マダイ、条件良好も船数多く食い渋りか?

4月29日(土)、三崎港の角田丸からマダイに行ってきた。
なんとか今年は良型の乗っ込みマダイを釣ってみたいと、今日も三崎港は角田丸からマダイに出撃となった。3週連続のマダイ釣りだが、私はボーズ記録を更新するばかりで、何時になったら釣れることやら。そろそろ顔だけでも見たいというのが本音だが、2、3回の釣行では簡単に釣れるような条件にもなかなか巡りあえず、毎回、実践経験を重ねながら大ダイヒットに夢ばかりが膨らむ。4時50分、今日も佐Tさんが迎えに来てくださり、港へと向かった。5時45分、港に到着すると早速準備を開始。今日のお客は6名とのこと。右舷に3名さんが並び、左舷はミヨシから佐Tさん、S大さん、私の順に釣り座を構えることになった。6時25分、出船。三崎東口を出ると協定時刻の6時30分まで待つことエンジン全開で松輪瀬へと快走。仕事帰りに釣具店で買い物をしたり、自宅で仕掛けを作ったりする時点から既に釣りは始まっている訳だが、いざ実釣を開始して現実に直面する一寸手前のこのワクワク感は何年釣りをやっていても衰えることは無い。ポイント目指して走る船上でひとり心が踊る。6時50分、既に形成された船団の際に回り込み、ポイントが決まるとブレーキが掛かかった。いざ投入のアナウンス、ヨッシャ!頑張るぞ〜!


6時25分、いざ出船。いつものマダイ道具。

南東の微風、曇りで海上は凪。ここ数日、黒潮分流が差してきた影響で水温が1、2度上昇したようで、潮色はきれいな澄み潮。予想はしてたけど今日はGW初日とあってもの凄い船数、周りを見回すだけで圧巻。見た目でざっと100隻は下らないのではないだろうか。人数にして何名の釣り客がこの松輪瀬に繰り出しているのか分からないが、皆、思い思いの釣りで同じターゲットに夢を抱いているに違いない。ハリスは12mで統一、タナ指示は海面からビシまでの水深で出されるので、基本的には指示ダナよりハリスの半分の長さ(6m)余計に沈め、コマセを振りながら指示ダナま持ち上げる。序盤戦、指示ダナは30m前後が中心である。期待の一投目はアタリが出なかったが、開始後20分弱経過した7時10分、佐Tさんの竿が絞り込まれた。竿の曲がりとやり取りの様子から魚はなかなか良さそう。最近、良型に限ってバラシに泣いている佐Tさん、全身から「絶対にバラさないぞオーラ」を発しているように見える。(笑)慎重かつ大胆なそのやり取りは見ていてまったく危な気ない。やがて、ビシを回収し、ハリスを手繰りに入ったところで私が玉網のアシスト。無事、取り込まれたのは後の計量で2.3Kg。入ってきたばかりの魚か、乗っ込み色の無い綺麗なオスのマダイだった。ひとまずおめでとうございます!流石、仕事が早いね〜!


さすがGW初日、すげ〜船数。中盤はまったりベタ凪。

今日は大潮の最終日で朝から落としで、底リが12時前の予報。現在、流れは東から西に向けて少々速めだが、二枚潮も無く条件は比較的良好。船が船団の西に抜けたところで最初の潮回り。一流しめは佐Tさんの1枚のみで、私を含めて他にそれらしいアタリやバラシは無かった模様。しかし、毎回佐Tさんの釣りを見ていると当たり前のようにマダイを食わせてしまうが、流石の一言では片付けられない何かがある。これまで何度もご一緒させて頂いているが、バラシはあれども掛ける率がやたら高い。それに比べて私はまだまだ発展途上。横で見ているだけでは気づかないテクニックやお話しを聞いても本質を理解できていない部分など、まだまだ勉強すべきところが沢山ありそうだ。色んな釣りをされる佐Tさんだけど、ことマダイに関してはこれまで納めた授業料が全然違いますモンね。でもサニービシ取り上げたらただの人だから。(笑)今度また冬になったら天敵U山さんとアマダイ対決でもお願いしますよ!ここであんまり佐Tさんのことを持ち上げても(持ち上げてないか?笑)何も良いことがありそうにないのでこの辺にしておきましょう。シロギスやカワハギなどのテクニカル系小物釣りも奥が深いが、一見、コマセ振って置き竿にしているだけに見えるこの手の釣りだって、実際にやってみると奥の深さというものを実感させられる次第である。

