雨の城ヶ島、良型カワハギの引きを堪能

10月27日(木)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
23日(日)、何年か振りに長男とカワハギ釣りをする予定が未明からの南西強風で出船中止。長男の分までシコタマ剥いたアサリ、ど〜してくれるんだよ〜!ということで、本日、ITAMASAさんにお付き合い頂き消費しに行くことに。(笑)今週に入り、竹岡、久里浜、鴨居方面では爆釣情報も出始め、いよいよシーズン最盛期に突入という感じだが、こちらはどんな様子だろう?そこまでの爆釣なんて期待しないが、そろそろ20枚くらいの釣果が上がればいいけど。釣りともなれば目覚ましの2分前に勝手に目が覚め、京急の二番の特急に乗り込むとITAMASAさんと合流。6時57分、三崎口駅に到着したが外は本降り。10月は3回目のカワハギ釣りになるが、天気はいずれも雨雨雨、何時になったら爽やかな秋晴れの下で釣りをさせてもらえるのだろうか?である。駅でカッパを着込み、迎えに来てくださった船長の車に乗っていざ港へと向かった。今日のメンバーは全部で6名。くじ引きで釣り座を決めると、左右ミヨシに私とITAMASAさん。相談して私が右舷、ITAMASAさんが左舷に入ることにした。

定刻7時30分、出船である。最初は西側から探索し、状況により城ヶ島沖に行ってみようと船長。7時45分、諸磯沖のやや深場、40m前後から開始となった。北の風やや強く雨。海上は1m程度の波で潮色は良好。開始数分で型が出ないと船長は早めの判断で小まめな移動。油壺辺りまで北上するが、期待に反してカワハギの気配は遠い。今日は長潮で実釣時間はダラダラ上げ潮の予報だが、今のところ潮の動きは特に感じない。底からタナまでリサーチするが、元気が良いのは外道ばかり。1、2mのタナではベラがガツガツ食ってくるし、3、4mではチョウチョウウオの類。どこ行ったんだよ〜カワハギ〜!軽くヤバイ滑り出し。8時半を回り、三崎の堤防際に移動。ここは上げ潮がトロトロと効いており、水深23〜11mを徐々に浅くなる流しでキツイ根の中。するとITAMASAさんに船中初物がヒット。他のお客さんもポツポツと型を見始め、ちょっと遅れて私もようやく17cm級の本命。底は外道が凄いので、1.5m程上で食わした。かなり魚っ気は濃いが、外道とカワハギのアタリが8:2程度だろうか、カワハギも小さそうで、なかなか針掛かりせず数にならない。

9時、魚が小さいと見た船長は城ヶ島沖へ移動。こちらは東から西に抜ける潮が効いていて、水深はだいたい45〜35mが中心。海面は若干真水っぽい薄濁りだが、そう悪い色ではない。我が右舷は払い出しのため釣り難く、せっかくアタリが出ても船の動きで本アタリの前にサヨナラが多く、ちょっとイライラ。雨は依然本降り。手が滑って餌が着け難いが、アサリは雨で濡れないようにタオルで挟んだ状態でコンビニの袋の中で雨宿り。ここも外道の活性が高く、ITAMASAさんは九千のトリプルで2万7千、私は九千のダブルで1万八千。(つまんね〜、笑)しかも雄のダブル、雌のダブル。他に笹野さんダブル、寅さんダブル、倉掛さんダブルといずれも嬉しくないダブルを次々に達成。底付近はお魚天国である。周りの様子を見ながら中層主体の釣りを続けると、ポツンポツンと23〜25cmのカワハギを2枚ゲットし、10時でやっと3枚。今日は中層もベラが多いが、もっと上を攻めるとカワハギが当たらない。1〜2mのタナでアタリがよく出るが、ベラとカワハギが混在してやりにくい。そんな中、カワハギらしきアタリに限って掛けられず餌は丸裸。クッソ〜渋い食いにジレンマ。


