オニカサゴ、S大さんと外道でリベンジ

7月15日(土)、三崎港の角田丸からオニカサゴに行ってきた。
先週は角田丸からジャンボシロギス仕立に参加予定だったが、腰痛が悪化してしまい身動きとれず泣く泣くドタキャン。今週は約2ヵ月半振りにS大さんとオニカサゴをやろうと思い、以前から予約を入れてあった。腰痛もだいぶ回復傾向だし、今週も釣りを休んだら死んでしまうので(笑)、無理しないように気を付けることにして予定通り出撃することにした。オニカサゴは釣り物が寂しい厳冬期になると多くの船宿が看板を揚げるので、一般的には冬の釣り物というイメージが強いが、強風シケ日の多い冬場より、穏やかな日並が多い梅雨〜盛夏が乗っ込み期とも重なり、実際は活性も上がって釣り易いと思う。今日お世話になる角田丸では周年の看板釣り物としてオニカサゴ船を出しており、根強いファンも多いようだ。私自身、今年5回目の挑戦になるが、なかなか目標のキロオーバーには巡り会えないものの、同船者が良型を上げる場面には何度も遭遇している。今日もキロオーバーを1本、欲を言えば1.5Kgオーバーをドカン!と夢見て腰痛を悪化させない程度に(笑)一日頑張ってみたいと思う。

4時10分、予定より遅れてS大さんが迎えに来て下さり、三崎港に急行。家の前で25分間ボーッと待っていたら蚊の餌食になってしまい、20箇所くらい刺されて両手両足ボコボコ。どこが痒いか分からないほど全身痒〜い!(笑)5時集合なので急いで向うが、買い物などしていたらちょっと遅れそう。お待たせしたら申し訳ないので、私たちは釣り座はどこでもいいから先に皆さんで乗船しちゃってください!と船長に遅れますコールを入れた。5時01分、港に到着。結局は僅か1分の遅刻で済み結果オーライだったが、皆さん釣り座を決め終わり、ちょうど船に乗り込んでいるところだった。本日の乗客は8名で、我々は右舷の胴の間に並んで入ることになった。今日はD社のHT400FBeの電動リールを持参したが、2ヶ月半使用していなかったので、最初コードを繋いでも電源が入らなかった時は一瞬焦ったが、延長コードの接触が悪かったようで無事通電。電動でコレって焦るよね〜!さて準備も整い、5時20分に出船。三崎東口から出ると、今日は沖の瀬に向うとのこと。先週から台風3号4号と連続でやってきて、4号も今日には中国大陸に上陸したというのに未だ海上はウネリが残っている。


朝一、モヤがかかる城ヶ島。無風だけど台風4号の影響か周波の長いウネリが1〜2m。

場所に到着するとスローダウンして潮を見る船長。その間、餌を着けて投入の準備。さて6時10分、水深87mから開始となった。天気はほぼ無風で薄曇り、海上はベタ凪だけど1、2mの周波の長いウネリ。潮色は薄濁り。1投目、途中で仕掛けが沈まなくなったと思ったら、右舷ミヨシから私まで三者マツリ。いきなりサバに止められたかと思ったが、お隣のS大さんの様子がおかしい。(笑)ドラグをビュービュー鳴らして何やらやり取りしているぞ。道糸が交差しているだけだったので、3人は上手いこと竿を入れ替えて無事修復。S大さんの魚が沖に走っていたので、私はそのまま仕掛けを沈めて釣りを開始するとすぐにアタリ。上手いこと送り込み&アワセに成功して針掛かりしたのは26cmのヒオドシだった。ヨッシャ!おかずゲット!お隣のS大さんはまだやり取り中。どうやら大型のシイラが落とし込みの途中でヒットしたようで、水面で見えては突っ込まれを繰り返している模様。必死のやり取りもかれこれ10分以上経過したところ、ようやく船長の玉網に収まりデケ〜ッ!の一言。1.2mはありそうな巨大シイラである。重さにしたら7、8キロありそう。これは専門に狙っても大型の部類でしょうね。S大さん、この後さらに10分ほど掛けて下処理を施し、魚体を3分割して早くもクーラー満タン。(笑)


