灼熱の太陽の下、夏の澄み潮でカワハギ好調

8月20日(日)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
9日ほど前、同じく角田丸から剣崎沖のカワハギに出撃したときは、潮ぶっ飛び&潮色も冴えない中、カワハギのアタリは活発で、速潮による掛け損ないやバラシも多かったが、良型中心に16枚と夏カワハギとしては上々の釣果。乗船した皆さん釣果がバラついてしまったので、受けた印象は各々マチマチかもしれないが、個人的には本命らしきアタリは認識できただけでも4、50発はあり、条件の良い日にできればかなり釣れそうな手応えを得ての撤収であった。こりゃ近いうちにもう一回攻めておかねば・・・と言うことで、今日はOKAZUさんが所用でNGのため、久し振りにN西さんと二人で出撃することになった。京急で三崎口に6時33分に到着すると船長のお出迎え。いつもお世話になります!荷物を積み込みいざ港へ。昨日もカワハギ乗合だったそうで状況をお伺いすると・・・剣崎沖から攻めたが、色の悪い潮が押して来ちゃったので、毘沙門、城ヶ島、三崎西口へと潮色の良い場所を探しながらのリサーチでトップ16枚。大型も出たそうだが、同じ場所を流し換えて食いが続くほどの密度も食い気も無かった様子。さあ今日はどこから攻めるのか、船長は港に向う車の中でプランを組み立て中。


いざ出船、さ〜て今日は釣るぞ〜!いつも元気なのは最初だけ?

本日の乗客は5名。釣り座は抽選の結果、左舷3名でミヨシに私、右舷は2名でミヨシにN西さん。7時10分、出船。やはり最初は安定株の松輪瀬へと向かうようだ。20分くらい走るので、その間に準備を整えておいてください!とアナウンス。7時30分、スローダウンすると前回と同じ剣崎灯台東側の水深19mから開戦。北東の微風で晴れ。海上は超ベタ凪でウネリも何も無い。潮色は極澄み、白いオモリが沈んでいくのが5m以上目視できる透明度。1投目はアタリ無しで回収。程なく、型は出ましたよ!と船長のアナウンス。仕事早いな〜!いつもの事ながら型出すのが遅い私であるが、3回目の入れ替え後、キタ━(゚∀゚)━!!!!!(ちょっと古い?笑)1.5mほどタナを切った誘いに生体反応。断続的なモタレからなかなか食い込まないので、徐々に落とし込んでいくと底に着く直前で針を銜えてガコココン!18cm級のカワハギだった。今日は若潮後の中潮初日で干潮が9時前の予報。現在のところ潮は東から西へと流れ、上っかわがちょっと速い感じで、底はあまり動いていない。速めとは言っても前回とは比べ物にならない釣り易さ。形はトモ流しだが左舷は幾分抱え込みとなる。二流し目、またタナでアタリを捉えるが食い逃げ。どこまで上で当たるかリサーチすると、浮いてる場所では最高3mほど切ってもアタリが出たが、ヒットに持ち込めなかった。

魚はけっこう上から下まで散らばっているようだが、今日は潮の関係なのか上だと殆ど掛けられない。前に剥ぎ原さんが捨て糸を1mとか2mと長くしたタナの弛ませ釣りを提案しておられたのを思い出した。今日みたいな日にやったらけっこう浮いている魚も取れるのかもしれない。地底の釣りに変更すると叩いてゆっくり弛ませ・・・これで問題なくアタリが出るから掛けられないアタリを相手に無理にタナで粘る必要も無かろう。ポンポンと何枚か追加し、こっちの方が全然簡単。タナだと仕掛けにテンションが掛かった状態でも当たるのに、地底だとオモリを底に着けたままテンションを掛けると殆ど当たらず餌も取らないのは何時もながら不思議だ。23cm級の良型も追加して1時間経過の8時30分で6枚。その後は外道の活性が高まりペースは落ち気味。先にベラが反応してしまい釣り難いが、たまにそれっぽい触りも混ざるから気が抜けない。着底と同時にベラが着いてしまったのでそのまま誘っていたら、ベラ着きの弛ませ釣りで良いアタリ、下針にササノハベラ、上針にカワハギが食っていた。狙ってこういうことができると上手くなったような気がして自己満足。(笑)9時前に8枚になったところでバッタリ。依然流れはあるが、潮時表では9時前が潮止まりだから食いに何らかの関係があるのかな?極端にアタリが少なくなった。


剣崎沖19〜27mがメイン。皆さん暑さに耐えながら・・・。

何時まで経ってもバケツから音が聞こえなかったN西さんはやはり大苦戦の模様。この時間ようやく初物らしい。あれだけ当たってたのにね〜。(笑)私はかれこれ1時間型みられず、10時前になっていきなり二連釣してツ抜け。前回より少し早いけど、この調子だとそんなには伸びなさそう。目標20枚ってところが妥当な線?10時過ぎ、殆ど無風だったのがス〜っと風が通すと東の空から黒い雲が・・・小雨が降り始めたが涼しくて快適。雷を心配したが、そこまで大気は不安定にもならず、しばらくすると雲は晴れて灼熱の太陽が容赦なく照り付け始める。暑いぞ〜!アタリも間が空き、溶けてしまいそうなほど眠たい。N西さん、どうやら前日にアサリ剥きをサボった?らしく、マルキューの冷凍アサリを『カワハギ職人』で絞めてきたらしい。どれどれ見せてもらうとコレって何だかアサリの干物?(笑)水気も艶も無くボソボソ。試しに私の高級剥き身を一握りお渡しすると、驚いたことにいきなり27cm級の良型がガツン!朝一番の時間帯にアタリが無いっていうのはどう考えてもオカシイと思ったが、やっぱ餌じゃないの?その後、人が変わったようにポンポンとペース上昇。それにしてもあの時合を逃したのがもったいない。こちらはこの時間ペース上がらず、忘れた頃にやって来る単発のアタリをバラシたり掛けたりで、お昼の時点で16枚。ど〜でもいいけど暑いぞ〜!


