2005年カワハギ忘年会

12月25日(日)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
今日はここ数年恒例となったカワハギ忘年会。一昨年は松輪の瀬戸丸、昨年は諸磯の光二丸、そして私が幹事を務める今年は三崎港は角田丸からの出船である。この年末になって日本列島は記録的な大寒波に見舞われ、日本海側ではこれでもかと大雪が降り、太平洋側でも南西強風と北東強風の繰り返し。そんな状況下、例年に比べて出船出来る日も少ないし、出船できても大きなウネリの中で厳しい釣りになることが多い。このカワハギ忘年会も当初10名参加で23日(金)を予定していたのだが、前日から西南西の強風に見舞われ、止む無く延期を判断。本日25日、参加可能な6名だけでスライド出船という形になった。参加できなかった皆様には大変申し訳ないが、角田船長のご配慮などもあり、縮小版とは言え何とか開催に漕ぎ着けたことを幹事としては嬉しく思う次第である。さて、結果的に延期の判断は大正解だったようで、久し振りの晴天凪を期待できる本日、澄み潮&1本潮の上げ潮トロトロでカワハギ超ご機嫌と行きたいところ。今年はなかなか好条件に当たらなかったこともあるが、個人的には釣果20枚を超えた日が無く、このまま行くと私のカワハギ歴の中ではワーストアベレージになってしまいそうだ。

朝6時、OKAZUさんに迎えに来て頂き、途中、三崎口の駅で隊長こと川さんと待ち合わせ、予定通り7時10分頃に港に到着した。これでメンバーは全員集合。くじ引きで釣り座を決めると左舷ミヨシからTAKEさん、バイオボーズさん、OKAZUさん。右舷ミヨシから川さん、私、シロギスさんの配置となった。準備も整い定刻7時30分、出船である。低速で沖に出ると今日はいいかも!ここ数日の状況からすると夢のように平らな海面が広がる。航程たったの5分、7時35分には船首を回して停止、城ヶ島東の白灯沖で開始のアナウンスとなった。北東の風、雲は多いが晴れて厳しい冷え込みである。海上は凪で潮色は極澄み。最初は水深34mからの流しとなった。1投目、いきなりミヨシの川さんがカワハギを上げた。そして艫のシロギスさんにも初物。うっそ〜!みんな仕事が早過ぎるんじゃないの?(笑)私は今年15回目のカワハギ釣行になるが、これまで有り得なかった展開に豆鉄砲を食らった鳩のよう。お二方がカワハギを取り込んだ後、少し遠めに払い出した仕掛けを弛ませたり聞いたりしていたらウン?という怪しい前アタリ。これは来たぞ、ニヤリ。聞き合わせ気味にテンションを掛けるとドス〜ン!ドンドンドン!と勝手に針掛かり。私にも来たよ〜!コレちょっと良さそうだわ。


いざ出船。ジャ〜ン、いきなり31cm出た〜!

引きをかわしながら慎重に巻き上げると水面にボコ〜ン!うわデッケ〜!ここで躊躇すると例の悪夢の二の舞を演じかねないので、一気に抜き上げ、無事、船上に上がったカワハギ。ヨッシャ!よく見ると30cmありそうだよ。船長からメジャーをお借りして測ってみたら、なんと31cmの自己記録。今まで家で測って30cmジャストというのが3回あるけど、これを超えたのは初めてのこと。やった〜!釣れる時は呆気ないもんだよね。まさか朝の一投目で尺ハギが上がるなんて夢にも思わないでしょ。今日はこれだけでも記念すべきカワハギ忘年会になりそうだ。潮周りは小潮の3日目で満潮が11時過ぎの予報だったと思う。この時間、トロトロと東から西に流れるが、風で押されながら左舷に突っ込みの艫流しに見える。その後、仕掛けを弛ませれば確実にアタリが出て、カワハギのご機嫌はすこぶる良好。ポンポンポン!と30分で5枚ほど上がった。型は18〜20cmが主体で、最初にデカイのを見ちゃったから目が麻痺して小さく感じるが、この時期の数釣りとしては十分なサイズである。そんな中、シロギスさんも28.5cmの大型を上げ、ワンコイン大物賞(みんなで500円出して、2尾の全長で総取り)は、まだ私が一歩リードだが、もう1枚大型を上げなきゃヤバそうだ。

