初釣りはカワハギから好スタート!

1月4日(水)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
初釣りの予定は特に決めていなかったのだが、角田丸のHPを見たら4日がカワハギ乗合になっていたので、どうしようかな〜と思っていたら、2日にOKAZUさんから連絡を頂き、それじゃ行ってみますか!という話になった。前回、12月25日にやった時は水温が下がって食いは渋めだったけど、アタリは多く魚がだいぶ固まっている感じ。条件良ければ好釣果が得られそうな印象を持っていたところ、嬉しいことにこの2、3日、黒潮分流の影響で水温が17度を超えてきた模様。これはチャンスかも!いつも食いが読めないカワハギではあるが、前日吹き荒れた西の強風も夕方には北東に回り、凪でできればかなり期待できそうである。5時40分、OKAZUさんが迎えに来てくださり、いざ三崎港へと向かった。途中、買い物を済まし、6時50分頃には到着。先客が1名居られるが、以前、別の船宿でよくお会いしたT井さんじゃないですか、ご無沙汰しております!最近はカワハギに嵌っておられるとのことで、これから大変ですね〜。(笑)今日のお客は6名と聞いていたのだが、あと3名が皆さん風邪でキャンセルになってしまったそうで、我々3名だけとのこと。釣り座抽選をするまでも無く、右舷ミヨシにT井さん、左舷は胴の間に私、艫にOKAZUさんの配置に決まり、準備も整った7時15分、出船となった。

ウネリが残る海上をゆっくり沖に出ること7時25分、前回と同じ城ヶ島東の白灯沖で停止すると船首を回して開始のアナウンスである。北東の弱風、曇り。海上は1〜1.5mのウネリはあるが、この季節としては十分な凪。潮色は極澄みのコバルトブルー。水深39mからの流しで第1投目、前回のイメージを引き継ぐように弛ませながら誘っていると早速カワハギらしきアタリ。針掛かりしたのは17cm級で今年の初カワハギを難なくゲット。同じく1投目でOKAZUさんにも初物。程なく右舷のT井さんも型を見て早々に全員ボーズ脱出。もしかしたら今日はいいかもよ〜。潮周りは確か中潮で満潮が8時30分、干潮が14時頃の予報だったと記憶している。この時間、上げ残りで西から東に気持ち程度動いているように感じるが、二枚潮は無く道糸が素直に立って釣り易い。序盤戦は弛ませで頻繁にアタリが出て、引っ掛かりもそう悪くない。型は17cm前後が主体だが、たまに20cm級も上がってそこそこ好調。開始1時間経過の8時30分で7枚。ペース落ちなければ40枚か、でも前回みたいに途中から手が合わなくなって、『朝だけ男』で終わる可能性も大いにあるから真剣にやらねば。船長に水温を尋ねると17.4度。前回が15度を切っていたので2.5度くらい上がっているようだ。船上が冷え込んでいるせいか、バケツで水を汲むとぬるま湯のように暖かい。


城ヶ島白灯沖35〜45m。開始早々順調にバケツは埋まって行くが・・・。

そろそろ潮止まりのようで、海面も動きが鈍いけど底もまったく動かなくなった。アタリを出すのに苦労し始めて若干ペースダウン。たまにタナも試すが不発、アタリが出るのはもっぱら弛ませである。開始2時間後の9時30分で12枚。そしてさらにペースは衰え10時30分で14枚。毎時7枚→5枚→2枚と良い感じに減衰曲線を描いているが(笑)、このペースだと次の1時間はゼロ以下じゃん?それは困る。船長に前回と同じペースだよ!と言われたが、今日は『朝だけ男』で終わりたくないな〜。朝一と違ってトラギスとベラの反応が早くカワハギのアタリが出し難い。それっぽいアタリがたまに出ても引っ掛かりが悪くてものにできず。前回もそうだったけど、潮が下げに入ると釣りが難しくなるようだ。底が全然当たらないので空中戦を試すとすぐにアタリ。な〜んだコイツら黙って浮いてるし。(笑)10時40分、1.5mくらい上で20cm級を掛けて15枚目。その後、タナで入れアタリ状態なんだけど、カワハギっぽいアタリはことごとく掛からない。針に掛かるのはキタマクラと笹野さんばっかり。底上1〜2mで上から引っ張られるような感じがするので、タナをどんどん上げていくと底から5mのタナでもアタリが出た。中にはクックッ〜ガココン!と極めてカワハギらしいアタリも出るけど掛けられない。そんなこんなで釣れない空中戦で遊んじゃったものだからマズイ!もう50分も型見ていないぞ。こんなことやっている場合じゃないのだ!

ふと艫の方に目をやるとOKAZUさんが良型らしきを掛けて巻き上げ中。デカそうですか?玉網を用意しようと思った次の瞬間、私の目の前を白く巨大な影が右から左に通過し、OKAZUさんの方に引き寄せられて行った。うわデッケ〜ウマヅラ?と思った瞬間、ボコ〜ンと一気に抜き上げた。何じゃそりゃ〜!カワハギか〜?これは凄いぞ〜遠目に見ても尺どころじゃ済まないサイズ。船長がメジャーで計測するとナント34cm。やったね!おめでとうございます!初釣りでいいことあったね〜。こんなの滅多に見られる品物じゃないよ。前回、私も31cmを上げたけど、二回りデカイもんな〜。私の角田丸大物記録は呆気なく10日にして破られちゃったけど、良かった良かった、本当におめでとうございます。こんな大物が口を使うんだから悪い潮じゃなさそうだ。私も頑張らなきゃ。釣れない空中戦は一時忘れて、弛ませたり叩いたりしているとすぐにアタリが出て久々のヒット。食い気が上がってきたのかな?そして同じ釣り方でもう1枚。釣れるじゃん!するとOKAZUさんがまたまた大物を掛けてやり取り中。また尺ハギ?と有り得なくも無い冗談を飛ばすが、伸し方がカワハギじゃない。竿の動きからするとイシダイっぽいよ。大事にやってね!けっこうやり取りして、だいぶ上まで来たところ、痛恨のハリス切れで残念!ハリスが切れたからやっぱりイシダイだったんじゃないかな?もしくは巨大なフグ?(笑)顔見たかったね〜。


出た〜!34cm!これぞ正真正銘のジャンボカワハギ。本当におめでとうございます!

