マルイカ、今日もまったくやる気な〜し!

3月11日(土)、三崎港の角田丸からマルイカに行ってきた。
毎回、苦戦続きのマルイカであるが、今日も懲りずに出撃。この時期、他に惹かれる釣り物も少ないし、烏賊も何回かやっていれば、きっと良い日にも当たるだろうと楽観的な構え。結果、釣れなくても、やればやるほど仕掛け捌きなどが体に馴染んでくるし、色々な面で経験値は上がるはずである。以前、共に撃沈した963さんは木曜日に松輪から出撃して、40杯で竿頭。しっかりリベンジを果たしておられるので、私もこの辺で一発、気分爽快烏賊墨まみれと行きたいものだな〜といつものように気合だけは上昇するが、烏賊の気持ちばかりはやってみなければまったく分からないのである。昨日は第二金曜で定休日の船宿も多かったが、一日中、冷たい雨と北東強風という悪天候の中、出漁した船は頭で50杯以上の好釣果だった模様。その乗り、少し分けてくれないかな〜と願うばかりである。今日も定刻6時33分に三崎口駅に到着すると船長が迎えに来てくださっている。おはようございます!いつもすみません!早速、荷物を積み込み港へと向かった。

今日は他に2名のお客さんがおられるそうだが、横横道路が事故で通行止めになっているらしく、まだ到着されていない。船長の指示で私が右舷に入り、先に準備を開始。7時を回って無事到着された2名さんは左舷に並ぶことになった。7時15分、出船である。途中スパンカを上げて三崎西口からゆっくり沖に出ると、もうポイントに到着。港の目の前が漁場だから近くてこの上無い。船長は船団の少し南側で反応を探し始め、何度か旋回するとビタっと停止。7時35分、早速開始のアナウンスとなった。北東の微風、晴れ。低気圧通過直後のため、沖からストロークの長いウネリが入るが、まったく問題無しの凪である。しかも個人的には今年一番の暖かい朝、今日は気温が上がる予報なので、上着も真冬バージョンより軽いものを着てきたが正解だったようだ。最初は水深32mからの流し。潮色は薄濁りで悪くない。今日は中潮で干潮が9時40分頃だから、この時間、下げ潮、その後、最後まで上げ潮の予報である。今日は最近流行の直ブラ仕掛けから開始。5cm前後の浮力の小さい浮きスッテを1cmくらいのショートハリスで接続したものである。


いざ出船。今日は釣るぞ〜!そしていざ蓋を開けてみれば・・・。

竿はリーディングXA82。水深が浅くなってきたので、リールは手巻きのカルカッタ小船1000にPE3号、いつもヒラメなどで使っているリールである。オモリは船長の許可を得て60号を使用。私はいつも角掛けマットの代用品として、水道管の凍結防止用の発砲スチロールの筒を愛用している。直結仕掛けの場合、ここに角を順番に差しておいてそのままオモリを放り投げればOK牧場だが、今日はハリスが短いとは言えブランコ式なのでそうは行かない。投入器を使用しても良いのだが、ハリスが短いので筒に納め難い。ここで考えたのがコレ。発砲の筒に切り込みを入れておいて、ハリスの付け根の幹糸(道糸側だけ)を挟んで、スッテは船縁の外にぶら下げる。これでオモリをぶん投げれば見事仕掛けは絡まることなく海中に・・・という寸法。これはなかなか使えそう。風が強くなければハリスが長くてもこれで行けそうだ。実は最初の投入の時、深く挟み過ぎて幹糸が発砲の筒に引っかかったのだが、ここは浅く挟むことで解消。少し改良の余地はあるけど、原理としては大丈夫だろう。発砲の筒はバッグに入る大きさに切ったものを何本か持参してガムテープで船縁に固定すればいいので、私と同じ電車釣行派にお勧めできそうだ。