1投目でS大さんに巨大シイラがヒット。デカイ!1.2mはありますね〜。

今日の支給餌は死んだイワシだが、自分でもシコイワシとサバタンを持参。ちなみに前日、蒲田駅地下の魚屋さんでゲットしたのは下浦の朝漁シコイワシだそうで500gほど入って250円。両方試してみるとサバタンは再冷凍したりで質が悪くなったか全然食わず、イワシ餌に活発にアタリが出る。朝から殆ど入れアタリで、着底したら仕掛けが馴染むのを少し待ち、ゆっくりオモリを持ち上げてタナを切ると何らかの生体反応が出る。たぶんフサカサゴを始めとする小魚類が多いため、針に掛かる率は低いがアタリ自体は多い。水温が22度を超えて流れも西にトロトロあるので、冬場とはアタリの数が断然違う。しかし、なんだよこの暑さは・・・。お願いもしていないのに日差しが出てきて気温急上昇&相変わらずの無風で不快指数は120%。おまけに昨夜は寝苦しく一睡もできなかったものだから、なんだか意識がもうろうとしてきた。気が付くと頭痛や吐き気まで模様してきて軽くヤバイを通り越した感じ。船酔いするような海ではないけど、これっていわゆる熱中症ってヤツかもしれないな。気休めに酔い止めを飲んだけどまったく効かず気分が悪い。船長に声を掛けられても話す気がしない。(すみません!)寝ようかどうしようか考えながらも冷たいお茶を飲んで凌ぎつつ釣りは続行。

さて相変わらずアタリは活発ながら釣果にならない時間が続いていたが、7時、タナを切った瞬間、ズドン!と一気に穂先を持って行かれ、送り込みもヘッタクリも無く一気に何かがヒット。オ〜!これはちょっといいかもよ!オニにしては暴れない感じだけど大事に巻き上げると、海面に浮かんだその正体はカンコだった。後の検量で36cm720gの食べ頃サイズ。ヨッシャ!と思ったら艫のお客さんにもカンコが同時ヒットして、あちらは1.4Kgでガクッ負けた〜!(笑)次投ですぐにアタリが出て、本日初物となるイズカサゴ(29cm)とフサカサゴの一荷で、熱中症も少し忘れる程の活性の良さ。しかし、これだけアタリが頻繁にあるってことは海底には相当多くの魚が生息しているのが分かる。だってオモリが着底して仕掛け馴染ませて最初のタナ取りでほぼ100%生体反応が出るんだから・・・。反面、アタリが出ない時間帯というのは、カサゴ類は移動の激しい魚では無いはずだから居ても如何に口を使わないかということなのだろう。毎度の事ながら潮次第でここまで変わるかと思い知らされる。今日の潮周りは中潮の3日目で満潮が7時過ぎで、その後、実釣時間はずっと下げる予報。ちょうど上げ一杯から下げっ端に掛けて小型中心にアタリ活発だったが、時間に連れてアタリも大人しくなりつつあるようだ。


S大さん、今度は良型メダイ。4Kg以上ありそうです。

8時40分、お隣S大さんの竿が海面に突き刺さった。後で聞いた話だと、タナを切ってひとまず置き竿にしようとした途端、一気にドスンと絞り込まれたらしい。本日二度目の大物とのやり取りに、周囲からはオイオイまた巨大シイラか!?とヤジが飛ぶが、ご本人真顔で真剣勝負である。横で見た感じだとメダイじゃないかな?しばらくやり取りして無事船長の玉網に納まったのはやっぱりメダイだった。それも4Kgオーバーの良型である。おめでとうございます!オニは釣れないけど今日は外道でリベンジ達成ですね!しかしこの炎天下、さっきのシイラでクーラー満タンなのにどうするんですか?(笑)とりあえず桶に海水はって入れておくしかないですね。いいメダイだな〜、俺にも食わないかな!(笑)9時、やはりタナを切って少し待ち、また穂先を下げて誘い直したりしているとひったくるようなアタリに見舞われ、すかさずアワセをくれるとドスン!と根掛かりかと思うほどの重量感。何だコレ?オニならデカイと思うけど凄い重さだよ!(汗)ドラグを調整しながら電動で巻き上げようとするが、モーターが止まりそうになったり道糸を引き出されたりで、最初、底から浮かせるまでは猛烈な引き込み。大事にやって徐々に浮かせに入るが、それでも断続的に竿が叩かれドラグが滑る。何だろう?ワクワクドキドキ・・・。