右舷のT井さんは1Kg級のマダコを上げたり、お昼前にイベント盛り沢山でみんないいな〜!私には何事も無かったが、海中は明らかに活性が上がってきたようなので、早いところ20枚やっつけちゃおう。弛ませもトラギスばかり煩く、カワハギの気配が薄くなってきたので、また空中戦に戻すとすぐにアタリ。また浮いてるわ。1.5mくらいで当てて、少しづつ下げていくと穂先に重みが乗る瞬間があるので、そこで聞き合わせ気味に乗せていくと会心のヒット。ヨッシャ!そしてその後は空中戦でほぼ入れアタリ。1.5m持ち上げて激しく叩くと3つ数えるうちに必ず何かしらの反応が出る。キタマクラも同じタナに居るようで、カワハギとキタマクラが7:3程度の割合で当たってしまうが、同じところで食うから両方釣らねば仕方あるまい。その後、悔しい掛け損ないも何発か交えて、12時ジャストに20枚。こうなると次の目標は30枚なんだけど、この調子で空中戦で稼げればそう難しくはなさそうだ。しばらく続けると、少し上目にキタマクラが多くて、50cm〜1mくらいの低めのタナの方がカワハギの確立が高くなってきたようだ。その分、ベラのアタリが増えたからペースは大して変わらないが、13時で26枚。あと1時間半で4枚か、何とか30枚が見えてきたなぁ。一方のOKAZUさんはチョー尺ハギで昇天してしまったのかどうなのか、拝見した感じペース落ち気味でバラシも前半より増えてきた模様。お〜い!帰って来いよ〜!(笑)


右舷のT井さんも真剣勝負。OKAZUさんと私は一荷が1回づつありましたね。

13時30分、空中戦が続いて29枚まで行ったところで寸止め。急にタナで気配がしなくなった。そろそろ潮止まりかもしれない。さっさと諦めて地底の釣りに戻すが、相変わらずトラギスとベラが煩い。着底直後にブルブルと何かが着いてしまったので、そのまま誘っていたら、途中からゴンゴンゴン!とカワハギが食ったようだ。案の定、トラギスとカワハギの一荷でようやく30枚目。30枚なんて久しぶりのことだ。去年は年末のカワハギ忘年会での20枚が最高だったのに今年は幸先いいな〜。でも激渋になったら嵌らないですぐに止めよう。(笑)ちょうどその頃、1.7Kg仕込んだアサリも底をついたので、何時のだか分からない古いアサリを『カワハギ職人』で絞めて使ってみることに。少し前方に投げ込んで、中オモリ1号の重さを感じながらチョンチョンチョンと叩いてはゆっくり這わせる。聞き上げるときに怪しいモタレを感じたので、少し送り込んでから乗せるとドン!と当たって放してしまった。ヤバイ!速攻で叩きを入れ直してゆっくり仕掛けを寝かせるとすぐさま道糸に変化。よし、今度こそ!慎重に乗せるとドンドンドンと完全に掛かった。これはちょっと良さそうだよ。いい突っ込みを見せて浮上したのは自身今日一となる27cm。普段はこれでも悪くないんだけど、あんなの見ちゃったから、全然デカく見えないや。あれ以来、ちょっと良さそうなのを掛けるとまた尺か?と冗談が飛び出すが、あんなのがそう易々と釣れちゃ困るのである。

そんな調子で14時で31枚となったところ、潮が完全に止まってしまったようで、上も下も気配が何も無くなってしまった。その後、同じようなベタ這わせで1枚だけ追釣して今日は打ち止め。定刻の14時30分を迎え本日の釣りは納竿となった。今日の成績は私が32枚、OKAZUさんが34cmのチョー尺ハギを含む15枚、T井さんが12枚とのことでした。今日は釣れない空中戦に嵌った時間帯はあったけど、全体を通して手が合わなくてどうにもならないという時間帯も特に無く比較的順調。弛ませ、空中戦(50cm〜5m)、ベタ這わせなど少ない引き出しを引っ掻き回して、変わり行く状況にそこそこ対応できたのではなかったかと思う。まあ誰でも釣れるときはそんなもんですよね。針は前回と同様、ハヤブサの『速掛カワハギ』(肝グリーン)5号を使用したが、なかなか具合が良いので、しばらく使ってみようかな。終日、城ヶ島東側の35〜45mを攻めたが、ここ数回の釣行からしてもカワハギの数はけっこう多いようで、後は条件次第でどっちに転ぶかというところだろう。水温が上昇したので、このまましばらく安定してくれて、一日上げ潮ダラダラ底潮トロトロみたいな日に凪が当たれば数も型もかなり期待できそうな新年の城ヶ島沖であった。今日は34cmのビッグワンに度肝を抜かれたが、個人的には数もそこそこ纏まり、内容的にも良い初釣りになりました。ご乗船の皆さま、今日はお疲れ様でした。今年もよろしくお願いしま〜す!


本日の釣果、カワハギ 32枚(15〜27cm)。他にトラギス、クラカケトラギス、オキトラギス、コウライトラギス、ササノハベラ、キュウセン、イトベラ、キタマクラ、コスジイシモチ、オニカサゴなど定番外道多数は放流。

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