城ヶ島沖のマルイカ、朝の活性が続けば・・・

6月3日(土)、三崎港の角田丸からマルイカに行ってきた。
春先から深場のマルイカを真面目に攻略しようと思ったけど、活性悪い日を選ぶのが得意なようで、これと言った釣果も無ければ、技術的にも手応えが得られず仕舞い。リベンジ保留のまま、ここ2ヶ月はマダイ中心の釣行だったが、よそ見をしているうちにマルイカもだいぶ浅場に移行し始め、再開するには好期到来かもしれない。今日はS大さんが5時40分に迎えに来てくださる予定。目覚まし時計が鳴る前に起き上がると、妻が寝ボケた声で・・・なんだか釣りの人が玄関に来てるよ〜。ウッソ!ヤッベ〜!時間間違えたか!と思いきや、時計を確認するとどう見ても4時50分。やおら、玄関を開けるとそこにはS大さんのお姿が。先生!もしかして1時間早っスよ〜!(笑)・・・と言うことで、さすがの私も1時間の早出には対応できず、急いで準備を整えて5時15分に出発となった。早く出たのはいいけど、出船は7時30分ですよ。席取りも不要だし早く着き過ぎちゃいますね〜。ま〜いいか。6時15分、港に到着すると案の定、船長もまだ来てないし・・・。(笑)7時を回り、本日のメンバー5名が全員集合。釣り座抽選の結果、右舷ミヨシに私、艫に1名。左舷ミヨシにS大さん、胴の間と艫に1名づつという配置。

7時10分、出船。三崎西口から出ると諸磯方面に向うと思ったが、船は取り舵方向。城ヶ島西寄りでスローダウン。周りには船外機の職漁船や釣り船が数隻、ずいぶん陸に近い位置で操業している。船長は反応を探し船を停止。7時30分、水深20m前後で開始のアナウンスとなった。北東の風やや強く曇り。海上は風裏になるため凪。潮色はキツイ濁りだ。今日は直ブラ、直結、ブランコの3種類の仕掛けを数組づつ用意したので、状況によって使い分けてみようと思う。竿は直結&直ブラ用にリーディングXA−82、ブランコ用にメバル竿の改造竿を準備し、予め両方にリールをセッティングしてある。オモリは50号統一。最初は幹糸5号、枝間130cmのチビイカ5の直ブラから開始。一流しめはすぐに潮回り。続いて二流しめ。叩きを入れて停止させるとすぐにアタリが出るが掛からない。そのまま誘いを入れ続けるとシャクリ上げたところで微かな重み。これは乗ったぞ。仕掛けを回収するとちびまる子ちゃんが1杯。10cmちょいしかなくて苦笑だけど、苦手意識のある釣りだけに早めに型を見たのは大きい。そして次投でも同じように生体反応があって、やはりちびまる子ちゃんだったが、水面でサヨナラ。直ブラとは言っても落ちるときは落ちるね〜。


7時10分、今日は三崎西口から出船。城ヶ島沖の浅場、船団ができ始める中、イカ様の活性は高かった。

その後、叩いた後の空アワセには全然乗ってこない。間の取り方や叩き方を変えても思わしい結果が出せず、静止させたときにちょこまかと細かいアタリばかり出て全然掛からない。開始15分、S大さんに初物。もしかしたらブランコの方がいいのかな?思い切って仕掛けをチェンジしてみることに。ブランコは『おっぱいスッテ』5本+他1本の6本スッテ。幹糸5号で枝間120cm、枝素は2号30cmで作ってきた物。投入して仕掛けが馴染むといきなり穂先を叩いてグイグイ引き込む乗り。これこれ!こう来なくっちゃ!慎重に取り込んだのは直ブラで掛けた2杯より断然良型の一荷。仕掛け換えたらいきなり型が良くなった。こう顕著に現れると、やはりスッテの大きさとイカのサイズは関係ありそうだ。それにしても嬉しいね〜!ブッコミでいきなりグイグイなんて久し振りに味わう感触である。その後、入れ乗りまでは行かないまでも、仕掛けを入れれば生体反応が出て、今日はなかなか活性が高いようだ。少なくとも今年やった中ではブッチギリの高活性。バラシや掛け損ないもけっこうあるし、一荷で掛かって水面で下のイカがサヨナラなんていうのもあって、アクセス数ほどに釣果は伸びないが、生体反応が多いのが何よりも嬉しい。今日はイカ様との対話が成立。こういう日なら色々試したりもできようというものである。

