マルイカ・オニカサゴの豪華おかずゲットリレー

3月4日(土)、三崎港の角田丸からマルイカ&オニカサゴに行ってきた。
今日は佐Tさんと鬼退治のつもりで予約を入れたのだが、あちら(南房総)の天気はいつも別世界、朝起きて風の状況を見るとまたかよ!洲崎沖では前夜15mまで強まった北北東の風が、未だ10m前後とやや強い。こちらは吹いていないのに、まったくも〜条件に恵まれないよな〜。まあこれも想定範囲、保険でマルイカの仕掛けもバッグに入れて出撃となった。4時50分、佐Tさんが迎えに来てくださり、6時前に港に到着。今日は我々2名だけのようで、やはり向こうはちょっと海悪そうだからということで、船長の提案で近場でマルイカをやってから、城ヶ島沖でオニカサゴにチェンジしようという作戦になった。どちらもオモリは80号だし、同じ道具で問題は無い。竿は新調のリーディングXA82。この竿、オモリ負荷40〜130号とのことだが、これってカワハギに良さそう!が第一印象。それでいてマルイカ、アマダイ、ライトオニカサゴ、タチウオ、ビシアジまでできそうな超万能竿?最初はこの竿にマルイカの直結6本仕掛けをセットし、6時15分、出船。


だいぶ日の出が早くなりましたね。おニューのリーディングXA82でマルイカ&オニカサゴ。

まずは三崎西口を出て城ヶ島西沖。最近マルイカはだいぶ浅くなったようで、前回と比べるとタカ寄りでスローダウン。この時間、一般の乗合船はまだ出船前だと思われるが、中小型の職漁船をメインに船団ができている。船長はマルイカの反応を捉えると船を停止、6時25分、投入のアナウンスである。北東の風で晴れ、海上は凪。潮色は濁っているが、1、2週間前の低水温の濁り潮から比べると、水温が2、3度上昇していることもあり、だいぶ色が違って見えるのは気のせいではないと思う。最初は水深46mからの流しで、いきなりの生体反応だが、これは巻き上げ中に脱走。クッソ〜!今日は端から烏賊のやる気を感じるのだが、その後もアタリばかりで針に掛からない。そうこうしているうちに佐Tさんが初物をゲット。佐Tさんは30cmくらいの長いハリスのブランコ仕掛け。やはりアタリはけっこうあるけど掛けるのが難しいようでエキサイトしている。様子を見ていると直結の方が断然アタリの数が多い。と言うかアタリを認識しやすいのだろうが、乗る乗らないは別のようで、どう考えてもブランコ優勢に見える。1時間ほど経ってようやく確実な乗りを捉えて初物。この時、既に佐Tさんは3、4杯。

潮回りの間、船長の所に行ってブランコに替えちゃおうかな〜と釣技練習より目の前のおかずに目がくらむ私。エイ!こうなったらチェンジだ!予め結んできたハリス25cmのブランコ5本仕掛けに交換。1投目、いきなりグインと乗った〜!な〜んだ、最初から素直にブランコでやってりゃ良かったな〜。(苦笑)でもブランコでも掛けられないアタリは数多く、なかなか甘くは無いのだ。交換後、すぐに2杯上げたが、段々アタリが遠くなる。今日は中潮で7時過ぎが満潮、13時半頃が干潮だったと思う。この時間、ちょうど潮止まりだから乗りが渋くなったのかもしれないな〜。佐Tさんの状況を伺うと、やはりアタリが出なくなったとのこと。今年3回目のマルイカだけど、アタリは一番多く、ちょっとした潮の加減で爆乗りもありそうなくらい密度は感じる。しかしこれまでの感触だとちょっかい出す割りには乗り渋り状態。烏賊名人のサンスイ店員M君の話によると、一日マルイカをやっていると、どういう訳か直結が良い時間帯とブランコが良い時間帯があるそうだ。状況で切り替えるかどうかは個人の判断。そんなこともあるから、直結でも一日やっていればそこそこの数になるのかもしれない。


佐Tさん、ロングハリスのブランコでマルイカ好調。私もブランコに替えた途端まずまずの型。

しばらく我慢していたが、私3杯、佐Tさん7杯でストップ。ブランコに替えてから乗った烏賊はそこそこ型が良かったので、これでも家族1回分の刺身にはなりそうだ。これまでの経験だとスッテが大きい方が烏賊のサイズが良い感じ。やはり烏賊も自分のサイズに見合った大きさの餌を好むのかもしれない。8時15分、状況好転の兆しが見えないので、相談の結果、この辺で切り上げてオニカサゴを狙おう!ということになった。船長は城ヶ島を後に10分ほど南下。8時30分、水深95mから第2ラウンドの開始である。先程から少し風が強まって船がグラグラするから、洲崎沖に行ってたらけっこう海が悪かったかもしれない。城ヶ島沖でオニカサゴを狙うのは初めてだし、これも経験としては悪く無いのだ。前回、イワシの1本着けで佐Tさんが良型3尾を取ったので、今日も頼まれてイワシを持参した。昨日は漁が少なかったのか、昼休みに魚屋巡りをしたけど、なかなかちょうど良いイワシが手に入らず、やっと見つけたのが20cmくらいの良型の背黒イワシ。先針にイワシ1本、枝針にサバタンを着けてみたが、アタリだけで食い込まず。佐Tさんも餌だけやられている模様。