最近、水深が浅くなったので、今日は手巻きリール。やっぱ軽くていいわ。発砲のパイプに溝を入れて幹糸を挟めば、ブランコ仕掛けでもオモリをぶん投げるだけ。コレやってみたけどお勧め。

話は変わって、マルイカ仕掛けの収納法は皆さんどうやってますかね〜?色々工夫されたりしている人が多いと思うけど、私も色々やってみて、最近ようやく使い勝手の良い方法で定着してきた。写真左側はブランコ仕掛けの収納法。ウレタン製の市販の仕掛け巻きなんですが、この縁にカッターで沢山切り込みを入れて置いて、そこにサルカンを掛ける。で、グルグル巻き取って行くという何と単純な〜!(笑)スッテは写真の通りで側面に引っ掛けるだけだし、ハリスが長くてもスッテが引っ掛かるところまで、幹糸と一緒に巻けばまったく問題無し。(やってみたけど大丈夫。)この方法のメリットは、糸に癖が付かない、枝素の長さを問わない、仕掛けの出し入れが簡単、両面使えるなどなど。しかも巻いた後、緩まないのがいいですよ。カンナが引っ掛かるので持ち運びはバッグに入れず、ビニール袋に入れてクーラボックスへ。釣りの後もこれに巻き取って、家でそのまま水洗いすれば次回また使えます。この仕掛け巻き、厚さが色々販売されているようですが、この薄手のヤツ、試しに1個購入した後、こりゃいいわ!と、あと2、3個買おうと思ったら、店で見つからなくなってしまい只今探し中。材料が見つかれば、自作もできるかな?


マルイカ仕掛けの収納法は色々やってみたけど、最近この方法で定着。

写真右側は直結仕掛けの収納法。これもスプールシートにただ巻いただけ。(笑)写真はサイズが大ですが、特大もあるので、そっちの方が良いでしょうね。巻き方は特にありませんが、どんどん巻いてきてスッテに当たったら糸掛けを飛ばしながら巻いて、スッテ同士がなるべく重ならないようにするだけ。出すのも仕舞うのも簡単で絡んだりのトラブルは一切無し。6枚入ったケース付きの売ってるでしょ。アレ買うと、スッテの厚みがあるので、ちょうど6組まではケースに収納可能です。他にも色々やってみたけど一長一短あって、今のところブランコ、直結はそれぞれこの収納法で落ち着いてます。もっと良い方法があったら教えてくださいね!そう言えば、仕掛け巻きついでにもうひとつ。何時行くか分からない(笑)ライト深場釣り用に暇をみて仕掛けを作っているんですが、これも作った後の収納に困るのである。だって基本形が胴付5本針の枝素70cm、枝間150cmでしょ。普通の仕掛け巻きじゃ無理だもん。で、この際だからということで、掛け枠(治具)の巻き方を覚えました。巻き方は二種類あるそうで、ひとつは掛け枠と仕掛けの寸法が合ってないといけないので、もうひとつの綾巻きという方法。これは仕掛けの寸法関係なくキッチリ巻けますよ。慣れるのに練習が要りますが、投入するときはこのまま餌を着けてパラパラっと出るそうです。最初に考えた人は偉〜い!


ライト深場用に自作した仕掛け。色々覚えるということも楽しいものです。

さて、前置きが長くなったが、実釣の方はと言えばもうお昼。(爆)これまで生体反応ゼロ。船長も反応に当てて、マメに船を回してくださるが、今日は困ったことに触りもしないよ。試しにやってる直ブラが悪いのか?とは言っても、同船者も普通のブランコでアタリ無しだから、仕掛けがどうこう以前の問題だろう。仕掛けが合ってない時だって、多かれ少なかれ触りくらいは出るはずだもんね。参ったな〜。周りを見れば僚船もグルグル回りっ放し。近くの船から船長のアナウンスが聞こえてきた。ハイ上げてください!全然ダメだ〜!(怒)だもんね。なんで私が来るとこうなるかな〜!(笑)乗らない日選んでやっているとしか言いようが無いです、ハイ。頭に来たので、この際、できることは全部やってやろうと思って、お昼過ぎ、直結叩きまくり釣りを開始。しかし、二流しまったく触りも出ず。ダメだこりゃ次行ってみよう!続いてハリス5cmの中途半端なブランコ仕掛けにチェンジ。水深40mの1投目、ブッコミで乗らなかったので、オモリを底に着けたままよそ見をしていたら、グイグイと何かに引っ張られた。キタ〜!本日初の生体反応。面食らって乗せが遅れたけど、竿を上げると穂先がモワモワまだ動いているので、ヨッシャ掛かったぞ。