水温が15度前後まで低下しているそうで、そのせいか外道が少なく非常に釣り易い。当たれば8割方カワハギだが、触りだけで終わることも多く、アタリが多いとは言ってもなかなか高確率で掛けられないのは何時ものことである。9時にツ抜けして、シロギスさんも同じようなペース。川さんはアタリが出ても首を捻る場面が多く、序盤は少し苦戦気味。左舷はよく分からないが、今日は珍しくバイオボーズさんが大人しいからきっと釣れているに違いない。ここで刺激するのは止めておいてあげよう!(笑)9時を回るとだんだん底潮が付いて来なくなった感じがする。依然、カワハギは当たるのだが、急に引っ掛かりが悪くなってしまい伸び悩みタイム。ちょっと早過ぎるんじゃないの!(笑)入れればかなりの率でアタリは出るんだけど、どうしたもんだか掛けられない。今日は前回までの残りの塩漬けアサリを使用しているが、ここに来て餌の硬さが気になり始めた。ちょっと食い渋るとその微妙な加減が影響することはよくあること。少し小さめの餌を選んで食わせようとするが、空振りの連続である。川さんは逆にペース上昇気味、シロギスさんは相変わらずのペースで釣り上げる。だんだん状況変化に手が合うか合わないかの差が顕著に出始めたようだ。

私はハゲ針愛好者で、ドツボに嵌った時などは違う形の針で気分転換したりもするが、いざやってみると釣れる気がしなくなって、すぐに元に戻してしまうのが常である。ただハゲ針に関しては新しい製品が発売されると大体試してみるのだが、今日はH社の『速掛カワハギ』、S社の『アスリートカワハギ』という針を初めて使用。刺さりの良さと強度はハゲ針に関しては相反する条件のようで、理想的には細身軽量&針先はスローテーパーで刺さりが良く、大物を掛けても安心できる強靭な針となるわけだが、なかなか完璧と思える製品にはめぐり合えないのが実情。今日は尺ハギも抜き上げたし、今のところ刺さりも良好な『速掛カワハギ』の5号を使い続けているが、どうだろうか・・・。何時しか空からは雲が取れてこの上ない晴天、右舷は水面がギラギラと反射が眩しく、穂先が見辛い。バッグからサングラスを探すが、うっかり忘れてきてしまったようだ。今日は吸殻入れも忘れてきてしまい、部屋を大掃除したせいで一から荷物を揃えたからだろう。1m前後の周波の長いウネリがあるから、きっと沖の方では吹いているんだろうね〜。でもこれなら十分凪のうち。ここ数日の状況からすれば天国である。さて、実釣の方だがお昼で13枚。ということは9時からの3時間はたったの3枚?アタリはあるけど掛けられない止まらないモードばく進中である。(笑)


皆真剣そのもの。船数も少なめで・・・。

シロギスさんが11時過ぎに29.5cmを上げて本日2枚目の大型をゲット。このままだとワンコイン徴収されて、そのままお持ち帰りになってしまうではないか!何とか阻止しないと・・・。(笑)私のドツボとは裏腹に川さんが小振りながらも一時入れ食い状態。分からないもんだよね〜。カワハギ釣りは何時もどこでどう転ぶか全く展開が読めない。個人的には朝の食いが続いたら50枚ペースなんだけど、上手く行かないものである。依然、叩いてすぐに飛びついてくるような食い気は全く無いが、居るには居るようで、非常にデリケートな釣り方の違いが大きな差となって現れるような、ある意味面白い状況ではある。仕掛けを張ったままだとまずアタリは出ないが、弛ませるにも急に大きく弛ませるのはダメみたい。アサリも大きめの物を使うとまず掛からない。この辺は水温低下の影響もあると思う。朝みたいに明確なアタリが出ないので、中オモリを1.5号から1号にチェンジしてゆっくりした弛ませ釣りを心掛ける。風は西南西に回りミヨシ突っ込み気味。今度は右舷が日陰に入り急に寒くなった。バイオボーズさんに今日タナやりました?って聞かれたが、今日はたまに探ってみるものの生体反応無し。とにかく弛ませオンリーである。13時、中オモリを外して幹糸の上針と中針の間に4Bのガン玉を噛ませる。いきなりアタリが良くなって2枚連釣。

