竹岡沖、激渋の木っ端カワハギ

10月10日(月)、新山下の渡辺釣船店からカワハギに行ってきた。
この3連休は踏んだり蹴ったりのお天気。8日(土)は角田丸からカワハギに出撃する予定だったが、寒冷前線の接近で朝から南西強風。この風じゃ出船してもまともな釣りは無理と三崎口の駅からUターン帰宅。翌9日(日)は久々に久比里でも行ってみようかと朝起きたらザーザー降り。モチベーション急降下で昼まで不貞寝。そして本日10日(月)は晴れの特異日ながら外は雨。予報通りだが、まったくしつこい秋雨前線である。しばらくどうしようか迷ったが、アサリも大量に剥いてあることだし、近場の新山下から乗ってみようかな〜とイマイチ煮え切らないまま体が勝手に支度を始めていた。衣服や荷物に雨対策を強化したりで、2番の電車に乗り込んだ。元町・中華街駅から傘を差してテクテク、5時45分に船宿に到着すると、既に4、5名の先客。やっぱり左右ミヨシから席が埋まっており、仕方なく左舷大艫に荷物を下ろした。と言うのも宮地船長の船はミヨシに入るべしが定石。艫で良い釣りをした記憶が無いのは気のせいか?

早速カッパを着込み、受け付けや買い物を済ませるが、出船まで1時間半もある。キャビンで寝てようかと思ったが、なんだか落ち着かないし、暇を持て余し雨に濡れながらウロウロ。しかし、こんな天気だと言うのにお客さんがけっこう見えて、左右8名づつの16名。これで晴れたらどうなるんだろう?考えただけでも恐ろしい。(笑)船長の話によると、昨日、一昨日はそうでもなく、空いてて良かったよ〜とのことだったが、今日は私と同じく悪天3日目ともなれば我慢できず、強行出撃した釣り人も多いのかもしれない。7時20分、定刻より少し早めの出船である。横浜港を出るとけっこう風が強く、雨と波飛沫に打ち付けられるが、既にカッパがビショビショなので、キャビンに入るのは遠慮して、操舵室の裏側で飛沫を避けることにした。中の瀬のBブイを過ぎる頃には一段と海が悪くなる。直接竹岡沖に向かうには進む角度がちょっと違うから、第二海堡に寄るのかなと思ったら、案の定、島の東面を回った所で面舵に回りスローダウンとなった。

8時ジャスト、船首を島の南岸ギリギリに着けて開始のアナウンスである。北北東の風けっこう強く雨。海上は1〜1.5mの波があるが、ここは風裏なので、さほど船は揺れない。潮色は極澄みだが、空は暗い。私の釣り座で水深14m前後だが、島から急に駆け下がっているので、ミヨシと艫ではだいぶ水深が違う場所である。早速、ミヨシから胴の間にかけて中型交じりで型が出始めた。私はいつものように底上1〜1.5mの中層から探りを入れると、すぐにアタリが出たが掛けられず。クッ、クッ、コクン!で終わり。仕掛けをチェックすると餌が丸裸。魚小さいな〜。2投目、3投目も殆ど同じパターンで餌だけ取られる。こんなの掛けられないよ〜!浮いている魚は居るには居るが、やる気のあるアタリが出ない。タナはやめて地底の釣りに変えると、今度はなかなか当たらないと来たもんだ。やっぱり去年ほど魚多くないんだろうな〜。お隣さんはポンポンと3枚上げたが、結局、私はゼロ。潮も動かないし全体にパッとしないのか、2流しした後、船長は竹岡沖へ移動を告げた。

9時15分、竹岡沖に到着。海況はほとんど同じだが、第二海堡の裏側より風波が直接当たる分、海は良くない。水深15m前後から開始となり、すぐにミヨシ方面で型が出る。今日は小潮の2日目で満潮が10時半頃、干潮が14時半頃の予報で、現在上げ潮のはずだが、船は逆に左舷突っ込みの艫流し。9時30分、モゾモゾとした触りから送り気味にトントントンと重量感の無いアタリで16cm級の初物をゲット。まったく勢いを感じない食い方である。その後、掛けられないアタリが多いながら、小型を数回掛けて3枚をゲットしたところ、10時、水深17mの漁礁に移動。前回の例に倣って壁を擦るようなタナですぐにアタリが出たが、船の動きが速い分、アワセで痛恨の根掛かり。緩めると魚がまだ着いているのが分かるが、強引に引っ張ったらバレた。同じようなパターンで3回のアタリを逃したが、感触からすると型が良さそうだったのでもったいない。上っ面が速いので、船が動いてしまい、魚を掛けた瞬間、仕掛けが引っ掛かる。これじゃダメだな〜。漁礁もパッとせず、2流ししたところで10時過ぎ、20m立ちの平場に移動。


