LT五目でITAさん大物高級魚のハットトリック!

6月24日(土)、三崎港の角田丸からライトタックル五目に行ってきた。
少し声を掛けたら久し振りに人数がまとまって、釣り仲間の皆さんたちと7名での釣行である。角田船長のご配慮もあり今日は貸切船にして頂いた。5時30分、963さんが迎えに来てくださり出発。途中、三崎口の駅前を通過した時、電車のITAMASAさんを待つOKAZUさん御一行の姿が見えたので、我々も一緒に向うことにした。6時50分頃、港に到着するとS大さんがお待ちかね。これでメンバー全員揃ったので、私が作ってきたくじで釣り座抽選を行うことにした。結果、右舷はミヨシから烏賊飯さん、N西さん、S大さん、OKAZUさんの4名。左舷はミヨシから963さん、私、ITAMASAさんの3名である。7時ジャストに出船。三崎東口から出て船長はゆっくり船を沖に進める。15分程で場所に到着。城ヶ島東の白灯沖で船を反応に乗せると開始のアナウンスとなった。北東の弱風、薄曇り。海上はベタ凪、潮色は濁り。最初は水深50m強からの流し。大潮の初日で干潮が10時頃の予報だと思ったので、現在下げ潮の時間。潮はトロトロと東から西に動いているものと思われる。1投目、タナ指示は海底から2〜7m。細かく上へ上へ誘うよう船長の指示である。


城ヶ島沖、水深50m前後。天気予報に反して今日は暑くなりそう。

開始早々アタリが出て、まずは定番のサクラダイ。2投目で早くもアジをゲット。幸先の良いスタートである。アジは一荷で掛かっていたが、先針の1尾が水面下で外れてしまった。今日の道具はライトゲーム64U&カルカッタ・コンクエスト200。PE2号、ライトビシ30号、リーディング・アーム30cmに20cmのクッションを接続。仕掛けは何種類か用意したが、最初はハリス1.7号、全長3m伊勢尼4号の4本針。サバが多そうなので蛍光ビーズなどは着けていない。餌は先針にオキアミかアオイソ、元3本には自分で用意した赤タンを着けている。他にウィリー、魚皮バケなども潮によっては効果がある。LT五目と言うだけに特にターゲットを定めない釣りではあるが、私の頭はとにかくアジが本命、運が良ければカイワリといった感じ。ここ城ヶ島沖での私の釣り方は、ビシが着底したらすぐに2〜3m巻き上げ、コマセを1m毎に素早く振り上げてビシの位置で底上5〜6mで一旦待ち。この待ち時間は状況で異なるが、魚の活性が高い時には殆ど待たずに何らかのアタリが出る。少し待ってアタリが無ければまたコマセを振りながらだいたい2m刻みで指示ダナの上限まで探るが、アジが食いだしたらタナはほとんど決め打ち、同じタナを集中的に攻撃である。


手持ちのライト用のアンドンビシとプラビシ。

ここで、30号から40号のライト用のアンドンビシとプラビシを並べてみたが・・・
@ライトビシ アミ 30号
アミコマセ用の横目ビシです。東京湾のLTアジ乗合船を始め、ここ角田丸でもアミコマセを使う船宿ではこのビシとテンビンをセットで貸し出してくれるところが多いようですね。このビシを使うときは満タンに詰めちゃうと振ってもコマセが全然出ませんので、8分目以下に控えめに入れるのがコツです。1回の振りで出るコマセの量を抑えたいときはこれがいいですが、逆にキッチリ振らないと上手く出てくれないようです。
Aライトビシ アミ 30号(改造版)
@の横目を下半分だけ隙間を少し広げて自分で張り直したものです。魚の食いが良くて@だとちょっと勝負が遅くじれったい感じがするときや、待ち時間長めで自然にポロポロ出したい時はこれがいいです。満タンに詰めても振れば出てくれますので、調整が楽で失敗がありません。我ながら具合が良くて、今日もこれを使用しています。アジはコマセをちゃんと出してやった方が結果が出るので、いつもコイツで良い思いをしてます。
Bライトビシ ミンチ 30号
イワシミンチ用の横目ビシですが、イワシのミンチってけっこうクセモノで、船宿によって目の粗さや硬さが違いますので、このビシだと全然出ずに苦労してしまい船宿のビシカゴをお借りしたことがありました。アミコマセもこのビシで使えますが、ちょっと出過ぎちゃうので、水深が浅い場所限定で、あまり振らないで使うにはいいですね。
Cアミ用ビシ30号
メーカーは分かりませんが、上州屋やキャスティングなどでよく見る安価なビシです。このビシは振ってしまうと呆気なく出ちゃいますので、潮が速いときに振らずに潮流で自然に出してやれば、食い渋り時などにバカにできない効果があると思います。使用感はBに近いです。
Dアミ用ビシ40号
これもメーカーが分からないのですが、同じ目で60号、80号などがあり、作りがしっかりしていて良いです。横浜サンスイでセール品¥500で購入はお買い得でした。30号があれば買いたいのですが、これまで見たことがありません。40号買って削ろうかな。少し詰め気味にするとシャクリの多いイサキ釣りにピッタリで、先日、LTイサキで使用したときも非常に良かったです。
Eパカットビシ30号
これはアミでもミンチでも使えますが、構造上、コマセの詰め加減を調整するのが難しいので、上下の穴の明け具合だけで調整する感じです。中の瀬のLTアジのように潮が速い場所ではアンドンビシの方が潮切れも良く、使っていてシックリします。やはりアミコマセのウィリーシャクリ用ですかね。
FサニーライトFL35号と40号
サニービシシリーズはコマセダイ、イサキを始め、L80号、FL60号などとサイズ規定の標準となっており今や定番ですが、私は大嫌い。標準なので一応持っていて安心だし、使いはしますけどね・・・。これだけ世の中の標準になっている製品でこれだけ完成度の低い製品も他にあまり無いのではないでしょうか?まず上の穴調整が緩いのが多くて、使っているうちに知らずに閉じていることなんかしょっちゅう。ギザを付けるとか改善策はあるでしょうに。L80号は自分でゴムを挟んでズレ防止してます。下の隙間も締め過ぎると回らなくなるし、コマセの詰め替えを何度もしているうちにキツくなったり緩くなったり安定しない。何種類もバッグに入れるとそれだけでかさばるので、オモリは着脱式にして色々組み合せて使えるようにして欲しい。オキアミ使うときは中心の軸が邪魔・・・文句を言い出したら切りが無い。(笑)しかし、それより一番の難点は、調整が非常に難しいことではないでしょうか?オキアミ使用時はちょっとした開け具合とコマセの詰め具合で出方がまるで変わってしまい、私もなかなか慣れず、毎回、毎投、安定しなかったり悩まされています。コマセダイではサニービシを制するものはマダイを制するって感じもあり、個人的には不本意。店員M君が愛用の尚二郎丸船長お手製のマダイ、ワラサ用網目ビシを今度私も購入しようと思ってます。


