洲崎沖のオニカサゴ、良型バラシてトホホ〜

2月19日(日)、三崎港の角田丸からオニカサゴに行ってきた。
今日は約1ヶ月振りの鬼退治。佐Tさんにお付き合い頂き、二人で参戦することになった。前回はシケ海で道具の操作もままならない状況だったが、魚の活性は良くアタリ活発。船中、良型が乱舞したが、私一人だけ小物釣りに終始。(涙)何とか1.5キロオーバー、いやとりあえずキロオーバー(でいい!笑)を釣ってやろうと、前日は餌の準備に余念が無いのであった。前回の当たり餌と思われるサーモンは、事ある毎に身は食用に回り、皮は餌用で冷凍保存してあったが、もう一種類何か欲しいと思い、前日に魚屋を探索。生のシコイワシが1パック105円というのにも惹かれたが、やっぱ安定度が高いのはサバかな〜。サバと言ってもこの時期、漁獲が少ないようで、35cm程度の半端なゴマサバで350円、マサバに至っては700円以上もするからビックリ。要らないときには死ぬほど釣れるゴマサバだけど、欲しいときにはそんなものである。

結局、ゴマサバを2本購入して帰り、家でタンザク作り。三枚に下ろし、皮に少し身が付くように引いて、身は『鯖そぼろ』にして月曜日の弁当になる予定。これまでの経験では、良型のオニカサゴほど大きい餌に反応が良い感じがするので、サバの皮をできるだけ斜めにカットして大きめに取る。余計な身はハサミで落として、長さ15cmくらいのタンザクに仕上げた。サバタンは支給されるけど、こんな仕込み作業も釣りのうちで、想像と夢が膨らみ、これまた楽しいのである。今日はサバとサーモンで頑張るぞ〜!4時50分、佐Tさんが迎えに来て下さり、三崎港へと向かった。行程順調に5時50分、港に到着したが、外はまだ真っ暗。船の照明の下、船長や先着のお客さんの姿が見える。ご挨拶をしてから荷物を下ろすと、今日は4名のグループがオモテから左右に2人づつ並ぶそうなので、左右の大艫に私と佐Tさんで分かれて入ることになった。


出船準備中。今日は左右の艫に私と佐Tさん。

準備も整ったところ、6時17分に出船。こちらは殆ど風が無く良い凪だけど、向こうはどうなってるやら。この冬はとかくシケ釣行が多いので、釣果はさて置き一日条件の良い中で釣りをしたいと願う。って言うか、自分自身、以前より外海で釣りをする機会が多くなっているのも事実、シケ頻度が高い原因だと思う。今日は洲崎沖を越して布良瀬まで南下するそうだ。航程50分、7時7分に現場に到着。やはりこちらは風当たり良く北北東の風が8m前後、波は深い時で1.5m以上ありそうだが、場所が場所だけにこれなら凪と言っても良いだろう。空はどんよりした曇り空だが、冷え込みは幾分楽かもしれない。潮色は天気のせいか黒っぽい感じの薄濁り。さて、水深84mからの流しで開始である。最初は試しに松葉仕掛けをセッティング。これはシロギス釣りで使う松葉仕掛けと同じく、枝素による2本針では無く、テンビンの先から長さの違う独立した2本のハリスを出す方式。絡みそうな気もするけど、物は試し、ダメなら替えればよい。

最初の流しで、佐Tさんにヒット。難なく800g級を上げた。さすが仕事早いね〜!(笑)私はアタリが出たが、送り込んでも掛けられず、そのまま続行。潮回りで仕掛けを回収すると、案の定、松葉仕掛けは見事に『ねじりドーナッツ』で上がってきた。しかしこの判断は難しい。果たして最初の落下で既に絡んでいたのか、着底後に潮流で回転したか、それとも回収時の高速巻きで絡んだか、餌の着け方も一層シビアになろう。この時間、ミヨシ突っ込みで、けっこう潮の動きが良い。松葉仕掛けは潮が動かない時に試すとして、ニ流し目からは普通の2本針仕掛けに交換した。先針にサーモン2枚、枝針にサバ2枚を着けて投入。何れも長さの違うタンザクを組み合わせる。開始30分程経ってようやくヒットに持ち込んだのは30cm弱のイズカサゴ。小振りだけど、まずは1本ゲットでホッ。さあこれからだ!するとまた佐Tさんに7〜800g級。どうやら前日仕入れた冷凍マイワシが当たっているようで、今日はいいぞ〜!と本人ご満悦の様子。(笑)

