剣崎沖の夏カワハギ、潮ブッ飛びも魚影濃く

8月11日(金)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
8月1日から久比里三店が剣崎沖を解禁し、いよいよ夏カワハギも本番といったところ。今年の剣崎沖はなかなか好調で、良い日にはトップ20枚超という釣果も出ているようだ。今日から仕事の方はお盆休みだが、たまたま第二金曜日なので久比里や三浦地区の乗合船は定休日。ということで角田船長にカワハギをお願いしたら快くOKサイン!前回同様、OKAZUさんにもお付き合い頂ける事になり、また前日にはいつも釣行記を送ってくださるK山さんも参戦が決定し、今日は天気も良さそうだし楽しい釣りになりそうだ。修理済みの和竿2本もようやくお渡しできそうで、ずっと気になっていたことがひとつ片付きそうで良かった。今週は台風7、8、9号が一つの天気図上に発生し、特に7号は進路を東へ移しながら東海・関東沿岸をトレースし一昨日房総沖に抜けた。勢力を弱めながら足早に通過してくれたお陰で海へのダメージは少ないと思うが、カワハギ釣りに大敵のウネリが落ち着いてくれていれば良いのだが・・・。5時45分、OKAZUさんが迎えに来てくださり現場に向かった。6時33分、三崎口の駅でK山さんを乗せて6時50分には港に到着。今日の乗客は4名。右舷ミヨシにOKAZUさん、トモに地元のお客さん、左舷ミヨシに私、トモにK山さんという配置。皆さんバタバタと準備も整って7時ジャストに舫が解かれた。


K山さん初の角田丸乗船でモチB↑。OKAZUさん、前回のリベンジを誓って精神統一中?

三崎東口から沖に出ると心配していたウネリは殆ど無く、海面を滑るように船は剣崎沖へと向う。7時25分、間口港の沖、水深22mから開始となった。風はほぼ無風で曇り、日差しが無い分過ごし易い。海上は周波の長いウネリが若干残るが、申し分の無いベタ凪。問題の潮色は緑系の薄濁り、この色ならカワハギが食いそうだわ。今日は中潮の初日で朝から下げて干潮が12時半頃の予報。釣りを開始すると上っかわの下げ潮が速くメチャクチャ釣り難い。この時期、剣崎沖でカワハギ釣りをするとこういうブッ飛び潮に悩まされることが多く、初めての経験ではないのだが、まるで川で船釣りをしているかのように船の移動が速い。参ったな〜せっかく凪なのになかなか条件が全部揃ってくれないものである。そんな中、開始5分後の7時30分、トモのK山さんに船中初物。若干小型だが、K山さんは前回、久里浜沖→竹岡沖で”ボ”を喰らったそうで、早くも前回を上回る釣果に笑顔である。顔出すの早いから今日は期待できるかな?こちらは外道のアタリがチョコチョコ出る中、一気に食い込む良いアタリ。あまり引きは無く、重たい水の抵抗で上がってきたのが25cmのカサゴ。よっしゃオミヤゲット!チビオニやカサゴが食うから底潮は濁ってるのかな?


剣崎沖・・・第二金曜日とあって僚船の姿は無い。間口沖から南東方向までの水深20m前後がメイン。

船長からオモリ30号の指示が出たが、25号でも30号でも沈む速さが少し違う程度で、船の動きがこれだけ速いと大して変わらない。オモリを止めようとリールをフリーにしてサミングするとスプールは勢いよく回りっ放し。そのままだと巻いてある糸が全部出てしまう。リールのクラッチを入れると仕掛けは海底をゴンゴンと猛スピードで引きずってあっという間にオモリが吹き上がる。とにかく釣り難いの一言。間違いなくカワハギというアタリを2回連続で掛け損なってしまった。一瞬乗った感触から良型のカワハギだったので地団駄を踏む。潮が速過ぎて仕掛けをコントロールできず、当たっても食い込みの間を作れないのが致命的。難しいぞ〜!難易度AAAだ。8時、OKAZUさんに初物。もしかしてまだ釣ってないの私だけ?(汗)そしてその直後、ようやく私にも来ましたよ、ホッ。23cm級の良型で記念撮影。やっぱり剣崎沖はサイズがいいね〜!風は微風ながら舳先が西〜北〜北東へと回る。潮は下げ方向から城ヶ島方向の西向きに変わってきたのは気のせいか。とにかく仕掛けを払い出し方向に流すと釣りにならないので、投入位置を考えて少しでも抱え込み方向に持ってこれる時間を稼ぐようにする。作戦的中で9時までの1時間で6枚ゲット。釣り方は普通の叩き&弛ませで何の問題もなくアタリが出るが、如何に当たってからの間を作ってアワセのタイミングを思い通りに操作できるかだけが唯一のポイント。


