岩井沖のアマダイ、条件最悪で悪戦苦闘

1月19日(木)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
今日は仕事の方は休みをもらって平日アマダイに出撃。先週末、悪天候やら所用で釣りに行けず、どうも間が空くと体調が優れない。これは気のせいもありそうだけどホントの話。(笑)何だか頻繁に立ったり座ったりの釣りで行う軽運動が腰痛にも効果があるみたいで、一週空けただけで腰の具合もイマイチなのである。話は変わって、マズイことに年明けからインフルエンザが猛威を振るいだし、会社では隣の島で1人、2人と倒れていく中、同じ空間に居るだけで自分もうつったような気になるから怖い。そうでなくても人ごみや電車の中はウィルスが蔓延してそうだから、うがいと手洗いはまめに行い、睡眠を十分に取り、バランスの良い食事に気を配り、ビタミンCを多めに摂取するように心掛けている次第である。しかし、どんなに寒い海上で鼻水をダラダラ流そうが、釣りをしている分にはまったく風邪を引く気がしないから不思議なものだ。ましてや沖から上がると勝手に体がポカポカと温かく、体内脂肪を上手く燃焼している気にさえなる。

京急の一番の特急に乗り、6時20分頃、船宿に到着。最近、日の出が多少早くなったが、この時間まだ外は薄暗い。船着場の門が閉まっていたので、私が一番乗りのようだ。最近、アマダイは功一船長が出していると聞いたが、やはりカワハギの21号船の隣に着けられた23号船にアマダイの看板が立っている。釣り座は選び放題なので、無難に右舷艫に荷物を下ろすことにした。受付をしに店に行くと女将さんがお茶を入れてくださり、しばし談笑。いつもアマダイをどうやって食べているのかという話になって、色々やりますけど、しゃぶしゃぶがいいですね〜。船宿さんもアマダイのしゃぶしゃぶはやったことがなかった様子で、それはいいかもしれないな〜と親父船長。アマダイの半身を縦に割らず骨を抜き、皮付きのまま薄くスライス、鍋に昆布の出汁を沸かし、表面が白くなるまでしゃぶしゃぶとやるだけ。ポン酢に紅葉卸し&小葱でもあればも〜絶品。皆さんも是非お試しください。今晩のしゃぶしゃぶのためにも頑張るぞ〜!


日の出が少し早くなりましたね。平作川、あと2ヶ月もすれば桜並木が綺麗なことでしょう。

カードのスタンプが10個貯まっていたので、今日の乗船は無料にして頂き、氷だけ150円で購入したが、万札しか無くチョー恐縮。嫌な顔ひとつしない女将さんはなんて立派なんだろう。セブンイレブンの弁当代もクオカードで支払い、今日の釣りは往復の電車賃と氷代だけ。絞めてたったの¥970なり。無料で乗船した手前、他のお客さんがなかなか来なくて少々焦ったが、ようやく1名お見えになって、右舷操舵室前に座られた。今日はカワハギ船7名、スミイカ船1名、我がアマダイ船2名と平日モードで定刻8時、続々と出船である。出掛ける前にインターネットで風の状況を見たら、沖はけっこう吹いていそうだったので、久里浜港でスパンカを上げ終わると、荷物を纏めて最初からキャビンに入ることにした。今日は昨日好調だった岩井沖に向かうようで、船は南東方向に進む。窓から外を臨むとけっこうな波で海上は真っ白。追い風なのであまり飛沫も上がらず揺れも感じないが、航路付近から一際ウネリが高くなってきたようだ。せっかく凪だと思って来たのに、これは想像よりずいぶん悪いぞ〜。