正解はこれか?と思ったのも束の間、下げに入って底が冷えてきたのか、アタリの頻度は徐々に減って、餌がそのまま残ってくる回数が増える。左舷はポツポツ出ているようだけど、こっちは全然触りもしなくなってきた。気が付くのがちょっと遅かったな〜。今日はこれが当たりだったかもしれない。船長に何枚釣ったか聞かれ17枚と答える。暗黙のうちに目標20枚を意識させられるけど、マズイな〜ペースガタ落ちのままアタリも減ってきたから厳しいぞ。シロギスさんはとっくに20枚を超えて我が道を独走中。川さんも小さいと言いながらもポツポツ。少し遠投してゆっくり這わせてみたり聞き合わせてみたりするが、前アタリ全然分からず、聞き上げたらズドドドンと掛け損なってみたり、やきもきしながらも何とか14時で19枚。あと30分で1枚釣りたいけど間に合うかな〜。すぐにアタリが出たけど渋い触りで掛けられず。間違いなくカワハギのアタリである。そして14時15分、ゆっくり弛ませると下にフッと押さえ込むような前アタリ、ゆっくりテンションを掛けながら持ち上げて乗ったぞ〜!リールを巻きアワセ気味に速めに巻き上げると確かな手応えへと変わる。そのまま抜き上げたのが20cm級でようやく目標の20枚に到達。操舵室から船長が手を差し伸べてくれて握手。よく見てますね〜!(笑)そして最後の流しとなり左舷では何枚か出た様子だが、私は3回入れ替えてノーアタリ。そのまま定刻14時30分を迎え納竿となった。

さて、本日の成績を発表しないわけには行くまい。(笑)竿頭はシロギスさんが一日コンスタントに上げて28枚、バイオボーズさんは今日は一番苦手なパターンですよ!と言いつつ25枚(どこがだよ、笑)、私が20枚、川さん18枚、OKAZUさん15枚、TAKEさん14枚とのことでした。2枚全長はシロギスさんの29.5cmと28.5cmで竿頭とコインの総取り。やられた〜!私は31cmの次が急に小さくなって22cmとまったく勝負にもならず。(笑)シロギスさんは今年過去2回の釣行はいずれも片手だったらしいけど、今日は良かったですね!横で見ていても楽しそうでしたよ。魚はこれまでに比べてかなり固まってきており、個人的には今年やった中でダントツアタリが多かったです。ただ水温の低下に伴い、潮の良い一時には活性が上がるものの、基本的に食いが渋いと感じた。今日は朝の一時間を過ぎてから急に掛けるのが難しくなり(私だけかもしれませんが)、その辺上手く対応できなかったのが反省点。こういう時はどうするか、今後もうちょっと引き出しを増やさないといけませんね!そんな私でもアタリだけは終日出ていたから魚はかなり居るのでしょう。これでちょっと暖かい良い潮が差してきたら、いきなり爆モードに突入かな?今季は年が明けてもしばらくは要注意でしょうね。ご乗船の皆さま、そして角田船長、本日は大変お疲れ様でした。カワハギ忘年会に相応しく、アタリ多く一年を忘れるほど熱く悔しいカワハギ釣りになったのではないでしょうか。今回参加できなかった皆さんも次回は是非!またやりましょう!


本日の釣果、カワハギ 20枚(16〜31cm)。


シロギスさんとバイオボーズさんのツーショット。


皆で記念撮影。上段左からTAKEさん、OKAZUさん、川さん。下段左からシロギスさん、バイオボーズさん、私。

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