左右で明暗くっきり毘沙門沖のアマダイ

12月29日(木)、三崎港の角田丸からアマダイに行ってきた。
思い起こせば今季2回のアマダイ釣りはいずれも内容が良くないが、このところ水温が急落したせいか、遅れ気味の感があった久比里のアマダイ船でもようやく本番らしい釣果が聞かれ始め、凪さえ良ければかなり期待が持てそうである。角田丸のアマダイ乗合は本日が初出なので、正直言って不安も無いわけではないが、状況は上向きだから2005年の締めに良い釣りができればいいな〜と思う次第である。今日はOKAZUさんに5時40分頃に迎えに来て頂き、いざ三崎港へと向かった。7時にはメンバー6名が無事到着し、くじ引きで釣り座を決めて乗船。右舷ミヨシからお馴染みのU山さん、OKAZUさん、店員M君。左舷ミヨシから佐Tさん、私、そしてもう一人のお客さんという配置になった。準備も整い7時25分に出船である。船長に聞くと、このところ模様の良い毘沙門沖から始めるそうだ。三崎東口から出て航程たったの10分、早くもポイントに到着である。船長は船を止めると潮向きを確認して位置調整、7時40分、水深71mから開始となった。


予報より風強く冷え込む船上。新調のD社HT400FBE。

北北東の風やや強く晴れだが曇が多い。海上は白波が立つが、風裏になるので多少グラグラする程度。潮色は気持ち濁りが入ったのか暗い感じである。潮周りは若潮後の中潮で干潮が9時30分頃の予報。現在のところ西から東に良い感じで流れるが、この辺りは東から西に流れる方が魚の食いが良いような経験があるので、果たして結果はどう出るか。今日は船長の提案でコマセを使ったアマダイ釣りになった。と言うのも、東京湾、相模湾のアマダイ釣りではコマセを使わず、片テン2本針にオキアミを着けるだけのシンプルな仕掛けが主流だが、今日は初めてということもあり、船長が経験のある外房地方の釣り方に倣って、L80号のビシカゴでコマセ釣りを試してみることになった。出船前に一人1ブロックづつオキアミが支給され、使い終わったら普通の80号のオモリに戻して差があるかどうか見てみようとのことである。私自身、コマセを使ったアマダイ釣りは初めてだが、釣り方は意識してコマセを振る必要は無く、誘いで仕掛けが上下する際にポロッポロッとコマセがこぼれる程度にビシを調整すれば良いらしい。。

コマセに反応してキダイやカイワリなどの嬉しい外道が増えれば良いのだが、序盤戦は生体反応が極めて低い状況。水温が下がり過ぎたのか、いつも煩いヒメも今日はまったく姿を見せない。仕掛けを回収するとオキアミが半分食われていたりするが、ビシカゴのせいで細かいアタリがいつもより取り難い感じがする。まあアマダイが食えばはっきりしたアタリが出るだろう。開始1時間くらい経過したところ、左舷艫のお客さんがホウボウを上げた程度で、皆さんバケツは空っぽのまま、厳しいな〜。それに風が強いので竿が振られて釣り難い。天気予報では穏やかな晴天と言っていたが、まったくどこが?である。8時40分を回りミヨシの佐Tさんに何やらヒット。ちょっと良さそうだが、竿の動きからしてアマダイでは無さそう。上がったのは40cm以上ありそうな良型のホウボウだった。とりあえず高級食材ゲットでおめでとうございます。海面は東に流れているが、どうやら二枚潮のようで、人数の割りにお祭りが多いし、底も取り難い。今日は魚っ気が少ないし、早いとこ1本取らないとヤバイかもしれないな〜。潮変わりに期待するか・・・。