城ヶ島沖に移動も雨は本降り。

様子に変化が見え始めたのは10時半頃のこと。お隣のO澤さんが捨糸1m程の仕掛けから通常の仕掛けにチェンジし、3枚、4枚と連続ゲット。潮が少しトロくなってきた感じがするし、これはチャンス到来か!私は中層で気配があったので、少し続けていると11時ジャスト、待ってました!1.5mくらいのタナでモゾモゾっと来てゴン!少し下げるとゴン!またゴン!更に下げるとズドドド〜ン!と重たいアタリにガッツリ合わせて竿が胴からひん曲がった。底付近で激しい抵抗に見舞われ竿で溜める。この瞬間が快感!ちょっとサイズいいよ!リールを巻き始めるとあまり引きが無いけどやたらと重たい。カワハギか?と思いながら慎重に巻き上げると時折重さが変化したり、ズドドドン!と竿を叩かれオットット〜。こりゃ間違いない。ようやく水面に浮いた魚を見るや思わずデケ〜!と叫びそうになった。目測32cmは下らない。マズイ!ちょっと沖目に浮いてしまったので、抜き上げるのを躊躇。少し手前に寄せて掛かりを見てから玉網を頼もうとした瞬間、あれ!?ぼんやり海中に消え行く白い影。ウソ!ハズれた?何やってんだよバカモ〜ン!目の前真っ暗、貧血で倒れそう。(笑)

しばらくの間、ゆっくり海に消えていくあの映像だけが頭の中でフラッシュバックしていたが、お隣のO澤さんが調子いいので、ガッカリばかりしていられない。気分転換に中オモリをゴム張りオモリ1.5号から接続式の3号にチェンジして地底の叩き釣りに変更。するとすぐに1枚。そしてまた1枚。激しく叩いてから弛ませ過ぎずにそっとテンションを抜くと、すぐに穂先に反応が現れる。こんなすぐに反応するの今年初めてだな。こうなると勝負は早いが、空振りも避けられず、プチ入れ食いといったところ。11時台は7枚ゲットして、ちょうどお昼にツ抜け。小振りも混ざったが、20cmオーバーが主体と型も良好。朝からこのペースで釣れれば40枚くらい行くんだけどね〜、そんな日なんて滅多に無いのだ。案の定、ペースは落ちて12時半までに2枚追加し12枚としたものの、西へ通す潮が止まると食いの方もパッタリストップ。また元の状態で、上をやったり下をやったりのリサーチが続くのであった。たまに中層で「らしいアタリ」が出るけど、余裕で見切られているのか、巧妙に餌だけ取られる。触りの感じからして小型では無さそうだけど、上手いこと針が口に入ってくれない。

13時を回り、お天気は急速に回復。雨は上がり、空がだいぶ明るくなってきた。帰りまでにカッパが乾けばいいけどな〜。風は東に回り、潮も一時より動き始めたような気がする。13時半を回って久し振りの1枚。これも25cm級のナイスバディで地底の叩きに反応した。その後、ポッツンポッツンと掛かるのは殆どが良型。しかしアタリは小さく、モゾモゾっと前アタリが出てからドン!なんて威勢の良いアタリは来ない。根掛かりしたようにスーっと仕掛けが張るけど、確実に生体反応と分かる動きだから、そこが合わせ時。掛けてからやっぱり食ってたでしょ!って自分で納得するようなアタリの出方である。このパターンで乗せたカワハギは全て針が口の上か横にガッチリ刺さっていて、巻き上げ中も激しい抵抗を見せる。アタリが小さいものだから、掛けた後、引きの強さがイメージとギャップがあり面食らってしまう。14時でようやく15枚。この食いの中、後30分で目標20枚まで5枚は困難。結局、その後は終了間際に1枚追加するのがやっと。釣果16枚で14時30分、本日の釣りは納竿となった。空はすっかり晴れて、穏やかな晴天の下、帰港である。

全体の成績は6名で6〜16枚。ITAMASAさん、O澤さんは12枚だったらしい。今日の印象だと城ヶ島回りは群れが固まるにはまだ時期的に早い感じだけど、何と言っても良型が多いのは魅力。一日を通すと食い方にムラがあったけど、最終的には釣果の3分の2が20cmオーバー(その半分が25cmオーバー)だから十分に良型主体と言えるでしょう。そして、逃した獲物は大きいと言うけど、あれはマジでデカかった。是非、生きながらえてもう一度私の仕掛けに食い付いて欲しいものである。(そんな上手く行くわけ無いよ!笑)まあそんなこんなで、悔しいバラシあり、プチ入れ食いあり、ちょっとしたテクニックで会心のヒットに持ち込んで自己満足なんていうのもありで、色々な要素が入り混じったカワハギ釣りらしい釣りだった。ITAMASAさん、O澤さん、そして他の皆さん、今日は雨の中、お疲れ様でした。またやりましょう!それと会社の皆さんはこの釣行記は見なかったことにしてくださいよ!火曜日、風邪引いて休んだ奴が木曜日釣りで休んだなんて口が裂けても言えませんからね〜そこんとこひとつよろしく!(笑)


本日の釣果、カワハギ 16枚(16.5〜27cm)、20cmオーバーが10枚、内25cmオーバーが5枚と良型主体でした。他はウマヅラだけ持ち帰り。

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