ITAMASAさん、大物とのやり取り・・・さて何が上がってくるのか?これぞLT五目の醍醐味。

さて、実釣の方だが、開始早々アジがパラパラ食って、全員に行き渡るほどの食いではなかったが、私は3本ほどキープ。その後、アジの群れは抜けてしまったものの、入れれば何らかの反応があって、空で回収することは少ない。定番のサクラダイや小さいオキメバルなど適当にお土産稼ぎである。サバも煩いほどではなく適当な食いで、私は序盤戦で2本掛けて2本とも水面で外れてしまった。40cm級のサバだったのでもったいなかった。伊勢尼4号の小針を使っているので、アジや小魚の吸い込みが良い分、サバなどは外れ易い。8時25分、ITAMASAさんに何やら大物がヒット。竿の曲がりからして相当重そうだ。横で見ていて動きもあるから魚に違いない。ヒラメか?巨大カサゴか?それともやサメか?その間、私に何かヒットして26cmの良型カサゴを取り込んだ。ITAMASAさんはまだやり取り中。時間掛けていいから大事にやってよ!ようやくビシを回収して仕掛けを手繰ると想像を絶する魚がボカ〜ンと海面に浮き上がった。すかさず船長が飛び出して玉網のアシスト。何じゃそりゃ〜!こんなデカいマトウダイ初めて見たよ〜!量ってみると、なんと2.7Kgだって。ITATMASAさん!そのクーラーじゃ入らないでしょ!こっちに入れといて、そのまま忘れて帰ってもいいですよ!(笑)


ITAMASAさん、2.7Kgのマトウダイ、1.2Kgのカイワリ、ビッグカサゴと大物高級魚のハットトリックで船上ブーイングの嵐。(笑)

9時40分、ITAMASAさんにまた何か大物がヒット。今度は何ですか〜?またマトウか〜なんて冗談が出るが、そうとう引きが強そう。おいおい、なんだなんだ?ようやくビシを回収して仕掛けを手繰る。現れた魚は?なんじゃこりゃ〜!?マジかよ〜!今度は私が玉網を差し出して無事ゲット。カイワリはカイワリだけど、こんなデカイの初めてだよ!見た瞬間キロオーバーだったけど後で量って1.2Kgくらいあったようだ。ところが今日のITAMASAさんはこれだけじゃ終わらなかった。35cmくらいありそうな巨大カサゴまでもゲットして、大物高級魚のハットトリック!by 船長。誰だよ、このオヤジ連れてきたのはよ〜!(笑)もうレッドカードで退場!釣り禁止!by 烏賊飯さん。船上、ブーイングの嵐にざわめくが、何を言われようが超ニコニコのITAMASAさんなのであった。しかしま〜こんなに釣っちゃって、後が大変だよ!周りは羨ましいを通り越しても〜呆れ顔。ところがこのオヤジ、調子づかせるとロクなモンじゃないのだ。だいたい遠慮ってものを知らないから困るんだよな〜!この後、カイワリ2枚追加して3枚だってさ。空いた口が・・・コマセ団子を握って船縁に並べておこうかと思ったけど止めといてあげた。(笑)それにしても横でこれだけやられると、こっちは段々釣れる気がしなくなってきた。もう後ろは見ないことにしよ〜っと。