8時55分、勝山の浮島を通過した辺りでようやくスローダウン。やおらキャビンからデッキに出るとマジかよ!こんな海で釣りするの?と思いたくなるほどの壊れ方。体感風速で北北東の風が13mはありそう。波は余裕で2m、ウネリが深いときには3m超の落差がありそうだ。ここまで来て後悔しても仕方ないので、仕掛けを接続することにしよう。シケ・速潮用に準備してあった全長3mの3本針仕掛けを取り出すと、枝素同士が風で舞ってしまい、接続する前から重度の手前祭り。仕掛け巻きも風で飛んで行ってしまった。ダメだこりゃ。とっくに投入の合図は出ているが、やっと普通の2mの2本針仕掛けをセットして第1投。最初は水深73mからの流し。天気は晴れて潮色はコバルトブルー。水温が高そうな良い潮色である。今日は中潮の3日目で現在下げっぱな、干潮が13時30分頃の予報。潮は下げ方向にゆったりと流れて良い感じだが、それ以前に上下動が酷くて思うように釣りができない。ウネリの底に落ちるとドカン!と船底を叩いて船縁から水を汲みそうになるし、久し振りに立っているだけで恐いと感じる海、危ないから座って釣ることにした。

これじゃ誘いもへったくりも無いので、たまにオモリが底を叩くくらいに道糸を出し入れして応戦。仕掛けを動かしたくない時はオモリを置いて道糸をふかす。ウネリの上下動で仕掛けが不用意に跳ねてしまうので、竿を上げ下げしながらウネリに合わせて誘いを入れたりしてみるけど、実際仕掛けがどう動いているのかは全然想像が付かない。細かいアタリなんて分からないが、聞き上げたときに何らかの重みや動きを感じるから、それで外道のアタックを判断して仕掛けを入れ替える。まともに道具を操るだけで悪戦苦闘だが、回収する度に餌はやられていて、ポツポツとトラギスやヒメなどの定番外道が顔を見せ始めた。海上が荒れている割に75m下の海底からは生体反応が順調に現れる。昨日は4名で2、3、3、4本と好調だったようで、午後から凪て良かったそうだ。聞くところ水温が15、6度はあるようだし、流れも良いので、基本的には食う潮なのだろう。これで凪だったら最高だったのにな〜。もう一人のお客さんも船酔いもせず健闘されているが、お互いに本命のアタリはなかなか出ない。この邪魔な風、早く止まないかな〜。


今日もファイアバロンとHT400FBE。写真に撮ると大したことありませんが・・・。

10時5分、ベタ底から大きく誘い上げるとズン!とこれまでに無く重みのあるアタリ。来たよ!タイミングを見計らう間も無くウネリで自動即アワセ。そのまま電動スイッチON。ウネリの上下動で負荷が変わるので、竿を上下させたり電動のレバー調整をしながら巻き上げる。途中、本命を確信させる三段引きを見せながら上がってきたのは31cmのアマダイ。唇に掛かっていたが、針掛かりしたところが広がってしまい危ないところだった。大したサイズではないけど、この悪条件の中、早めに1本型を見られたのは精神的にも大きい。出たよ〜!もう一人のお客さんと船長に合図を送った。風は弱まる気配も無く、相変わらず座ったままの釣りで、段々上半身が辛くなってきた。この海じゃ座ったままも楽ではないのだ。10時55分、いくらかオモリが浮いた状態で待っていたら、また本命らしきアタリ。今度はオモリをそっと下ろしてから今一度海面まで巻き直し、オニカサゴ的な乗せに成功。これも本命だよ。さっきより一回り良さそうだ。慎重に巻き上げて無事取り込んだのは35cmのアマダイだった。送り込んだせいか針を2本飲んでいたがOK牧場である。


船長が撮影して下さいました。ありがとうございます。

11時30分、またアタリ。これも間違いなく本命だが、ウネリでまたも自動アワセになってしまった。バレないことを祈って電動のスイッチを入れると三段引きが来たが、その途端フッと軽くなってしまった。やってしまった!ついにバラしちゃったではないか!アマダイ掛けてバラしたのは3年振りくらいのことだけど、今日の海じゃアワセのタイミングが計れないから仕方ないもんな〜。活性は悪くないだけに、つくづく凪だったらな〜と思うが仕方ない。まだ行けそうだから気を取り直して頑張ろう。そして12時ジャスト、オモリが浮いた状態で引っ張られたような感じがしたところ、ちょうどウネリのタイミングが良く、送り気味にやっと意のままのアワセが決まった。これは一回り小振りの30cmのアマダイだった。お昼で3本か〜悪くないけどバラシが痛かった。風が少し弱まる気配もあったけど、また強くなってきた。今日はこのまま止まないかも。アマダイも当たるし、それ以外の時間でもアカボラがポツンポツンと食ってくるので、滅茶苦茶なようで意外とタナが合っているのかもしれない。午後に入ると、潮止まりが近いようで流れなくなってきた。潮変わりでバタバタ食わないかな。