8時を回ると流れていた潮もすっかり淀んでしまい、海もまっ平ら。松輪瀬でもこんな凪の日があるのかと思うくらいのベタ凪。朝の時合は過ぎてしまった感じだが、何時当たるか分からないので、コマセは切らさないよう手返しだけは怠らずに繰り返す。S大さんはマダイ釣りはあまり回数やられたことが無いとのことで、色々船長に質問したりしながらマイペースで釣りをされている。さあ次は誰にヒットするか!あまり集中しすぎると針先に殺気が伝わりそうなので、集中しながらも適当にボーッとしながら釣りをする。仕掛けを投入してよそ見をしていたら、ビシが底に着いちゃった。ヤベ〜、船長に絶対にビシは指示ダナより下まで落とさないように言われていたんだけど・・・6m巻き上げてからコマセを振り、ハリス+2mに合わせるとナント船長の指示ダナピッタリになっちゃった。そうか、今日は反応が持ち上がっていないんだな〜。そうだよね、そんな活性があったらもっと誰か食わせそうだもん。やはり、これだけの船数が集結してドカドカとビシを落としちゃビュンビュンコマセ振ってたら、警戒心も強くなろうと言うものだ。どんな釣りでも船上の混雑は釣り難いしチャンスも減るけど、船数が多いって言うのも狙った位置に着けられないとか、魚に与えるプレッシャーという意味でも釣れる確立は下がってしまうと思う。

釣れない理由は自分の腕だけだと思いたくない部分もあって(笑)、なんやかんやと理屈を考えはするのだが、釣る人はちゃんと結果を出すのである。10時30分頃から落ち始めた雨が本降りとなった海上。11時を回ると南風がそよそよ適度に波立ち、上げ潮が効いてきたのが分かる。完全に海の状況は変わった・・・これは時合かも。船首を南に向けたまま朝とは潮方向が変わり艫流しである。左舷艫に陣取った私には最高のチャンスがやってきたのだが、11時10分、竿を曲げたのはまたしてもミヨシの佐Tさん。重そうではあるけれど、引きが大したこと無いらしく、これ違うんじゃない?と言いながらのやり取り。まあいいか、明らかに時合なのでアシストは船長にお任せして私は釣りを続行。そして船長の差し出す玉網に収まったのはなんと失礼な!立派なマダイじゃないですか!後で量ってみたら2Kgの良型。1枚目より乗っ込み色の出た薄汚いマダイである。でもこれが食べると美味しいんだよね〜。雨は弱まったり強まったりを繰り返し、南風が徐々に強さを増してきた。いい感じなんだけどな〜これで食わないか。お昼を過ぎた頃、一発ドカ〜ンと頭上で雷鳴。うひょ〜天気予報なんでこういう時に限って当たるかな〜。


当たらなくてよい予報はよく当たる。これからという時に雷雨で早上がり。

12時30分、依然、潮の動きも良く、何時食ってもおかしくない雰囲気。残り1時間、何とか1枚上げようと気合を入れ直したところ、急遽、船長から撤収のアナウンスである。西側から物凄い雷が来襲してきたので全船早上がりとのこと。いや〜天気には勝てないが、いい感じだっただけに残念無念。今日もまたマダイ様とのご対面はお預けのまま納竿となってしまった。雷が落ちたら大変なので急いで帰り支度をして一目散に帰港となった。結果、6名で船中2枚。最近無くなりかけてた悪運が自然充填されたのか(笑)、師匠の独壇場。私は終盤の時合でオキアミの頭だけ盗られたり、それらしい餌の取られ方があっただけで惨敗。佐Tさんは針先曲げられたり、食い込まなかったり、認識できただけで5回くらいマダイらしきアタリを捉えたそうだ。並んで釣りをしていてここまで歴然とした差になって表れるのは何かが決定的に違うのだと思う。しかし、毎回海の状況は違うし、今日は今日なりに少ない引き出しを開けてみたりイメージしたりで臨んではみたが、何も結果が出せない以上、手応えも確信も持てないまま疑心暗鬼の出口はまだ遠いかもしれない。GW釣行第一弾は斯くなる結果に終わったが、こういう結果を予想して明後日もマダイの予約。(笑)南西強風予報なので出船できるかどうか分からないが、出られれば頑張ってみたいと思う。佐Tさん、S大さん、今日はお疲れ様でした。またよろしくお願いしま〜す!


船中2枚独占、流石師匠!2Kg&2.3Kgのマダイはお見事。

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