やけに引くから足1本くさいな。大事に巻こう。ベタ凪の海なのに必要以上に慎重な巻上げ。(笑)海面を覗くと5本スッテの真ん中にマルイカ様の姿が。やっぱり足1本だよ。船長が玉網を持って出動。無事タモ入れされたのは本日船中初となるマルイカ様だった。乗って欲しいタイミングには完全無視して、人がよそ見をしている時に限ってこうだもんな〜。これを皮切りにその後、徐々にアタリが増えて、気が付けば待ってました!乗り乗りタ〜イム!と言いたいところだったが、アレを最後にまったく生体反応は無い。もしかして長ハリスで放ったらかしの方がいいのかな〜と思って、今度は7cmの浮きスッテを適当に選んで、ハリス30cmの仕掛けをその場で結んで投入。あまり細かく動かさずに様子を見るがこれもハズレ。やれやれ、仕掛けとかスッテの種類とか誘い方とか、そういう話以前に烏賊様が完全無視状態。14時を回った終盤、本日最浅の水深25m。僚船も随分タカ寄りに集結し始めてきた様子。けっこう根のキツイ場所で、ウン?という触り。これは烏賊様っぽかったけど乗らず。その後、同じ流しで1、2回、触りと言えるような言えないような微妙な生体反応があっただけ。


イワシの大群で鳥山が立つ。こういう日は良くないんですよ〜。後半は各船20m台の浅場に集結。

船長のご厚意で14時45分までやってみたけど、あの1杯が最初で最後。今日は何をやっても泣かず飛ばずの厳しい状況だったが、潮色も悪くないし、水温も安定してるし、何が気に入らないのか?一日中、ろくな潮が通さなかったし、前半はイワシの大群で海面でも目視できるほど凄かったが、これがいけなかったのかな?烏賊様が気分を害した理由は謎のまま。明日は南西強風のシケ予報なので、また海も変わって烏賊様のご機嫌も良くなることでしょう。で、平日乗って週末乗らないパターン?もう勘弁してくれ〜!(笑)角田船長、ご乗船の皆さま、本日は本当にお疲れ様でした。こういう日もあることは承知の上でのマルイカ釣行ですが、ホント乗りませんよね〜!(笑)是非また挑戦しますので、よろしくお願いします!最後に3月8日の佐円丸さんの記事が面白かったので、一節を借用します。「どうにもマルイカのエコーが見え隠れするのですが、群本体も縦横無尽に闊歩している様子。その移動パターンが解読できれば、日本海軍もMidwayで撃沈されなかったでしょうが、この暗号解読が鍵なのですが、えてしてお相手は生物で、それも越年しているマルイカが、”対スッテ学校”でも埋め立ての新々堤防で主催しているかのように、つり方が進化してしまっているようです。」


本日の釣果・・・マルイカ 1杯(胴長14cm)でした。(泣)

【船宿HPコメント】
今日は希望でマルイカに出船しました!港を出て反応を探しながらポイントに向けました、今日はイワシのモーレツな反応ばかりで肝心なマルイカはご機嫌斜めでしたね〜海上は最高の凪で春の暖かさを感じる一日だったんですがね〜、釣果が伴わずなかなかうまくいかないですね〜!日によってムラはありますがマルイカはこれから本格的なシーズンを迎えますのでまたリベンジしましょ〜う!

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