13時30分、何かヒット。トラギスの引きじゃないよ。アマダイっぽい感じもするけど、やけに軽い。海面に浮いたのはナント18.5cmのチビアマダイで苦笑。水圧の変化でやられちゃってるし、リリースしても海底に戻れない。カモメの活性が高いから放しても一瞬で食われちゃいそうだ。可愛そうだけどこれもキープである。一応1本にカウントさせて頂きますよ。(笑)後で船長に聞いたら市場で20cmくらいのチビアマダイが¥880で売られていたそうだ。デパ地下の鮮魚売り場で30cm級が¥3,200、40cmオーバーが¥8,000で売られていたのを見たことがあるけど、このサイズが市場でそんなにするなんて驚きである。買う人いるのかね〜。話が逸れたが、この時間になり順調に上げ潮が入ってきたようで、ミヨシ流しに変わったのが分かる。潮回りの時も南にターンするので間違いないだろう。もう一人のお客さんは30cm前後のホウボウを立て続けに上げ、おかずモードかと思ったら1Kg近いマダイまでゲット。今日はアマダイには見放されてしまったようだが、お土産になって良かった良かった。

小型のオニカナガシラを数尾拾っておかず稼ぎをしていたところ、14時、聞き上げた穂先をグッと押さえるようなアタリ。ウネリでタイミングがおかしくならないうちにそのまま巻きアワセで乗せちゃった。アタリは地味だったけど、これもアマダイに間違いない。途中の突っ込みも幅が大きくて、今日の中ではちょっといいかもしれない。ところが、あと30mくらいまで巻き上げたところ、嫌な感じで竿を叩かれ外れてしまった。ヤバイ!またバラしちゃったよ!ダメだね〜今日は。その後、何とかもう1本を目指したがアタリ出ず、14時40分、納竿のアナウンスとなってしまった。帰りは向かい風だから荷物と竿を持ってさっさとキャビンに非難。結局、今日の釣果は苦笑サイズを入れて4本。数的には悪くないけど、条件が悪過ぎだ。こんな海なら型を見ただけでも喜ぶべきだろうけど、どうにも納得が行かないのは、バラシがあったのと、海底の活性が悪くなかったので、もうちょっと凪でやらせてくれれば・・・という悔しさもある。ということで、なかなか思ったような釣りができないけど、逆境を潜り抜け、ひとまず今晩のしゃぶしゃぶは実現の運びとなった次第である。(笑)


本日の釣果、アマダイ 4本(35cm、31cm、30cm、18.5cm)。他にカナド、オニカナガシラ、アカボラ(ヒメコダイ)、ヒメジの持ち帰り。クラカケトラギスとヒメ多数は放流しました。


帰りに切りたての生ワカメをお土産に頂いたので、アマダイと一緒にしゃぶしゃぶで食べたら超マイウ〜でした。ありがとうございました!

【船宿HPコメント】
甘だい・・岩井沖、潮;澄み、水温;15度
今日も岩井沖に向かいました。昨日に引き続き70〜80mラインを流しましたが、朝から北の風が強く波の高い状況で、甘チャンは釣り辛く最悪のコンディションでした。それでも甘チャンの食いは活発でボーズが出てしまいましたがトップで4本と好漁。おまけに2Kgの真鯛が釣れるなど、船中賑やかでした。竿頭は港北区の小峰俊之さんでした。暫らく僕が出船するのでヨロシクネ!!ハチマキ船長より。(功一)

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