カワハギ濁り潮で苦戦も今年初のツ抜け

9月10日(土)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
アジも食べたいし、そろそろタチウオも釣り頃だな〜と思いながらも、釣り仲間の皆さんと今週は予定が合わない。今ひとつモチベーションが上がらず、予定を決めかねていた木曜日、角田船長から遊びにおいでよ!とありがたいお言葉を頂いた。この原油価格高騰の折に申し訳ありません!と言いつつ、お言葉に甘えさせて頂くことにしたのだが、さて何やろうかな?(笑)数名の皆さんに声を掛けてみたところ、KOBIさんにお付き合い頂けることになったので、カワハギやりますか!ということで、今日はKOBIさんとカワハギガチンコ勝負と相成った。食味的に色々触手は動くけど、食味とゲーム性のベクトルが合わないところが釣り人的悩みでもある。マイベーシック種目のひとつ、カワハギはとにかく面白い。だってカワハギは終わり無きリベンジなんだもん。(苦笑)前回、8月に角田丸のカワハギに挑戦したときは濁り潮の中、苦戦の6枚。あれから早くも一ヶ月超、例年通り9月に入ると東京湾奥や三浦半島西側でもカワハギ乗合を始める船宿が出てきたし、久比里三店では20枚超の声も聞かれ、そろそろ世の中のカワハギフリークがムズムズし始める季節でもある。

一番の特急電車で6時33分に三崎口駅に到着。改札を出るとKOBIさんが待っていて下さり、いざ三崎港へと向かった。15分足らずで到着すると、今日もA子さん(すみません、このままA子さんで行かせてください、笑)の明るい声に出迎えられ、早速、船に乗り込む。左舷胴の間でA子さんが竿を出すようなので、我々はオモテに入り、KOBIさんが右舷、私が左舷に釣り座を構えた。早速、出船となり、7時ジャスト、東口の緑ブイ周り19mから開始のアナウンスだが、まだ準備ができていない。(笑)昨夜は2.5Kgほどアサリを剥いてきた。大粒は食用に回したが、久々に良い粒が揃い、やる気も上昇。この時期のアサリは身が入り過ぎているので、食用には良いが餌用には不向きで困っていたのだが、今日は食い気さえあれば餌は最高だぞ〜!さて、北東の微風、晴れ。海上はベタ凪。問題の潮色は?ガビ〜ン、まっ茶色〜!なんでだろ〜♪日頃の行いのせいか何のせいか分からないけど、カワハギ釣りに来る度にまっ茶色。これも神が授ける試練なのか、前日まで澄んでいた潮も私が来るとみるみるまっ茶色。このままでは周りから『濁り星人』と呼ばれる日も近そうだ。(笑)


西側に移動。今日は厳しいな〜とKOBIさん。

今日は小潮の初日で満潮が9時頃、干潮が14時頃の予報。現在、上げ潮で陸にぶつける潮がトロトロあって悪い感じではないが、カワハギの気配は無い。20分程経って城ヶ島白灯沖に移動。ここもなかなか反応が出ない。たまに当たるベラやトラギスも活性は感じられない。ここでは良型のタマガシラをゲットしただけで、船中ゼロのまま8時、船長は船を西側に走らせた。今日はヤバイかもとKOBIさんと顔を見合わせる。想定の範囲内とは言え対処法も無く、厳しい序盤戦である。8時20分、諸磯〜油壺沖の28mを中心に26〜34m程度の流しとなった。こちらの潮色は比較的良好。薄濁りではあるが、明るい潮色で、これだったら少しは期待できるかも。正直なもので、1投目から船中初物となる22cm級をゲット。居るじゃん!そして20分後にKOBIさん、その後にA子さんと次々にボーズ脱出。風は微風だが舳先が東に向いたり西に向いたり安定しない。潮色が良いし、動きはトロトロなので空中戦も試すが、反応無し。当たるのは全部ベタ底。仕掛けを叩いても揺さぶっても、カワハギがすぐに反応するケースは無いが、外道のアタリ方には少し勢いが感じられる。

ポツリポツリと3枚ほど上げた10時過ぎ、上っ面が少し動き始め、左舷突っ込みの艫流し。舳先も南〜南西向きで安定してきた。左舷は抱え込みなので、仕掛けを前方に投げ込んで、一誘いすると立つような形で、その後、仕掛けは舳先方向に斜めに入る。不思議なもので仕掛けが正面にあるときには殆どアタリは出ずに、舳先寄りに少し斜めに入ったところでモゾモゾっとした前アタリが出る。船が後に動くので、ここで引っ張らないようにリールは常にフリーで、サミングで糸の出をコントロール。前アタリの後、違和感を与えないように徐々に糸を送り込むとドン!そしてさらに送り込むとドンドンドン!と本アタリ。そのまま大きく竿を立てて重みが乗ったら、更に巻き合わせでしっかり胴に乗せる。こんなイメージでヒットするケースが多く、人数が少ないので幅を有効に使わせてもらって、時には糸が45mほど出た状態でヒットすることもある。この状況を表現するのはなかなか難しいのだが、オモリを浮かすと当たらないし、弛ませ過ぎたり、這わせたりしても当たらない、張りっぱなしでも当たらない。前アタリが出てから食い込みまで、集中して張らず緩めずで本アタリに持ち込まないとまず取れない。