久比里三店のアマダイ船が周りに集まっているところを見ると、最近の好釣果はこの一帯で上がっているのだろう。けっこう移動が激しいようで、中には城ヶ島沖まで進めている船も居るようだ。9時少し前、これまでトラギスしか反応が無かったのだが、いきなり明確なアタリが到来。巻き上げに入ると引きからしてこれは本命だろう。でもちょっと手応えが弱いな〜。難なく海面に浮上したのは31cmのアマダイ。角田丸第一号アマダイのお出ましに船長と握手である。ヨッシャ、今日もボーズ逃れたぞ〜。最近、そんなことばかり言ってるような気がするが、アマダイ釣りで早めに1本取ることは精神安定剤のようなもので、その後の釣果を左右するほど重要なことなのである。その後、しばらく音沙汰が無かったが、9時50分、右舷のOKAZUさんと同時ヒット。これもアマダイっぽいけどさっきよりも小さいな〜。佐Tさんに本命かどうか聞かれたけど、自信が無いからノーコメント。(笑)案の定、上がったのは25cmの小型アマダイ。これじゃしょ〜がね〜よな〜。アマダイはリリースしても生きられないので、小型もキープで一応2本目。それに比べてOKAZUさんの方は30cm台半ばのまあまあサイズ。いいよな〜。


頑張れども・・・アタリは遠い。良型3本ゲットのOKAZUさん。

本日の釣行記はここで終わっても個人的には十分なので、もう終わろうかと思ったが(笑)、まあそういう訳にも行くまい。この後は簡単にご説明するとにしよう。朝より少し深みの水深85m中心の流しで、右舷ミヨシのU山さんに自身初物となる40cm級の良型がヒット。11時前、左舷ミヨシの佐Tさんが大物を掛けるが、これはサメでガックリ。その直後、またもU山さんに!引きからしてデカそうだったので、私がタモ取りしに行ったのが48cmと本日一番のビッグワン。右舷のOKAZUさんにもサメ。そしてまたサメだよ〜と言いながらOKAZUさんが40cm級をゲット。(笑)そして立て続けにもう1本来て3本目。U山さんもあれから2本追加して4本。こっちは何にも当たんね〜ぞ〜!(笑)右舷艫の店員M君も初挑戦ながら40cm級の良型をゲットしておめでとう!そして13時50分、釣れる気がしないよ〜と嘆いていた佐Tさんにもようやく初物が来てボーズ脱出。30cm前後だが、あのサイズ見せられちゃうとショボイよね〜、でも型出て良かったです。そして14時30分撤収。やれやれ、船中初物が釣れたので、これはいいかも!と思ったのだが今日は大間違い。上げに入ってからは右舷の独壇場。左舷艫のお客さんは残念ながらとうとう型見ずという結果になってしまった。

確かに右舷流しだったけど、この人数でここまで明暗がはっきり出るのはいったい何故だろうと考えるが結論は出ない。船中11本で、左舷3本、右舷8本。しかも上げに入ってからは左舷1本、右舷8本。サイズ的にも11本中、下から3本が左舷の全釣果。とにかく今日は竿納めに相応しい(笑)納得の行かない釣りに終わってしまった。後半になり、私と佐Tさんはコマセが無くなって、普通のオモリに替えたが、右舷同位置のU山さん、OKAZUさんがサニービシのまま続けておられた。同じ重さでも水切れが全然違うため、道糸の角度が異なってしまい、お祭り頻発で釣り難かった。そして80号のビシカゴと普通の80号のオモリでは誘いの軽さも全く違うし、細かい外道のアタリの出方もだいぶ違う。今日は外道が殆ど食わなかったので、コマセの効果があったのか無かったのか全く判断が付かなかった。状況によってはコマセが奏効する場合もあるだろうけど、普通のオモリで積極的に誘いを掛けて細かいアタリも全部取るような釣りの方が自分の嗜好には合っているように思った次第である。ご乗船の皆さま、今日はお疲れ様でした。ウハウハの人とトホホな人に分かれてしまいましたが、こういう日もありますよ。50cmオーバーを目指して是非、また挑戦しましょうね。


竿頭のU山さん。アマダイ48cm頭に4本とオニカサゴ。船長とオニカサゴ釣れないか話してた直後に本当に釣ったからビックリです。


本日の釣果、アマダイ 2本(25cm、31cm)、釣果冴えずOKAZUさんから頂いた33cmも一緒に撮影。その他、カナド。

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