イナダ好食い&マダイもゲット

12月4日(日)、剣崎間口港の尚二郎丸からマダイ&イナダに行ってきた。
今日は横浜サンスイの店員M君主催の仕立船に参加させて頂くことになった。一応マダイ狙いだが、イナダの調子が良いので、状況を見て両狙いになりそうだ。イナダが3、4本でも取れればお土産的には十分だけど、最近、個人的にコマセ釣りの運が良いので、もしかしたらもしかするかも?と内心は赤い方も期待しての釣行である。4時50分、いつものように佐Tさんが迎えに来てくださり、いざ間口港へと向かう。5時45分、港の駐車場に到着したが、外はまだ真っ暗。駐車場はみるみるうちに車で埋まり、暗い中、みなさん車の照明で準備を整え、続々と船に向かう光景は活気に満ちている。我々はしばらく車で待機し、外が白んできた頃、やおら準備を開始する。着替えや道具のセットも終わった6時30分過ぎ、本日のメンバー5名全員が揃ったところで船に向かった。釣り座は右舷ミヨシからY子ちゃん、サンスイスタッフのK島さん、艫に店員M君。左舷ミヨシに佐Tさん、艫に私の配置。船長は事前に各釣り座にコマセをセッティングし、クラッシュド・アイスを人数分バケツで用意してくれている。6時50分、出船。港を出ると協定時刻の7時まで待機。今日は低気圧の接近に伴い、次第に南西風が強くなる予報。その通りになれば、早上がり覚悟だが、何とか時間まで持ってくれることを願う。7時ジャスト、港前で待機していた数十隻の船は一斉にエンジンの回転数を上げて松輪瀬へと向かった。

船長はタカ寄りに固まり始めた船団で一旦減速したが、再度、船を走らせ一段沖目のポイントに向かった。7時10分、船首の向きを変えブレーキが掛かると、ハイやってください!と早速開始のアナウンスである。北東の風やや強く曇り。海上は白波が立ち、低気圧の影響だろうか沖から1m前後のウネリが入る。ウネリと反対に流れは下げだから逆波立ってあまり海は良くない。今日は大潮後の中潮初日で只今上げ一杯、12時半頃が干潮の予報。潮色は澄んでいるが、天気が暗いのでマダイには良いかもしれない。最初はハリス4号8m、PEマダイ9号の一般的なマダイ仕掛けで開始。タナは各自で底から取る方式。ハリス分プラス2、3mになるよう、ビシが底に着いたらすかさず4m巻上げてコマセを振り、さらに4m巻いてもう一回。そして2、3m巻き上げ、ビシダナが都合10〜11mのところでアタリを待つようにしてみる。ポイントは起伏があって、水深は50〜60m程度。20分程やったが、餌取りにかじられる程度でアタリは出ない。7時30分、イナダが出始めたみたいだからやりに行こうと船長。少し移動して船団に合流すると第一投、いきなり佐Tさんにヒット。マダイ竿が豪快に絞り込まれた。私もコマセを詰め替え再投入。イナダのタナはマダイより上で、ハリス分プラス4、5m。下から6mと10mで2回振って12、3mに合わせる。すると10秒も立たずにグ〜ン、グ〜ン、グォーン!と絞り込まれ、キタ〜!