雨風で波立つ竹岡沖。

兎に角まともなアタリが出ない。モゾモゾで終わるか、その後、コクン!と来て居なくなる。前回も難しい釣りだったが、今日はそれに輪を掛ける渋さである。アタリの数も少ないし、小型の食い込みも渋く、重量感のあるアタリなんて未だ一回も無い。雨は止まないし、風は強いし、釣れないし、まったくやれやれだ。10時半頃、少し遠めに振り込んだ仕掛けを少し揺さぶって、弛ませ気味に間を取ると、モゾモゾとした触りが出たので、送るか張るかどうしようと思ったが、送っても持っていくようなアタリは出そうに無い今日の活性。一か八かテンション掛けるともう掛かってるじゃん!(笑)これは今日一番の強さだな〜と思って巻き上げたら、23cmと16cmの一荷。なんでま〜この釣れない日に一荷で食うのかな?たまたま2枚居た所に仕掛けが落ちて、その2枚のカワハギが餌を取られまいと慌てて食ったから掛かったのだろう。固まっていれば食いが早いという証明である。何でもいいけどラッキー!これで一気に5枚である。そろそろ潮変わりの時間だが、流れは同じく下げ方向。ただ、底潮の様子が変わり、何となく二枚潮気味。周囲とのお祭りも増えてきた。

出船前、船長が最近は下げ潮だと食いが悪いと言ってたけど、やはり下げの時間帯に入ってますますアタリが少なくなった感じ。流れは朝からずっと下げているのに不思議なものである。潮回りの回数も多く、徐々に浅場に筋をずらしながら15、6m立ち。11時、ココココン!と来て、合わせたら手応え無し。空振ったと思いそのまま竿を下げると、何だかまだ動いてるぞ!(笑)巻き上げると14cm級のカワハギが着いていた。こんなんじゃどうしょうも無いな〜。フライのネタくらいにはなりそうなので、一応キープ。何だか冴えない釣りで6枚目を上げたけど、この後が更なる試練。恒例の釣れないシンドロームに突入。ホント下げは食わないね〜。実はその間、アタリを何回かは認識できたけど、どれもお触りだけ。唯一、食っているの知らずに誘っちゃったもんだから、いきなり掛かって皮一枚でバレちゃった。こんな日は良型がこういう食いをするのである。二枚潮でアタリが取り難いのもあるだろう。そして13時、コンコンコンと軽いアタリで2時間ぶりの7枚目。コッパフォ〜(HG風)。午後に入ってから風が一段と強まるし、魚は活性低いままだし、そろそろ泣きが入ってきたぞ〜。(笑)

13時30分、移動するから中に入ってて!と船長のアナウンス。最後の一時間、第二海堡でやる作戦だな!とてもじゃ無いけど、このまま続けたいと思える状況じゃなかったので、移動はありがたい。向かい風で波をドタンバタンと叩き付けながら14時、第二海堡の南面で停止。この風裏でもけっこうローリングするほど海は良くない。再開して1投目、仕掛けを底から切ってもアタリが出ないので、地底に着けて叩いて微妙な弛ませ。クッ、クッ、コココン!と15cm級がヒットだ。小さいな〜!でもミヨシ寄りでは20cm級も上がってるから、全部小さいわけじゃ無さそうだけど。型良さそうなアタリなんか全然無いし・・・。続いてまたココンと勝手にヒット。巻き上げると12cmあるかないかのミニサイズ。今まで小さい小さいと思っていたけど、もっと小さいのが釣れちゃったよ〜!現物見ながら、こんな口に針先入れるなんて至難の技だぜ!針先が偶然口に入っただけだろうけど、こんなチビが居るから、掛けられないアタリが沢山あっても不思議じゃないのである。流石にこいつは放流、でも1枚は1枚、枚数にはカウントしますよ〜。(笑)

その後、地底で15、6cm級をポツンポツンと2枚追加して、14時40分頃、やっとのことで形だけのツ抜けは果たしたが、それ以来、当たるのはトラギス2兄弟と笹野さん(雌)だけ。船長は少し延長して15時10分までやって下さったが、最後の30分はサッパリ気配無しのまま納竿となった。あ〜疲れた〜!今日はそれだけ!(笑)さっさと片付け、バッグを持ってキャビンに非難である。今日の釣果は3〜15枚とのこと。竿頭はミヨシの常連さんらしい。今日は雨止まない、風強い、魚食わないの三拍子揃ったタフで修行のような釣りだった。雨風までは分かっていたけど、魚食わないのはまったくの予定外。ドン!なんていいアタリ、今日は一回もありませんでしたもん。誰でしょうね〜昨日31枚も釣ったのは?そのご本人も出船前に様子を見に来られていたけど、悪い日を上手くかわすから流石です。(笑)今日はそんなこんなで、魚も私も活性上がらずのまま一日が終わりました。と言いつつ今日の修行でカワハギ経験値はプラス0.1?これに懲りずにまた行きますよ〜。

P.S.
竹岡沖のカワハギはコッパにも肝が入っていて身質が良いですね〜、久しぶりに肝醤油でお刺身を食べたら旨かったですよ!その他は全部まとめて唐揚げ。カボスを絞って塩で食べたらマイウ〜でした!


本日の釣果、カワハギ 10枚(14〜23cmが9枚と12cmの小型1枚は放流)。その他、カサゴ3尾とシロギス21cm。

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