オニカサゴ出られず、急遽剣崎沖でアマダイ

1月28日(土)、三崎港の角田丸からアマダイに行ってきた。
先週の日曜日、久し振りにオニカサゴに挑戦したのだが、波ウネリ高く、条件最悪。とは言っても海底の活性は高かったようで、皆さん良型のオニカサゴやカンコをゲット。終わってみれば良型持っていないの私だけ、まったくトホホな釣行であった。このままじゃ終われない!と火が点くのはいつものことで、今日はOKAZUさんにお付き合い頂き、オニカサゴリベンジを企てたのであった。ところが木曜、金曜とベタ凪だった気圧配置が、何故か今朝になると等圧線の間隔が嫌がらせのように混んできて、洲崎沖では早くも12m程の北風と今日も嫌な展開になってしまった。予定通り、4時50分にOKAZUさんが迎えに来て下さり、いざ三崎港へと向かった。5時30分になったら一応船長に電話してみましょうと言っていたら、一足早く5時20分、携帯電話に着信。この風じゃダメだから、アマダイに変更しましょうと船長。オニカサゴ釣りで現場に行けないのはよくあることなので、こちらもアマダイの仕掛けと予備のオキアミを積んでいたし即了承。まったく毎回風ばっかりで、も〜ウンザリである。

ところで、アマダイを狙うのは良いのだが、この時期は比較的水温が高い千葉県側で釣果を上げてきているけれど、水温が落ちきった剣崎沖では殆どやったことが無く、正直言って不安が大きい。まあどんな釣りもやってみなければ分からないので頑張ってみましょう。5時50分、港に到着。お客さんはもう一人いらっしゃり、右舷ミヨシに入られた。我々は左舷に並び、ミヨシにOKAZUさん、艫に私が入ることになった。最近、シケ釣行が多く、自分自身恐怖感を覚えることもあったし、妻の勧めもあって、先日ついにライフジャケットを購入してしまった。そんなことで今日から私もL・Jデビューである。(笑)準備も整い、6時20分に出船。ちょうど日の出の時刻と重なり、朝焼けが大変美しい。遠くに臨む南房洲崎まで海は真平らに見えるが、きっと現場付近の海はぶっ壊れていることだろう。今日はオニ用にサケやシコイワシなどを仕込んできたのに本当に残念でならないが、自然には逆らえない。航程10分、船長は毘沙門沖で船を止めて潮の加減を見る。そして6時35分、投入のアナウンスとなった。北北東の風やや強く、晴れ。ここは風裏になるので、多少グラグラする程度で釣りに支障は無い。


洲崎沖のオニカサゴは諦めて剣崎沖でアマダイ。夜明けと共に出船。

最初は水深84mからの流しだが、予想通り、すぐに外道がアタックしてくるような活性は無い。まだ日の出直後なので魚が寝ているのかもしれない。今日は大潮初日で干潮が10時頃の予報だが、潮は南から北に向かい陸にぶつけるように動いている模様。トロトロと悪い感じではないのだが、日が昇ると潮色がはっきり分かるようになり、冷たそうな薄濁りの潮である。しばらくするとアカボラが1尾、トラギスが1尾と上がり、そろそろ本命のアタリが出ても良いのだが・・・。OKAZUさんはオキアミの頭をしゃぶられもしないと、早々に持参したサンマの身餌にチェンジ。何回か流し替えると上っ潮が東から西へ向きが変わったが、底潮が付いて来ず二枚潮っぽい形。外道もなかなか当たらない状況でしばらく我慢の時間である。9時30分、回収のアナウンスで巻き上げていると、OKAZUさんが途中でサバが食ちゃった!と道具はキーパーに掛けられたまま、電動高速巻きでガクガクと小刻みに竿が叩かれている。サバかソーダでも食ったかな?でもちょっとデカそうなので、横で玉網を持ってスタンバイ。テンビンを回収して仕掛けを手繰ると想像と180度違う赤い魚が浮いてきたぞ〜!

ナント玉網に収まったのは48cm1.1Kgの特大ホウボウ。OKAZUさん、ホウボウは中層じゃ食わないでしょ!(笑)最初から食っていたか、巻き始めに飛び付いたかどっちかでしょうね〜。それにしても電動高速巻きで上げたものだから、魚が暴れる暇が無くてビクビクサバみたいに動くのが精一杯だったんでしょうね。(笑)3号でよく切れなかったよね〜。高級外道ゲットでおめでとうございます!この時期のホウボウは絶品ですから良いお土産ですよ。さすがOKAZUさん、おかずゲットさせたら右に出る者はいません!こちらと言えばアマダイは全然当たらないし、身餌の威力を見せ付けられてしまったし、浮気の虫がムズムズ。私も持参したシコイワシでちょっと遊んでみることにした。小さめのシコイワシの頭にチョン掛けにしてやってみるとすぐにアタリ。取り込んだのはカナドだった。そして、またアタリ。誘い上げでズンと抑えられたが、反射的に手が動いてしまいサヨナラ。何やってんのよ、オキアミじゃないんだから。(笑)回収すると頭だけ残ってきた。これはホウボウだったかな?失敗したな〜。その後、しばらくやってみたけど次のアタリは出ず。いかんいかん、こんなことをやっていてはアマボーズ食らっちゃうぞ。(笑)


OKAZUさん、サンマの身餌で特大ホウボウ!48cm、1.1Kgはお見事!