マダイの道具だから引きがやたら強く感じる。巻き上げたかと思えば突っ込まれてドラグが逆転。4号ハリスだから無理はできない。やり取りしながらドラグを調整し、竿の粘りで浮かせる。気が付けば、船上同時ヒットでお祭り騒ぎ。私も最後に何方かとお祭りしてしまい、船長が絡んだ仕掛けを上手く手繰って魚を取り込んで回る。デッキをズタバタ、どれが誰の魚だか良く分からない状態だが、みんな良型のイナダである。獲物をバケツに放り込んで、速攻で道具を入れるとまたヒット。凄い食いだな〜!今度は途中まで浮かせたところ、フッと軽くなりバラシ。仕掛けを回収するとハリスの変な所で切れていたから、きっと先程のお祭りで傷が付いていたに違いない。チェックが甘かったせいだが、仕方あるまい。この調子ならハリスは多少太くても食いそうだから、6号8m、伊勢尼10号の仕掛けにチェンジして再投入。そしてまたまたヒット。ハリスが太い分、竿尻を腹に当て、強引にやり取りして2本目をゲット。その後、ゴマサバが湧いてしまい仕掛けがなかなか降りなくなるが、無事タナまで持っていければイナダが当たる。そうこうするうちにイナダのタナでもサバが出始め、かなりうっとうしい。船長はサバを避けながら小まめに船を旋回させるが、イナダの食いは徐々に小康状態へ。30分程の間、好食いで5打数3安打。早くもお土産は確保完了、どれも丸々太って旨そうなイナダである。しかし、この調子で食ったらクーラーが2時間持たないだろうし、腕の方も既にパンパンだから休憩も必要なのだ・・・と余裕をかます。(笑)


ウネリの中、イナダの食い良く、皆さん、順調にお土産ゲット。

9時、右舷艫の店員M君が船中初のマダイを上げた。1Kg前後の綺麗なマダイ。いいな〜!タナはどっちに合わせれば良いか船長に聞いてみると、ここは両方狙えるからプラス2、3mでやってみて!とのこと。仕掛けをマダイ用の4号8mに戻し、プラス2mくらいのタナでやってみることにした。すると佐Tさんに良型のアジがヒット。船長曰く、漁礁の真上に着けているそうだ。回収のアナウンスと同時に私にも何かヒット。あまり走らないし、下に突っ込むからもしかして小型の赤いヤツ?と思ったら36cmのアジだった。おかず的には最高!なかなか良い展開だぞ〜。9時30分、潮回りで水深48mからの一投目、プラス2mに合わせると穂先がグン、グン、ここで合わせちゃいかん!少し様子を見ていたらそのまま胴まで持ち込まれた。ヨッシャ!なんか来たよ!竿で溜めるが、イナダの引きじゃない。下へ下へと伸す重量感が赤い魚を連想させる。今度こそもしかして・・・?ちょうどトイレに来ていた佐Tさんが、竿の動きを見て、これはマダイだよ!船長はマダイかイシダイだな〜!どっちでもいいから大事にやろう。ドラグを緩めに設定してあるので、途中の突っ込みで幾度も逆転し、ドキドキものである。魚と喧嘩しないようにだましだまし上げてビシを回収。ハリスを手繰ると佐Tさんがマダイだ!赤いよ!そして玉網に収まり、やったぞ〜!本命マダイをゲット。マダイ船でマダイ釣れたよ!(笑)我が『青(鯖)龍竿』、3度目で初マダイをゲット、うれし〜!家で測ってみたら48cm、1.7Kg。夢の大ダイには程遠いけど、狙って釣った1枚はやっぱり嬉しい。


念願のマダイゲットです〜!(笑)佐Tさん、最後に大物を掛けて15分やり取りの末・・・結果は如何に?

その後、アタリは出ないまま入れ替えの繰り返し。船長もマメに船を回すがマダイは姿を現さない。風は少し収まって来たようだが、ウネリが徐々に高くなってきたような気がする。天気予報の南西風晴れとは180度違う北東風の雨模様。10時、またイナダが出てきたみたいだからイナダを釣ろうと船長。何回か入れ替えた後、10時30分頃から船中ポツポツ釣れ始める。11時頃から私にも当たり出して立て続けに3本ゲットで都合6本。既にクーラーは7分目。お昼を回ると、午前中の勢いは無いものの、アタリがポツンポツンと続く。イナダはもうお腹一杯なので、タナはプラス2mを基準に、潮が少し速くなってきたこともあり、低めのプラス1m前後でマダイを狙う。タナを下げると餌取りが多いが、たぶんベラやカワハギの仕業だろう。アタリが分からなくても時間が経てばもう餌は無いと見て、頻繁に入れ替えて本命のアタリに備える。12時半を回って私にアタリ。マダイのタナに合わせたつもりだったが、食ったのはイナダ。潮が速いので付け餌が浮いていたか、イナダの方が低いタナで食ったのかもしれない。これは今日一番のサイズで1.6Kg級。4号ハリスだったので大事にタモ入れした。そして程なくもう1本。これも同じ低目のタナで食わせた。13時を回り、一時置き竿にしてお茶を飲んでいたら、竿がドスン!と突き刺さったままドラグが勢い良く滑り出す。急いで竿を手に持ち替えて応戦するが、止まる気配が無い。これはデカイ!たぶんワラサ級だろう。いくら4号とは言ってもあまり出し過ぎるのも怖いもので、少し絞ったところプスン!こっちを向かせる間もなく切られてしまった。