私は1.8Kgのカンコでうれし〜!左舷のお客さんが釣られた1.2Kgくらいのイズカサゴ。こういうの釣らないと・・・。

だいぶやった感じだけどまだ40mもある。中盤からは段々抵抗は少なくなり、ドラグも滑らず上がり始めたが、時折穂先を持ち込まれ重さもかなりある。最後、ようやく水面間際まで来たところで左舷のお客さんとお祭りしてしまい仕掛けが手繰れない。ヤバイ、ピ〜ンチ!あちらが緩めて下さったけど、仕掛けが船底かペラに挟まってしまったようで、強く引っ張ったらズルズルと擦れて呆気なくハリスが切れた!ウッソ〜なんてこった!(泣)ここまで上げたのに残念無念・・・と思った瞬間、船長が左舷からデカイカンコを持って来て私に差し出した。コレ私の魚ですか?キョトンとして聞くと反対側に浮かんだのを救ってくださったそうだ。ラッキー!オニだったらサヨナラだけどカンコだったから浮いてくれて助かった。バンザイ!危なかったけど船長のご協力でゲットできたのは、後の検量で48cm1.8Kgの良型カンコだった。ヨッシャ!これで今夜は鍋に決定!(笑)その後、再び細かいアタリを掛けられずのまま時間が過ぎるが、潮も全然行かなくなり魚の食い込みも悪い。10時20分、潮が無くなったということで、ちょっと根のキツイ場所に移動。1投目、たぶん本命だろうと思わせるアタリを慎重にヒットさせ、本日2尾目のイズカサゴをゲット。これも30cmに届かないサイズだけど、やっぱりイズカサゴのアタリは小物とは違うね。最近だいぶ分かってきたような気がする。


初めて釣りましたエビスダイ。(正確にはカイエビスというお魚だそうです。)とにかく暑い!晴天無風で蒸風呂状態。

前半、我が右舷は抱え込みの潮だったような気がするが、次第に払い出しに変わってきた。今日はモヤが掛かっているし、大海のど真ん中、周りに僚船も居なければ目印も何も無いので、船がどっち向いているのかもどっちに流れているのかも殆ど分からず自分の勘だけ。少し風がそよそよして来たら急に体が楽になってきて熱中症もだいぶ治まって元気が出てきた感じ。潮向きが変わってしばらくすると左舷のミヨシでキロ級、ミヨシ2番でも同級の本命が上がって活気が出るが、私はなかなか良いアタリに巡り会えない。今日は9割方の魚が先針に食ってくるので、根掛かりしたついでに2m1本針の仕掛けを結んで試してみるが、生体反応が余計に遠くなってしまったようで逆効果。船長に相談すると、やはり先針ばかりに魚が掛かっても枝針が見せ餌になっていたり、仕掛けの動き方にも違いがあるだろうから、枝針の効果はあるだろうし単純なものではないだろうとのこと。少なくともこの時間は2本針優勢と考え、すぐに元に戻す。すると細かいながらまたアタリが戻ってきたから不思議なものである。ちょっと良いアタリが出て期待したが、これはエビスダイ。初めて釣ったけど見るからに美味しそうな奴。コイツは煮付けだな。(笑)

終盤、右舷大艫のお客さんにも35cm級、30cm級と本命イズカサゴが立て続けに2尾ヒットして笑顔が戻った。これでいつ帰ってもいいや!と満足気である。時既に12時20分、ラスト10分コールの後、上っかわだけ速くなり極端な払い出しの中、ちょっと良いアタリを掛け損なったら、今度はミヨシのお客さんにヒット。30cm弱のイズカサゴだったが、最後にやっと本命の顔見られてこちらも安堵の笑顔。そして定刻12時30分を迎え本日の釣りは納竿となった。いや〜今日は暑かった。寝不足も手伝って体調が悪かったけど、良型のカンコも釣れておかずバッチリ!残念ながら良型のイズカサゴはまた次回までお預けになってしまったけど、これだけ釣れれば文句の付けようが無い結果でしょう。今日は船中8名でキロ前後のイズカサゴ3尾と小型は各自0〜2尾。その他、フサカサゴがポツポツと良型のカンコが数尾でした。しかし何と言ってもS大さんの巨大シイラと良型メダイが凄かった!シイラで朝一からクーラー満タンだっちゅーのにメダイまで釣っちゃうから、船長もクーラーの大きさ計算して釣りなよ!だって。(笑)帰りに発砲の箱を頂けたので、コンビニで氷を沢山買わなきゃダメですね。まあ嬉しい悲鳴ということで、今日はお互いに本命より外道でリベンジといったとこでしょうか。是非またやりましょう!


本日の釣果、カンコ 2尾(48cm 1.8Kg、36cm 720g)、ヒオドシ(26cm)、エビスダイ(正確にはカイエビス 26cm)、イズカサゴ 2尾(29cm、28cm)、フサカサゴ 9尾(15〜22cm、小型5尾は放流しました)。

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