80m立ちでは朝方顔を見せたアカボラがまったく食わなくなった。底潮が動かなくなったのか、冷えたのか、何か原因があるような気がする。アカボラさえ食ってくれれば同じ潮でアマダイも口を使うはずなのに、潮がおかしくなってからはパッタリだ。少し深みの90m立ちに移動するとオキトラギスの一荷や、今日初めてヒメも顔を出し、もしかしたら水深が深めの方が外道もアタリが良いのかな〜などと色々考えるけれども、本命らしきアタリは出ないまま時間が過ぎる。OKAZUさんは身餌で30cm級のホウボウを追釣したりで、固くおかずゲットに励んでいる模様。(笑)でも、アマダイやっていてオニカサゴが食うことも珍しくないから、身餌もまんざらではないのだ。もしかしたら久比里のアマダイ船などでもアマダイに執着しなければ、身餌を使って面白いお魚がゲットできるかもしれないと思う。少なくてもホウボウやカサゴ系はオキアミより反応が良さそうだ。一方、私の方は忘れた頃にアタリが出て、ムシガレイ、カナド、オニカナガシラ、レンコダイ、カイワリなど細かいおかずを少しづつゲットするがどれも単発。レンコダイやカイワリだったらアタリが続いても良さそうなのに実際はそうも行かない。そろそろ時間が押してきたし、ドスンと良いアタリが欲しいところである。


風裏でもグラグラするほどの強風。この冬は条件良い日に当たりません。

お昼を回り、船長は剣崎灯台下に移動。周りには久比里三店のアマダイ船も見えている。今日の風では岩井、富浦も無理だろう。水深90〜85mの流しでいくらか外道の反応は良さそうだ。本命のアタリに恵まれないまま、いよいよ終盤戦に突入。口も利かずに誘いと生体反応に集中し、一発あるか無いかのアタリを確実に物にしたい。こういう渋い日のアマダイは突然ドン!と来て、その一発が最初で最後っていうことがよくあるから、アタリが無くても気は抜けないのである。13時35分、今日は6時20分に出船したので納竿は13時30分かと思って船長に確認すると14時までやってくださるそうだ。よし!頑張るぞ〜!気が付くと二枚潮が直ったような感じで、潮色も明るめの薄濁りから少し濃いめの澄み潮に変わってきたような気がする。船長によると水温が15.4度まで上昇してきたようだ。するとアカボラが続けて2尾、右舷のお客さんや身餌のOKAZUさんにもアカボラ。これは食いそうだ。今日はこの潮で食わなかったらお仕舞いだろう。潮が直ってきたから14時30分までやります!と船長のご厚意で残業タイムに突入。ちょっと良いアタリが出て慎重に乗せると、そこそこ引くけど何か違うな〜。案の定、これはムシガレイ。そして速攻で入れ替え。頼むから当たってくれ〜。

14時20分、またアタリ。初信はアマダイっぽい感じもしたけど、乗せたら重量感が全然無い。早く入れ替えたいので、ガンガン巻き上げ、仕掛けを回収すると、海中の獲物が青白く光る。まさにその色は正真正銘アマダイの輝き。え〜?と思い水面まで手繰り寄せたら、なんとま〜アマちゃんじゃないの!お久し振り!(笑)最後の最後、終了10分前になってようやく船中初物ゲットと相成ったわけだが、如何せんサイズが苦笑サイズ。喜んでいいのかどうか分からないけど、1本は1本としてカウントさせて頂きますよ〜!(笑)今日は3年2ヶ月振りにアマボーズ食らっちゃうかと覚悟したけど、これも執念でしょうか、何とかギリギリセーフ。船長もそのことを知っておられて、意識してくださったようでホントすみません!そして、1時間延長して頂いた本日のアマダイ釣行も最後の一投はサメで終了。14時30分を迎え納竿となった。いや〜痺れました、今日のアマちゃん。潮が気に入らないとテコでも口を使わないですからね〜。OKAZUさんは48cmを頭に良型のホウボウ3本+アルファでお土産的には一番良かったですね。船長、そしてご乗船の皆様、今日はお疲れ様でした!しかしま〜前回は『フサアンコウ』、今回は『電動高速ホウボウ』。毎回、何かしらドラマがあるけど、次回はもうちょっと楽に釣らせてちょ〜だい。(笑)


本日の釣果、アマダイ 1本(20cm、拡大写真で失礼、笑)。


その他、アカボラ(ヒメコダイ)、レンコダイ(キダイ)、カイワリ、ガンゾウビラメ、カナド、オニカナガシラ、クラカケトラギス、ムシガレイ。


外道で造ったお刺身盛り合わせ(左上:レンコダイ、左下:カナド、右上:アカボラ、右下:カイワリ)。その他、ムシガレイは干物、ガンゾウは素干しにしてオニカナガシラ、トラギス、ピンアマと一緒に唐揚げの予定です。アマダイ釣りは多彩な外道が釣れるのも楽しみのひとつですね。

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