あっけない一幕だったが、いきなり30mくらい糸を出されたので、絞りたくなっちゃうよね〜。まったく後悔先に立たずである。針のチモトから行ってしまったので、結び変えて再投入するとすぐヒット。しばらくやり取りしたが、またまたバラシ。何やってんのよ〜!回収するとサルカン側から切れていた。これはちょっと盲点だったが、何回もやり取りしていたので、結節が弱っていたのかもしれない、反省。今日はこのままイナダで終わりそうだし、ワラサ級も食い出したので、朝方使った6号仕掛けにチェンジすると13時15分、またもヒット。これはイナダ級、6号なので強引に引き寄せ、そのまま抜き上げて本日9本目をゲット。ウネリは段々高くなって目線に近い波も出始めた。今日は風も出そうだし、海も悪いので、30分早上がりするらしい。ちょうど今上げたイナダが針を飲み込んでいたので、少し早いが私はここで道具を畳むことにした。13時25分、道具が上がった人から後片付けに入っていると、いきなり佐Tさんに大物がヒット。全然止まらず一気に80mも出たらしい。ワラサにしてもモンスター級か?凄い走りで流石の佐Tさんでも止められず、道糸が海面と平行に近いくらい遠くに伸びている。どうやら僚船とお祭りしたらしく、船長同士が無線でやり取りしながら船の位置を上手く動かす。操舵室から船長が飛び出してきてアシスト。お祭りは解けたが、根掛かりしてしまったようで、船長が力を込めて道糸を手繰り上げたけど、最後はビシごと持って行かれてしまいジ・エンド。15分もの長きに及ぶ戦いは幕を閉じた。13時40分、撤収である。

いや〜お疲れ様でした。でも最後のモンスターは顔見たかったね〜。ハリスは5号だったそうだけど、お祭りしなければ何とかなったかもしれませんよね〜残念!帰りはウネリを横に受け、大きくローリングしながらの帰港となった。私はクーラーから魚を一旦全部出して、向きを考えながら入れ直したらやっと蓋が閉まったような状態で、今日も大漁。皆さんもトランク大将が満タン。店員M君は船長にイナダ3本のお裾分け。港に着くと二人掛かりでクーラーを岸壁に陸揚げである。マダイは船中2枚に留まったが、イナダは大漁、後はアジが少々といったところ。ワラサ級は船中何発かヒットしたけど、どれも取れずという結果。船長曰く太い道具だとなかなか食ってくれないらしい。だから細ハリスの時に限ってデカイのが食っちゃうのは仕方なかろう。今日はハリス4号と6号を使い分けたけど、4号だとイナダの数釣りはトラブルが多い。結局、ワラサ級にやられたのを入れて13打数9安打。逃した4本はハリス切れ3回、すっぽ抜け1回。ハリス切れは3回とも4号ハリスだった。新品の4号でやっている分には問題無いけど、数釣っているうちに痛むし、繰り返し使うことを考えれば、5号ないし6号が無難だと思う。マダイとの両狙いだから切り替えが難しいけど、釣り分けるとしたら道具を二種類用意して臨むのがベストだろうか。(電動リールを1台しか持っていないのでやりませんでしたけど・・・)ということで、ご乗船の皆様、今日は天気の悪い中、お疲れ様でした、またよろしくお願いしま〜す!


本日の釣果、イナダ 9本(1.2〜1.6Kg)。


マダイ(48cm、1.7Kg)、マアジ(36cm)。

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