N西さん、27cm級の良型ゲット!終日最高の凪でカワハギとは神経戦。

久比里三店の船も近くを流しており、山下丸はお客さん多く二杯出し。どの船もけっこうな人数だが釣れているのかな〜?カワハギ狙いは本船と久比里三店の他、棒面丸の仕立がそれっぽいのともう一隻仕立風の小型船が見えるくらいか・・・。船長は潮が澄み過ぎてるので、少し深みに落とします!とのことで、午後からは27m前後が中心。周りを見ると巳之助丸もいつもより深場を流しているように見える。いよいよ上っかわも止まり加減で、釣り易いのはいいけど魚の活性は上がらない。こういう時は外道のアタリも渋い。小一時間、型を見られなかったが、13時前、久し振りの1枚。ちょっと上げ潮気味の潮に変わると連釣は無いもののポツンポツンと型を見る。ドン!なんて言う分かり易いアタリは一切出ず難易度は高い。ブルブルとかチョコチョコって言うアタリは大概ベラかトラギス。カワハギのアタリは叩いてゆっくり弛ませる途中で穂先が僅かに2mm程度ヘコヘコっと震えるような触りが出たり、一瞬ウン?と思うようなモタレとして現れる。触りがしつこく続いている場合はそこで合わせるとガツン!ズドドドン!ガッチリ唇に掛かって上がってくる。本アタリが出ない分、空振りやバラシも多いが、ベタ凪ならではの神経戦。これもこの釣りの面白さだけど、波風のある日にはこんな微妙な変化は簡単には取れまい。


コクチフサカサゴ、後半はコイツの猛攻。N西さんもペース持ち直し、釣り味を楽しむ。

とにかくアタリが微妙。朝の勢いのある食い方は何処に行ったかと思うほど渋いアタリだが、魚は居るには居るようだ。今日は潮色が良いので、ちょっと潮が来ればまた食いだすのでは?と船長も丹念に流し換えながら腰を据えた意図が伝わる。ベラが食ってしまったので回収したら、なんと下針に13cmの木っ端カワハギが着いていた。放流したけど浮いてしまったので、玉網で救って持って帰ることに。間違って釣れちゃった1枚だけど秋の竹岡沖なんかコレばっかりの日もあるんだから一応カウントには入れますよ〜!(笑)13時25分、目標の20枚に到達。潮具合は相変わらず食いも渋いままだが、少しアタリは増えたかも。時折タナも試すが、当たったり当たらなかったり場所によってマチマチ。いずれにせよ今日はタナ狙いで勝手に穂先が入るような食いは無いので、地底の釣りに戻る。14時20分、船長のラスト10分コールが出たところ、叩いている途中で違和感。竿を止めるともう掛かっていた。24cm級のカワハギが針を飲み込んで上がってきた。終盤はチビオニの猛攻の中、ポツポツ稼いで24枚となったところ本日の釣りは終了となった。結果、船中5名で4〜24枚とのこと。しかし今日は暑かった!終わりにはクーラーの氷が溶けて無くなってましたよ。

今年の剣崎沖は条件次第で爆もあるのでは?と本当にそう思うけど、魚体は今だ乗っ込み本番。殆どの魚が卵パンパンか多少ハタいている程度。4年ほど前、お盆休みに剣崎沖で釣れたカワハギはみんなキモパンだったこともあったけど今年はちょっと遅めなのかな?時合になるとアタリが出るまでのインターバルが短いので、それなりに魚の密度を感じるし、下手すると冬場より固まってるんじゃない?と思う場面もあるが、産卵終わって全員解散、秋からドッチラケ〜!にならなければ良いのだが。(笑)何年やっても魚の動向は簡単に読めないけど、9月になれば多くの船宿がカワハギ乗合を開始するだろうし、少しは盛り上がって欲しいと思う。帰宅してインターネットで情報を見ると久比里三店は各竿頭が24、24、20枚とのことなので、個人的には合格点?実は納竿時に23枚と報告していたのだが、自宅に帰り着いてクーラー開けたら24枚あった。すかさず船長に24枚ありました!とクダラナイ電話をしてしまったのだが、そこは流石の角田船長、釣り人にとってその1枚の差は重要だから・・・HP修正しておきますよ!とのお言葉。実釣時もそうだけど、いつでも釣り人の目線で物事を捉える角田船長、そこが角田丸人気の原点でしょう。(ちょっと持ち上げ過ぎちゃった?笑)ともあれ、皆さま今日はお疲れ様でした。またカワハギで燃えましょう!


本日の釣果、カワハギ 24枚(13〜25.5cm)。間違って13cmのチビちゃんが釣れましたが、浮いてしまったので持ち帰りました。他、今日は若干小振りも混じりましたが、20cmオーバーも多く、相変わらず平均サイズは良いです。

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