マルイカ様のご機嫌と春の空

3月21日(火)、三崎港の角田丸からマルイカに行ってきた。
毎回撃沈続きのマルイカだが、今日も懲りずに出撃である。回数やっていれば良い日にも当たるだろう・・・な〜んて強がりを言いつつ、今季既に5回目だしトホホ〜。これまで一番気配が濃かったのが、オニカサゴとリレー釣りをした日だったと思うが、本命がオニだったので、マルは短時間で止めちゃったしね〜。今考えればもったいなかったかもしれない。さて、前日はどこの船宿も好成績で、中にはトップ60杯、75杯などと景気の良い話も聞かれ、今日こそもしかしてもしかするかも?と期待してしまうのだが、マルイカ様の気持ちはいつも気まぐれだから、どっちに転ぶかやってみなければ分からないのだ。こればっかりは毎回裏切られっぱなしの私としては最大の学習効果かもしれない。こんなの自慢にならないし・・・。(笑)

今日は久し振りに数名の釣り仲間の皆さんに声を掛けてみたけど、皆さん思いのほか低活性。低活性は2月のカワハギだけにして欲しいけど、きっと私なんかとマルイカに行くと烏賊が逃げちゃうとでも思っているのだろう。クッソ〜今に見ていろ〜!(笑)・・・と言うことで、先日HP経由でお知り合いになったS大さんがお付き合いくださることになり、今日は二人で出撃することに相成った。S大さんは初対面にも関わらず、遠いところ自宅まで迎えに来てくださり恐縮、ホントすみませんです。S大さんは和竿作りや竹取りもなさるようで、車中も楽しい会話で現場に向かったのであった。途中コンビニに寄って、予定通り7時前に三崎港に到着すると、先着のお客さんが3名おられる様子。船長の指示で右舷ミヨシから私、S大さん、艫に1名、左舷に2名という形で準備を開始した。

7時10分、出船。今日も暖かい朝ですっかり春ですな〜。今日は高気圧の縁に入って、後に南西風が強くなる予報。これまでマルイカの漁場は諸磯〜城ヶ島西沖が主体だったが、昨日は珍しく城ヶ島の東寄りで良型多く好感触だったらしい。前日の情報から三崎東口を出て城ヶ島の白灯沖に船を進める船長。ここはカワハギのポイントでもあり、正月にOKAZUさんが34cmの特大を上げた場所に程近い。しかし、沖に出るにと予想に反する波とウネリで、なんだよこの海は〜話が違うぞ!南西風がフワフワと大したことは無いけど、なんでこんなに海が悪いんだか、沖で吹いてるのかな。釣り座がミヨシの関係もあるけどドッタンバッタンと2m前後の波を越えてようやく場所に到着。7時30分、水深45mから開始のアナウンスとなった。南西の風で晴れ。週末に吹いたせいか少し塵がかった澄み潮である。

一投目、直ブラ5本スッテを例のウレタンパイプの切れ目に挟んで投入したけど、なんだか絡んだみたい。まあいいか、2、3本絡んでも他のスッテが生きてるから大丈夫と誘いを開始する。(こんなことでいいのか?笑)オモリを浮かして上にゆっくり誘い上げた後、ゆっくり落とし込むとコクッという触り。早くも生体反応である。すかさず聞き合わせるとグングンという引きが伝わった。ヨッシャ!今日は1投目から戴きだ!と両軸リールを手で巻き上げる。波があるので船の上下動に合わせて竿に掛かる重さが一定になるように巻いてはいたが、なんか軽くなったような感じ。仕掛けを回収すると案の定、そこにマルイカ様の姿は無かった。いきなりバラシちゃったよ、ちょっと海悪すぎるもんな〜。回収した仕掛けはやっぱり下の2本のスッテが絡んでいたので、今日は素直に投入器のお世話になることにした。

その後、同じ場所で2、3回触りが出たものの針に掛からず。30分程経って型が出ないので、城ヶ島西〜諸磯沖へと移動しながら反応に当てるが、どうしたことかあれ以来触りも出ない。風向きが北西の微風に変わり、徐々に海は凪るが、生体反応は遠い。成銀丸の船上に岡Bさんらしき姿を発見。お〜い!と手を振り合うが、向こうはどんな様子だろうか?10時、岡Bさんに電話すると、あちらも調子出ず、まだ1杯とのこと。名人岡Bさんが1杯じゃこっちは釣れる訳無いよ。昨日の情報は一体何なんだよ!話が違いすぎるぞ〜!(笑)電話ついでにどんな仕掛けを使っているかリサーチするとやはり5cmスッテの直ブラとのこと。活性が悪そうなので、途中から25cmハリスのブランコでゆっくりした誘いをやっていたけど、また直ブラに戻すことにした。もう今日はどうなってもこれで通そう。

11時、船長は単独、船を走らせ再び東側へ。今日は小潮の初日で実釣時間はずっと下げ潮。この時間、島の西側よりは南面の方が潮通しが良く、釣っている感じでは東から南西方向に良い流れ。底も動いているようで良さ気だが、マルイカ様のご機嫌は相変わらず冴えないまま。潮が急に澄んだせいか、はたまた底潮が冷えたせいか、昨日の釣果情報を恨めしく思いながら苦戦が続く。東側が状況好転せず、島の真沖に移動。12時30分、左舷艫のお客さんが船中初物をゲット。この展開って釣れた時刻まで前回と同じだわ。ただ釣った人が私じゃなかったのが大誤算。(笑)ただ、その直後、私にも久し振りのアタリがあり、何とか乗せに成功して巻き上げに入るが、妙に引きが強いので、足1本くさい。そう思って大事に巻いているとウン!また逃げられちゃったみたい。