マルイカもそうだけど、アタリばかりで釣果にならないのは精神的に良くないのだ。(笑)これを我慢しないと大鬼は釣れないのかもしれないけど、私はさっさとイワシからサーモンのタンザクに変更。船長は93m〜110mを中心に丹念に流してくださるが、なかなか魚が船上に上がらない。潮は気持ち程度、沖から上げているように感じるけど、実際どうなのかは微妙なところ。昨日も潮が動かなかったり、二枚潮だったりで苦戦したそうだが、今日も物足りない潮である。9時過ぎになって、ようやく針に掛かったのは20cm級のフサカサゴ。これを皮切りに小型ながらポツリポツリとおかずゲットで、バケツの中が段々赤くなってきた。同じバケツにマルイカとオニカサゴが同居するのも滅多に無い光景だから、バケツの中を記念撮影。マルイカがオニカサゴの中に埋もれているけど、毒針は平気なのかな〜なんて余計な心配をしてしまうが、平気で泳いでいるからきっと大丈夫なのだろう。一旦、強くなりかけた風もすっかり止んで、海上はベタ凪でポカポカ陽気。今年初めて防寒を着ていて熱いと感じた。春ですな〜。この調子で海底の活性も上がってくれれば良いのだが・・・。


城ヶ島沖でオニ狙い、最高の凪だが・・・。オニカサゴとマルイカが同じバケツに入る釣りも珍しいですよね。

11時20分、幾らか重みのあるアタリでヒットしたのは26cmのイズカサゴ。ちょっと可愛いけど、やっと顔出したね〜。色々と餌を試してみたが、今日は自分で作ってきた長めのサバタンが全般にアタリがよく出るようだ。100m超の海底でゴマサバがヒットしたかと思ったら、その後、巻き上げ中にも1本食い付いた。細くて不味そうなゴマサバだから、またカサゴ釣りでも行く時のサバタンでも作ろうかな。一方の佐Tさんは朝のマルイカタイムに良型のマサバを上げたけど、全然大きさも太さも違って、やっぱマサバは旨そうだった。最近、ヒラメ釣りの外道で大サバが釣れているみたいだけど、きっとこの手のサバなんだろうな〜。このサバなら大歓迎だから、そろそろヒラメ釣りにも行ってみようかな。動機が不純かな?(笑)その後、気持ち程度あった潮も全然動かなくなり、お昼を回ったところで、船長は本日最深の155m立ちに船を回した。ここでもアタリはポツポツあれどもヒットせず。オッ?と思うような少し重量感を感じるアタリもあるにはあったが、食い込んでくれず仕舞い。結局、深場はドンコ1本のみ。終盤は再度水深95〜110mで一発逆転を狙うが、オニは食いが渋く、当たるのはヒメばかり也。

船長のご厚意で、14時30分まで延長して頂いたものの状況好転せず、本日の釣りはそのまま納竿となった。今日は船長の提案で、一般の乗合船では考えられないマル・オニのリレー釣りを楽しませて頂いた。元々個人的にはリレー釣りとか両狙いとかは気持ち的に中途半端になってしまい、あまり得意ではないのだが、たまには趣向を変えてこんな形の釣りも良いものだな〜と思った次第である。もうちょっと潮が行ってくれれば状況も変わったはずだけど、晴天ベタ凪になっちゃうと得てしてろくな潮が通さないことが多いと思う。こればっかりは自然相手なので、毎回やってみなけりゃ分かりませんからね〜。それでもマルイカはお刺身1回分くらい獲れたし、オニカサゴも良型こそ顔を見れなかったけど、おかず的には十分なボリューム。角田船長、佐Tさん、今日はお疲れ様でした。お陰さまで穏やかな春の空の下、楽しい一日を過ごすことができましたよ。目標!オニカサゴ1.5Kgオーバー、マルイカは直結叩き釣りで乗り乗りっていうのを一度味わってみたいな〜。また挑戦しますので、よろしくお願い致しま〜す。


本日の釣果・・・オニカサゴ 9尾(イズカサゴ20〜26cm 2尾、フサカサゴ15〜22cm 7尾)、ノドクロ(ユメカサゴ)by佐Tさん、ゴマサバ 2本、ドンコ(エゾアイナメ)。そしてマルイカは3杯(胴長12.5〜17cm)でした。

【船宿HPコメント】
3月4日(土) ライトオニカサゴ乗合に出船しました
ポイント・海況:城ケ島沖 90〜130m 水温:13.0度 潮色:濁り 波:0.5m
今日は朝の気象で洲ノ崎沖は北東の風が10m前後吹いていたので、城ケ島沖で「鬼退治」をやりました。お客様と相談して朝の2時間だけマルイカを狙いました!釣果はマルイカ 3〜7杯でした。今日のオニカサゴポイントは潮が流れず当たりの割りに針掛かりが悪かったですね〜大型は出ませんでしたが皆さんおかずはゲットできましたよ!今日は凪で春を感じさせる海況のもと皆さん魚との対話を楽しまれてました。ロッドキーパーに掛けることがほとんど無く一日中「攻めの釣り」に徹していたのには船長も脱帽しましたよ!ライトオニカサゴ釣りのスタンスそのものですね〜!

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