A子さんもやっと初物ゲット。私もまずまずの型をゲット。

11時を回って私は7枚。KOBIさんはようやく2枚目を取り、これが本日最大の27cm。A子さんはカワハギを専門に狙うのは初めてとのこと。KOBIさんが差し入れした生餌で奮闘するが、なかなか釣果にならない様子だ。ふと気が付くと、先程までの明るい潮は何処へ行ったやら。ついに西側も茶濁りの襲来で、先行き危うしである。お昼の時点で私が9枚、KOBIさんが3枚。冒頭でガチンコ勝負と言ったけど、船上はそんなムードでもなく、のんびり穏やかな空気の中、皆さん黙々と海底のカワハギと対峙。お昼になったので、おにぎりを頬張りながら釣りをしていると、何故か片手がふさがっている時にアタリが出る。おにぎり3個で3回当たったが、ベラ2枚。KOBIさんは竿を『マミヤOP』から『極鋭1342』にチェンジした途端、怒涛の入れ掛かり。いきなり3回当てて2枚、そして3枚、4枚。竿のせいか気のせいか(笑)スイッチONで猛チャージに入った。12時10分、こちらはようやくツ抜け。あ〜今年初ツ抜け。昨日、船長に今年ツ抜けしたことないんですよ!なんて言ってたものだから、船長、思わず釣り座まで来て、10枚釣らせられなかったらどうしようかとヒヤヒヤだったよ〜!(笑)釣れなくても船長のせいにはしませんから!慣れてるから大丈夫ですよ。

午前中までの食いパターンとは明らかに何かが違うのだ。相変らず小さな前アタリが出るのだが、その先、どうにもこうにも本アタリに持ち込めない。けっこうな回数、アタリは認識できているのだが、どうやって掛ければいいのか・・・。KOBIさんに聞くと同じような状況らしく、掛けられないアタリ、しかもカワハギと確信できる触りが頻繁にあるそうだ。ただ違うのは、仕掛けを張った状態で本アタリが出るケースがあるようだ。これが上手いこと真似できない。張っちゃうといなくなっちゃうんだよね。試しにモゾモゾしてるときに即合わせてみても、一瞬かすって針に掛からない。午前中と違って送っても居なくなる。押しても引いてもダメ。難し過ぎる〜!13時半を回って12枚。アタリ分からず餌を取られることが出てきたので、これは怪しい。もしやと思って久々に空中戦を試すと1m強の位置でいきなりアタリ。これは掛けられず。再投入ですぐにアタリ。浮いてるぞ〜!と一瞬アドレナリンが噴出。1m〜1.5mのタナですぐにクィ〜ックィッとモタレ。そのままゆっくり竿先を下げていくと、グッと押さえた直後、食い上げて糸が弛んだ。ヨッシャ!すかさず合わせるとドドドン!もらった〜!

ニコニコしながら巻き上げるが、何か違うぞ。やっぱり・・・。上がってきたのは良型のササノハベラ。このヤロ〜相変らずいい仕事しやがるぜ。今日は皆さん青ベラの仕事に騙されてたけど、せっかく上で食わしたと思ったらコイツが出てきて意識不明。(笑)納得行かないので、その後もずっとタナ狙いでやってたら、掛かるのは全部ササノハばかり。なんだよ〜!この潮じゃカワハギは浮かないか〜。時間を忘れてベラと格闘していたら、時既に14時20分。船長のあと10分コールで最後の一流し。最後は真面目に地底でもう1枚狙おうと思ったら、仕掛け回収時に道糸がハリス止めにこんがらかってしまい、私はジ・エンド。KOBIさんは最後の流しで1枚仕留めて12枚目をゲット。このガチンコ勝負、終わってみれば12対12のイーブン。AM9対3、PM3対9、カワハギ釣りにありがちな逆転現象となりましたが、最後に13枚目を釣らないところがKOBIさんの人間性が出てますよね〜さすが!(笑)初挑戦のA子さんは頑張って2枚をゲット。いや〜難しかったな〜。食い渋ってからもう少し引き出しがあればな〜。今日の感触だと潮色良ければ20枚前後の釣りはできそうだから、これからもっと面白くなるでしょう!またやりましょう、カワハギ釣り!


本日の釣果、カワハギ 12枚(19〜24cm)。22〜24cmが8枚揃いました。その他、タマガシラ、カサゴ 各22cm。40cm級のオキエソ 1本、ベラ・トラギス多数は放流しました。

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