私もそのマイワシを頂いて試すとすぐにアタリ。餌が大きい分、十分送り込み、じっくり食わせてから聞き合わせ。先程と同じサイズのイズカサゴだった。う〜ん、私の仕掛けに来る魚は小さいな。その後も頂いたマイワシを先針に着けて、枝針はサバかサーモンでやっていると、アタリはけっこう頻発するけど、細かいフサカサゴのようなアタリも多くて、なかなか針に掛けられない。9時、穂先をズンズンと引っ張り込む良いアタリが出たが、一瞬対応が遅れてしまいマズイ!送り込んでみたものの時既に遅し。今のは良さそうだったな〜。間違いなくイズカサゴのアタリ。船長にもしっかり見られてしまい、思わず舌を出して照れ隠し。数少ない良型のチャンスなのに集中力が付いてこない。そういえば、今日は何だか体調がイマイチだ。釣り始めて時間が経つ割に寒気が増してきた気がする。船酔いしている訳でもないし、この悪寒は風邪かな?ちょっとヤバイかも。(寒)

今日は二枚潮でもないのにお祭りが多いな〜。右舷の佐Tさんもよく祭っているようだ。船長が何時に無く、誘い方やタナの切り方を何回もマイクでアナウンスしていると思ったら、なるほどそういうことか。お祭りはお互い様だし、ここから先は敢えて言及しないけど、その後も頻発して、一番酷かったのは右舷胴の間氏と佐Tさん、私の三者祭り。最後に私の道糸が解かれたが、30m付近で固い結びコブ。しかもその先の道糸が船底に引っ掛かってしまい巻き取れない。ペラを回さないよう配慮して頂き、道糸を船長に手繰り上げてもらいながら、佐Tさんに手繰った道糸をコーヒーの缶に巻いてもらう。その間、私は結びコブ解きで悪戦苦闘。しかし、先程から悪寒がしてきて、物事に集中できずボッ〜としたままの私。結果、皆さんのご協力のお陰で、仕掛けも無事回収することができ、佐Tさんの名人芸?で結びコブも解けて感謝感謝!ありがとうございました!その佐Tさん、先程、右舷同士のお祭りで道糸がペラに噛んでしまい80m高切れしてしまったそうだ。ご愁傷さまでした。さあ気を取り直して釣りに集中だ!


おかずはポツポツ貯まるけど、釣りたいのは・・・。こちらはこれでも凪のうち。

依然、潮の流れ良く、細かいアタリをモノにして31cmまでのイズカサゴやフサカサゴのお土産確保で、段々バケツの底が赤く染まっていくのであった。10時過ぎ、モタレから生体反応をキャッチ。ゆっくりオモリを置いて食い込みを待つ。しかるべきタイミングを見計らって聞き上げに入ると、グン!と穂持ちに重量感が伝わる。ウリャ〜と竿を立てるが、合わせ切れないので、瞬間的に電動高速巻きでアワセを入れ直した。お〜お〜これはいいぞ!底を離してからも断続的な引き込み。その重量感と突っ込みは余裕でキロオーバー。船長にこれちょっと良さそうですよ!と言いながら巻き上げていたら、30mくらい巻いたところでズボッ!っと抜けてしまった。アチャ〜!頭の中真っ白。空巻や〜何と虚しいモーター音。引き方は間違いなくオニカサゴだった。しかもけっこうな良型。失敗したな〜皮一枚だったのかな?針は17号を使用していたが、食ったのは先針のサーモン2枚掛けと思われる。餌を2枚着けると、針のフトコロが浅くなるし、その分、掛かりが甘くなるから、思った以上に強いアワセを入れないとガッチリ掛からないかもしれないし、他の問題もあるのだろう、とにかく私の釣りが甘かった。