仕掛けを落とし直したりして、良い場所に入るとイカの方がスッテめがけて突進してくるようなやる気を感じる。ガコン!と逃げるときのアタリが出てシマッタ!と思っても、もう一度弛ませて、ゆっくり聞き上げるとグイグイと次のイカが乗ってくる。ちなみに下から4番目に配置した緑の『おっぱいスッテ』が絶好調だが、一応6本全てのスッテに反応はあった。とかくスッテの配色が気になりがちだけど、こういう時にやってみるとスッテの種類や動き方の方が重要だと実感させられる。開始1時間経過した8時30分で8杯。この調子が続けば私の腕でも40〜50杯ペースか。しかも良型中心だから、そんなに釣れたらボリュームは凄いことになりそうだ。今日の潮周りは小潮の2日目で満潮が8時20分頃の予報。8時30分を回ると潮止まりなのか、序盤戦の勢いは衰え、触りはあるもののなかなか抱き付いてくれない。明らかに何かが変わってしまい、イカが全然船上に上がらなくなってしまった。いつしか僚船が密集して船団となっているが、他船を見ると半数以上の乗客が激しい叩きを入れているので、たぶん直ブラ使用だと思われる。8時45分、もしやと思って私も直ブラに戻してみるが、2、3回触りを感じただけでまったく乗らない。ムムッ!早くも怪しい雲行き・・・と言うかこのまま終わるなよ!


潮変わりで更に濁り濃く底が冷えたかイカ様のご機嫌は急変。後半は徐々に城ヶ島の東側へと探索するが・・・。

下げの時間に入って西潮が効き出してくると右舷は払い出し。潮の濁りはさらに強烈に・・・この潮、嫌だな〜。今日カワハギやっている人はホントご愁傷様である。直ブラで結果が出ないので、さっきの『おっぱいスッテ』に戻すと9時、久々の1杯を取り込んで、ツ抜けまでリーチ。一発でツモりたいところだったが、期待とは反対方向に活性は降下するのみ。だんだん触りすら出さず気配を消しゆくマルイカ様。マジかよ〜!せっかく乗る日に当たったと思ったのにツ抜け目前で寸止め、ちょっと早過ぎるぞ〜!10時30分、北東風がビュービューだが、風裏だから大丈夫。予報通りだけど、今日は気温が上がらず薄ら寒い。そういえば、下オモリからテンビン&アオイソでベラを釣っていたS大さんも、下げに入ってから何も食わなくなったらしい。もしかして今日は西潮で底が冷えちゃったのかな?そんな予感がするが、十中八九そんなところだろう。水深20m前後メインから一段深みの25〜28mまでを探索するが、とにかく乗らない。たま〜にちびまる子ちゃん風の乗りを捉えて回収するが、途中でサヨナラ。いつしか船団はバラケて、数隻の姿は近くに見えるが、殆どの船は姿を消した。きっと諸磯沖に戻ったな?11時40分、左舷艫のお客さんに弁慶クラスが乗ったそうだ。直接見えなかったが船長が写真撮影している模様。弁慶か、いいな〜!


11時40分、左舷艫のお客さんに弁慶クラス。そして12時、私にも3時間振りの1杯。

低水温時に効果有り?と言われているオレンジのスッテ(ピンク地のFN7に自分でオレンジのウィリーを巻いたもの)を一番下に配置し、空アワセのシャクリ釣り。12時、S大さんに、私にも弁慶乗らないかな!と言った瞬間、シャクッた手がズシン!と止まった。ウッソ〜!冗談言ってたら本当に乗っちゃった。コレけっこう良さそうですよ。メバル竿がグイングインと絞られるのを見た船長が操舵室から出てきて玉網のスタンバイ。無事、取り込まれたのは胴長21cm、今日一の良型だった。やれやれ、リーチ掛けたまま3時間お預けを喰らったけど、やっとのことでツ抜け。その後、城ヶ島の南面を東へと移動し、水深は35mまでを探ってみたが、魚探の反応が嘘のようにイカのやる気はまったく上がらず、定刻14時30分に納竿となった。しかし、上手く行きませんね〜。朝一、あれだけ活性の高かった状況から一転、8時30分頃の潮変わりを境に完全無視状態に突入。どんな魚も潮で活性が左右されるのは分かるけど、前回のマダイも同様、これほど極端に変わってしまうなんてホント不思議なものである。魚探には反応が出ているそうなので、やはり居ても食わない、乗らない状態なのだろう。朝の調子が続けばと思ったけど、案の定、そう甘くはなかった本日のマルイカ釣行。S大さんもリベンジならず3杯に終わり、まったくトホホですよね。そのうち良い日に当たることもあるでしょう!


本日の釣果、マルイカ 10杯(胴長11〜21cm)。


良型を1杯半、一日の疲れを忘れさせてくれる程の美味。研ぎ立ての包丁で引いたエッジの効いた刺身で今夜もグビッ!

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