前半、前日良かった東側が振るわず城ヶ島西に向かう。

あ〜あっと、せっかく掛けても船上までマルイカ様が着いて来ないよ〜!(涙)13時、何か良い情報でも入ったのか、船長は一気に西沖に船を進めた。情報は早いもので、そこには既に船団ができかけている。移動直後の水深62mから徐々に深くなる流しでいきなりアタリが出たが、これは掛け損ない。でも何だかアタリの出方に勢いを感じたのは気のせいでは無さそう。もしかして待ちに待った乗り乗りタイムの予兆か?だと良いのだが・・・。風は南西風で潮も南西に向けたミヨシ突っ込み。すぐにぶっこ込めば、私が最初にアタリの出るパターンかもしれない。そして叩きからゆっくり落とし込んで行くとコクン!と小さいアタリ、これは確かな生体反応。そのまま少し送り気味に間を取ってからゆっくり聞き合わせに入るとグングンという乗りへと変わった。これは重さと伸し方から2杯着いている感じだ。

この時間、予報通りではあるが南西風がヒューヒュー言ってきて、船がゴロンゴロンと揺れ始めたのもあり、巻き上げに自信が無いのだ。しまったな〜竿が硬過ぎるわ。この竿だと掛けるまではいいけど、掛けた後が良くない。70m巻き上げる途中で1回軽くなったような嫌な感じ。そしてもう1回軽くなったような・・・。上げてみるとやっぱし、下の2本のスッテに乗った形跡はあれどもそこにマルイカ様の姿は無かった。スッテと幹糸が墨と粘液でドロドロになっている。きれいに掃除して急いで再投入。叩いてから少し間を入れて、ゆっくり微速で誘い上げるとコン!と穂先を叩くアタリ。少し送り気味に聞き上げてみると乗ったぞ。これはあまり伸さないからガッチリ掛かっていそう。船の上下で外れないよう少し速めに巻き上げてゲ〜ッツ!前回より1時間遅い13時30分、ついにマルイカ様とのご対面が叶った。長かったよ〜!この調子だと次回は14時30分か、納竿時刻じゃん!(笑)

潮回りで成銀丸とすれ違ったとき、岡Bさんがここ釣れるよ!とジェスチャー。確かにアタリは出るけど、私の腕前ではマルイカ様は簡単に船上には上がってくれないのであった。成銀丸と並行した流しでは岡Bさんが何杯か上げるのを目撃。流石!ツボに嵌ればあっという間に20杯くらい上げちゃうんだろうな〜。今度、釣り方を教えてもらわなくちゃ。その後、南西風は強まる一方で波もどんどん高くなる。終了間際に辛うじて1杯追加。これは理想的な乗りだった。ぶっこみで乗らないので20mくらい巻き上げてから落とし直し、少し待ってからの誘い上げでグイグイ。このパターンが多くなれば本調子なんだけどね。そして終了3分前、また同じパターンでヒットさせたが巻き上げ中に脱走。ダメだこりゃ!回収してスッテの墨を拭き取ってもう1回入れてみたところでタイムアップ。14時30分を迎え本日の釣りは撤収となった。

結局、2杯。覚えているだけで巻き上げバラシが5杯、触りだけで終わったのが5、6回だろうか。前日の情報から、ついに当たり日に遭遇か?と期待してしまったけど、蓋を開ければ話が違うよ状態。まあこれも想定の範囲と言えば範囲か。今日は波もあり、竿が硬かったせいで、巻き上げが難しく感じた。引きがあまり無いときは口に近い部分に掛かってるから、速めに巻いてもバレは少ない。引きが強いと足一本のことが多いので、大事に巻くと船が上下したときに居なくなる。かと言って速く巻くとこれまた足切れで居なくなる。どっちもどっちで波がある時はその辺りが特に難しい。今日みたいな日はメバル竿のような胴の曲がる竿の方が回収率は高いと思うが、アタリを出して掛けることと、その後バラさずに取り込むことが竿の特性上相反するわけで、状況によって道具の良し悪しが如実に出ると思う。ご同行頂いたS大さんも今日は大苦戦に終わってしまったが、是非またリベンジしましょう。本当にお疲れ様でした。


本日の釣果・・・マルイカ 2杯(胴長16cm前後?)でした。(涙)

【船宿HPコメント】
3月21日(火) 釣果:マルイカ 24〜27cm 0〜2杯
ポイント・海況:城ケ島沖 50〜70m 水温:14.5度 潮色:澄み 波:0.5m
今日の城ケ島周りは昨日より若干水温が下がり潮色も澄みマルイカ釣りにはちょっと条件の悪い一日でした!イカの反応はありましたがまったく手を伸ばしてくれず本当に大苦戦しましたね〜!お客様全員最後の最後まで諦めずに誘いまくっていてくれたのに「消化不良」の釣行になってしまってすいませんでした!絶対にリベンジしましょう!

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