OKAZUさん良型ゲット!私もやっと初物で船中最後の”ボ”脱出者となった。

右舷からア〜ッ!グォ〜!またハズレた〜!も〜イヤダ!の声が響き、OKAZUさんは前回同様、悪循環スパイラル?やはりアタリは多いが速潮に苦戦模様。針掛かりが浅いようで途中で居なくなるパターンの連続だ。K山さんもアタリはけっこう出ているようだが、なかなか会心のヒットに持ち込めない。私もゴンッ!と一瞬でサヨナラのアタリが多数。魚は相当居るようだが皆さんなかなか船上にカワハギが上がらない。しかし剣崎沖でこんなにアタリが多いのも久し振りの体験。しかも型が平均してデカイ。上手くヒットすると速潮の抵抗も加わり相当な重量感と良型特有の叩き込みでリールを巻く手が止まることもしばしば。コレだよね!まさに夏カワハギの醍醐味。もうちょっと条件が良い日にできれば40枚、50枚もありそうなほど触りや掛け損ないは多い。ペースは落ちて10時までに9枚とし、10時15分、目標のツ抜け。まだ時間は十分あるので、ちょっと良い時間帯でもあれば20枚は届きそうなのだが・・・。船の動きが速いので船長は丹念に流し換えて水深は19〜23m中心。根がキツイので仕掛けのロストも多い。オモリも仕掛けも1組で足りる日もあれば、ひとたびこういう日に当たるとオモリも仕掛けもいくらあっても足りなくなるから、やはり予備は十分に持参したい。私も30号のオモリが底を尽きてしまいこの時間は25号である。ペースは更にダウンして12時で11枚。

先日の台風の影響かゴミが流れてくることが多く、潮色も茶系が入ってきてしまった。ブッ飛び潮は相変わらずのまま条件は厳しい。OKAZUさんは3枚の後、バラシまくりの掛け損ないまくりは止まらず、尺ヅラハギも水面でボチャン!疑い出すと何も信用できなくなるのだ!K山さんも8枚でストップしてしまった模様。12時30分が干潮だが、12時20分頃から一瞬潮が落ち着きを見せたかと思ったら、ポンポンと針掛かりに成功して2枚連釣。少し間を空けてまたポンポンと15枚。こちらを見て入れ食いじゃん!とK山さん。そんなことも無いですよ!ヘヘヘ。すると淀みかけた潮は再び激流と化すから意地悪極まりないのだ。潮が来るのを待つことはあっても止まるの待つのも珍しいと船長も言うほど。そこいら中に潮目ができて、無風なのに海面がザワワザワワ、ところどころで白波も立つ。ここは天竜川か鬼怒川かライン下りじゃないんだから勘弁してよ!潮が西に流れてねじれもある中で、舳先が北東と南東の間をフラフラするとしたら、仕掛けが払い出す場合と抱え込む場合が定まらないということ。その投入が裏目に出るとまったく釣りにならないまま回収。少しでも時間稼ぎをしようと払い出しに糸を送るとあっという間に5、60m引き出され、人数少ないのにお祭り発生、斜めに引きずると根掛かり頻発。恐るべし剣崎沖だが、魚居るのが分かっているだけになす術無く悔しい。


無風でこの海面、潮ブッ飛びで川の如し。K山さん、本命かと思いきやリール下向きで巻き上げ中。(笑)

13時、16枚目をゲットの後、殆どまともに釣りをさせてもらえず。14時過ぎ、K山さんもようやく目標のツ抜け達成で安堵の表情。OKAZUさんも良型を1枚追加。14時20分、船長のラスト10分コールの後、急に潮は淀み加減。今頃落ち着いてきたかよ!すると潮色は悪いのだが、明らかにカワハギのアタリと分かるのが2、3回続いて餌だけやられた。シマッタ!コレ浮いてるサインだった。餌を着け直して再投入。1.5mほど底を切るとクッ〜ガココン!とすぐさま反応。ほらやっぱり!急いでもう一回入れ直すと場所が変わってしまったか上でも下でもアタリが出ない。失敗した〜気付くのが遅かった。何枚か損したかな?そんなこんなで13時以降は釣果無しのまま定刻14時30分、本日の釣りは終了となった。結果、私は16枚、K山さん10枚、OKAZUさん4枚、もう1名さんが12枚とのことだった。だいぶ前の剣崎沖カワハギ釣行記で速潮攻略ができれば・・・みたいな話を書いた記憶があるが、今日はまさに速潮に悩まされた一日であった。釣っていて魚影が濃いのが分かるだけにあの流れだけどうにかなれば!と悔しがっても仕方ないことだが、もうちょっと明るい潮になって流れも適度になれば良型爆釣もありそうな剣崎沖のカワハギでありました。もしかして今シーズンは期待できるかもよ!OKAZUさん、K山さん、今日はお疲れ様でした。是非またやりましょうね!


本日の釣果、カワハギ 16枚(18〜27.5cm)、カサゴ 2尾(23、25cm)。その他、ベラ、トラギス、チビオニなど多数放流。カワハギは20cmオーバーが12枚、23cm級中心で流石に夏の剣崎沖は型が良いですね!

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