアジ 11本(16.5〜23cm)、ホウボウ 3本(22〜23cm)。その他、シコイワシ少々でした。

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