その直後、佐Tさんに本日3尾目となる800g級。今日は絶好調ですね〜。やっぱりオニカサゴは餌だよ!頭が付いている餌の方が食いがいいよね!と余裕のコメント。こうなったら何を言われても反論もできやしないし。(笑)対照的に私はあんなバラシをやらかしてしまい、一気に釣りが難しく感じているのであった。対象とする魚の大きさと餌の大きさ、針の大きさのバランス、これけっこうオニカサゴ釣りにおいては難しい問題だと思う。小型のアタリは無視して、大物一本に賭けるのなら無条件にデカ針にデカ餌でいいかもしれないけど、小型のアタリも拾っておかずを稼ぎつつ、大物も釣りたい。こんな私みたいなのが一番厄介。(笑)単純に考えて、針がデカイと小型の掛かり率は減るはず、とは言えアタリだけは出る訳だから、釣っていてストレスが溜まりそう。しかも大物が小型のフサカサゴみたいな微妙なアタリ方もするとしたら、なおさら当たった魚は全部掛ける姿勢で行かなければ話にならない。考え方次第かもしれないけど個人的には悩ましい問題なのである。

10時30分を回ると、潮が淀んできて、小型らしきアタリはちょくちょく出るのだが、食いが渋いようで、まったく針に掛からなくなる。11時を回り、次第に生体反応が薄くなり、アタリの出ない時間が刻々と過ぎて行く。潮が動かなくなってからは厳しい根の中を責めたり、船長もあの手この手で船を回して下さるが、状況はなかなか好転しない。12時、着底直後、底を取り直してタナを切った途端、ドン!と穂先を持ち込まれて、そのままグイグイと何かが勝手にヒット。竿を立てると凄い引きだ。ドカンドカンと暴れまくり、なかなか巻き上げに入れない。ドラグを調整しながらやり取りし、徐々に巻き上げに持ち込むが、この魚、休む間もなく暴れっぱなし。騙し騙し後20mのところまで巻き上げたが、結局は6号ハリスを切られてサヨナラ。何でしょうねコレ?船長曰くメダイだろうとのこと。そういえばそんな感じの引きだった。重量感からすると3キロ前後の魚だったと思うが、残念無念!今日はいい魚、せっかく掛けてるのに全然取れないや。

終盤戦も殆どアタリ出ず。船長も真剣ならこっちも真剣、最後まで諦めずに頑張ってみたが、夢の魚とのご対面は今日も寸止め。そのまま納竿の13時30分を迎えてしまったのであった。結局、今日の釣果はイズカサゴ、最大31cmで5尾、フサカサゴ5尾。もう1尾居たけどあまりに可愛いので放流でした。帰りの船で佐Tさんに顔色悪いよ!って言われてやっぱり?こりゃ完全に風邪だわ。でも釣りに行って風邪引いたって言われるのはシャクだから、意地でも悪化させないぞ!(笑)今日はチャンスは何度もあったのに、ことごとくモノにできず仕舞い。我ながら不甲斐ない結果に終わったが、色々反省や勉強になることもあり、また次回への闘志が湧いてくるのであった。佐Tさん、角田船長、今日はお疲れ様でした。必ずまたリベンジ釣行にお伺いしますので、よろしくお願いいたします。帰港して陸に上がると、もっぱら深場根魚五目の話題、他のお客さんも敷居が高いけどやってみたいような・・・みんな同じこと考えてるよね〜と佐Tさんとニヤリ。


佐Tさん、今日は絶好調!700〜800g級を3本揃えました。

P.S.
帰りは三崎口から京急で帰りましたが、熱っぽくてウトウトしているうちに横浜。帰り着いて魚処理して、晩飯で一杯やって、8時過ぎに就寝。翌朝、起きたら全然OKじゃん。やっぱり釣りで風邪は引きませんよ!(笑)それより釣りのお陰で発病しかけた風邪が治ったのかも!?


本日の釣果、オニカサゴ 10尾(イズカサゴ 24.5〜31cm 5尾、フサカサゴ 17〜23.5cm 5尾)

【船宿HPコメント】
2月29日(日)ライトオニカサゴ乗合に出船しました
釣果:オニカサゴ 0.4〜1.0Kg 1〜4鬼
ポイント・海況:洲ノ崎沖 90〜120m 水温:13.2度 潮色:うす濁り 波:1m
今日の洲ノ崎沖は風も北東の微風で凪でした!潮は昨日と同じような流れがありましたが潮色が悪くちょっと食いが渋かったですね〜、500〜700gが主体でしたね、今日のお客様もロッドキーパーに竿を掛けること無く攻め続けてましたよ!これがライトタックル特有の釣り方ですよね〜食いが渋いときもモチベーションを持続する姿勢には頭が下がりましたよ!「魚との対話」そのものですよね〜、こんな釣り方が定着してくれば楽しい釣行ができると確信してま〜す!「新しいスタンスの鬼退治」を是非体験してみてくださいね!

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