朝方、東から西にトロっと動いたきり止まり加減だった潮が10時30分頃からまた少しトロっと動き出して、アジがポツンポツン。船長曰く反応は凄いんだけど潮が行かないから食い渋っているようだ。ちょっとしたきっかけで食い出しそうとのことだが、今日のアジは集中的に食う時間というものが無く、本当にポツンポツンなのであった。ただ、この時間、小メバルやサクラダイが食わないので、当たればアジの確立が高く、アジ狙いとして釣り易いと言えば釣り易い。餌はオキアミへの反応が一番速い感じがするが、赤タン、アオイソでも食ってくる。ウィリーと魚皮も出してみたけど、時間帯が悪かったのかアジのアタリは出ず、釣果は緑のウィリーでサバのみ。早々に仕舞って餌釣り一本である。隣のITAMASA名人がアジのタナを聞いてきたが、そんなこと教えてあげない。(笑)って言うか、大したことやってませんよ。船長の指示ダナの下限からやり始めて、待ち時間はかなり長め。コマセを振って待ちを入れ、アタリが出なければあまり上へ持っていかず、仕掛けを落とし込んだ方がアタリが出る確率が高い。そのときの潮具合で有効な誘い方は変わると思うけど、この時間は潮が効いていないし、ちょっとした上下の誘いがアタリを呼ぶっていうのがありそうだ。しかし、それがパターン化できるほどの連続したアタリも無い。


ITAMASAさん、も〜いい加減入んないでしょ!私のクーラー空いてますよ!(笑)梅雨の中休み、晴天無風で一日ベタ凪。

お昼頃までポツリポツリでアジがちょうど10尾。今晩、自宅にお客さんが来るんだけど、その人が以前食べさせてあげたアジの味を覚えていて、ちょうど今日アジ釣ってきますよ!って言っちゃった手前、釣れなかったらヤベ〜と思ったけど、10尾くらいあれば何とかなりそうだ。午後から風は微風のまま東から南へと回り、晴れて風が無い分、体感気温は真夏日。天気予報は曇りで最高気温25度って言ってたけど、今日は今季初のTシャツ短パンにサンダル姿で大正解だったようだ。船の向きが変わったので、左舷は払い出し気味となる。アジの食いは止まり、たまにウマヅラが食ったりアタリはポツポツ。皆さん、サバをずいぶん釣っているようだけど、今日に限って私はサバ比率が何故か低い。烏賊飯さんが大サバを惜しげもなくリリース。ウソ!皆さん大きいサバが上がっているので、私もちょっと確保しようと思ったが、不思議と欲しいと思うとなかなか食わないものである。13時40分、やっとサバが食ったと思ってポンピングしながら浮かせていたら、なんとま〜!カイワリだったからビックリ。船長は見ていてサバじゃないと思ったそうだが、本人はすっかりサバのつもりでやってたから笑えない。どうでもいいけど終盤に来て嬉しいお土産をゲット。塩焼き用にもう1枚食わないかな〜。一度カイワリを食べたら最後、虜になっちゃうほど旨いのだ!

午前中は少し緑系の濁りだったのが、午後から茶色系の濁りに変わり、これが魚の活性を下げたのか終盤はイマイチ食いが上がらず、アジの姿も見ずのまま、最後の流しで良型のゴマサバを追加したところで14時30分、本日の釣りは終了となった。毎回クーラーの中が賑やかな城ヶ島沖のLT五目であるが、今日は隣のオジサンのお陰で、気分的には貧果に感じちゃうから困ったものだ。隣でやっていて運を全部吸い取られたような気になっちゃったもん。(笑)でも、家に帰って魚を並べてみるとアジありカイワリありでちゃんと本命ゲットできてるんですけどね・・・。これだけ釣れれば文句無いはずなのですが、今日は隣に当てられっぱなしの一日でございました。しかし、氷が入らないくらいクーラー満タンになってたけど、ちゃんと帰れたのかな?それに魚腐らせずに美味しく賞味できたのだろうか・・・ホントあんなに釣っちゃって心配になっちゃいますよ。帰りは自宅まで963さんに送って頂き、いつもすみません。渋滞も無く順調でしたね。で、夜にお客さんが来るので、速攻で魚の下処理を終わらしてからシャワー。アジとカイワリをお刺身。他、残りのアジとウマヅラをフライで賞味。アジもカイワリもやっぱ旨いわ!ウマヅラのフライも最高!お客さんも喜んでたし、よかったよかった。それではみなさん、今日はお疲れ様でした。またやりましょうね!


本日の釣果、マサバ(40cm by 963さん)、ゴマサバ 3本(34〜39cm)、アジ 10本(25〜28cm)、ウマヅラハギ 2枚(28、32cm)、カサゴ(27cm)、カイワリ(25cm)、オキメバル(トゴットメバル) 12尾、サクラダイ 8尾、ハチビキ・・・と賑やかでした。

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